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ごくごく個人的な「本」日記

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202105

 

2021 5. 31

あとから気がついたのですが、世界霊魂論集に寄稿した僕の新作「ルネサンスの世界霊魂」は、通算で42本目の海外論文となりました。水星逆行期に入っているせいだからなのか、校正が反映されないという予期しないハプニングがありましたが、議論自体には問題ないので、ぜひともお楽しみください。

 

それでも試行錯誤して、校正ゲラに反映されていなかった微調整の5か所を埋めこみました。完璧ではないですが、素人の作業としては及第点ではないでしょうか。修正稿をアカデミアにアップしたあとに、ツイッターにつづいて、ほとんど可動していないFB個人アカウントにも告知の投稿をしました。いまのところ、リンクのトラフィックは140となっています。

 

大橋さんにもコメントを埋めてもらったミニ・ブックガイドは、24冊分の文字コンテンツについてはほぼ完成しました。あとはデザインですが、ここは八坂書房に相談しないといけません。

 

 

2021. 5. 30

ついに世界霊魂論集が到着しました。こちらです。なかなかの本に仕上がっています。しかしマジマジとみていたら、なんと!僕が送った校正指示が反映されていません。しかし微調整といった程度だったので、このさいですから許しましょう。> PDF 内のテクストを編集したいと思ってアドビのアプリを試したのですが、レイアウトが崩れたり、文字化けしたりしてイマイチですね。

 

昨日の対談動画「魅惑の寓意錬金術書『逃げるアタランタ』が!?」を公開後に、『逃げるアタランタ』を100倍楽しむための仮想ブックフェアとして、ローマの大橋さんと小さなブックガイドをつくっています。とりあえずの20ほどの選書が終わり、ふたりで各アイテムに数行のコメントをつけているところです。乞う、ご期待!

 

 

2021. 5. 29

7時前に起きて、日本時間で21時からの大橋さんとの対談動画「魅惑の寓意錬金術書『逃げるアタランタ』が!?」のプレミア公開にのぞみました。とくに古楽ファンの方々やエンブレム好きの方々に動画がとどけば良いなと思っています。> すぐあとに、広島に引っ越したばかりの菊地原君と、久しぶりにオンラインで1時間ほど話をしました。元気そうでなによりです。

 

午後には、昨日のつづきでゼンネルト論文の校正刷りの脚注をチェックしました。急いで執筆した原稿ということもあり、こちらは細かいタイプミスがありました。お恥ずかしい。昨日の本文とあわせて、校正指示は全部で11個所になりました。

 

Danielis → Daniel

Johanno → Johanne

Lullus → Lull

 

 

2021. 5. 28

つぎのメルマガの原稿を推敲して、ドロップしました。配信は62となります。

 

昨日は69ごろの予定だと思っていたのですが、もうゼンネルト論文の校正刷りがでてきました。大きなスクリーンでとおして読んでみました。脚注は明日にでも指で文字を追って再確認しますが、本文の方は3個所ほど僕の方でミスがありました。

 

Johannes Baptiste → Johannes Baptista

the Aristotelians and the Galenists → the Aristotelians and Galenists

obscure ideas into a coherent body of ideas → obscure ideas into a coherent body of theories

 

 

2021. 5. 27

ゼンネルト論文をふくむ特集号「錬金術と初期近代の大学」が収録される Ambix 誌は、イギリスの Taylor & Francis 社から出版されます。原稿の投稿から審査までのポータルがあり、版権や校正といった出版までのポータルが別個にあります。なぜ統一のシステムで一括管理しないのでしょうね?過去に論文審査もしたことがあるので、複数のアカウントで混乱してしまいます。

 

ゼンネルト論文は69ごろに校正刷りができあがり、校正には3日間だけ猶予があるようです。さすがに3日間というのは、とてもタイトですね。今回は問題ないですが、たまたま別件の作業が重なる場合は、どうすれば良いのでしょうかね?

 

 

2021. 5. 26

僕が寄稿した「獣帯人間」でもお馴染みとなったボディ展を企画した国際版画美術館の藤村さんと、この展覧会を回顧する対談動画を収録することになりました。お楽しみに!

 

次号のメルマガの原稿を準備しています。今回は前回のつづきで、僕の第2著作からゼンネルトについての6の後半を試訳してお送りします。明日もう一度だけ推敲してドロップしたいと思います。

 

 

2021. 5. 25

昨日の作業のつづきとして、ヘルメス主義についての対談原稿の脚注づけを完了させました。あとは中西さんに、アラビア・イスラム学の部分を補っていただければ良いかと思います。これで送りだします。

 

21時から須田さんと短めの「キミアのススメ」の動画を収録しました。こちらは612日(土)21時にプレミア公開する予定です。

 

 

2021. 5. 24

イスラム学者の中西さんとのヘルメス主義についての対談動画は、おかげさまで各方面から大好評いただいています。その内容をキンドル化するために文字起こしを増補加筆して、研究者の皆さんの要望にも応えるように脚注をつけはじめました。

 

 

2021. 5. 23

今日はスローな動きでいきます。>日曜なのですが、ゼンネルト論文が版組に入ったという知らせを受けました。雑誌の出版社は Taylor & Francis で、オックスフォード大学出版やスプリンガー書店と同様に、ここもインドで版組をやっているのでしょうか?状況はすこし落ちついたのかも知れませんが、向こうは大変なことになったのではないでしょうか?知りあいの仕事関係者も、コロナの被害にあったと聞いています。

 

 

2021. 5. 22

5月はここまでゼンネルト論文のためのマラソン作業にくわえて、昨日の国際会議でのライト二ング・トークの準備で終わってしまいました。ほかにしたかったこともあるので、あまり満足感を味わえないでいます。

 

10時から、もうすぐ出版される次回作についての対談をローマの大橋さんと収録しました。なかなか興味ぶかい動画となりました。「魅惑の寓意錬金術書『逃げるアタランタ』が!?」のプレミア公開は、529日(土)21時から予定しています。大橋さんと同時チャットで皆さんの声に応えますので、チャンネル登録してお待ちください!

 

 

2021. 5. 21

プルーフ・リーディングしてもらった原稿を読みあげたら、10をちょっと欠けるところでした。時間的にはバッチリです。あとはパワポを完成させます。> 無事に終わりました。ふう。

 

 

2021. 5. 20

スプリンガー出版の『初期近代哲学辞典』も、残りの記事が25というところまで到達したようです。2か月前は残り35でしたので、まだ時間はかかりそうです。ここで学期は終わりますので、少しはペースが速まることを期待しましょう。

 

午前11から午後16まで国際会議の第1日でした。それぞれの発表はライト二ング・トークということで10分間なのですが、全体ではかなりの数になり、すべてを Zoom をとおして視聴するのは、なかなか疲れるものだと理解しました。しかもセッションとセッションのあいだの休憩も短く、まるでマラソンのような状態です。しかし皆さん、タフですね。

 

 

2021. 5. 19

ロンドンの出版社からゼンネルト論文の版組前の質問がいくつかきました。簡単だったので、すぐに答えることができました。しかし3月中の論文執筆から、審査員の査読2つ、そして編集長のチェックと、2カ月半もほとんど休みなしに作業がつづいています。通常なら各段階で数週間の待ち時間があるものですが、今回はマラソンのようで息をつく暇がありません。

 

やっとのことで、それなりに満足できる発表原稿ができてきました。もう今日の夕方には国際会議の基調講演があるのですが、僕自身の順番は金曜の午後なので、それまでにプルーフ・リーディングをしてもらい、パワポをつくりたいと思います。

 

 

2021. 5. 18

数年がかりだった『科学史辞典』(丸善出版、2021年)が、ついに出版されたようです。編集委員の『ジオコスモスの変容』の山田さんに依頼されて、僕も「形成力」という記事を寄稿しました。もともとは古代ギリシアの医学者ガレノスの発生論における考えが、初期近代ヨーロッパでは化石の形成まで説明するようになる流れを描いています。記事の最終版PDFをいただけたので、BHファンのために数日間だけ掲示しておきます。

 

 

2021. 5. 17

ついにゼンネルト論文の最終版を送りだしました。あとは版組されたものが返ってきたら、校正するだけです。この論考が収録される特集号「錬金術と初期近代の諸大学」からは、すでに最初の論考がオンラインで先行出版されています。若きファン・ヘルモントルーヴァン大学についてのジョーによる論考です。じつは低地地方についての僕の研究から、第1著作のファン・ヘルモントについての章やゲマ論文、そしてフィエヌス論文などがフィーチャされています。こちらから無料でダウンロードできます。

 

つづいて午後には、10分間のライト二ング・トークの準備にもどりました。原稿はそれなりのカタチになってきましたが、さらに明日一日じっくりと煮詰めたいと思います。

 

 

2021. 5. 16

やっと気持ちの切りかえができ、原稿執筆に向かうことができました。10の発表ですから、1000語ほどで効果的なストーリーにまとめないといけません。思いつく要素をなぐり書きしている段階で、すでに1000語を超えました。まだ枝葉末節が多く、今回の国際会議のテーマにあわせた議論が貧弱です。前者を刈りこんで後者をブーストし、全体でメイク・センスさせる必要があります。

 

 

2021. 5. 15

今日はスローな動きでいきたいと思います。

 

 

2021. 5. 14

はやく原稿の準備に移りたいのですが、気持ちの切りかえに苦慮しています。そろそろオシリに火がついてきました。

 

 

2021. 5. 13

そろそろ来週の国際会議での発表のための原稿を書かないといけないのですが、ゼンネルト論文の微調整も完了していませんし、ちょっと気分は散漫になりがちです。従来なら国際会議の直前ともなれば、遠征の準備をしないといけないので、余裕をもって原稿はできていたものでしたが、コロナ禍による国際会議のオンライン化で、原稿の準備プロセスが遅れ気味となっています。

 

ヴァイアーについての専用頁のために、黒川正剛『魔女・怪物・天変地異』(筑摩選書、2018年)を入手して、チェックしてみましたが、ヴァイアーについての言及はまったくありませんでした。平野先生の『魔女の法廷』についての言及もありません。

 

ここのところ落ちつきがない原因のひとつは、オックスフォード大学出版の『世界霊魂』論集が518の世界発売となっており、もう残すところ5を数える段階に入っているからです。僕にも、この日に寄稿者コピーが送りだされる予定です。到着までに何日かかるでしょうか?ところで、この本には寄稿者割引はあるのでしょうか?契約書を確認してみたいと思います。

 

 

2021. 5. 12

年に一度の眼科検診のために大病院にいきました。すでにワクチンを打っているので、それほど人ごみを心配することなく遂行できました。

 

 

2021. 5. 11

 今度は、学術雑誌 British Journal for the History of Science から論文審査の依頼がきました。しかし扱われているテーマは18世紀の精神医療なので、僕にはちょっと無理ですよ。丁重にお断りしたいと思います。> 了解の返事がきました。良かったです。

 

やっとのことで、ゼンネルト論文の見直しを終えることができました。変更部分をもう一度チェックしてもらって提出します。特集号は今年の8月ごろに出版されると聞いています。

 

 

2021. 5. 10

告知するのが遅くなりましたが、来週の木・金にフィラデルフィアの科学史インスティテュートがホストとなって、オンラインの国際会議『錬金術の応用術“Applied Arts of Alchemy” が開催されます。金曜午後のセッションで、僕も10分間のライト二ング・トークをやる予定です。個人的には、ライト二ング・トークというのは初体験で、なにを10分間でうったえれば良いのか考えています。ネタとしては、偽パラケルススの『事物の本性についてDe natura rerum を使うことになってるのですが

 

久しぶりに中西さんと、1時間ほどオンラインで話をしました。

 

 

2021. 5. 9

今日はスローな動きでいきたいと思います。

 

 

2021. 5. 8

鏡リュウジさんとの対談動画は、視聴数が1400まで伸びています。ただただ驚きです。そして玉田敦子さんとの対談動画も、視聴数が750を超えました。玉田さんはフォロワーが7000もいるので、それが大きなリソースだなと思っています。

 

予定していた『機関精神史』の編集主幹・後藤さんとの対談収録は、4が完成する秋口に延期となりました。これは残念です。いまは、これから出版が予定されている2の対談の収録を楽しみにしています。どちらも書影があがってきたところで、収録する予定です。

 

 

2021. 5. 7

いよいよ Ambix 誌の編集長によるゼンネルト論文の編集版が返ってきました。英語表現の修正案が提示されています。肝となるのは、テクスト分析で僕が採用する時制でしょうか。テクスト分析で、メインとなる著者の行為を現在形で、先行する人々の行為を過去形で記述する方法です。天地創造などの話題をスムーズに扱うために到達したもので、これまでも問題なく使ってきました。編集長は過去形派のようですが、一貫していない点が問題です。時制の修正案は個人テイストの次元にあるような気がします。この週末にゆっくりとチェックしたいと思います。

 

 

2021. 5. 6

入手したばかりの『法の書と霊因の書』を使って、『ウシの書』を読みはじめました。この羅伊による暫定版と、中世研究者たちが分析している手稿がどのくらい異なるのかを見極めたいところです。520日に10分間の発表の機会があるので、この読書から得られるものを利用できれば良いなと思っています。

 

 

2021. 5. 5

7時に起きて、朝9時からのユング占星術についての鏡リュウジさんとの対談「ユングと占星術」に備えました。テーマの広大さのせいもあってか、1時間があっという間に過ぎてしまいました。さすが真打登場という感じで、リアルタイムの視聴数が570という驚くべき数字を叩きだしました。

 

 

2021. 5. 4

偽パラケルススについてのESM 誌の特集号を増補した国際論集を準備しています。新序文のタタキ台を10日前にディディエから受けとっていたのですが、昨日やっとチェックしたものを送りかえせました。あとは本づくりに入ってもらって良いのではないかと思います。

 

コロナ禍で国際郵便荷物が機能しないので、ヨーロッパや日本から本を入手するのをあきらめているのですが、イギリスのブック・デポジトリーという古本屋は、イタリア語の本でも在庫さえあれば、理解可能な送料でアメリカまで送ってくれます。今日は、前から探していた『法の書と霊因の書:錬金術と魔術の2つの黒レシピ集Paolo Scopelliti (ed.), Liber aneguemis/Liber astutas: due recettari neri di alchimia e magia (Milano: Mimesis, 2018) を無事に入手できました。とくに前者『法の書』は、『ウシの書のラテン語訳だといわれています。

 

 

2021. 5. 3

7時前に起きて、8時からの玉田さんとの対談動画「崇高と近代とは、なにか!?」のプレミア公開に備えました。玉田さんの関係者はチャットに慣れてないからなのか、BHファンにはちょっと馴染のないテーマだからか、同時チャットには僕と玉田さんだけで書きこんだのですが、視聴数は最初からかなり大きく伸びています。

 

中西さんに教えていただいたのですが、黒川さんの『魔女とメランコリー』(新評社、2012年)では、ヴァイアーにたっぷりと言及されているようです。『魔女狩り』は紙幅の関係で、ドラスティックに枝葉末節を切ったと理解すれば良いのでしょうかね。一時帰国できるときに入手したいと思います。

 

 

2021. 5. 2

講談社の電子書籍が55日まで実質的に半額となっています。未見ですが、参考までにヴァイアーの専用頁にあげていた黒川正剛『魔女狩り』(講談社メチエ、2014年)を入手しました。実際にチェックしてみると、ヴァイアーについての記述はなく、参考文献に平野先生の『魔女の法廷』も入っていません。これはちょっとですね。

 

つづいて、同じセール中の講談社学術文庫から、『七十人訳ギリシア語聖書』、エウセビオス『教会史』上・下、中山茂『西洋占星術史』をキンドル版で入手しました。なかでもエウセビオスの『教会史』はモミリアーノの翻訳で必要でしたが、闇市場で中古本が高騰しており、入手が困難でしたので嬉しいかぎりです。今回の出費は全部で1万円くらいですが、ほぼ半額で済んだことになります。

 

 

2021. 5. 1

先日の緊急対談「ミソジニーによるハラスメント」にも参加いただいた、18世紀学者の玉田敦子さんとの対談動画「崇高と近代とは、なにか!?」は、明後日の53日(月)21からプレミア公開します。なかなか楽しい内容になっていると思います。併設される同時チャットで、玉田さんも皆さんの声や質問に応える予定ですので、チャンネル登録してお待ちください!

 

また55日(水)22時から、あの占星術研究家の鏡リュウジさんを特別ゲストに迎えて、心理学者ユング占星術への関心と実践について生配信することになりました!「ユングと占星術」をご注目ください。皆さんへのビック・プレゼントとなるでしょう。

 

 

 

 

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