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ごくごく個人的な「本」日記

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20163

 

2016. 3. 31

 今日はまず会場ホテルにでかけて、レジスター(受付)をしてプログラムを受けとりました。たまたま出会った何人かの知りあいと立ち話をしたあと、エリザベトと合流してクレアと3人でランチをとり、近くの公園でこれから彼女のアメリカ滞在についてのことなどを話しました。希望と未知の世界に旅立つ不安の入りまじった心境でしょうが、本人はとても喜んでいることはたしかです。

                          

  午後にアマデオ君と折井さん、そしてホルヘと、ホテル・ロビーのカフェで、ゆっくりといろいろな話をしました。19時に根占先生やヨシ君らと合流して中華街でディナーを食べました。最後はちょっと荒れましたね。

 

 

2016. 3. 30

  今日はルネサンス学会のためにボストンに向かいます。17のフライトですが、まずは13の電車でフィラデルフィアの街中に出ます。

 

  昨晩は、とても嬉しいニュースが入ってきました。博論生エリザベトが来年、CHFdissertation fellow としてフィラデルフィアに滞在します。冬休みにクレアと二人で、彼女の応募書類を徹底的に添削した甲斐がありました!

 

 

2016. 3. 29

  ちょっと記述が淡泊ですが、原稿執筆に集中しています。今日中にそれなりのカタチにまとめたいと思います。> 日中の作業でなんとかカタチになりました。まだまだ個人的には満足ではありませんが、ここで時間切れです。

 

  明日はボストンへのフライトがありますので、午前中にカバンを準備します。

 

 

2016. 3. 28

  だんだんオシリに火が点いてきました。今日・明日で発表原稿をつくらないといけません。これから気合を入れます。> 今日一日の作業で20分で2100単語と、分量的にはちょうど良くなりました。あとは明日に、もう少し議論を練りこみます。

 

 

2016. 3. 27

  今日は復活祭の日曜日です。アメリカでは、学校をのぞいて明日は休日とはならないようです。

 

 

2016. 3. 26

  予定よりも長くなりましたが、なんとか読み終わりました。これから火曜日までに、発表原稿をまとめます。基本的には、ルーマニアでの発表を短くするつもりです。

 

 

2016. 3. 25

  昨日は暖かく中庭のテーブルで仕事ができたのですが、今日は一転して天気が悪くなりました。一進一退です。昨日のつづきの作業をします。

 

  ルネサンス学会のために木曜と金曜のディナーをセットしました。

 

 

2016. 3. 24

  やっとのことで暖かくなってきたので、中庭のテーブルで作業をすることにしました。昨日までの編集作業はいったん片づいたので、今日からはルネサンス学会の準備に入ります。まずは、偽パラケルススの『自然の事物について』 De natura rerum をじっくりと読み直して、ノートを取りたいと思います。> リハビリにしてはできた方で、全9書で6まで読めました。つづきは明日!

 

 

2016. 3. 23

  来週にボストンで開催されるルネサンス学会のための原稿を準備しないといけないのですが、ちょっと気になることがあって、どうも本腰がいれられません。仕方ないので、さきに占星術についての雑誌の特集号のための編集作業をしました。この原稿は、なかなかヒドイものでした。だいたい注がテクストよりも多いところからして危険信号なのですが、そのカオスな状況たるや、トマスシルヴィの域に達しています。同じ言葉を連呼するのは序の口で、同じ注がふたつあったりします。

 

あまり出版物の多くない研究者というのは、どんなに年長で学識のある人でも、その方面の経験が少ないことは多々あります。

 

 

2016. 3. 22

  先日の対談とそのキンドル版では、インテレクチュアル・ヒストリー思想史の違いを理解しはじめたというアダム君と話をしましたが、まだ十分ではありません。とくに、これは多くの人にもみられることですが、思想史観念史の混同があります。もともと日本では思想史という言葉があり、それとは別にラヴジョイらが推進する history of ideas が紹介されたときに、観念史という訳語が採用されました。しかし、観念史は思想史に飲みこまれるかたちで思想史 = history of ideas だという誤解が生まれ、現在まで残っています。

 

 

2016. 3. 21

  寒いですが天気も回復し、静かな週明けを向かえています。中庭にひまわりのタネをまいて、リスがくるのを待っています。

 

  久しぶりにキンドル版を出版しました!先日のアダム君とのラジオ対談に、大幅に増補・加筆した 『インテレクチュアル・ヒストリーと哲学史・思想史:対談』 です。インテクチュアル・ヒストリーとは? 哲学史・思想史との違いは? といった、皆さんから頻繁によせられる素朴な疑問にこたえる必携版となっています。次号のメルマガでも同じ内容を配信しますので、お好きなフォーマットを選んでくださいね!

 

1. はじめに

2. テクストの科学

3. 人文主義、注解、知の営み

4. 思想史、書物史、知のオーガナイズ

5. 写本の読解とインテレクチュアル・ヒストリー

 

 

2016. 3. 20

  昼前にチェックアウトして、昼食のために蕎麦屋に向かいました。その後、ナンシーさん宅があるブルックリンに向かいます。ノブさんのメモリアルは13時から16時の予定ですので、14時に到着する感じです。> 2時間ほど滞在して、17時の電車に乗るためにナンシーさん宅を離れました。

 

 

2016. 3. 19

  明日は大雪との天気予報から、今日のうちにニューヨークに向かうことにしました。急いで宿舎の手配をしています。15時の電車に乗ります。

 

 

2016. 3. 18

  家族の都合で、420から516まで急きょ一時帰国します。今日は航空券を入手しました。

 

 

2016. 3. 17

  いつもよりも早めですが、昨日と今日で次号のメルマガを準備しました。今回は、先日アダム君とおこなったラジオ対談 「インテレクチュアル・ヒストリーと哲学史・思想史」 を文字起こししました。インテレクチュアル・ヒストリーってなんだ?という素朴な疑問に答える、とても良い議論になっていると思います。時間があれば、注などを充実させたキンドル版もあとで用意しようかとも思っています。

 

 

2016. 3. 16

  今朝も6時に起きました。おそらく時差ボケも大荒れせずに、このままのペースでいけるでしょう。

 

 

2016. 3. 15

  今回の時差ボケは軽いようです。朝6時に起きました。今日は体調を整えるために、スローな動きでいきたいと思います。

 

  ルネサンス期の自然についての知を統合した百科事典、ザバレラの『自然の事物についてGiacomo Zabarella, De rebus naturalibus 現代版が出されたようです。なんと1300近くある大著です。校訂版なのか、ただの翻案なのか、はたまた翻訳つきか、実物をみてみないと何ともいえないところです。とりあえず、ESM用にオキ君のところに送ってもらうように手配します。

 

 

2016. 3. 14

  10時半のニューヨーク行のフライトです。逆算すると、8時半には空港にいかなければなりません。ということで、余裕をもって745の空港行の電車に乗ることを目指します。宿舎を出るのは7時半でしょう。そうすると、6時半に起きないといけないですね。

 

 

2016. 3. 13

  明日のフライトに備えて、ブリュッセルに一泊するために15時ごろには、BH本館を出る予定です。1か月ほど留守にするので、後片づけをしっかりしないといけません。夕方には、博論生のエリザベトと会って食事をする予定です。

 

 

2016. 3. 12

  月曜日のフライトでアメリカにいきますので、ゆっくりとカバンを準備しています。今回は荷物が多いので、いつものような地下鉄での市内の移動を避けるために、ニューヨークのJFK空港からニューアーク空港までエアポーターという空港バスのサーヴィスを使うことにしました。2時間半くらいかかるようですが、仕方ないですね。ニューアークからは電車でフィラデルフィアに向かいます。

 

 

2016. 3. 11

  今日は午前中にセミナーで同僚のアントニオによるアガンベンをはじめとするイタリアの現代思想を代表する「イタリア理論」についての発表を聞きました。英語の発音に難があって聞きとりづらかったのですが、話の内容は分かりやすかったです。オフィスをキレイにして、14時にはベルギーに向かいました。来週からアメリカです。

 

 

2016. 3. 10

  僕にとってはよくあることなのですが、今朝シャワーを浴びているときに、よいヒラメキがありました。でも、今回はスケールが違います。ここ3ほどずっと次回作のタイトルを探していたのですが、それをついに見つけました。これはインパクトがあるのではないでしょうか?忘れないように、どこかに書いておきます。あとは副題との関係を詰めたいと思います。

 

  僕の悩みは、ここ数年あちこちの会議で発表してきた諸作品の内容を、どのように一冊にまとめるかということでした。テーマ的には、近代的な科学や医学でもないし、かといって19世紀的なオカルト学でもない、ルネサンス・初期近代の医学錬金術占星術魔術に関係する著作に見出せる自然観やアイデア・理論といった思想史の側面と、インテレクチュアル・ヒストリーとしての「テクストの科学」の側面を、どのように一冊のなかに融合させるかという課題です。

 

  じつは、この2つの融合は、すでに第2著作でそれなりに実行しているとは思うのですが、それを意識的に前面に押しだしてアピールしなかったのが反省点として残っています。これを乗り越えるためには、タイトルからしてその意図を明確にするものでなくてはなりません。このコンセプトのもとに、それぞれのピースを構成していきます。これからの1年くらいで集中的に作業したいと思います。

 

 

2016. 3. 9

  今日はオランダのオフィスに向かいます。> どうも電車の接続が悪く、バスへの振り替え輸送などがあり、到着したのは15でした。それだけで今日は疲れましたね。今週はタロットの残りの分を発送いたします。

 

  去年の3月におこなった占星術についての国際会議から、ESM 誌の特集号を準備しています。今日は2つほど寄稿された論文のフォーマットをいじりました。この段階ではテクストの編集ではありませんので、それほど大変ではありませんが、スペインからの研究者の脚注はけっこう問題ありですね。これは、それなりに介入しないといけないでしょう。

 

 

2016. 3. 8

  午前中は、昨日の後半部につづいて前半部の編集をはじめました。15時からは、山田さんと今後の作業の進め方について話しあいました。僕がイントロと結語を見直すあいだに、図像一覧と図像の収集をおこなってもらいます。そのあとは文献表をつくって、ほぼ完成です。4月から時間があるそうなので、なんとか夏前にすべての作業を終わらせることを目指します。

 

  月曜日にアメリカ行のフライトがあります。その前にブリュッセルに一泊するために宿を予約しました。日曜の夕方には博論生エリザベトと夕飯を食べる予定です。

 

  先週に送りだしたタロット2便の7セットも、ぼちぼち届きはじめているようです。今週は3便を送りだします。

 

 

2016. 3. 7

  昨日のラジオ対談120名をこえる方々に聞いていただいたようで、今日にかけて各方面から多くのリアクションをもらいました。僕自身はすでに二年前の駒場での集中講義講演会で話をしているので、だいぶ明確になってきていると思います。一方のアダム君は覚醒したばかりなので、言いたいことを上手く表現できなかったかも知れないですね。また機会をもちたいと思います。

 

  ジオコスモス計画のための結語につづいてイントロが来ました。とにかく、まずはイントロの後半にあるステノの生涯を編集します。

 

 

2016. 3. 6

  「インテレクチュアル・ヒストリーと思想史の違いが理解できました」というアダム君の衝撃の告白をうけまして、今日の日本時間で21(欧州時間で13時)から、インテレクチュアル・ヒストリー哲学史・思想史の関係について緊急ラジオ対談をします。BH 叢書や一連の関連書のもとになっているインテレクチュアル・ヒストリーとは何だろう?という、皆さんの疑問にお答えできれば良いかなと思っています。

 

  アダム君と13時から1時間ほど対談しました。ハングアウトの方法が変更されていたので戸惑いましたが、なかなか面白い内容の対談だったのではないかと思います。インテレクチュアル・ヒストリーは人文主義注解の伝統、テクストの生成の分析、そして知のオーガナイズなど、それ自体は哲学や思想とはいえないけれど、知の営みである行為をあつかうことに長けていることが分かったのではないでしょうか?もう一回くらい対談しないとクリアではない面もあるかも知れません。こちらに簡単に編集したものをアップしましたので、お楽しみください。

 

 

2016. 3. 5

  再来週からアメリカに1か月ほど滞在するので、雑事を片づけてしまわないといけません。そのあとアダム君と話をして、日本時間で明日の21時からラジオ対談をすることにしました。さらに博士になったばかりの田邊さんと話をして、つぎの計画について話しあいました。とりあえず03計画と名づけ、4月から本格的にスタートさせます。乞う、ご期待!

 

 

2016. 3. 4

  昨日、新潟の逸見さんがリヨンの古典思想史研究所のセミナーで発表したさいに、聖書解釈学の歴史についての専門家フレデリック(ガブリエル)と一緒だったようです。彼には、ガファレル論集にも寄稿してもらいました。

 

  年末のトークショーでは、古代神学についてかなりディープな話をしました。今月のメルマガは、その後半部の文字起こしです。なかなか刺激的な話題が展開されていていると思います。よろしく、どうぞ!

 

 

2016. 3. 3

  朝にアダム君と交信しました。そこで、「ついにインテレクチュアル・ヒストリー思想史の違いが理解できました」という衝撃の告白を受けました。その直後にオキ君がオフィスに来たので、この会話は持ちこしとなり、そのあとはオキ君とクリステーラーについてなどいろいろ話をしました。

 

  中世の哲学者ロジャー・ベイコンは、アリストテレスが三位一体の謎を語っていたと主張しているようで、ルネサンス期にはギリシア出身のトレビゾンドも似たような主張をしています。その根拠となるロキが、『天空論 1.1 と『問題集 26.9 です。とくに『天空論』にかんしては、クニ君の論文でもアダム君の博論でも議論されていなかったような気がします。どうでしょうね?ある種の古代神学者としてのアリストテレス像というのは、すでにロジャーの時代にはあったのかも知れません。

 

 

2016. 3. 2

  オランダに移りました。たまった雑務をこなして、オフィスを片づけています。パドヴァのアリストテレス主義についての新しい博論をオキ君から教えてもらいました。今度チェックしてみます。

 

 

2016. 3. 1

  先週の発送した第一陣9セットが、そろそろ届きだしたようです。幾人かからツイッターで報告をいただきました。ありがとうございます!

                

  ベルリンでの人間と動物についての国際会議からの論集につける事項索引のために、25語を選んだリストを送らないといけません。それを片づけました。

 

  なんと二年前のセミナーを受けた学生から最終レポートを提出したいという連絡がありました。困りましたが、大学側が了解するなら受けつけると伝えました。送られてきたものは、クザーヌスの『精神についてDe mente の分析で、なかなかよく書けています。創造性があって、僕は好きですね。通常だったら10点満点で8点以上です。ただし、締め切りから二年も過ぎているので通常の点数はつけられません。

 

 

 


 

 


 

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