偽パラケルスス研究のプラットフォーム
  


 

 

20153月にドイツのベルリンで開催されたルネサンス学会のために錬金術に近いテーマでパネルを企画し、そのパネル終了後に路上でディディエと話がまとまって、偽パラケルススについての研究計画がはじまりました。つぎのルネサンス学会がボストンで開催され、そこで偽パラケルススについてのダブル・パネルを企画しました。そして同年7月には、イタリアのコモ湖畔にあるヴィラ・ヴィゴーニで国際会議を開催しました。そこから7本の論文を収録する学術誌の特集号を2019年末に出版しました。そして大幅に増補した国際論集を202112月に出版しました!

 

 

論集

 

偽パラケルスス:偽作と初期近代の錬金術、医学、自然哲学

Didier Kahn & Hiro Hirai (eds.),

Pseudo-Paracelsus: Forgery and Early Modern Alchemy, Medicine and Natural Philosophy

(Leiden: Brill, 2022)

ブリル社のカタログ頁

 

「スイス人医学者パラケルスス(1493/94-1541)の名前での偽書づくりは、初期近代ヨーロッパでパラケルスス主義が伝搬するプロセスの一翼を担っていた。これらの偽書の多くは幅ひろく読まれ、強い影響力を放っていた。出版物の洪水のなかで当時のほとんどの読者が正真作と偽作を区別できなかったことは、錬金術とオカルト哲学の守護神としての伝説的なパラケルスス像の誕生に大きく貢献したのだ。大幅に看過されてきたパラケルスス主義の諸側面を考察する革新的な論考群と膨大なパラケルスス偽書のカタログによって、本書は今後の研究のための必携書となるだろう。」

The production of forgeries under the name of the Swiss physician Paracelsus (1493/94-1541) was an integral part of the diffusion of the Paracelsian movement in early modern Europe. Many of these texts were widely read and extremely influential. The inability of most readers of the time to distinguish the genuine from the fake amid the flood of publications contributed much to the emergence of Paracelsus’ legendary image as the patron of alchemy and occult philosophy. Innovative studies on largely overlooked aspects of Paracelsianism and an extensive catalogue of Paracelsian forgeries make this volume an essential resource for future studies.

 

「イントロダクション」

“Pseudo-Paracelsus: Introduction” (Didier Kahn & Hiro Hirai)

 

「パラケルススの『大天文学』と『ヴィッテンベルク神学者たちへの書簡』の正真性」

“The Authenticity of Paracelsus’ Astronomia magna and Brief an die Wittenberger Theologen: Towards a Diagnostic Rubric Clarifying Authentic and Spurious Elements in Paracelsus’ Oeuvre on the Basis of Theological Motifs” (Dane T. Daniel)

 

「パラケルススの正真の宇宙論からみた『アテナイ人への哲学』」

“The Philosophia ad Athenienses in the Light of Genuine Paracelsian Cosmology” (Didier Kahn)

 

「知識の系譜と大学の非正当化:偽パラケルススの『哲学者たちの曙』」

“Genealogy of Knowledge and Delegitimization of Universities: The Pseudo-Paracelsian Aurora philosophorum” (Tobias Bulang)

 

「偽作者の図書館のなかへ:出版史にみる『事物の本性について』の誕生」

“Into the Forger’s Library: The Genesis of De natura rerum in Publication History” (Hiro Hirai) 485–503

 

「パラケルスス、ペスト、そして『ペストについて』」

“Paracelsus, the Plague, and De pestilitate” (Charles D. Gunnoe, Jr.)

 

「『オリュンピアの新天文学』と『カバラ神学』:『神秘哲学』の偽パラケルススの2書」

“The Astronomia Olympi novi and the Theologia cabalistica: Two Pseudo-Paracelsian Works of the Philosophia mystica (1618)” (Martin Žemla)

 

「バジル・ヴァレンティン文書と伝記の発展:偽文書とパラケルスス的なアイデア群」

“The Development of the Basil Valentine Corpus and Biography: Pseudepigraphic Corpora and Paracelsian Ideas” (Lawrence M. Principe)

 

「偽パラケルスス文書の分類カタログ:パラケルススに帰されたテクスト群と偽作が疑われるパラケルススの著作群」

“A Catalogue Raisonné of Pseudo-Paracelsian Writings: Texts Attributed to Paracelsus and Paracelsian Writings of Doubtful Authenticity” (Julian Paulus)

 

 

 

 

特集号

偽パラケルスス:偽作と初期近代の錬金術、医学、自然哲学

“Pseudo-Paracelsus: Forgery and Early Modern Alchemy, Medicine and Natural Philosophy”

Early Science and Medicine 24 (2019), 415-572.

 

 

「イントロダクション」

“Pseudo-Paracelsus: Introduction” (Didier Kahn & Hiro Hirai) 415–418

 

「パラケルススの『大天文学』と『ヴィッテンベルク神学者たちへの書簡』の正真性」

“The Authenticity of Paracelsus’ Astronomia magna and Brief an die Wittenberger Theologen: Towards a Diagnostic Rubric Clarifying Authentic and Spurious Elements in Paracelsus’ Oeuvre on the Basis of Theological Motifs” (Dane T. Daniel) 419–438

 

「パラケルススの正真の宇宙論からみた『アテナイ人への哲学』」

“The Philosophia ad Athenienses in the Light of Genuine Paracelsian Cosmology” (Didier Kahn) 439–472

 

「知識の系譜と大学の非正当化:偽パラケルススの『哲学者たちの曙』」

“Genealogy of Knowledge and Delegitimization of Universities: The Pseudo-Paracelsian Aurora philosophorum” (Tobias Bulang) 473–484

 

「偽作者の図書館のなかへ:出版史にみる『事物の本性について』の誕生」

“Into the Forger’s Library: The Genesis of De natura rerum in Publication History” (Hiro Hirai) 485–503

 

「パラケルスス、ペスト、そして『ペストについて』」

“Paracelsus, the Plague, and De pestilitate” (Charles D. Gunnoe, Jr.) 504–526

 

「『オリュンピアの新天文学』と『カバラ神学』:『神秘哲学』の偽パラケルススの2書」

“The Astronomia Olympi novi and the Theologia cabalistica: Two Pseudo-Paracelsian Works of the Philosophia mystica (1618)” (Martin Žemla) 527–548

 

「バジル・ヴァレンティン文書と伝記の発展:偽文書とパラケルスス的なアイデア群」

“The Development of the Basil Valentine Corpus and Biography: Pseudepigraphic Corpora and Paracelsian Ideas” (Lawrence M. Principe) 549–572

 

 

 

 

出版までの流れ

2021. 12. 8

出版されたばかりの『偽パラケルスス』論集について、各方面に告知を出しております。パラケルスス研究のメール・グループや僕個人のFB、そして英語版のツイッターなどです。

 

 

2021. 12. 2

ディディエと編集していた国際論集『偽パラケルスス:偽書と初期近代の錬金術、医学、自然哲学 Didier Kahn & Hiro Hirai (eds.), Pseudo-Paracelsus: Forgery and Early Modern Alchemy, Medicine and Natural Philosophy (Leiden: Brill, 2022) 電子版が、ついにブリル書店から先行出版されたようです。2015年からの国際共同研究プロジェクトの成果です。いまなら、300頁越えの偽書カタログが無料でダウンロードできるようです。なお紙ヴァージョンの方は、少し遅れて陽の目をみると思います。慶賀。

 

 

2021. 11. 15

ブリル出版の担当者から連絡がきて、偽パラケルスス論集はカタログでは1216になっていますが、122に公刊となることが決まったようです。今週中には印刷に入るようです。

 

 

2021. 11. 9

今日は、偽パラケルスス論集の人名索引で拾われている数字をひとつひとつチェックしました。ディディエにはサンプルをとって検査することを頼まれたのですが、このさいですから全部やってしまうことにしました。ふう。あとは残りの校正刷りの全体を1115までにチェックしないといけません。

 

 

2021. 11. 8

ディディエと編集している偽パラケルススについての国際論集の2ゲラがきました。ここでは校正指示が正しく反映されているかをチェックするだけで、さらなる微調整はできません。さらに3ゲラ(念校)にまで手を入れることがある日本と比べて、ここがもっとも大きな違いでしょう。

 

 

2021. 9. 23

朝起きると、時差の関係でヨーロッパからのメールが幾つも入っていることがあるのですが、偽パラケルスス論集づくりの佳境を迎えているので、共編者のディディエや寄稿陣、そしてブリル出版からの連絡が目まぐるしいです。そのあとは、書類づくりのオンライン会にオブザーヴァとして参加しました。

 

 

2021. 9. 21

ついに偽パラケルスス論集の校正刷りが到着しました。なかなか良い感じです。校正指示とともに、1012までに送りかえさないといけません。>とりあえず全体のイントロと僕自身の寄稿をチェックしましたが、ほとんど調整する箇所はないように思われます。このままスムーズにいけば、とても嬉しいですね。

 

 

2021. 9. 17

それと同時に、ディディエから良い報せがありました。偽パラケルスス論集の書影があがってきたのです。なかなか美しい仕上がりになっていて、とても気に入っています。FBBHに写真入りで投稿しておきました。

 

 

2021. 8. 3

先日もちょっと触れましたが、偽パラケルスス論集のデータが、ブリル書店のカタログに入りはじめました。こちらです。なぜかディディエの紹介が単語数制限の40を大きく超えています。

 

 

2021. 7. 29

ブリル書店のサイトを覗いたら、偽パラケルスス論集のデータが入りはじめていました。これはめでたい。僕についての記述で、校正すべきところに気がついたのですが、直してくれるでしょうか?

 

 

2021. 7. 20

やっとのことで偽パラケルスス論集の寄稿者紹介をとりまとめて、ディディエが担当者に提出したところで大きな間違いを発見しました。すぐに直してもらいましたが、どうなることやら。脱出したはずの水星逆行っぽい流れを感じました。

 

 

2021. 6. 30

われわれがサインして提出した契約書にブリル側もサインしたものが、滞りなく返ってきました。偽パラケルスス本の国際図書番号(ISBN)と、それに連動したウェブサイト内の専用頁のアドレスが、すでにこの時点で決まったようです。まだ専用頁の中身はカラですが、これから2か月くらいで最初の校正刷りが届くということですので、そのころには本のデータも入っているでしょう。

 

Title: Pseudo-Paracelsus

Subtitle: Forgery and Early Modern Alchemy, Medicine and Natural Philosophy

Editors: Didier Kahn and Hiro Hirai

ISBN: 9789004503373

Estimated publication date: 16 December 2021

Approx. 428 pages

URL: https://brill.com/9789004503373

 

 

2021. 6. 28

ブリルの担当者ロザンナとディディエを交えてのメールのやりとりの末、偽パラケルスス本は今週水曜の630までに必要な契約書QAシートを提出し、今年の126を発行日として作業することになりました。今朝は忙しかったです。以下は本の背表紙に入る100の売り文句で、日本のオビ文に相当します。僕のアートをつぎ込みました。

 

「スイス人医学者パラケルスス(1493/94-1541)の名前での偽書づくりは、初期近代ヨーロッパでパラケルスス主義が伝搬するプロセスの一翼を担っていた。これらの偽書の多くは幅ひろく読まれ、強い影響力を放っていた。出版物の洪水のなかで当時のほとんどの読者が正真作と偽作を区別できなかったことは、錬金術とオカルト哲学の守護神としての伝説的なパラケルスス像の誕生に大きく貢献したのだ。大幅に看過されてきたパラケルスス主義の諸側面を考察する革新的な論考群と膨大なパラケルスス偽書のカタログによって、本書は今後の研究のための必携書となるだろう。」

The production of forgeries under the name of the Swiss physician Paracelsus (1493/94-1541) was an integral part of the diffusion of the Paracelsian movement in early modern Europe. Many of these texts were widely read and extremely influential. The inability of most readers of the time to distinguish the genuine from the fake amid the flood of publications contributed much to the emergence of Paracelsus’ legendary image as the patron of alchemy and occult philosophy. Innovative studies on largely overlooked aspects of Paracelsianism and an extensive catalogue of Paracelsian forgeries make this volume an essential resource for future studies.

 

 

2021. 6. 26

偽パラケルスス論集のためのブリル出版社の書類を埋めています。編者についてのデータ、本のタイトル、40語と100語による売り文句、そして書評を頼みたい雑誌リストなどです。とくに売り文句を練りこんでいます。

 

 

2021. 6. 25

ブリルから連絡があって、偽パラケルスス特集号を大幅に増補した国際論集をつくる計画を再開することになりました。昨秋に担当者がコロナにかかったりして、一時ストップしていたのです。そのあいだにディディエは、ユリアンが作成した長尺のカタログを編集する作業にあたっていました。これから寄稿者との契約書、および寄稿者一覧図版一覧などを準備することになります。

 

 

2021. 5. 4

偽パラケルススについてのESM 誌の特集号を増補した国際論集を準備しています。新序文のタタキ台を10日前にディディエから受けとっていたのですが、昨日やっとチェックしたものを送りかえせました。あとは本づくりに入ってもらって良いのではないかと思います。

 

 

2021. 4. 17

じつは昨年初頭に出版された ESM 誌の偽パラケルスス特集号を補強した論集を準備しているのですが、今日はディディエから序文の増補版が届きました。補遺について説明する一段落を足すだけで良いだろうと伝えてあったのですが、3も増えています。まあ、良いでしょう。来週にゆっくりとチェックしたいと思います。

 

 

 

ここで半年以上が経過

 

2020. 7. 10

  久々にスローな動きになりました。偽パラケルスス特集号は、そのまま論集としても出版される予定ですが、なんと資料編が大幅に100ほど増強されることになりそうです。これはプロダクトとして、その魅力がかなりパワーアップしますね。

 

 

2020. 6. 13

  1月に出版されたESM誌の偽パラケルスス特集号は、そのまま単行本としても出版されることになりました。ブリル書店の規定で、単行本のためには20頁分ほど足りないので、索引のほかに一覧表小テクストの編纂や翻訳などの補遺的なものを、すばやく準備しないといけません。どちらにしても、年末か来年頭の出版となるでしょう。楽しみですね!

 

 

2020. 2. 14

  出版されたばかりの偽パラケルススについての特集号を告知するために、世界中の各方面に連絡をとっております。けっこう気忙しいですが、反応は良いですよ。

 

 

2020. 2. 13

  ついに、ESM誌の特集号『偽パラケルスス:偽作と初期近代の錬金術、医学、自然哲学』が出版されました!僕の新作「偽作者の蔵書へ:出版史にみる『自然の事物について』の誕生」は、こちらです。

 

 

2020. 1. 26

  チェコから連絡がきて、1028-31にオロムスで開催されるパラケルススについての国際会議に招待されました。偽パラケルスス会議の流れなので、これは受けようと思います。

 

 

2020. 1. 7

  ESM 誌での偽パラケルスス特集号は、そろそろ印刷に入るのだと思います。そちらも連絡あり次第、お伝えします。

 

 

2019. 12. 19

  編集長から返事がありました。校正指示のリストにしたがって微調整してくれるでしょう。これで安心です。ブリルの担当者は16まで休暇で、そのあと最終チェックをして印刷に回すようです。先行する電子版が発行されるのは1月末ということです。> 偽パラケルスス特集号のイントロを先行してアップしました。

 

 

2019. 12. 16

  明日の午前中にニューヨークにもどって、夕方にフレッドに会います。僕の偽パラケルスス論文の校正刷りを読んで、英語の言い回しで微調整すべき点を指摘してくれるそうです。クレアやESM誌の校正係のブライアンでも気がつかなかったところがあるのかなと不思議に思っています。

 

 

2019. 12. 3

  ESM 誌での偽パラケルススについての特集号と並行して、Ambix 誌でもパラケルスス特集を準備しています。今日届いた報告では、アマデオ君の英語論文も審査を通過しました。おめでとうございます!来年の出版まであともう一歩です。がんばりましょう。

 

 

2019. 11. 4

  偽パラケルスス特集号への寄稿も、ネイティヴ・チェックが帰ってきました。これから見直しますが、ほとんど問題はないとメールには書いてありましたので、スムーズにいくのではないでしょうか?> まあ、すぐにできました。幾つか提案をくわえてファイルを返しました。

 

 

2019. 10. 25

  フェイスブックの個人アカウントに、久しぶりに投稿しました。特集号「偽パラケルスス:偽書と初期近代の錬金術、医学、自然哲学」は、 ESM 誌の24巻(2019年)第56分冊にて、年末ごろに公刊されますという告知です。フォロワーは海外の研究者たちが圧倒的に多いのですが、なかなか良い反応です。皆さん、テーマの独創性に注目しているのではないかと思います。

 

 

2019. 10 24

  今日は、レフェリー審査にとおったESM誌での偽パラケルスス特集号に寄稿した自分の原稿について、2名のレフェリーからの修正指示をとりこもうと思ったら、僕の原稿には特段これといった注文がつかなかったようです。これは、ありがたい!夏前に提出してから気がついた修正点だけいじって、もう一回だけ読みなおして明日には提出したいと思います。

 

 

2019. 8. 23

  918日(水)に予定されているニューヨークのコロンビア大学での講演会の告知が出されました。講演タイトルは「偽作者の図書館のなかへ:出版史における偽パラケルスス書の誕生」で、どなたでも聴講できますので、ニューヨーク近辺の方々は、遠慮なく遊びにきてください!

 

 

2019. 8. 22

  もうすぐ、918日(水)のコロンビア大学での講演会の告知がでるようです。細かい表記の間違いを直してもらっています。論題は、「偽作者の図書館のなかへ:出版史における偽パラケルスス書の誕生」でいくことにしました。

 

 

2019. 5. 31

  偽パラケルススについての特集号への僕の寄稿について、ディディエから画像とそのキャプションの問い合わせが来ました。要旨およびキーワードも提出しないといけません。週末にかたづけます!

 

 

2019. 4. 27

  7時に起きて身支度をして、荷物をまとめました。840に迎えのタクシーがやってきて、空港に向かいました。タクシーは、マティとウルスと一緒でした。彼らは途中のドラギニョンの駅で降りて、そこからは電車に乗るようです。僕は予定していた10にニース空港に到着しました。ラウンジで出発を待ち、定刻どおり12時のフライトでパリへ。

 

  オルリー空港に到着してから、エアトレインと近郊電車B線にのってパリ北駅へ。14時半に着いたので、16時発の新幹線まで少し時間があります。ラウンジでネットにつないで作業をしてから、新幹線に乗りました。リェージュ駅に到着したのは、18。ワルテールの義息が迎えに来ました。途中ふたり食事をして、そのまま森のなかのワルテールの家に。ワルテールたちは零時すぎに帰ってくるようです。

 

 

2019. 4. 26

  今日が、国際ワークショップの最終日となりました。

 

 

2019. 4. 25

  国際ワークショップの3日目です。詳しくは、メルマガで報告します。

 

 

2019. 4. 24

 時差ボケで2時に目が覚めましたが、二度寝に成功して、8時半に起きました。残念なことに、今日も雨が降っています。9時半から国際ワークショップの2がはじまりました。

 

 

2019. 4. 23

  あいにく天気は悪くなりましたが、国際ワークショップの第1目がはじまりました。プログラムは充実していますが、各アイテムが長尺なので一日をとおすて全部が合算されると、かなりツラいかも知れません。

 

 

2019. 4. 22

  フライトではほとんど眠れませんでした。ニースの町から車で1時間半ほど離れた自然のなかの丘陵のうえに16時半ごろに到着しました。ここで1週間ほど缶詰になります。詳しい報告は、ルマガでしようかと思っています。

 

 

2019. 4. 21

  出発前にカバンの最終点検をしています。今回の日程は11日間で、こちらの時間で52日の夜に帰ってきます。じつはデルタで航空券を買ったのに、エールフランスによる運航だと昨晩になってから気がつき、機内 WiFi がないことにガッカリしています。機内 WiFi に慣れてしまうと、それなしの長時間フライトは、なかなかツライものがあります。

 

 

2019. 4. 20

  明日19のフライトで、ニューヨークからパリに飛びます。余裕をみて、16時半くらいには空港に着きたいので、15の電車に乗ります。それから、1週間後の27にパリからベルギーに向かう電車の券も予約しました。今回の遠征は移動日もふくめて11日間と長丁場です。余裕をもって、スローな動きでいきたいと思います。

 

 

2019. 4. 19

  朝7時に起きて準備をし、8時(日本時間で21時)から岡北一孝君と関大輔君をゲストに迎えて、『ルネサンス・バロックのブックガイド』についてラジオ対談の3をおこないました。なかなか楽しいトークとなったのではないでしょうか?動画は、こちらです。> これまでのラジオ対談3本をまとめたプレイリストをつくりました。こちらです。

 

 

2019. 4. 18

  日曜に出発するフランス・ベルギー遠征のための準備をはじめました。まずは旅程アポを確認しています。アマデオ君に到着について連絡すると、受け入れ先の機関から迎えのタクシーについて報せがきてないことに気がつきました。すぐに質問すると返事がきました。どうやら、アマデオ君を迎えにくるタクシーに同乗することになっていたようです。確認が間にあって良かったです。ふう。危ないところでした。

 

 

2018. 12. 3

  ウェイトによる英訳版のパラケルスス著作集をヒントに、偽パラケルススについて深掘りしています。1582のバーゼル版の『アルキドクシス』も興味ぶかいことが分かりました。

 

 

2018. 12. 2

  4月に南フランスで偽パラケルススについて、1週間ほどの研究合宿をします。その連絡とプログラムについての書類がきたので、チェックしてディディエに返しました。

 

 

2018. 11. 19

  ディディエに指摘された部分を修正・加筆して、偽パラケルスス論文を完成させるべく、作業をしています。その過程で、『カトリック教会と近代科学Ugo Baldini & Leen Spruit (eds.), Catholic Church and Modern Science (Vatican, 2009) の記述を確認したいのですが、収蔵されている図書館が結構かぎられています。> パラケルススについての記述は、3に収録されていることまで突きとめました。あとは、『事物の本性についてDe natura rerum への言及があるかを確認したいと思っています。

 

 

2018. 10. 6

  夏前から遅れていた偽パラケルスス論文を完成させました。クレアのプルーフ・リーディングをへて、もう一度読みなおしてから細部を微調整して、ディディエに送りだしました。題して、「偽書者の図書館へ:出版史にみる『事物の本性について』の誕生“Into the Forger’s Library: The Genesis of De natura rerum in Publication History” です。

 

 

2017. 12. 10

  パリでのパラケルススについてのワークショップは、残念ながら参加できませんでした。どうなったか気になっていたので、アマデオ君に聞いてみました。どうやら上手くいったようで、参加者たちも和気あいあいだったようです。安心しました。

 

  そうこうするうちに、当のディディエからメールで長文の報告が来ました。それぞれの発表について詳しく彼の観察がまとめてあります。ざっと翻訳してアマデオ君にも見せました。あとで、メルマガに組みこんでも良いと思います。> そうそう、昨日のダイモンをめぐる研究書については、メルマガの号外をだしました。

 

 

2017. 12. 3

  来週の火曜日と水曜日に、パリのエコール・ノルマルで偽パラケルススについてのワークショップがあります。それに参加するはずでしたが、まだアメリカ国外に出る許可がおりていないので、仕方なく僕の発表は誰かに代読してもらわないとなりません。僕としては初めてのケースです。とほほ。

 

 

2017. 4. 13

  パリのディディエ(カーン)が、もしファンドがとれたら今年の125-6にソルボンヌで偽パラケルススについてワークショップを開きたいといいだしました。それから急いで、二人で計画を練りはじめました。アマデオ君とエリザベトに声をかけて、『像についてDe imaginibus も話題にすることにしました。

 

 

2016. 8. 3

  そろそろ本当に気持ちを切りかえないといけないのですが、昨日のつづきでパラケルスス関係を調べていました。今日はいったんバーゼルから離れて、ズートホフ版全集の1314を中心に探りをいれていました。副産物として、先週の発表を微調整しないといけないところを見つけました。忘れないうちに直しておきます。

 

2016. 8. 2

  先々週からの流れでは、パラケルススのバーゼル時代の書き物について、いろいろ調べています。ここは成立年代が比較的にはっきりしているので、他よりも足場がしっかりしています。まずは1527年の夏学期からです。

 

            De gradibus et compositionibus  『度数と調合について』

            De modo pharmacandi  『調薬について』

            Super Aphorismos  『ヒポクラテス「アフォリスム」注解』

            De urinarium et pulsuum judiciis 『尿と脈の診断について』

            De physiognomia medica 『医学観想学について』

 

 

2016. 8. 1

  昨日の午後の帰還したわけですが、まだ気持ちは旅モードなのか、なんだか落ちつきません。> 午後には友人に手伝ってもらって、引越し用の段ボール箱を追加でさらに12ほど入手してきました。これで足りるでしょうかね?まだかな?書籍はほぼすべて箱に入れ終わりました。あとはかさ張るものばかりです。

 

ああ、今回のメルマガを忘れていました!ということで、急いで偽パラケルスス国際会議で発表した入魂作「偽作者の書斎のなかへ:出版史にみる『事物の本性について』の誕生」を訳出してドロップしました。8月2日の配信です。今回は本当に準備がギリギリとなってしまい、十分に訳文の推敲はできませんでしたが、手に汗にぎるスリリングな展開が楽しめるかと思います。初期近代の本づくりや書籍のマーケッティングの視点からインテレクチュアル・ヒストリーに迫っています!

 

 

2016. 7. 31

  6に起きて、7にホテルをチェックアウトして、バスで空港に向かいました。フライトはスムーズで、11時半にはベルギーに到着。そこから電車の接続が悪く、家に着いたのは13時半でした。旅の後片づけと、国際会議で気になった点をいろいろ調べていて夜半になってしまいました。

 

 

2016. 7. 30

  今日はお昼に、ローマの大橋さんと待ちあわせして町中で食事をしました。お会いするのは、もう3年ぶりでしょうか。『ピカトリクス』の邦語版の準備について教えていただきました。そのあと散策して宿舎に戻りましたが、ハイライトはローマでは最後となってしまったという個人経営の本屋さんを冷やかしました。僕関係の本も何冊かおいているようです。夕方には、ダリオに会って食事をしながらいろいろな話をしました。

 

 

2016. 7. 29

  11にコモ湖に突きだす半島にあるベラッジオの宿をチェックアウトして、ボートに乗って対岸のヴェラナに向かいました。歩いてヴェラナの無人駅まで行き、1240分発の鈍行電車でミラノへ。中央駅で昼食をとり、15時発の新幹線に乗ってローマに向かいました。定刻どおり18時前にローマに到着し、駅前にとった宿にチェックインしました。ここには2泊ほどして、日曜日に家路につく予定です。

 

 

2016. 7. 28

  国際会議は全行程を無事に終了し、10には全員がチェックアウトして、それぞれ家路に向かいました。われわれはあと一泊ほどコモ湖の対岸の宿に泊まり、明日はミラノ経由でローマまで電車で移動します。久々にローマの大橋さんにもお目にかかる予定です。

 

  錬金術についての大型の国際会議が、2011にケンブリッジで開催されました。今回、そこから生まれる論集に寄稿するための契約書にサインしました。この論集はラウトレッジ書店から出版されることになりますが、このままだと年越しするかも知れません。

 

 

2016. 7. 27

  今日は国際会議の二日目、最初のセッションでは僕も話します。じつはテーマがかぶるので、昨日はジョーの話がどうなるか気になったのですが、僕の発表内容を先取りされてしまうものではなかったので安心しました。これで気兼ねなく、ドカンといきます。まずは、チャド(グノエ)による発表です。

 

  午前の第一セッションでは最初に、偽作とされる『ペストについて De pestilitate をその他のパラケルススのペスト関係書と比較するチャド(グヌー)による発表です。これまで偽書といわれていたものに、正真作よりも正真な点が浮きあがってくるパラドクスのある面白い発表でした。つづいて僕の発表も上手くいき、なかなか良い反応をもらいました。安心しました。

 

午前の第二セッションは、まずハイデルベルグのトビアス(ブーランク)による偽書『賢者たちの曙』 Aurora philosophorum についての発表です。つづいてバジル・ヴァレンティヌスの著作群の成長をめぐるラリー(プリンチーぺ)による発表でした。やはりラリーは物事の把握とプレゼンが上手いですね。

 

午後の第一セッションは、クロード(レタ)による18世紀のフリー・メイソンにおけるパラケルスス像についての発表です。そして『医師たちの染色剤について』における終末論的なパラケルスス像についてのアマデオ君による発表です。最後は、カトリン(プファイツァー)による『医師たちの染色剤について』の校訂版づくりについての発表でした。

 

 その後はこの国際会議からの論集を出すことについてディスカッションし、最後のディナー、そして食後のドリンクとなりました。主催者の僕は12時くらいまでつき合いましたが、最後の組は何時まで起きていたのかわかりません。

 

 

2016. 7. 26

  さあ、今日から偽パラケルススについての国際会議の本番です。われわれの挨拶の後に最初のセッションがはじまりました。

 

最初のセッションは、ジェニー(ランプリング)による中世ラテン錬金術における偽書群からパラケルススの場合を考える発表からスタートです。ある人物に偶然(事故的)に帰された場合と、意識的にその人物に帰されたテクストがあるという主張です。これは面白いものでした。つづいてデイン(ダニエル)による、『アストロノミア・マグナ』の真偽についての発表です。『アストロノミア・マグナ』は、人間のアストラル・ボディについて書かれたものなので、エレメンタル・ボディの医学についての議論と比べてもあまり意味ないという主張です。ボストンでは時間がなくてしっかりと説明されていなかったところが説明されて、見通しがよくなりました。

 

午前中の第二セッションは、まずジョー(ヘデサン)による『アルキドクセン』に欠けている部分を補おうとする動きについての発表です。なかなか良い発表だったと思います。つづいて、チェコのジリ(ミハリク)による『アルキドクセン・マギカ』についての発表です。これは個人的には面白いものでした。小ぶりながら、基礎的なところをしっかりと押さえているものでした。

 

午後の第一セッションは、セヴェリヌスとゼンネルトにおける『アテナイ人たちへの哲学』の受容についてのエリザベス(モロー)による発表からはじまりました。つづいてディディエによる『アテナイ人たちへの哲学』の誕生の謎についての発表でした。午後のセッションの後にワークショップと称して45ほどディディエが幾つかの気になる断片を読みこむ作業をしたのですが、あまり上手くいかなかったかなと印象を受けました。

 

 

2016. 7. 25

  11に、ミラノの空港に到着するエリザベスと合流して、バスに乗ってミラノの中央駅に向かいました。駅前のホテルに泊まっているアマデオ君と合流して駅のレストランで昼食をとり、14すぎの電車でコモに向かいました。手配していたシャトルに乗ってヴィラ・ヴィゴーニに向かいました。1時間はかかったでしょうか。16過ぎに会場に到着し、チェックインしました。なんとも美しい場所です。> 19からウエルカム・ドリンクがあり、そのあとにディナーへと流れました。移動で疲れていたのか、22には眠くなりました。

 

 

2016. 7. 24

  17時半のフライトに備えて、16に空港に向かいました。フライトは順調で、19時過ぎにはミラノに到着しました。空港近くにとった宿に向かいました。

 

 

2016. 7. 23

  8時に新幹線に乗ってデュッセルドルフに向かいました。空港でクレアと合流して、一日を過ごしました。

 

 

2016. 7. 22

  今回の原稿をつくる過程で、パラケルススの正真作 『自然の事物についてVon natürlichen Dingen が思いのほか大事だとわかりました。岡部先生による抄訳で聖ヨハネ草磁石についての2章、澤元さんによる『ヘルバリウス』の邦訳への付録としてハルタデオトギリソウ2章が訳されていますが、現代語への全訳はないようです。現代の標準版となる全集を編集したズートホフは、このテクストが執筆されたのは152526年頃としていますが、もうちょっと絞れるヒントはないかなと思っています。

 

 

2016. 7. 20

  突きつめれば、いくらでも堀りすることもできるのでしょうし、確認しなければならない細かいデータは山ほどあるのですが、発表原稿は自分でもそれなりに満足できる状態に到達しました。これからパワポをつくっているあいだに、クレアにプルーフ・リーディングしてもらいます。題名も当初のものから変更して、「偽作者の書斎のなかへ:出版史にみる『事物の本性について』の誕生“Into the Forger’s Library: The Genesis of De natura rerum in Publishing History” ということで、本づくりの方面からインテレクチュアル・ヒストリーにアタックしています。

 

 

2016. 7. 19

  勁草書房から嬉しい知らせがありました。『テクストの擁護者たち』と『ボッティチェリ《プリマヴェラ》の謎』の売り上げが順調で、在庫もかなり少なくなっているようです。このままの勢いで初刷りの完売を狙いたいですね。前者はBH叢書でももっともソリッドな学問を、後者はBHのコスモスの親しみやすいポップな側面をうまく映していると思います。

 

  今日一日とても集中して作業をし、2900と十分な分量に到達しました。ここからは推敲しながら、要らない枝葉末節を切りおとします。パワポで細かいデータを見せながら進行しなければならないので、普段よりゆっくり話し、少なめの分量まで落とさないといけないかも知れません。

 

 

2016. 7. 18

  偽パラケルススについての国際会議まで残すところ1週間を切ったところで、やっと研究にエンジンがかかってきたのか、がぜん面白い展開になってきました。もしかしたら、ペーパーとして文章にきちんと落としている時間はないかも知れませんが、すくなくともパワポで話を進められるようにしたいと思います。

 

  ここのところの作業では、偽パラケルススの『事物の本性についてDe natura rerum 1572年)の背景を探っています。アマデオ君とメールをやりとりしていて見えてきたのですが、邦訳もされている『アルキドクセン』が大ヒットし、15701年間にドイツ各地で少なくとも6版も出版されたことが大きな転機になっていると思えます。ここから、発表の内容は当初予定していたボストンで話したようなテクスト分析というよりも、1570から1572にかけてのパラケルスス関連書の出版と偽作づくりのブームについてのインテレクチュアル・ヒストリーを描くことになりそうです。

 

夕方からは、これまでの研究でつくった出版リストをもとに原稿を書きはじめました。終わった段階で1500単語と、30分の発表ための分量の半分くらいまできました。

 

 

2016. 7. 17

  ベルリンでの最初の国際会議は、オカルト因についてのゼンネルトの議論をみてみたいと思っています。前提となるフラカストロフェルネルの議論からスタートしますが、これについては彼らのソースをみつけてあります。90年代につづけて発表された一連の論文によって開拓された問題ですが、その後は足踏みに近いと思っています。

 

  その一方で、植物霊魂についての国際会議はそれほど乗り気ではありません。良い論題が見つかれば、話はべつだと思いますが。

 

  今日は、ジオコスモス計画のデカルトの章の見直し(4回目)と話しあい、それから去年の占星術についての国際会議から生まれる雑誌の特集号のために共催者リンケが書いたイントロの見直しをしました。後者はまだまだタタキ台という感じですが、どうでしょうね?> ということで、偽パラケルススについての国際会議の準備はできませんでした。

 

 

2016. 7. 16

  昨日ここに書いたベルリンでの国際会議の主催者ピエトロは、今年になって国際論集 『ダンカン・リデル:博学のネットワークと北方ルネサンスPietro Daniel Omodeo (ed.), Duncan Liddel (1561-1613): Networks of Polymathy and the Northern European Renaissance (Brill, 2016) を出しているのですよね。よくこんなにオブスキュアな人物について本を出したなと。そういう僕もこうした人々が好きなので、他人のことはいえませんが。

 

  すでに招待を受け入れた人のリストに、ユトレヒトでの占星術会議に参加してくれ、サンフランシスコの占星術パネルでも発表してくれたアンナの名前もみつけました。会議の口上にはリバヴィウスの名前も出ているのを幸いに、ピエトロにはエリザベスを推薦しました。

 

  今日はなんだかクレイジーです。今度は、来年4月末にベルリンで開催されることになった初期近代における植物霊魂についての国際会議の知らせが来ました。招待を受け入れた覚えはないのですが、僕の名前も発表者にはいっています!

 

  しかし、なんでこうまでベルリンかというと、ルルスコーニ政権下で才能ある若いイタリアの研究者の多くが国外に出ました。そういった人たちが集まった場所のひとつがベルリンだったのです。そこに東欧や他の地域から才能が集まり、ドイツ語ではなく英語で国際会議をするようになりました。いまやこの町は、パリロンドンよりも学問的には面白い場所となっています。

 

 

2016. 7. 15

  いつも携行している外付けハードディスクから、かすかに変な音が聞こえるようになりました。これは危ないということで、急いでデータのバックアップを開始しました。ついでに、かなりカオスな状態となっていたフォルダー群を改善すべく、一日かけて整理しました。まだ完全ではありませんが、だいぶスッキリさせることができたと思います。

 

  ここ何日かジオコスモス計画のための図版のなかで、すわりの悪いものについて議論しております。僕としては、本論とは関係ない横道にしかみえませんが、著者の方はディテールにこだわりたいといいます。ディテールに溺れて、伝えるべきメッセージが見え難くなってしまうことと、つねに闘っている計画ですので、仕方なしの感はあります。またページ割とかレイアウトの観点からも考えて欲しいところです。ここに置けばいいじゃないかといわれても、置けない場所もあるのです。いろいろ頭をひねって、良い落としどころを見つけないといけません。

 

  来年6月にベルリンで、『初期近代プロテスタント圏における学知』と題された国際会議が開催されるようですが、そこでの発表を依頼されました。メランヒトンによる知の改革のインパクトを天文学から医学数学から錬金術・キミアまで見るという、かなり大がかりな(あるいは取り留めもない)スコープです。受けるか、どうかじっくり考えたいと思います。

 

 

2016. 7. 14

  ボストンでの議論でも課題として浮かび上がってきたように、パラケルススの初期作 『アルキドクセンArchidosis と比較するために、まずはテクストをじっくりと読まないといけません。第五精髄アルカナの部分まで読み進めましたが、『事物の本性について』とは論述の調子がかなり異なると思います。『アルキドクセン』での議論は、『パラグラヌム』以降の正真作にみられるアイデア群とはかなり異なるのですが、論述の調子はむしろそれほど変わらないと思います。それに比べると、やはり『事物の本性について』のディダクティックな論述は特異です。

 

 

2016. 7. 13

  昨日につづいてズートホフによるパラケルスス帰される著作の出版リストをじっくりと見直しています。1572年の『事物の本性について』 De natura rerum までに、どのような出版物があったのかという点がキモとなります。

 

 

2016. 7. 12

  今日からしばらくスキャンとか箱詰めのことを忘れて、イタリアはコモ湖畔で開催する偽パラケルススについての国際会議のために準備作業を開始したいと思います。

 

 

2016. 7. 11

  ついに、偽パラケルススについての国際会議が今月末に迫ってきました。蜜の滴るようなプログラムを、こちらにもアップしておきます。

 

 

2016. 6. 28

  偽パラケルススについての国際会議のあとに、728日から31日までローマを経由してベルギーに戻ることを計画しています。2年前に日本にも来てくれたクレッグ、そしてゲマ論集に参加してくれたダリオと一緒に夕飯をとる計画です。また、もう3年ほどローマの大橋さんにもお会いしていないので、ぜひともお目にかかりたいと思っています。

 

 

2016. 6. 1

  ディディエと7月末のイタリアで開催する偽パラケルススについての国際会議のために、いろいろなことを毎日のように決めています。2つの円卓討議があるのですが、その内容について、まずは『アテナイ人たちへの哲学』から、天地創造前に存在したマテリアという概念に絞るタタキ台が届きました。これからじっくり読んで返事をします。

 

  僕はもうひとつのテーマとして、『自然の事物について』という作品に顕著にみられる自然を操作するというアプローチが、中世・ルネサンスの伝統的な錬金術からどういう影響を受けているのか、ということをテーマにすると良いのではないかと提案しました。そこには造金術ホムンクルスの話も入りますし、動植物を灰から再生させるパリンジェネシスの話なども入ります。はたして、デッラ・ポルタベイコンのような自然への能動的なアプローチへとつながりえるのかどうか、などです。

 

 

2016. 5. 25

  以前からお伝えしているとおり、偽パラケルススについての国際会議を、7月末にイタリアのコモ湖畔で開催します。ディディエと練っていたプログラムもほぼ出来上がりました。お披露目までには、もう少しお待ちください。> この会議は会場の都合で一般公開はできないのですが、特別にスポンサーとなっていただける方を、世界中から2だけ募集します。イタリアが誇るリゾート地にある風光明媚な邸宅で、錬金術研究の世界最先端に触れる目くるめく時間を過ごせます。朝昼晩の三食の美味しいイタリアの料理、そして美味しいワインも十分に堪能できます。34日で10万円です。興味のある方は、詳細について僕に問い合わせの連絡をください!

 

 

2016. 5. 18

  例によって時差ボケで3に目が覚めましたが、さすがにそれでは早すぎるので眠るように努め、9まで引っ張りました。これだけ眠れば十分でしょう。今日は、12にディディエと会って7月の偽パラケルススについての国際会議のためのミーティングです。おもにプログラムについて話します。

 

 

2016. 4. 7

  7月末に開催する偽パラケルススについての国際会議の前か後に、ローマでクレッグ(マーティン)と合流して、ダリオ(テッシチー二)の家に呼ばれることになりそうです。

 

 

2016. 4. 2

  さあ、今日は8時半から12時まで6本の発表がつづく、「パラケルススをめぐる錬金術と偽書」のセッションです。なぜか錬金術にも関係するセッションが3つも並行するという不運と、大きな部屋をあてがわれたので大丈夫かなと思っていたのですが、多くの人々が来てくれ大成功でした。

 

 

2016. 4. 1

  夕方からはジェニージョール(クライン)をふくむキミア勢と合流し、そのあとは明日の偽パラケルススについてのセッションのスピーカーたちとのディナーに向かいました。ちょっと予想外に音楽がうるさいところだったのですが、スピーカーたちがお互いに良く知りあい、緊張をほぐすためには良かったのではないかと思います。

 

 

2016. 3. 24

  やっとのことで暖かくなってきたので、中庭のテーブルで作業をすることにしました。昨日までの編集作業はいったん片づいたので、今日からはルネサンス学会の準備に入ります。まずは、偽パラケルススの『自然の事物について』 De natura rerum をじっくりと読み直して、ノートを取りたいと思います。> リハビリにしてはできた方で、全9書で6まで読めました。つづきは明日!

 

 

2016. 3. 23

  来週にボストンで開催されるルネサンス学会のための原稿を準備しないといけないのですが、ちょっと気になることがあって、どうも本腰がいれられません。仕方ないので、さきに占星術についての雑誌の特集号のための編集作業をしました。この原稿は、なかなかヒドイものでした。だいたい注がテクストよりも多いところからして危険信号なのですが、そのカオスな状況たるや、トマスシルヴィの域に達しています。同じ言葉を連呼するのは序の口で、同じ注がふたつあったりします。

 

 

2016. 1. 13

  昨日は(偽)パラケルススの『自然の事物について』を読んだので、今日はデュシェーヌの徴の理論についての論考を読みたいと思います。> う〜む、とくに後半は予想していた植物についての方向にいってくれませんでした。すこし軌道修正しないといけません。ガファレルの話にもデュシェーヌが出てくるので、そちらを取りいれる方向にしたいと思います。

 

 

2016. 1. 12

  今日から本腰をいれて、ルーマニアで開催される国際会議 『初期近代における植物操作』 での基調講演のために準備します。まずは、(偽)パラケルススによる 『自然の事物について』 をとおして読みます。澤元さんにつぎは、この著作を訳してもらいたいところです。> 今日はこれを読んだところで時間切れです。

 

 

2015. 12. 16

  偽パラケルススについての国際会議の関係者たちに、ディディエが送るためのメッセージを添削しました。それをクレアにプルーフしてもらってから渡しました。彼はさらに自分流の思いこみで手をくわえるので、最終的には英語のレヴェルが下がってしまいます。よく意味が分からない行為なのですが、本人のやりたいようにやらせるしかありません。

 

 

2015. 11. 10

午後からはディディエがパリからやってきて講演会をし、偽パラケルススについての国際会議について話しあいました。

 

 

2015. 10. 28

   偽パラケルススについての国際会議の告知を多くの場所に出すよう試みていたのですが、難しかった米国科学史学会のサイトにも出してもらえました。ココです。またルネサンス学会ココ、そして国際インテレクチュアル・ヒストリー学会ココです。

 

 

2015. 10. 17

  今日はあちらの書類を少々、こちらの書類を少々という感じで作業していました。基本的には偽パラケルススのプロジェクトを援用しています。3月のボストンでのルネサンス学会と7月のイタリアでの国際会議のために用意したものを再利用できるので作業が円滑です。

 

 

2015. 10. 15

  今日は朝から、ディディエとイタリアでの国際会議 『偽パラケルスス:錬金術と偽書』 に向けての打ち合わせをスカイプ1時間ほどしました。

 

 

2015. 9. 26

  ディディエと来年の夏に、イタリアのコモ湖畔にあるヴィラ・ヴィゴーニという風光明媚なところで国際会議 『偽パラケルスス:初期近代の医学と自然哲学における錬金術と偽造文書Pseudo-Paracelsus: Alchemy and Forgery in Early Modern Medicine and Natural Philosophy を開きます。クレアに簡単な専用ウェブサイトをつくってもらいましたので、お披露目します。キミア研究の世界最高峰のゲスト群に交えて、世界中から若手研究者や博論生を積極的に採用するために発表者を公募します。締め切りは、1月1日です!

 

 

2015. 6. 9

  最後に、ついに明日に締め切りが迫っていたので、ルネサンス学会に最後のダブル・パネル「パラケルススをめぐる錬金術と偽書」を応募しました。ディディエアマデオ君をふくむ6本の発表からなる、蜜の滴るような半日のゴージャスなパネルです。

 

 

2015. 6. 4

  ルネサンス学会にパネル企画「コメニウスとその影響」というパネルを提出しました。これは、コメニウスウの祖国チェコのオロムス大学にあるルネサンス研究所との共同企画で、個人の科研費をとったばかりのヨシ君も参戦します。偽パラケルススについてのダブル・パネルの方は、あと2名の要旨が届くの待っています。最終的な締め切りは610ですが、今週中にはなんとかなることを期待しています。

 

 

2015. 6. 1

来年3月にボストンでおこなわれるルネサンス学会の準備をしています。今日は、ついにキリシタンの世紀のパネル企画を応募しました。これでひとつ目が完了です。あとは、偽パラケルススについてのダブル・セッション、そしてコメニウスです。

 

 

2015. 5. 30

  来年3月にボストンでおこなわれるルネサンス学会のための準備ですが、偽パラケルススについてのパネル企画の方はアマデオ君やエリザベトをはじめとする3つの書類が集まりました。あとビルをふくむ3名の書類をまっています。科研費プロジェクトのキリシタンの世紀の方は、根占先生の書類がきたので、クレアに見てもらって一足先に応募できるでしょう。コメニウスについてのパネルも書類をまっています。

 

 

2015. 5. 14

  昨日から、ボストンのための企画でパラケルススづいています。幾つもメールを書きました。当初は3本の発表で1セッションのつもりでしたが、このままいくと6本で2セッションの半日プログラムになるかもしれません。アメリカドイツの人たちにコンタクト中です。そのせいかどうか、訳者の澤元さんから出たばかりのパラケルススの『ヘルバリウム』が送られてきたと、日本の家族からも連絡がありました。澤元さん、ふかく感謝です!

 

  サンディエゴベルリンにも参加してくれたエリザベスが、おそらくはリバビウスの偽パラケルスス批判についての発表で参加することになりました。やはり返事が早い人間とは一緒に仕事がしやすいです。あとはドイツ勢とビル(ニューマン)の返事を待っています。> おお!ついにビルも参加します。これはスゴイことになってきました!

 

 

2015. 5. 13

  来年3月にボストンで開かれるルネサンス学会には、ディディエデインアマデオ君の三人で偽パラケルススについてのセッションを組むことができそうです。こちらも、楽しそうなものになってきました。このボストンでのセッションを前触れとして、7月にイタリアの風光明媚なヴィラで国際会議を開きます。

 

 

2015. 4. 10

  昨日の夜に、ディディエからもらった偽パラケルスス文書についての国際会議の口上を、さらに磨き上げていました。おそらく、これで良いでしょう。ディディエに送り返しました。OK が出たら、お披露目します。

 

 

2015. 4. 9

  ディディエから偽パラケルスス文書についての国際会議の口上案がきました。最近は、彼も英語で書くようになってきましたが、まだまだ不自然なところもあり、できるだけスムーズなものにする作業をしました。だいぶ良くなったと思います。

 

 

2015. 3. 29

  ベルリンを離れる日なのですが、どうやら今日はマラソン大会があるようで、市中の交通の要所が遮断されていて空港バスが走っていません。それでもなんとか空港について、13のフライトでデュッセルドルフに向かい、そこから電車でリェージュに着いたのは18でした。夕飯を食べつつ、旅の片づけとつぎの旅の準備を同時におこない、21の電車に乗ってブリュッセルの宿舎に向かいました。今日は移動につぐ移動で、本当に疲れました。

 

  ベルリンの成功に気をよくしたディディエが、つぎは偽パラケルスス文書群についての国際会議をイタリアのコモ湖畔にある風光明媚なヴィラでやりたいと言いだしました。まずは経費を調べたいと思います。それを割りだしたら、スポンサーを探して、コールをかけるという具合にコマを進めたいと思います。

 

 

2015. 3. 28

  さあ、今日はセッション『変成・消化・想像』です。朝7時に起きてセッションの会場に向かいました。ビルのもとでボイルを研究しているアシュリーのパソコンを使うことにしたのですが、1か月前に新調したウィンドーズ8の入ったマシンということで、アシュリーをふくめ誰ひとりうまくプロジェクターとのセッティングができず、仕方なく僕のマシンを使うことにしました。

 

  本会場から離れたところにある別館だったので不利だったのですが、みっちり議論ができて良かったと思います。オーガナイズした僕だけがいっても客観的ではないかもしれませんが、アシュリーやエリザベトをはじめとする若手の参加スピーカーたちが本当に良い内容だったとくり返し言ってくれたので嬉しかったです。

 

  僕の発表は、初期近代の医学教授が人間発生における魔術的な現象をどのように理論化したのかという話で、キミアとは離れてしまうので心配したのですが、キミアど真ん中のディディエの発表と同様に、なかなかウケが良かったです。すべるかと思っていたので、ちょっと意外でした。

 

 

 

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