集中講義 @ 駒場 2014
科学革命の史的コンテクスト
インテレクチュアル・ヒストリーの方法と実践
授業の目標・概要
17世紀ヨーロッパで成立したといわれる近代科学、その歴史的背景をルネサンス人文主義の知的遺産との関係から探究する。往年のヒストリオグラフィでは軽視され、近年その再考が進められている自然哲学・医学・生物学・化学の分野を中心にすえ、疑似科学として退けられてきた錬金術や占星術、自然魔術と科学との関係も考察する。インテレクチュアル・ヒストリーの手法を採用して、「科学革命」の背景となる知のコスモスを再吟味することが最終的な目標となる。
キーワード
科学革命、ルネサンス人文主義、疑似科学、インテレクチュアル・ヒストリー
Intellectual History, Scientific
Revolution, Renaissance Humanism, Alchemy, Astrology and Magic
講師
ヒロ・ヒライ
日程・場所
2014年7月22日(火)〜7月25日(金)
東大駒場キャンパス・科学史研究室
22(火) 10:40-12:10 (講義)、13:00-14:30 (演習)、14:50-16:20 (講義)
23(水) 10:40-12:10 (演習)、13:00-14:30 (講義)、14:50-16:20 (演習)
24(木) 10:40-12:10 (講義)、13:00-14:30 (演習)、14:50-16:20 (講義)
25(金) 10:40-12:10 (演習)、13:00-14:30 (講義)、14:50-16:20 (演習)
25(金) 16:40-18:30 一般講演
授業計画
講義(6コマ)と演習(6コマ)を行い、最終回では外部一般に開かれた講演を行う。演習では、あらかじめ配布される教材(日本語と英語)について、参加学生による輪番での発表と全員参加でのディスカッションを重視する。授業後の小論文を課題とする。
評価方法
演習での発表(50%)と最終小論文(50%)
教科書
プリントにて資料(日本語と英語)を配布
参考書
* ヒロ・ヒライ+小澤実編 『知のミクロコスモス:中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』 (中央公論新社、2014年3月)
* 菊地原洋平 『パラケルススと魔術的ルネサンス』 (勁草書房、2013年12月)
* 榎本恵美子 『天才カルダーノの肖像:ルネサンスの自叙伝、占星術、夢解釈』 (勁草書房、2013年7月)
* ヒロ・ヒライ編 『ミクロコスモス』 (月曜社、2010年)
* F・A・イエイツ 『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』 (工作舎、2010年)
履修上の注意
講義前に上記の参考書を読了しておくことが望ましい
外部からの関心のある方の参加も歓迎
フェイスブック上に設置する討論会を講義時間外にも活用する
関連ホームページ
http://www.geocities.jp/bhermes001/komaba.html