変成・消化・想像
2015年3月末にベルリンで行われる米国ルネサンス学会 Renaissance
Society of America (RSA) のために、「変成、消化、想像」 Transmutation,
Digestion and Imagination というパネル企画を提案しています。キミアと生物学・医学の関係に焦点をあてたもので、錬金術史の研究の世界の最前線を開拓する2つのセッション、6本の発表からなります。BHファンにとっては息を飲むような半日となるでしょう。
セッション 1
「ゼンネルト、金属変成、リバヴィウスの普遍薬」
Daniel Sennert,
Transmutation, and the Catholicum Libavianum -
Joel A. Klein (Columbia University)
「リバヴィウスにおける消化と金属変成」
Libavius on Digestion and Transmutation - Elisabeth Moreau (Université
Libre de Bruxelles)
「トマス・フィエヌスにおける想像、母親の欲望、発生学」
Imagination,
Maternal Desire and Embryology in Thomas Fienus - Hiro Hirai (Radboud
University Nijmegen)
セッション 2
「初期近代におけるパリンゲネシスについての諸実験」
Early
Modern Experiments on Palingenesis - Didier Kahn (CNRS,
Paris)
「天地創造と金属変成:普遍溶媒アルカエストの宗教的な背景」
Genesis
and Transmutation: The Religious Background of the Universal Solvent Alkahest – Jo Hedesan
(University of Oxford)
「ボイルにおける種子、金属変成、生命の誕生」
Robert
Boyle on Semina, Transmutation, and the Generation of Life - Ashley Inglehart (Indiana University)
過去のパネル企画
サンディエゴ (RSA 2013)
会議までの道のり
2014. 10. 4 土
同じく3月にベルリンでおこなわれるルネサンス学会のために企画したパネル「変成・消化・想像」の専用頁をクレアにつくってもらいました。短時間のわりには、なかなか良いものができました。コチラです。
2014. 9. 26 金
昨夜に連絡がきたのですが、来年の3月にベルリンでおこなわれるルネサンス学会に提案している2つのパネルの日程が決まりました。ひとつは JARS 主催の「日本におけるキリシタンの世紀とイエズス会」で、27日(金)の最後の時間帯(16時45分から18時15分)です。もうひとつはディディエとおこなう変成・消化・想像で、こちらは28日(土)の午前中いっぱい(8時45分から10時15分と10時30分から12時)かかります。完璧ではあませんが、いい時間帯ではないでしょうか?
2014. 9. 2 火
来年3月にベルリンで米国ルネサンス学会の年大会がおこなわれますが、「変成・消化・想像」というパネル企画を提案しています。そのための特別コーナーを開設しました。
2014. 8. 19 火
ベルリンのルネサンス学会のためのもうひとつのパネル企画は、「変成、消化、想像」
Transmutation, Digestion and Imagination というもので、錬金術史の研究の最前線を開拓する2つのセッション、6本の発表からなります。ファンにとっては息を飲むような半日でしょう。
「ゼンネルト、金属変成、リバヴィウスの普遍薬」
Daniel
Sennert, Transmutation, and the Catholicum Libavianum - Joel A. Klein (Columbia University)
「リバヴィウスにおける消化と金属変成」
Libavius on Digestion and Transmutation - Elisabeth
Moreau (Université Libre de Bruxelles)
「トマス・フィエヌスにおける想像、母親の欲望、発生学」
Imagination,
Maternal Desire and Embryology in Thomas Fienus - Hiro Hirai (Radboud
University Nijmegen)
「初期近代におけるパリンゲネシスについての諸実験」
Early
Modern Experiments on Palingenesis - Didier Kahn
(CNRS, Paris)
「天地創造と金属変成:普遍溶媒アルカエストの宗教的な背景」
Genesis
and Transmutation: The Religious Background of the Universal Solvent Alkahest – Jo Hedesan
(University of Oxford)
「ボイルにおける種子、金属変成、生命の誕生」
Robert
Boyle on Semina, Transmutation, and
the Generation of Life - Ashley Inglehart (Indiana
University)
2014. 8. 18 月
アメリカのルネサンス学会は最近、4年に1度くらいの割合で年会を欧州で開きます。過去には、ケンブリッジやヴェネツィアなどが選ばれました。そして来年の3月末は、ベルリンです。今回は
JARS として『キリシタンの世紀』に関係するセッションを一つと、僕は個人的にディディエとキミアについての2つのセッションを提案していました。今日は、その3つのパネル企画の採択の通知が来ました。これはメデタイです!
2014. 6. 3 火
来年3月にベルリンで行われるルネサンス学会に、パネル「変成、消化、想像」
Transmutation, Digestion and Imagination の企画を提出しました。錬金術における変成という概念と、生命との関係を探ります。審査の結果を待ちます。男女3名ずつ6人の発表者がいて、あつかうテーマのおおよその年代順に並べてみました。後半が3人とも今回が初めての参加なので少し心配ですが、それなりに僕も過去にRSAに貢献してきたので、その点を勘案してくれるでしょう。
Session 1:
Joel Klein, Daniel
Sennert, Transmutation, and the Catholicum Libavianum
Elisabeth Moreau, Libavius on Digestion and Transmutation
Hiro Hirai, Imagination,
Maternal Desire and Embryology in Thomas Fienus
Session 2:
Didier Kahn, Early Modern
Experiments on Palingenesis
Jo Hedesan,
Genesis and Transmutation: The Religious Background of the Universal Solvent
Alkahest
Ashely Inglehart, Robert Boyle on Semina, Transmutation, and the
Generation of Life
このなかには、2名の博論生も入っています。やはり、博論を書いているときから海外の会議に発表しにいくところは、言語的に有利だということを差し引いても、学問にたいするスピリットと基礎体力の違いを感じますね。このギャップが埋まらないかぎりは、真の意味での国際化というのは難しいかなというのが僕の正直な気持ちです。
2014. 5. 25 日
ルネサンス学会については、去年から考えていた構想がつぶれてしまったので、出鼻をくじかれて迷走していました。しかし、ようやく姿が見えてきたので、決定打を打つために方々にメールをしています。やはり企画を練るなどの作業は、返事の遅い人とはできないですね。しかも、どうもアメリカは明日が休日で長い週末となるようで、リアクションが遅い感じです。もうひとり決まれば、安心なのですが。
ディディエが灰から生物を再生させる技「パリンジェネシス」について
エリザベトがリバヴィウスにおける消化について
ジョールがゼンネルトにおける飲用金について
アシュリーがボイルにおける種子的原理について
あとジョーの返事をまっています。> 来ました!OK だそうです。内容を聞いて先に進めます。
全体のコメンテーターとしてビルに声をかけるかもしれません。
ジョーの参加で、キャリア・国籍・男女バランスともに現在のところ考えられる、もっとも理想的な布陣となりました。非常に興奮しています。これこそが、学問が生まれる現場です。これはベルリンでも注目を集めますよ!
2014. 5. 24 土
来年3月末にベルリンで行われるルネサンス学会では、ディディエとエリザベトとのパネル「変成、消化、想像」
Transmutation, Digestion and Imagination で応募するつもりでいます。規模を拡大して2つのセッション(発表6本)にするかもしれません。新たに3人にコンタクトをとりました。返事を待ちます。>
サンディエゴに来てくれたジョール(クライン)はOKといっています。それから、ピッツバーグで出会った博論生のアシュリーも参加してくれます。アメリカ人と女性研究者という要素が入り、理想的な陣容になってきました。上手くいけば、大御所のビル(ニューマン)に全体のコメンテーターを頼もうかと考えています。欲ばり過ぎでしょうか?ソリッドでセクシーな提案であると思うのですよね。
2014. 4. 28 月
この時期は、今夏の国際シンポと来年のルネサンス学会の準備を並行しておこなわないといけないので、なかなか気忙しいものとなります。後者の方はベルリンで3月26-28日におこなわれ、応募は6月10日が締め切りです。それまでに、審査にとおるような企画をしっかりと練らないといけません。