地下世界好きの交流ラウンジ
Conrad Gesner, De rerum fossilium. Zurich, 1565. から
地下好きで好奇心からいろいろと資料や文献を漁集しているという方々、その好奇心を学問に結びつける最も理想的な道が歴史研究です。初期の地球科学の歴史を研究するにはどうすれば良いのでしょうか?どんな邦語や欧文の資料があるのでしょうか?また、どんな雑誌や研究会があるのでしょうか??
主に日本各地の大学の地質学部の先生たちからなる懇話会ですが、れっきとした INHIGEO (International Association for the History of Geology)の下部組織 JAHIGEO (Japanese Association for the History of Geology) として着々と組織化を進めています。日本で最もまとまった地学史の研究団体です。会員数 約75人。大半のメンバーは、明治期以降の日本の地質学の歴史に興味がある人達ですが、中には17世紀以前に興味のある人もいます。『地質学史懇話会会報』という日本語雑誌と『JAHIGEO Newsletter』 という英文会誌を定期的に発行しています。願わくば、『懇話会会報』が学術雑誌として確立されてほしいのですが... 連絡先は、「地質学誌懇話会事務局」 ジオプランニング気付 郵便番号171-0022 東京都豊島区南池袋2-24-1-403 Email は、担当の矢島さんまで。
その2 日本地質学会 The
Geological Society of Japan (GSJ)
ここでも幾つか地球科学の歴史に対する研究を中心としたセッションが学会の年会では設けられているそうです。5000人を越す会員がいるそうですが、その中での歴史を扱っている人はごく少数でしょう。
その3 東京地学協会 Tokyo
Geographical Society (TGS)
『地学雑誌』 (Journal of Geography)という雑誌を出しています。地学史分科会(CHJES)という下部組織を持っています。
その他の雑誌 地学教育|化石
各団体のウェブ・サイトその他の情報は、『地質学史懇話会』のサイトをご覧下さい。
原典邦訳
--- アリストテレス、『気象論』。
--- セネカ、『自然研究』、(東海大学出版会、1993年)。
--- パリシー、『陶工パリシーのルネサンス博物問答』、(晶文社、1993年)。
--- デカルト、『哲学原理』、(朝日出版社、1988年)。科学の名著シリーズ。第4部が地球論。
--- ライプニッツ、『プロトガイア』、『ライプニッツ著作集』 第10巻 、(工作舎、1991年)、121-202頁。
--- (ライプニッツ)、「『ライプツィヒ学報』に寄せられたG.W.ライプニッツの『プロトガイア』予告文の翻訳」、『地質学史懇話会会報』、14号、2000年、17頁所収。
--- ステノ、『プロドロムス』、(山田俊弘訳、『千葉県立船橋高等学校 研究紀要』、第16号、1985年、10-24頁;17号、1986年、47-60頁;第18号、1987年、15-29頁;第19号、1988年、35-50頁;第20号、1989年、13-26頁)。
--- ビュフォン、『自然の諸時期』、(法政大学出版局、1994年)。
研究文献
--- ゴオー、『地質学の歴史』、(みすず書房、1997年)。
--- ジャック・ロジェ、『大博物学者ビュフォン』、(工作舎、1992年)。
--- A.G.ディーバス、『近代錬金術の歴史』、(平凡社、1999年)。地下世界への言及がたっぷりです。