ごくごく個人的な「本」日記
2014年1月
2014. 1. 31 金
今日はゆっくり起きて、オフィスへ移動。まずは、中公論集のための校正指示をリスト化しました。締め切りは2月3日とも聞いていましたが、どうも担当氏はこの日曜までに欲しいようです。
1年間オフィスを共有した同僚ミヒルが、ドイツのミュンヘンに移動するので、簡単な送別会が15時からありました。
ついに、中公論集のカバー案が到着しました!残念ながら、ここではまだお見せできません。まずは寄稿者諸氏から反応を募っています。こちらの要望を週末中に担当氏に伝えないといけません。
2014. 1. 30 木
11時からエレナの研究指導があり、ランチをはさんで菊地原君の校正指示をスカイプで確認しました。オフィスからだと無線ネットへの接続は調子がよくありませんでした。菊地原君には、申し訳ないことをしました。
今年の7月に集中講義をします。シラバスを出さないといけません。どういう形式がいいのか、すこし調べたいと思います。講義の方は、授業と演習を半々にします。基本的には、科学史研究におけるインテレクチュアル・ヒストリーの手法について、そして近代科学と疑似科学と呼ばれていた知の諸伝統(魔術・占星術・キミアなど)の関係について扱うことになるかと思います。世界の最前線を学生さんに、お伝えしたいと思います。また、教材には中公論集および BH叢書 も使用したいと思います。対象は大学院生ですが、外部の聴講も可能だと思います。
2014. 1. 29 水
午前中にナイメーヘンに移動する予定だったのですが、どうも週末から続いているインフルエンザのぶり返しで予定した朝6時には起きられず、夕方に移動することにしました。
午後イチで、スカイプをとおして折井さんの校正作業の確認をおこないました。だいたい1時間くらいかかりました。あとは菊地原君と明日の午後に作業をおこなえば、残りは桑木野君だけとなります。
そのあとは校正の作業がすでに済んだ人たちと、事項索引のための語句の選択を議論しています。試みとして、各人に10個ずつ出してもらいましたが、この方法ではどうも専門的なものに偏ってしまい、人文主義や宗教改革などの基本的な用語群が落ちてしまうようです。補わないといけません。フェイスブックのチャット機能をつかって、いろいろな案を出してもらっています。
2014. 1. 28 火
今日は朝からスカイプを使って、中公論集のために平岡君と桑木野君の校正指示を確認しました。それぞれ1時間くらいかりました。二人とも、もうすこしで終わると思います。午後には、赤江君の校正指示リストも到着しました。着々と進んでいる感じです。あとは菊地原君と折井さんといったところでしょうか。
平行して、著者一覧と図版一覧の修正の作業をしないといけません。そして事項索引をつくりための語句のチョイスです。最後の作業はすこし厄介かなとも思っています。> まずは、校正のおわった人たちから語句を募っています。
2014. 1. 27 月
今朝はまず、土曜日のスカイプでの確認作業をうけてヨシ君につくってもらった中公論集のための校正リストをチェックしました。そのあとに、カズ君とスカイプで校正の確認をおこないました。これは、だいたい1時間かかりましたね。リストもつくってもらいます。ここまででクニ君と僕もふくめて4人のチェックが終わりました。
明日には菊地原君、そのあとに桑木野君、さらに週の後半には平岡君と折井さんという感じになるでしょうか?今日は午後になんとか桑木野君と赤江君の原稿に目をとおしたいと思っています。>
ちょうどタイミングが良かったので、赤江君とスカイプで確認の作業をしました。念のためにリストをつくってもらいますが、これで5人目が終わりです。
2014. 1. 26 日
そういえば、スプリンガー書店から頼まれていた『ルネサンス哲学の百科事典』 Encyclopedia
of Renaissance Philosophy の医学分野のエントリーをつくる作業は、ずいぶんと締め切りを超過しつつも、先週リストを編者に提出しました。一件落着と思っていたら、今度は同書店が企画している『初期近代の哲学と科学の百科辞典』 Encyclopedia of Early Modern Philosophy and Science に協力するように依頼されました。おそらく医学と物質論をメインに手がけることになると思います。
2014. 1. 25 土
つぎのメルマガをドロップしました。年末におこなわれた『パラケルススと魔術的ルネサンス』のための出版記念トークショーの模様をつづりました。配信は、2月2日になります。お楽しみに!
そのあと午後は、中公論集へのヨシ君の寄稿の校正確認をスカイプでおこないました。だいたい30分くらいで完了です。これでクニ君と僕の分をあわせて、3本目ですね。
2014. 1. 24 金
中公論集の校閲入りのゲラが寄稿者諸氏に届きはじめたようで、いろいろな疑問や心配の声が聞こえてきました。ここは一人一人を丁寧に対応していかないといけないでしょう。
占星術の黄昏についてのワークショップを企画するために、リンク(フェルメイ)がやってきました。昼食前に40分ほど、あれやこれやと話をつめました。まずは招待する基調講演者を決めて、そのあとに参加希望者をつのるという方法になりそうです。それでファンドをどこかから取れたら、御の字と。
2週に一回の原子論セミナーが13時から15時までありました。第3回目にして、すでに原子論ではありません。大丈夫でしょうか?
2014. 1. 23 木
ついに、中公論集の校閲入りのゲラ全体が、PDFで届きました。まずは自分の論考を確認しました。おかげさまで、それほど問題はないようです。その後に、ヨシ君と菊地原君のものもチェックしました。ご両人とは、スカイプで確認あわせをしたいと思います。つぎに、折井さんと平岡君のセクションをみてから、カズ君のものもチェックしました。最後にクニ君のものを見終わったところで、今日は時間切れです。
明日の原子論セミナーに参加するためにナイメーヘンについたクニ君と一緒に夕飯を食べに行き、そのあとはウチに帰って、中公論集のゲラについていろいろ話しました。クニ君の原稿のチェック事項をひとつひとつ吟味しながら、校正の方向性を確認しました。
2014. 1. 22 水
今日はひさびさに電車にのって、オフィスに向かっています。6時半起きで、12時前には到着するでしょう。移動中では、エミーさん訳によるトニーの『カルダーノのコスモス:ルネサンスの占星術師』を読みなおしています。オフィスでは、事務の手続きを2点ほど行いました。
これはスゴイとだけいって中身について知らせないのは、さすがにもったいないので、各章の大きな見出しだけあげます。もっと詳細な目次がついているのですが、全部を打ちこむのは大変なのでご勘弁を。ゆっくり時間をとって読みたいところですが、いまは無理ですね。
Arnaldi
de Villanova, Opera medica omnia,
5.2: Tractatus de humido radicali,
ed. Michael McVaugh, intro. Chiara Crisiani &
Giovanna Ferrari (Barcelona, 2010)
1. はじめに Premessa
2.
神学者たちについての知識と使用 Le conoscenze e l’uso dei teologi
3.
散見する哲学者たち La dispersione dei filosofi
4.
アルノーの『根源的湿気についての書』:テクストとコンテクスト Il Tractatus de
humido radicale di Arnaldo: testo e contesto
5.
アルノー、ゴードンのバーナード、アーバノのピエトロ Arnaldo, Bernardo di Gordon, Pietro d’Abano
6.
医学者たちの諸学説 Le dottrine dei medici
7.
長寿の願い Speranze di lunga vita
8.
錬金術師と医・錬金術師:エリクシルと根源的湿気 Alchimisti e medici-alchimisti: elixir e umido radicale
2014. 1. 21 火
今日は体調を調整するための小休止の最終日です。このあとまた怒涛のごとく忙しくなるのでしょうが、それまではゆっくりとメルマガの準備をしています。
2014. 1. 20 月
今日は、送られてきた中公論集のための第1ゲラをみながら、気づいたことなどを連絡しあっているうちに時間が過ぎました。まだ冒頭の4本だけなので全容はつかめませんが、校閲の方にはかなり気合を入れて綿密にみていただきました。いろいろ勉強になります。ただ、編集の方針としてラテン語の表記をスタンダード化してあるため大文字の使用法や綴り方に違いがあり、原文に忠実という観点からの指摘が多くなっている部分もあります。いかに混乱をうまずに校正をすませるかというのが、これからの焦点となってくるでしょう。
出版記念トークショーのヴィデオは2日が過ぎたところで、85名の方が見られたようです。なかなか良い数字ではないでしょうか?マヌケなことにリンクをはっておくのを忘れていたのですが、ココです!
2014. 1. 19 日
つづいて、年末研究会のヴィデオをアップしています。とにかく時間のかかる作業です。こちらは、全部で30分のものが5本あります。だからといって、150分で終了するわけではありません。
ついに、メガ・シンポから生まれた中公論集のための校閲入り第1ゲラが出てきました。基本的に、加筆は認めません。誤字脱字、あきらかな間違い、版組での不都合な点の修正だけに絞ります。非常にタイトなスケジュールですが、寄稿者の諸君、協力を!> 同時にオビ文とカバー図版についても、担当の方とやりとりをしています。デザイナーさんは、記憶術!のファンだと聞いております。
2014. 1. 18 土
今日は昨日にひきつづき、ヴィデオの調整をしております。というよりも、ファイルの変換とアップするまでの待ち時間がやたらと長いだけです。ネットの接続スピードが、あまり高くないせいでしょう。待っているだけで一日が終わってしまいました。それでも、最後にはなんとか紀伊国屋での出版記念トークショーのヴィデオ(1時間半)をアップすることができました。日本時間の深夜を過ぎてしまったのですが、半日で延べ30名の人が見たようです。>
ここにリンクをあげておくのを忘れました。ココです!
2014. 1. 17 金
今日はなんとも天気のよい日です。珍しい。まだまだ体調は完全ではありませんが、1か月にわたる旅の疲れを癒しつつ、21日におこなわれた出版記念のトークショーと23日の年末研究会のヴィデオを調整しています。でき次第、アップします。> 一日かけて作業したのですが、どうやらアスペクト比を16対9ではなく4対3と間違えたので、初めからやり直しです。マヌケなことをしました。
まだパラパラとめくって見ただけですが、キアラさんの根源的湿気にかんする研究は、中世における医学と錬金術が交錯するところにあり、生命と物質の問題を考えるうえで、とても素晴らしい成果であるように感じます。これだけで300頁あるのですから、立派な研究書ですよ。しかし、どうも出た場所が良くない気がします。というか、場所はアルノー全集ということで仕方ないですが、問題はこの全集そのものの入手が難しいことです。> じつはたんなる偶然なのかもしれないですが、こういうテーマをあつかった伊語の本でも読むだろうということで、僕に送ってきてくれたのは意味深いなと思っています。欲しい人は遠慮なくいってください。
2014. 1. 16 木
そろそろネット接続の悪さも、なかなか苦しく感じられるようになってきたので、思いきってリェージュに帰ることにしました。今日の16時の新幹線をねらいます。パリ北駅からは直通で2時間です。> なんと今日は運悪く、新幹線のなかの無線ネットが使えないとのこと!こういう日もあるのですね。
2014. 1. 15 水
このインフルエンザは、しつこいもので、なかなか抜けてくれません。とにかく、胃腸をやられています。外は天気も悪いので、今日もゴロゴロ状態です。
メガ・シンポから生まれた中公論集のためのオビ案およびカバーにつかうクレアが調整してくれた図案を担当者の方に送りだしました。校閲入りのゲラが出てくるのは予定より2日遅れて、17日なるとのことです。
2014. 1. 14 火
まだ完全ではありませんが、だいぶ復調してきました。
思いもがけず、キアラ・クリシャーニ氏から、ヴィラノヴァのアルノー全集の第5巻第2部にあたる『根源的湿気について』 De
humido radicale のイントロつきラテン語校訂版の PDF が送られてきました。600頁をこえる大冊ですが、270頁ちかくあるイントロは、同時にカタルーニャ語版とイタリア語版が収められています。なんとも不思議な体裁です。謎にみちた根源的湿気の概念について、これだけの分量の研究というだけで、もっている価値は非常に大きいですね。これは良いお年玉です。>
僕の1冊目も、しっかりと使われているので驚きました!
2014. 1. 13 月
土曜からの症状の記述をみている読者から、たんなるカゼではなく、これはインフルエンザであろうといわれました。クレアも同感なようです。昨日は一日ベッドに臥せっていました。今日で都合3か目、でも起きた感じはスッキリしていません。
ずっと臥せっているのですが、それでも作業は続けています。週末のあいだ、3月のニューヨーク行の調整をしています。それから、3人目のチェックも帰ってきましたので、それを『学習院女子大学紀要』のための原稿にとり込んで、ほぼ完成となりました。一カ所だけパラケルススの邦訳版『奇蹟の医の糧』の頁数を確認したいのですが、これはリェージュに帰らないとできません。> さいわいにも、菊地原君が助けてくれました。これで完成です。根占先生にファイルを送りだしました。
菊地原君をゲストに迎えたラジオ放送は、個人的にもなかなか気に入っていて、時間さえあればマスター版をなんども聞き直しています。この放送はとても人気があるようで、1か月半で延べ240人(カウンター180+初回60)くらいの人がすでに聞いています。
加藤ヨシ君が考えてくれた、オビの背の案 「新しい歴史学が、いま動き出す」 は、いかがでしょうか?> 新しいは使いつくされているという赤江君の指摘をかんがみて、「失われた知の世界を求めて」などでしょうかね。
2014. 1. 12 日
メガ・シンポから生まれた中公論集のために、オビ文を考えないといけません。いまのところ、皆さんにアイデアをいろいろと出してもらっています。ごく一部の人にしか分からない学者然としたもので満足せず、一般にひろくアピールするインパクトのあるものでないといけません。以下はなんとなく考えている例ですが、もう一歩だけ踏み込みたいところです。
(表)
神、怪物、キリシタン
失われた知のコスモスを求めて
ヨーロッパから新世界へ、そしてアジアの最果て日本へ!
(背) 失われた豊饒な知的世界
(後面) 内容の簡略目次
超有名ブログ『石版!』の紺野さんに、『学習院女子大学紀要』のための原稿を読んでもらいました。いつもながらに冴えた腕前、お見事!> ひとつ思うのは、クニ君からも指摘されたのですが、皆さん、僕がくり返しをさけるために主語をわざと省略することを嫌うようです。個人的には、「彼は」「彼は」とくり返すのは美しくないと思えるのですよね。
2014. 1. 11 土
今朝はカラダが異常に重く、予定の時間に起きられませんでした。それでもパリ行の新幹線の切符を買い、アムステルダムを目指しました。悪寒と闘いながら10時20分発のパリ行に乗り、終点の北駅に到着したのは13時半。そこからバスでガンベッタを目指しましたが、どう考えてもわれながらゾンビのような状態でした。アパルトマンに着いて、すぐにベッドに潜りこみました。これはツライ一日でした。
須田さんに見てもらった『学習院女子大学紀要』のための原稿が帰ってきました。僕の気がつかなかったところに目が行き届いていて、とても助かりました。ふかく感謝いたします。あと二人ほどチェックをしてくれているので、それが戻ってきたら、修正して提出します。
2014. 1. 10 金
朝5時に起きて6時半の新幹線でパリの北駅からアムステルダムへ、そこからローカル線でナイメーヘンに向かい、12時すこし前に到着しました。今日の原子論セミナーでは、僕のゼンネルト論文をたたき台にしてディスカッションします。> 2時間たっぷりと深い議論ができたと思います。なかなか満足な出来でした。
2014. 1. 9 木
パリにおりますが、今日は雨が降っているので午前中は家にこもって、ラウトレッジ論集用の原稿を仕上げました。まだ、一点だけ書式で分からないことがあるので、編者に聞いてみたいと思います。> いまの状態で良いといわれたので、一回だけ読みなおしてから明日にでも提出しようと思います。
そのあとは、学習院女子紀要のための原稿の作業をおこないました。こちらも、ほぼ完成です。あとは誰かに読んでもらって誤字脱字などを指摘してもらいたいと思っています。
午後は長いこと後回しにしていたルネサンス哲学百科の医学部門のエントリーの見なおし作業と潜在的な寄稿者の選択をおこないました。まだなにか忘れているアイテムがあるかと思いますので、こちらもベニーなど幾人かに意見を聞いてみたいと思います。
2014. 1. 8 水
今日は天気がいいので、パリの街を散策といきたいと思います。プライヴェート版ブログをどうぞ。
2014. 1. 7 火
6時の成田行きの高速バスで空港に向かい、11時発のパリ行に乗りました。12時間のフライトはスムーズで、定刻どおり16時に空港に到着しました。空港から電車でパリ北駅へ、そこからバスに乗りかえて、ガンベッタに住むパリのクリストフところに向かい、予想どおりに18時に到着しました。彼のアパートの隣にある新しいゲスト用のアパートに案内されました。
2014. 1. 6 月
今日は今回の一時帰国の実質的な最終日です。プライヴェート版ブログをどうぞ。
2014. 1. 5 日
昨日の続きで、学習院用の論文「ルネサンスの星辰医学」を推敲していますが、どなたか誤字脱字の確認につきあっていただける方はいませんか?
2014. 1. 4 土
今日は、『学習院女子大学紀要』!への寄稿「ルネサンスの星辰医学:占星術の変容から普遍医薬の探求へ」を手がけています。今夏に1ヶ月ほど招聘していただいたので、その返礼です。なんとか脚注は終わったので、カタチはできあがりました。明日はもう一度読みなおして推敲をしようと思います。基本的には『ブリル版ルネサンス占星術必携』への寄稿の邦語版で、年末研究会でも大筋を発表しました。
2014. 1. 3 金
今日はプライヴェート版ブログで。
2014. 1. 2 木
今年の最初になるメルマガも、ぶじに配信されたようです。11月のボストンで行われたアメリカの科学史学会で発表した内容です。世界の最前線での真剣勝負では、僕はいったいどんな内容を発表しているのでしょうか?ぜひとも、その臨場感をお楽しみください!
来たる3月上旬に中央公論から出版されるメガ・シンポ論集『知のミクロコスモス』の第一ゲラをチェックしはじめました。こちらも何十時間という時間をかけて入魂の編集作業をおこなった作品です。BH叢書の2冊とともに、2013年におこなった集中的な作業の果実です。いまからいうのもなんですが、寄稿陣の華やかさや各寄稿の素晴らしさとともに、僕が心血をそそいだ地を這うような編集作業とはなにを意味するのかを是非とも味わっていただきたいと思います。
正月明けまでに一本、邦語の論文を書かないといけません。土台となるテクスト部分はすでにあるので、それに注をつければ良いだけです。2〜3日の作業でなんとかなるでしょう。
2014. 1. 1 水
賀正。去年は、それまで思ってもいなかった大きなケガを経験しました。これは僕の人生観を少なからず変化させました。この日記には書きませんでしたが、アダム君やナンシーさんをはじめとする幾人かの人には、そのことを話しました。鏡リュウジさんによると、この事故は水星が逆行している時期におきたわけですが、ジェルマーナの知り合いで、イタリアで一番といわれる占星術師のベッツァ氏による見立てでは、僕は生まれながらにして水星(メルクリウス)の影響を受けているようです。大学4年生のときの卒業研究でも、高圧化におかれた水銀(メルクリウス)のガスが空中に漏れだす事故があり、運悪くその場にいた僕は病院おくりとなったのでした。あきらかに僕の人生を支配している、その目に見えない力には畏怖の念をもっています。
元旦からピッツバーグ論集への寄稿のための要約を150語くらいで提出することを求められました。それほど苦もなく用意できたので良かったです。