Physica Subterranea
『地下世界の自然学』
地下世界:ライプニッツ以前の地学史研究の課題
Conrad Gesner,
De rerum fossilium
. Zurich, 1565. から
地質学史懇話会
(2000年12月23日)のプログラム
差出人 :michiko yajima
送信日時:2000/12/18 16:44
題名 :[kagakusi:2034]
地質学史懇話会
のお知らせ
科学史MLのみなさま、矢島道子です。
地質学史懇話会のお知らせ
2000年12月23日(土) 午後1時30分ー5時00分
場所: 北とぴあ808号室 JR京浜東北線王子駅下車3分
講演者 講演題目
中井睦美 古地磁気学の来た道
山田俊弘 ステンセンからライプニッツへ−地質学相伝の一経路−
平井 浩 地下世界:ライプニッツ以前の地学史研究の課題
地質学史懇話会
というのは、日本地質学会の中に一応入っていますが、地質学史の好きな人が集まって、楽しく時を過ごそうという会です。今回は帰国中の平井さんのお話もあります。中身は濃いと思います。会員以外の方も、どうぞおいでくださいませ。あんまり人が多くなったら、立ち見ということもあるかもしれませんが。
僕の日記から
2000. 12. 23 土
今日は
地質学史懇話会
での発表です。1:30から5時まで、僕の発表は4:00からだそうで、昨日のやり過ぎがたたって、今12:30ですがまだ家にいます。演題は、『地下世界:ライプニッツ以前の地学史研究の課題』となっていて、潜在的にいろいろ言わねばならぬことが山積しているのですが、準備ができていません。喉は相変わらずガラガラです。
結局、会場についたのは3:00過ぎで、第2講演者の山田さんの発表が半ばを過ぎているところでした。元締めの矢島さんは、僕が来なかったらどうしようと思って慌てていたそうです。発表の方は、アグリコラの『地下の事物の起源について』に絡めてセネカの重要性とルネサンス人文主義のインパクトを、パラケルスス主義と化学哲学の地下世界についてのアイデアへの影響、そのキルヒャー『地下世界』(1665)への結晶化、ベッヒャー『地下の自然学』(1669)への展開、ライプニッツ『プロトガイア』(1691)への収束という、かなりスリリングな、普段機械論礼賛の科学史のなかで無視されている当時の人にとって重要であった地学思想の伝統、17世紀の「地下の自然学」の伝統の読み解き方、これから、日本に居る歴史家は世界に向けて発信すべく、何をアタックすべきかを説明しました。みんなびっくりしたみたいで、大成功でした。懇親会で、『化学史研究』で活躍されている八耳さんにもお会いしお話しました。
山田さんのリアクション
差出人 :yamada toshihiro
送信日時:2000/12/24 01:17
題名 :お疲れさんでした
本日(23日)はお疲れさんでした。
「地下世界」論については皆、地学史研究上の意外な盲点をつかれたという感じでしたね。20世紀に直結するような問題点を感じ取った方もいたようです。
地下世界:ライプニッツ以前の地学史研究の課題
発表要旨
『地質学史懇話会会報』
第16号 (2001年3月) に所収予定
トップ
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初期地学文献表
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プロトガイア
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地下世界
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独り言
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宮沢賢治
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地質学史懇話会