国際シンポジウム
 
『17-18世紀の物質と生命』
 
 
  
 
 
『生物学史研究』最新号(No.66)の目次
 
 
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    【論文】 
    林真理「 『動物学雑誌』初期の目的と成果 ―明治時代日本における動物学研究の一断面─」 
    藤岡毅「ロシアにおけるメンデル遺伝学の受容」                          
    溝口元「生物学上初のウニ発生学書の著者 E.B.ハーヴィ」                 
    坂野徹「コロボックル論争と「日本人」の不在 - 明治日本の人類学における「人種」理解をめぐって - 」 
    太田邦昌 「「一名」の語の誤用史、特に本草・博物“学”分野に関連して(その2) 」          
                        
    【研究ノート】 
    矢島道子「ダーウィンの訃報記事」                      
      
    【小特集】シンポジウム報告:メンデル遺伝学受容の比較研究  
    鈴木善次「アメリカ・イギリスにおけるメンデル遺伝学の受容」 
    森脇靖子「フランスにおけるメンデル遺伝学の受容」                  
    小川眞里子「ドイツにおけるメンデル遺伝学の受容」                   
    松原洋子「日本におけるメンデル遺伝学の受容」                   
       
    【研究動向】 
    松永俊男「最近の欧文誌から」   
    国際シンポジウム「17世紀―18世紀における生命と物質観」(平井浩氏からの情報) 
      
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    購入後希望の方は、その旨を通信欄にご記入のうえ、下記の講座にお振込みください。1冊1500円 
    (送料無料)です。郵便振替口座:00160-5-65030 加入者名:日本科学史学会生物学史分科会 
     
 

 

『生物学史研究』 (No.66、2000年、99-100頁)
掲載のお知らせ
 
 
 
国際シンポジウム「17世紀-18世紀における生命と物質観」 

平井氏(リェージュ大学科学・技術史研究所)より、下記のとおり国際シンポジウムのお知らせをいただきました。 
 

国際シンポジウム『17世紀-18世紀における生命と物質観』(materia e vita)が、今年12月14日(木)から16日(土)にかけてイタリア中部にある Cassino 大学(Universita di Cassino. Dip. scienza e societa, via Zamosh, 1 -03043 Cassino, Italia)にて、現在のロバート・ボイルと英国の粒子論伝統についての研究における若手旗手である Antonio Clericuzio 博士の主催によって開かれます。そのシンポジウムでの発表者と発表内容概略の第1報が入りましたので、ここにお知らせします。 

プログラム: 
  
フラカストロにおける原子論と伝染理論 
Marco Beretta : Atomi e contagio (Fracastoro). 
  
17世紀における粒子論と自然発生説 
Antonio Clericuzio : Corpuscolarismo e generazione spontanea nel XVII secolo. 
  
17世紀における種子の理論 : ガッサンディの影響、生命と物質の科学の間で 
H. Hirai : Le concept de semence au XVIIe siecle : L'influence de Gassendi. 
  
デカルト生理学における「ふるい」のモデル  
G. Stabile : Il modello del setaccio nella fisiologia cartesiana. 
  
18世紀初頭のイタリアでの「生命の起源」についての議論 
M. Conforti : L'origine della vita. discussioni in Italia all'inizio del '700 (Gugliemini, De Cristofaro, etc.) 
   
17世紀末の微細解剖学者の研究に見る機械論的モデルの危機  
Christoph Luethy : Crisi dei modelli meccanicistici nella ricerca dei micro-anatomisti della fine del Seicento 
  
フランシス・ベーコンにおける生命と物質 
Benedino Gemelli : Bacone... 
  
死んだ物質と生きた物質:ベークマンからビュフォンまでの分子理論 
H. H. Kubbinga : Matiere morte, matiere vivante : la theorie moleulaire de Beeckman (1620) a Buffon (1749) 
  
フランチェスコ・レディにおける生命と物質 
W. Bernardi : Redi... 
  
機械論的唯物論と非機械論的唯物論:ディドロとヴォルテールの場合(可感覚物質について) 
G. Stenger : Materialisme mecaniste et materialisme non-mecaniste : le cas de Diderot et de Voltaire (a propos de la matiere sensible). 
   
1740年から1800年までのドイツ知識人の精子についての研究 
M. Ratcliff : Le ricerche dei Savants tedeschi sugli animalcoli spermatici dal 1740 alla fine del secolo. 
  
スパランツァーニにおけるミミズと存在の連鎖 
M.T. Monti : Spallanzani, i lombrichi e la scala degli esseri. 
  
ラマルクにおける生命と物質 
P. Corsi : Lamarck... 

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シンポジウムのお問い合わせは平井浩氏(JZT07164@nifty.ne.jp)までどうぞ。 

平井氏は、「ルネサンスの物質理論おける「種子」の概念 :マルシリオ・フィッチーノからピエール・ガッサンディまで」(1999年)でベルギーのリェージュ大学において博士号を取得、またこの論文で国際科学史アカデミー(International Academy of the History of Science)の新人賞にあたる2001年度「若き歴史家賞」を受賞されています。平井氏が開設している“bibliotheca hermetica”(錬金術とその関連分野の歴史研究のためのサイト http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9866/)では、充実した文献データベースをはじめ、科学史研究者にとって有用かつ刺激的な情報が提供されています。次号ではこのシンポジウムで発表予定の平井氏に、シンポジウムの模様をレポートしていただく予定です。どうぞご期待ください。(編集係) 
 

   
 
国際シンポ 『17-18世紀の物質と生命』プログラム第二版
僕の発表のレジメ生物学史研究でのお知らせ参加報告記
 
   
 
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