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ごくごく個人的な「本」日記

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201704

 

2017. 4. 30

  今日は9時半から、留守中にとどいていた 『ピカトリクス』 邦訳版を開封する様子を15分間ほど実況キャスしました。動画はこちらです。

 

 

2017. 4. 29

  シカゴの RSA で出会ったヴァジレイオス11時に待ちあわせして、ランチを食べながらいろいろな話をしました。キョーレツなキャラクターの人物です。

 

 

2017. 4. 28

  今日は午前中だけで、午後には電車でフィラデルフィアに帰ります。ファブリツィオが週明けにロンドンに帰るので、ベニーと一緒に3人でランチを食べる予定です。ファブリツィオは、パスタをつくると張りきっています。> そのあと15時の電車に乗ってフィラデルフィアに向かいました。

 

  いまフォルジャーの図書館では、6月のベルリン会議の仕込みをしています。ゼンネルトの哲学的な「遺書」からオカルト質についてのテクストを打ち込んで整理しています。あと1〜2日分の作業でラフな編集はできあがると思います。彼の議論をとおして、16世紀の議論をふり返ることができるでしょう。フェルネルフラカストロのほかに、どのような人物たちが俎上にあがるでしょうか?

 

 

2017. 4. 27

  今月は新環境になじむことを主眼に進んでいますが、数か月のあいだに溜まった作業をなんとか順繰りに片付けています。『初期近代哲学辞典』のキミアのための項目、ポスドク研究計画の審査、そして投稿論文の審査を終えました。今日中にメルマガを片づけて、つぎの作業へと向かいます。ふう。

 

  昨日から準備していた次号のメルマガを、推敲してドロップしました。『ピカトリクス』邦訳版の出版を記念して、ローマの大橋さんとおこなった緊急ラジオ対談はとても好評でしたが、今回はこの対談の内容を文字起こししました。配信は、52になります。

 

 

2017. 4. 26

  そろそろ次号のメルマガを書かないといけません。『ピカトリクス』邦訳版の出版を記念して、ローマの大橋さんと先日おこなった緊急ラジオ対談の文字起こしをしたいと思います。いま巷では、『ピカトリクス』が手に入らない!という、ちょっとした騒ぎになっていますから、タイミング的には良いでしょう。> 深夜2までかけて、全体の文字起こしをしました。明日推敲してドロップします。

 

 

2017. 4. 25

  昨日の研究計画の審査評につづいて、今日は論文審査をしました。午前中に審査対象の原稿を読み、午後にメモをもとにして審査評を書きました。審査の対象者もレフェリーも、どちらも匿名であっても誰だかすぐに分かると思います。こういう内容の論文を書く人間も審査する人間も、世の中かぎられているからです。逆にいえば、苦労の割に読者層は限定されているでしょう。

 

  ちょっとクィックな人で、あまり多くの人が見たことない複雑な内容を、読み手のことを考えずに書いているのが分かります。もうちょっと丁寧に推敲しないとメッセージは伝わりにくいと思いますよ。その辺のことを審査評に書きました。

 

 

2017. 4. 24

  今週は2つほど審査評を書かないといけないので気忙しいのですが、まずはなんとか HAB ポスドクをやりたい人の研究計画について審査評を書きました。力のあることが分かっている人物なので、あとは計画の独創性実現可能性を評価します。このレポートを参考にして6に審査会議が開かれるようです。

 

 

2017. 4. 23

  今日も、ひきつづきスローな動きでいきたいと思います。

 

 

2017. 4. 22

  今日は雨で、天気がよくありません。

 

 

2017. 4. 21

  ファブリツィオに誘われたので、今日は一緒にワシントンの郊外にある国立医学図書館を訪れています。なかなか厳重な警備の訪問者用の建物で荷物検査を済ませてチェックインし、図書館へ向かいました。図書館で入館証をつくり、医学史分室へ。司書さんたちは、とても親切な対応です。仕組みに慣れるために2冊ほど注文してみました。なかなか使い勝手は良い感じです。さらに2冊ほど注文しました。そして15時半まで作業して、初回の探索を終了しました。

 

 

2017. 4. 20

  昨日の対談の余韻にまだ浸っていますが、アマゾンでも 『ピカトリクス』 のデータが入りはじめました。本ができあがってからデータが入るこの方式の方が、間違いが残る可能性が低いので、結果的には良いのかなと思いはじめています。知泉勁草のケースを比べています。

 

 

2017. 4. 19

  うまく機材の調整ができれば、今日の日本時間で21からローマの大橋さんと、『ピカトリクス』 の邦訳版の出版をいわって緊急ラジオ対談をおこないたいと思います。邦訳版の製作の背景について放談します! > 途中、2回ほど接続が切れましたが、それでも1時間ちょい、なかなか刺激的なお話が聞けたと思います。1本に編集してアップしました。コチラです。

 

 

2017. 4. 18

  以前から聞いていて、ブックガイド計画にも紹介文を入れることを織りこんである、ローマの大橋さんによる 『ピカトリクス:中世星辰魔術集成』 の邦訳版が刷りあがったようです。出来たてホヤホヤで湯気があがっている状態の写真が公開されました。こちらです!早速のところ僕も関連ツイートをまとめるコーナーをつくりました。こちらです。

 

  先週末に作成したキルヒャーの 『普遍音楽』 を紹介する動画は、1週間で215も再生されたようです。基本的には1000のテクストにアドリブで説明を加えながら話して、ちょっと早口すぎたかもしれませんが、10の内容となりました。工作舎 HP やツイッターでも紹介されています。よろしく、どうぞ!

 

 

2017. 4. 17

  ブックガイド計画のために公募した10アイテムも、すべて紹介者が決まりました。皆さまのご協力、大変ありがとうございました。つぎは、どのようにして締め切りを前倒しして寄稿を早めに集めるかという仕組みづくりを考えたいと思います。

 

 

2017. 4. 16

  ひきつづきスローな動きでいきます。

 

 

2017. 4. 15

  今日はスローな動きでいきます。

 

 

2017. 4. 14

  パオラ・ザンベリの名作論文 「想像力とその威力」 についてのオンライン読書会を開こうかと思っています。中世アラビア・ラテン世界の文化と思想、自然観や宗教、予言・魔術に関心あり、ある程度の英語が読める人なら誰でも参加オーケーです。視聴のみのオブザーバー参加も可。テクストは、ここにアップしました。

 

  夕方から、同僚フェローのファブリツィオの宿舎で、手作りピザによる夜会が開かれました。とても楽しいものでした。

 

 

2017. 4. 13

  パリのディディエ(カーン)が、もしファンドがとれたら今年の125-6にソルボンヌで偽パラケルススについてワークショップを開きたいといいだしました。それから急いで、二人で計画を練りはじめました。アマデオ君とエリザベトに声をかけて、『像についてDe imaginibus も話題にすることにしました。

 

  今日は夕方から、ファブリツィオとキミアを研究しているオックスフォードの若手ジャスティン(ベグリー)とで、フォルジャーのすぐ近にある寿司屋に行きます。

 

 

2017. 4. 12

  今日は、シェイクスピア研究所での最初のセミナーに参加しました。文学研究者たちの議論は、歴史家たちとは目のつけどころが違っていて、いろいろ学ぶところがあります。

 

  おお、ついに占星術についての特集号 「虐げられる占星術“The Marginalization of Astrology” ゴーサインがでました。寄稿された6のうち5が審査に生き残り、短い期間で審査員の要求をみたすように修正しないといけません。僕とリンケ(フェルメイ)は、全体のためのイントロを準備していましたが、それも完成させないといけません。

 

 

2017. 4. 11

  今日はシェイクスピア研究所の皆の前で、研究計画の紹介を5でするということで、小さなパワポをつくっていったら、円卓でパワポをつかえる環境ではなく、その場で即興にて説明することになりました。肩透かしを食らった感じですが、なんとか乗り切りました。ふう。

 

  閉館後、ファブリツィオ(ビゴツィ)をつかまえてカフェでおしゃべりしました。なかなか面白い研究者です。5月に彼が主催する国際会議があるのですが、とても大がかりなものです。博論を書いているときから、ヴィヴィアン(ナットン)と僕がお手本だったといわれました。お世辞としても、嬉しいものです。天気も良く、とても楽しい1時間半でした。

 

  ドイツの研究図書館 HAB から依頼されたポスドク研究計画書を審査しています。締め切りは4月末です。まずは、じっくりと読んで内容を確認しています。近年の流れにかんがみて意義の大きい研究か、基礎的な知見を踏まえているか、時間内に実行できそうか、といった点をみます。他人の研究計画書を審査するというのは、いろいろ学ぶことがあります。

 

 

2017. 4. 10

  工作舎よりも先に公募を出しておこうと、ほんの軽い気持ちで週末に告知したわけですが、皆さんの関心は僕が想像していた以上にとても高く、驚くほどのリアクションが殺到し、週が明けるまでには10アイテムの応募にたいして、9が決まるということになりました。これはなんとも嬉しい誤算です。残るは、カミッロ 『劇場のイデア』 (ありな)だけとなりました!

 

  工作舎に送りだしたブックガイドの記事の見本は、これからデザイナーさんにレイアウト案をつくってもらうのですが、正式な公開は4月末になりそうです。それまでのあいだ、一足先にこちらに公開しておきます。寄稿予定者の皆さんは、参考にしてください。

 

つづいて、ずっと約束していて実現できないでいた、キルヒャーの 『普遍音楽』 を紹介する動画も制作しました。最初のテイクの方が話はうまくいったのですが、音に問題があったようなので、撮りなおしました。長さは10分程度ですので、お気軽にお楽しみください。こちらです。

 

 

2017. 4. 9

  時差の関係もありましょうが、起きたらビックリしました。昨日ここで告知したブックガイドの公募にたいして、エントリーの希望が幾つもあって、とんとん拍子に寄稿者が決まっているからです。> その後もぞくぞくと寄稿者があらわれ、あっという間に残りはたったの3アイテム!となりました。

 

  ブックガイドへの寄稿モデルとなるように、キルヒャーの 『普遍音楽:調和と不調和の大いなる術』 についての記事を書きました。僕としては会心作というわけではありませんが、あまり先延ばしても全体の作業が進みません。早速のところ工作舎に送りだし、デザイナーさんに版組案をつくってもらって、寄稿者たちにあてた留意点をともに専用サイトにアップしてもらいます。

 

 

2017. 4. 8

  シカゴでの打ち合わせをへて、ブックガイドのための110の寄稿者がきまりました。最終的に以下の10アイテムの紹介者を幅ひろく公募します。プロ・アマの出自や、自薦・他薦を問いません。遠慮なく、お声をお聞かせください。> おお、はやくも3つのアイテムが決まりました!

 

ウィトカウアー 『アレゴリーとシンボル』 (平凡社)

カウフマン 『綺の帝国』 (工作舎)

ゴドウィン 『キルヒャーの世界図鑑』 (工作舎)

ゴドウィン 『交響するイコン』 (平凡)

フレンチ 『ジョン・ディー』 (平凡)

カミッロ 『劇場のイデア』 (ありな)

デイリー 『エンブレムの宇宙』 (ありな)

スクリーチ 『江戸の身体を開く』 (作品社)

澁澤 『夢の宇宙誌』 (河出)

澁澤 『胡桃の中の世界』 (河出)

 

  やっとのことで、重要な国際論集 『ラウトレッジ版必携・16世紀哲学』 に寄稿した新作 「物体とその内的な諸力:自然哲学、医学、錬金術“Bodies and Their Internal Powers: Natural Philosophy, Medicine and Alchemy,” in Routledge Companion to Sixteenth Century Philosophy, ed. Henrik Lagerlund et al. (London: Routledge, 2017), 394-410 をスキャンして、アカデミアにアップすることができました。こちらから、無料でダウンロードできます!

 

  今回の「物体とその内的な諸力」は三部構成なのですが、その第一部は第2著作を圧縮したものになっています。第二部はというと、それ以降の研究をまとめたもので、コズミック・ヒートテレジオについての知見を読むことができます。最後の第三部は、種子の理論について駆け足でスケッチしたものです。この話題についての僕の諸作は仏語で書いていた時期のものですので、じつのところ英語で読めるものは少ないのです。

 

 

2017. 4. 7

  ワシントン滞在のあいだに、ここ数カ月で山積してしまった課題を、どしどし消化していきたいと思っています。> と書いたところですが、週末はフィラデルフィアに戻ることにしました。BH本館でチェックしたい本があったり、生活に必要なものを持ってきたりするためのです。13のメガバスに乗って、3時間半かかります。直前だったので、電車は値段が高すぎました。

 

 

2017. 4. 6

  朝8時から、いま危機に瀕している中央ヨーロッパ大学CEU)の状況について、アンナさんと緊急対談をしました。最初のライヴ放送で60名、数時間後には100の方々が視聴したことになります。これは、なかなか多い方だと思いますよ。

 

  今日はあいにくのようになっており、たまっている課題を家で片づけることにしました。

 

  スプリンガー書店で、『17世紀哲学の百科事典』という企画が進行中です。そのキミア・物質論についての担当編者となりました。いまは、アントニオ(クレリキュッチオ)からひき継いだ記事リスト(当初は12点)を、事項人物について36点まで補てんして、想定する寄稿者の名前をつけています。

 

 

2017. 4. 5

  いま揺れに揺れている中央ヨーロッパ大学CEU)の状況について、現地で博論生をしているアンナさんと緊急対談 YouTube のストリーミングでおこないます。日本時間で、明日の木曜日21からです!

 

  朝から急にクロームが反応しなくなり、困っています。これは不便です。

 

  昨日は最初の2次文献を地下の書庫から出してもらうところからスタートしました。今日は、1次文献を出してもらいます。

 

 

2017. 4. 4

  昨日は研究所の初日だったのですが、午後から大イヴェントが控えているということで、図書館は正午に閉まることになっていました。半日で研究所をあとにすることになったのですが、一緒に説明ツアーをうけた3人とちょっとだけ出口のところで話をしました。どこから来たのか、何を研究しているのかといったベーシックな会話です。フランセスはバッファローからきていて、カラヴァッジョを研究している美術史の人、男性の方は18世紀の専門家のようですが名前は聞き取れませんでした。別れぎわにフランセスが「ヒロ、あなたの論文を読んだわ。こんどスピリトゥスのことについて教えて」といわれたので、とても嬉しかったです。

 

  そういった感じですので、実質的には今日がシゴト初めといっても良いでしょう。すでに地下鉄のなかに昨日見かけた年配の女性研究者が乗っています。モデルのように、とてもスタイリッシュな装いです。そして研究所の入り口では、誰かに「おお、ヒロ!」と呼びかけられました。見たことない人物ですが、どうやら昨夏にオックスフォードでの国際会議に参加していたファブリツィオ(ビゴッティ)という研究者のようです。ヴェサリウスをはじめとするルネサンス末期の解剖学を研究しています。4月末まで滞在するようですので、機会を見つけて話をすることになるでしょう。

 

 

2017. 4. 3

  今日から3カ月間、ワシントンにあるフォルジャー・シェイクスピア図書館というところでリサーチ・フェローをします。今日は初日ということで、世話役の人々と10時にアポがあります。場所はアメリカの国会議事堂のすぐ後ろ、国会図書館の隣という、とんでもないロケーションです。ついてみると、異様に立派な建物に驚きました。まずは仮入館証をつくり、閲覧室で WiFi につないで、11時半の説明ツアーを待っています。図書館員の人たちに何を研究しているのか聞かれたとき、魔術や占星術と応えると反応が良いですね。

 

 

2017. 4. 2

  6に起きでホテルを7にチェック・アウトし、空港に向かいました。9時半のワシントン行のフライトに乗り、12すぎに到着。地下鉄でデュポン・サークルに向かい、そこから徒歩で5分のところに、これから2カ月間お世話になるキャロラインのアパートがありました。彼女はクレアの中学生からの同級生です。簡単に改装したてのアパートの使い方の説明をうけてから、3人でポトマック川沿いのを見にいきました。タイミングを逃したと思っていたのですが、満開を超えたくらいで、なかなか良い按配です。

 

 

2017. 4. 1

  今日は15時半からキミアのパネル、そして18時半からレセプションです。> 最終日の最後の時間帯で、しかも建物の端っこでドイツのことを語るという状況だったのですが、キミアのセッションも無事に終了しました。1時間ほど発表者を囲んで近くのカフェでおしゃべりした後に、レセプションでした。ここ何年かのなかでも、一番楽しいものだったと思います。

 

 

 

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