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ごくごく個人的な「本」日記

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201311

 

 

2013. 11. 30

  午後イチで13時(日本時間では夜21時)から1時間ほど、BH叢書の第2弾である『パラケルススと魔術的ルネサンス』の著者である菊地原洋平君をゲストに迎えて、第1回のラジオ放送をお送りしました。試験的な企画だったのですが、なかなかうまくいったと思います。あとからでも好きなときに聞けますので、お楽しみください。コチラから、どうぞ。また、いまから2週間後の1214から先行独占販売とミニ・ブックフェア、そして1221日にトークショーサイン会をします。そして、クリスマス直前には全国発売となりますので、あともう少しの辛抱です。このラジオ放送を聞きながらワクワクと期待感を高めて待っていてください。> よく聞き返すと、放送ではトークショーの日を一瞬12日といってしまったようですが、21の間違いですのでご注意ください。

 

  つづいて、メルマガの原稿を準備してドロップしました。8月に工作舎で行われたインタヴュ魔術的ルネサンスの魅力」の後半です。工作舎のサイトでは公開されなかった裏話秘話が満載です。工作舎のこと、キルヒャーのこと、そして二宮隆洋さんのことや、今後のについても語っています。こちらも、お楽しみください。

 

 

2013. 11. 29

  午前中にルネサンス・セミナーがあり、フィチーノの2回目でした。そのあとは14時から2時間ほどミーティングがありました。

 

 

2013. 11. 28

  今日はさんざんな一日。時差ボケでなかなかツライものがありました。

 

  20時半にクニ君から到着という連絡があり、アダム君と3人で夕飯を食べに行きました。ちょっと3人とも疲れてましたね。

 

 

2013. 11. 27

  フライトそのものはスムーズでしたが、20時のニューヨーク発の欧州行の場合、およそ6時間半後に到着するので、アメリカの時間で3ごろに起こされることになります。これは、ちょっと眠りが足りない感じで苦しい。いまは10時。まだこれから、3時間ほど電車の旅が続きます。これまたツライ!ここで寝てしまうと乗りかえに失敗しそうで怖いです。

 

  今回のアメリカ遠征もつつがなく終わりましたので、そろそろ一時帰国の準備をしないといけません。

 

そういえばボストンでは、「アメリカ日本欧州をまたにかけて、お前はよく頑張っている。おれはもっと遠いオーストラリアアメリカ欧州だがな」とチャールズにいわれました。つまらないことを張りあうつもりはないのですが、ポジティヴに評価されることはいいことです。願はくば、この努力が豊かな実りをもたらしますように!

 

  明日の夕方にクニ君が、はじめて?ナイメーヘンにやってきます。金曜日の午後のミーティングに参加するためです。

 

  今週土曜日の21から、菊地原君とラヂオ放送をする予定です。『パラケルススと魔術的ルネサンス』の製作秘話が、本の出版にさきがけて聞けるという寸法です。あくまで試験放送ですが、多くの皆さんに楽しんでもらえればと思っています。本そのものは、1214から都内某所ではじまるパラケルススについてのミニ・ブックフェアで先行発売されます。準備ができ次第、詳細を発表します。また、1221()の午後15時からは、トークショー&サイン会をしますので、しっかり予定を開けておいてくださいね。先着40までです。

 

 

2013. 11. 26

  さあ、出発です。ブリュッセルに到着するのは翌水曜の10です。それから3時間かけて電車でナイメーヘンを目指します。到着するのは14くらいでしょうか?直後に予定がなければ、強行軍でオランダまで行くこともありませんが、翌木曜の10に予定が入っているので仕方ありません。そして金曜のセミナーと。

 

  ついにフェイスブックにて、BH 叢書の第2弾『パラケルススと魔術的ルネサンス』のカバー・デザインを発表しました。魔術的植物をバックにパラケルススが浮かび上がる秀逸なデザインです。デザインは、京都在住の装丁家・岡本理奈さんです。> カバーは好評で、多くのかたに見ていただいております。

 

 

2013. 11. 25

  今日は昨日と同じくらいの気温ですが、風はおさまったようです。チャイナ・タウンに行ってみました。昼食のあとにボストンの中心街をあるいてみようと思ったのですが、とても寒くてそれどころではないので、早くも退散してきました。

 

  帰ってきてから、アンドリューの博論の一章分の原稿を読みました。なかなか面白いよく書けている部分と、なんとも怪しい部分がごった煮になっている感じです。

 

  明日は10時半のフライトでニューヨークに向かい、つぎに20のフライトでヨーロッパに旅立ちます。そのあだ8時間ほど待ち時間があります。これほど長い時間を空港で過ごしたことはありません。これまでの最長は、6時間でした。ここをどう乗り切るかです。マンハッタンに出ようかとは考えていますが、荷物が足手まといな感じもします。ネット接続を買って、なにかをダラダラと見て過ごすのも手かとは思っています。

 

 

2013. 11. 24

  今日は宿舎を離れて、対岸のケンブリッジに住んでいるアンドリュー宅に移ります。彼とは、ウォルフェンビュッテルのサマー・スクールで一緒だったとき以来ですから、顔をあわせるのは13年ぶりになります。火曜日まで滞在する予定です。非常に寒くなってきましたが、予定よりすこし遅れて迎えにきてくれました。道に迷ったようです。ランチのあと、ハーヴァードのキャンパスや図書館をひと通り案内してもらいました。風が強くて気温も氷点下になり、外にいるのは大変でした。なお、ハーヴァードの図書館には、リプシウス論集をはじめとして僕関係の出版物がひととおり収蔵されていました。さすが!

 

  現在、パラケルススについて博論を書いているアンドリューとは、断続的にパラケルススについて議論しています。もう10年近く作業をしているようで、いろいろなことを知っていますが、同時に要領が悪いところも多々あるようで、アダム君に似ているなと思います。> しかし、彼はひどいカゼをひいていて苦しそうです。

 

 

2013. 11. 23

  今日は午後イチで、僕の発表をふくめたキミア医学についてのセッションがありました。なかなか大成功でした。僕もメガネを新調して初の発表で、ちょっと調子が狂った感じもしましたが、質問もたくさんあり、うまくいったと思います。良かった、良かった。そのあと、われわれの発表を聞きに来ていたチャールズケヴィンと一緒にカフェでいろいろな話をしました。夕飯は、セッションを主催した若手二人をふくめた6人で、シーフードの専門店に食事に行きました。やっとのことで、ボストンらしいものを食べることができました。

 

 

2013. 11. 22

  今日からが本番ですが、朝イチのセッションは面白そうなものはなく、雨も降っているのでゆっくりモードです。11時からチャールズ(ウォルフ)の主催するセッションがあります。パリでヘンミさんに会ったといっていました。そのチャールズとサンドイッチ屋でお昼を食べました。そのあと13時半からはじまったチャールズのセッションは、どうも今のところイマイチです。どうも、発表内容がセッションのタイルと符合していません。しかもベニー(ゴールドバーグ)は病欠でした。

 

  いつも思うのは、科学史学会はプラトン主義とは距離があり、ルネサンス学会は自然哲学にとおい感じがします。このふたつの交わるところを彷徨している僕にとっては、どちらも微妙にずれているのですよね。関心だけでも両方をカバーしている場所を探しています。やはり、そのものずばりの『ルネサンス・プラトン主義と科学Science and Renaissance Platonism というようなタイトルをもつ本を僕が書くべきでしょうか?

 

  夕飯にラリービルジェニーらと会場ホテルにあるアイリッシュ・バーで食事をしました。これがあまり美味しくなかった。

 

 

2013. 11. 21

  10時半にナンシーさん宅をおいとまして、地下鉄で空港を目指しました。今回はジェット・ブルーという会社を使います。ターミナル5というところも初めてです。チェックインをすませて荷物を預けたところで12くらいでした。フライトまでは2時間ほどあります。無料 WiFi が使えたのでメールのチェックなどをして、よい暇つぶしになりました。

 

デルタ航空のマイルがたまって、ついにシルバー・ステイタスになったという連絡を受けました!とても嬉しいです。これだけ世界を飛び回っていれば、いつかはなれるものなのですね。なにかを成し遂げた気分です。どういう特典があるのかは、まだ分かりません。エコノミーの料金でビジネスの席に座れたりするのでしょうか?じつはこれ、日本や欧州の航空会社よりもアメリカの航空会社のマイレージの方がずっと割が良い(3倍から4倍です)ということを4年前に発見してから、カウントされたものだけです。それまでのエール・フランスJALのものは、意味がありませんでした。

 

  定刻どおり15時にボストンに着きました。予約してある B&B 18時半からしか入れません。これはちょっと計算外でした。とりあえず、会議の会場となっているホテルのロビーに来てみたら、無料の WiFi が使えるようなので、ここで時間をつぶすことにしました。待っているあいだに発表用のパワーポイントでもつくってしまおうと思います。B&B は会場ホテルから歩いて20くらいのところにあります。

 

  20時からあったレセプションではラリーをはじめ、いろいろな人と話をしました。短いながら楽しいひとときでした。

 

 

2013. 11. 20

  芸術家のノブさんもいるので、あまり突っ込んだ話をするわけにもいかないのですが、今回いろいろナンシーさんと話していて話題にあがったのは、トニーの65を記念する論集の計画が進んでいて、それにナンシーさんも寄稿するということです。どういう論集になるのか、いまからとても楽しみですね。

 

  約束を大きく超過して、アダム君から第3章の原稿が送られてきました。この調子でいくと、第4章が今週末で終わるか終らないか、そして次の週で第5章と。残念ながら、そのあたりで時間切れでしょう。結局のところ、今回の滞在ではイントロ結論も書くことなく、帰らないといけないようです。こうなったら、もう1回、1月から強化合宿することを推奨しますが、本人にやる気があるかどうかです。このまま帰ってあとは一人でできるだろうと、本人はタカをくくっているようですが、どうみても怪しいですね。これまでの感じでいけば無理でしょう。同じ間違いをくり返すだけです。あとは、家族をふくめた周囲がちゃんとそれを理解できるかどうか。もう10のつきあいなので、僕はよく分かっています。

 

 

2013. 11. 19

  朝の6に起きてバスに乗り、ブリュッセル南駅に向かい、そこから電車で空港へ。8にはデルタのカウンターでチェックインをすませました。フライトは定刻どおり10時半に出発で、8時間後の現地時間で13(時差は6時間です)にニューヨークに到着しました。入国審査もスムーズにいき、そこから地下鉄に乗ってブルックリンを目指し、15時前にはナンシーさん宅に到着しました。ノブさんともども、お二人とも元気そうでなによりです。お茶を飲みつつ談笑した後、夕食を待ちつつ、荷物の整理などをしています。寒さは同じくらいですが、アメリカは欧州に比べてとにかく陽の光が強いと感じます。陰鬱な欧州をクレアが苦手とするのも、よく理解できます。

 

 

2013. 11. 18

  朝に折井さんを迎えた第3回のネット対談をおこないました。中身の濃い75分間でした。最初の段階では、のべ55の方が見たようです。午後には編集版をアップしました。そちらは、再生回数が表示されます。

 

  そのあとは電車に乗ってブリュッセルへ。一泊して、明日の10時半発のフライトで、まずはニューヨークのナンシーさんのところへ向かいます。

 

 

 

2013. 11. 17

  午前中にもう一度だけ推敲をして、だいぶこなれてきました。欲をいえばキリがないので、このあたりでクレアに原稿を渡すことにします。

 

  届いたメガ・シンポ論集の部分ゲラを早速のところチェックして、クニ君と気がついた点についてやりとりをしました。昨日書いたとおり、タテ書きの書物の編集において注意すべき点を学んだのはこの作業の後なので、残念ながら経験は生かされてはいませんが、レイアウトそのものは気に入りました。おそらく専属のデザイナーがいるのでしょう。こちらは、BH 叢書と違って傍注ではなく、後注です。なかなか他では見かけない知の万華鏡のような書物なので、はやく世にでて欲しいと思っています。

 

 

2013. 11. 16

  今日は一日、ボストンでの読み原稿の執筆に専念しました。推敲をかさねて2200、まだちょっと荒削りですが、もうあまり残り時間がありません。明日の午前中にもう一度だけ全体をとおして推敲して、クレアにプルーフ・リーディングしてもらおうと思います。ま、なんにしても、出発前にそれなりのメドがたちそうなので嬉しいところではあります。

 

  Journal of the Northern Renaissance という創刊5年の新しい雑誌があるようです。基本的には、英国あるいはスコットランドなどが中心な感じですね。もうちょっと広くアルプス以北としたほうが良いのではないかと思います。

 

  やっとのことで、メガ・シンポ論集の版組みのサンプルが送られてきました。出発前にプリントするには間にあいませんでしたので、スクリーン上で確かめたいと思います。エミーさんの『天才カルダーノの肖像』の校正作業をとおしてタテ組みの問題点を学んだのですが、こちらはその前に原稿を提出したものなので経験を生かすことができていません。そういう意味では、菊地原君のキクパラ計画が、もっとも合理的に進めることができたと思います。

 

 

2013. 11. 15

  なんとか今日も、セミナーを乗り切りました。得意分野のフィチーノということで、ペトラルカよりはずっと楽でした。ふう。夕方にはリェージュに戻ります。週末は発表原稿を書きあげ、旅の準備をしないといけません。

 

  アダム君は今週中に第3章を仕上げることになっていますが、どうでしょうか?土曜日に図書館のパソコンから、出きた原稿を僕に送ってくれる約束になっていますが、約束など守ったことのない男、こればかりはわかりません。

 

 

2013. 11. 14

  よく眠れなかったせいか、体調がおもわしくなく、セミナーの教材であるフィチーノのテクストを読むのもシンドイくらいでした。さて、セミナーを受けている哲学科の生徒たちは、このテクストを哲学であると判断するでしょうか、それともモンテーニュピコ、そしてペトラルカのときと同様に、それ以外のもの(それが何であるかは、彼らにも判断しかねるようです)と考えるのでしょうか。興味ぶかいところです。ただ、このテクストは教科書的な本に入っているのですが、僕がこれまで読んできたフィチーノの書きものに比べても、つかみどころがないような気がします。でも、それは今日の体調のせいで集中力がないから、そう感じるのかもしれません。

 

 

2013. 11. 13

  やっとのことで、ケンブリッジ論集のための寄稿をジェニーに提出することができました。ふう。しかし、一難去って、また一難という感じで、締め切りのマラソンはまだまだ続きます。

 

  今日から突貫工事でボストン用の発表原稿をつくります。タイトルは、 「ルネサンスの自然哲学、医学、錬金術における生命の原理The Principle of Life in Renaissance Natural Philosophy, Medicine and Alchemy ということで、「生命原理」という語が出てくるアリストテレスの有名な一節を、フェルネルカルダーノテレジオセヴェリヌスなどが自然哲学、医学、キミアという異なる文脈でどのように解釈したのかを見ていこうと思います。基本的には、これまでの僕の研究からエッセンスを抜きだす作業です。

 

  午後の最初はオフィスの窓の外がうるさくて気が散ったのですが、後半から夕方にかけて集中することができて、最初の3つのセクションにあたる3頁で1700ほどを書きました。あと半頁で、だいたい2000(ほぼ20分の読み原稿)になると思います。明日中には、なんとかそれなりのカタチになるのではないかと思いますが、明日はセミナーの教材を読まないといけないので、どちらにしても完成は週末にずれ込むかもしれません。

 

 

2013. 11. 12

  今日はオランダに移動します。電車のなかでは、金曜日のセミナーでの副教材を読もうと思います。ツェレンツァによる、プラトン主義の復興を描いた論文です。

 

  9月からの締め切りの連続による長いトンネルは、残念ながらまだまだ続きます。つぎは、ボストンでの発表原稿を今週末までにつくらないといけません。がんばれ、自分、くじけるな!

 

 

2013. 11. 11

  今日は祝日です。菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』のカバー・デザインの最終案がきました。オビの文字も入っています。なかなか良いできだと思います。まだここでお披露目することができなくて、ごめんなさい。

 

  昨日の作業の続きとして、『ひですの経』の2種類の刊本についている折井善果さんの解説を読みました。幻といわれた『ひですの経』の発見の経緯など、昨日の本を読んだときにはわからなかったことが、ここで明らかにされます。ちなみに、「ひです」とは信仰 fides の音訳なのです。

 

  午後はクレアに「錬金術とガレノス医学を調停する」論文のプルーフ・リーディングをやってもらっています。> 終わったようです。あとはオランダにもどってオフィスにおいてあるラテン語版で引用のラテン語に間違いがないかもう一度だけ確認して終わりです。

 

 

2013. 11. 10

  科研費プロジェクトキリシタンの世紀』の専用放送局「マルシリオ・フィチーノ」では、ネット対談のシリーズを放映しており、各方面から好評をえています。その第3回を1118に慶応大学の折井善果さんを迎えて放送することになりました。研究者としての歩みや、ハーヴァード大学図書館での『ひですの経』の発見秘話などについて、いろいろお聞きする予定です。

 

  今日はその準備のために、折井さんの『キリシタン文学における日欧文化比較:ルイス・デ・グラナダと日本』 (教文館、201012月)を読みましたが、これはインテレクチュアル・ヒストリーの作品とても、とても面白いものでした。皆さんも、インタヴュを満喫するために、ぜひどうぞ!

 

 

2013. 11. 9

  水曜日にも書きましたが、ケンブリッジ会議からの国際論集への寄稿は、最終的にはいい感じになったと思います。昨日の電車のなかで読み返したのですが、その印象は気の迷いではないようです。作業のなかで気がついたことを、午後にいくつか補足しました。もう、このあたりでいいでしょう。週明けに、クレアにプルーフ・リーディングしてもらおうと思います。> そうそう、題名は「錬金術とガレノス医学を調停する:デュシェーヌの戦略と秘密“Reconciling Chymical and Galenic Medicine: Joseph Du Chesne’s Strategy and Secret” でいきます。

 

  まだ詳しいことはいえないのですが、『パラケルススと魔術的ルネサンス』の出版を記念して、12月中旬からパラケルススに関連したミニ・ブックフェアを開催します。フェアのための選書をして、それぞれにコメントをつけたリストを担当の方に送り出しました。お堅い学術書だけではなく、小説コミックありと、なかなか楽しいものになったと思います。しかし、広さの決められた書棚への陳列とは、いかに効果的に配列するかを計算しつくした一種のアートというか科学であるなと感じました。恐れ入りました。

 

  来週からは、ボストンでの科学史学会での発表のための原稿の執筆にうつります。こちらは、これまでの僕の研究のエッセンスを抜き出しつつ20にまとめるものなので、早いうちになんとかなると思います。すでにどういう方向でまとめようか考えてあります。

 

 

2013. 11. 8

  セミナーを乗りきり、16時の電車に乗ってリェージュをめざしましたが、乗換駅のマーストリヒト駅のひとつ前で電車が故障して止まり、そこから迂回線にのるはめになりました。結局のところ予定を1時間オーヴァーして到着。ちょっと大変でした。

 

 

2013. 11. 7

  明日のセミナーのために、ペトラルカのテクストの後半を読まなければなりません。オフィスにでるまえに、UP誌リレー連載のための僕の寄稿のゲラをチェック。問題ないので勝手ですが、これにて責了とさせていただきます。また、『パラケルススと魔術的ルネサンス』の出版記念のトークショーの告知のため、登壇者のプロフィールの確認と写真を集めないといけません。これは告知サイトに掲載されるようです。まだ詳しいことはいえませんが、今月末には告知が出ると思います。みなさん、1221(土)の午後の予定を開けておいてくださいね!

 

  このまま問題なければ、『パラケルススと魔術的ルネサンス』の見本ができあがるのが1213となり、クリスマスには全国の書店の店頭にならぶようです。ということで、今年のクリスマスのプレゼントは、これしかないですね!

 

 

2013. 11. 6

  午前中はナイメーヘンへの移動でしたが、『パラケルススと魔術的ルネサンス』の出版記念のトークショー1221日の土曜日)の告知のための文案が送られてきたので、修正をして菊地原君に確認してもらい、担当の方に送りだしました。電車での移動中に、8時間の時差のある日本と2回もやり取りできるなんてスゴイかもしれません。数年前では考えられませんでした。

 

午後からは、昨日までの作業の続きです。推敲して議論をすっきりさせ、残っていた疑問点をつぶしました。英語のナラティヴがだいぶ滑らかになって、われながらスピード感のある論考になったと思います。クレアに見てもらわないと、なんとも言えませんが。ロフティな主題をそれに見合った筆致で語ることができれば理想ですが、それは一朝一夕にはいかないことです。

 

作業の合間に、僕の第2著作についての書評シンポジウムでの各寄稿者への応答原稿の修正依頼が帰ってきたので、2点ほど微調整をして仕上げました。> あとになって、アキヒトさんへの謝辞を加えたいなと思い、担当の方には申し訳ないですが、加筆させてもらいました。もういじりません。

 

今日は、つぎつぎと仕事が入ってきます。夕方に、ポールとハンスを交えてアダム君の博論のイントロについて会議があったのですが、なぜアルベルトゥスの神学的な著作を吟味しないのか?という疑問で紛糾しました。どうも、なにかが空回りしているようなので、夕飯を外で食べることにして、そのあと1時間ほど二人で、ああでもない、こうでもないと話しあいました。博論で何をしようとしているのかを言語化する作業です。タイトルとして、Interpreting Aristotle’s Cosmos: Albert the Great and His Debt to Averroes というものを考えました。これは、彼が博論でやろうとしていることを、うまく表現していると思います。あとは、このタイトルに見合うようにイントロを再構成することです。3日間でやってもらいます。

 

 

2013. 11. 5

  ついに、菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』のカバー案がきました。僕もクレアも、なかなか気に入っています。あらかじめ決めてある宣伝用の文言をオビに入れてもらって完成でしょうか?菊地原君に確認をとって、担当の方につたえました。

 

  そのあとは、昨日の続きでケンブリッジ会議からの国際論集用に寄稿するための原稿をつくっています。7000が限度らしいのですが、いまのところ4000と短かすぎます。せめて6000くらいまで増やさないといけないでしょう。がんばります。> 夕方には、なんとか5500までいきました。編者の要求する教科書としてもつかえる記述をイントロに加えていけばいいかと思います。あと1週間ほど待ってくれるそうです。> がんばって夜には、6500まできました。このあたりで分量的には十分かと。あとは推敲を重ねて、完成に向かいたいと思います。案外はやく作業がすすんだのは、もともと論集の計画がすすまなければ、どこかに投稿しようと思って注などを揃えていたのでした。

 

  この『医師たちの賢者の石:古代から啓蒙期までの錬金術と医学The Physicians’ Stone: Alechemy and Medicine from Antiquity to Enlightenment という論集は、世界中のそうそうたるメンバーが参加していて壮観です。値段を抑えることができれば、とても売れる本となるでしょう。このような寄稿陣に名をつらねることができるのは、そうあることではないと思います。ここまで地道に精進してきたかいがありました。

 

 

2013. 11. 4

  昨日のつづきで、ボストンニューヨークのあいだ航空券を買いました。ジェット・ブルーという初めてつかう航空会社で、往復160ドルでした。帰りの26日はニューヨークの空港に昼について、夜20時に欧州行のフライトに乗ることになるので、待ち時間はマンハッタンに出て、美味しいものでも食べようかと思います。今回は荷物をほとんどもっていかないつもりなので、なんとかなるでしょう。

 

           ニューヨーク 21日 1400 ― ボストン 1508

           ボストン 26日 1045 ― ニューヨーク 1155

 

  しまった!ケンブリッジ会議からの国際論集ですが、9月末までに送らないといけないのはアブストラクトのことだと勘違いしていました。入院騒ぎのせいで、ちょっと待ってもらっていたのですが、あと1週間で原稿そのものを送ってくれとのこと。オブスキュアなところならスキップすることも可能ですが、今回はどうやら天下のシカゴ大学出版会からということで、落とすわけにはいきません。ちょっと息がつけるかと思ってましたが、それは大きな間違いでした。まだまだトンネルはつづくようです。トホホ。

 

 

2013. 11. 3

  ボストンで行なわれる米国科学史学会に参加するため、航空券の手配をはじめました。ニューヨークに2晩ほど滞在してから、ボストンに入ります。ブリュッセルとニューヨークのあいだは、デルタで530ユーロでした。ニューヨークとボストンのあいだは、デルタにするかジェット・ブルーにするか、はたまたバスにするか迷っています。帰りの週にはアメリカで感謝祭があり、値段が高めとなっているからです。バスですと4時間ほどかかりますが、けっこうツライかも知れません。

 

           ブリュッセル 19日 1045 ― ニューヨーク 19日 1300

           ニューヨーク 26日 2000 ― ブリュッセル 27日 945

 

  ずいぶん前にアマゾンのリスト・マニアで、洋書をメインに『初期近代の知の劇場』というリストを編んだのですが、最近は BH 叢書はじめとして関連する邦語の本が増えてきましたので、『ルネサンスの玉手箱』という新しいリストをたちあげました。なかなか壮観な内容です。実際にこれらの本を揃えたコーナーを皆さんの本棚にも設けていただけば、これほど素晴らしいことはありません。

 

 

2013. 11. 2

  今日はなにもなし。詳しくは、プライヴェート版ブログをどうぞ。

 

 

2013. 11. 1

 僕のUP誌リレー連載への寄稿「インテレクチュアル・ヒストリーとはなんですか?」は、すでに版組されたゲラが来ました。担当の方に指摘された修正案をとりいれて、校了になるかと思います。

 

  菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』の念校の校正指示での疑問点を解決してもらって、印刷機にかけられるところまできました。さいわいなことに菊地原君がスピーディに対応してくれたので、僕が起きたときには問題は解決していました。

 

 

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