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ごくごく個人的な「本」日記

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20138

 

 

2013. 8. 31

  この週末は何もしません。プライヴェート版ブログをご覧ください。

 

 

2013. 8. 30

  ついに待望の『星占いの文化交流史』(勁草書房、2004年)が到着しました。ありがとうございました。早速のところ読みはじめました。新書にちかい小さい版型に膨大な情報量がぎゅっと凝縮されてるせいもあり、素人目にはなかなか難しい記述も多いのですが、いろいろ勉強になります。今回はじめて知ることも多いです。なかでもインド系の占星術である宿曜道は、平安時代に空海によってもたらされた密教の中核的な部分を占めていたこと、当時は陰陽道と強いライヴァル関係にあったことなどです。なお、本書では陰陽道にたいしては、とても辛口な評価がくだされています。その辺り、もっと根拠を知りたい気もしますが、おそらくは天文学的な観測データの精度などのせいなのでしょう。テーマ自体が占星術ですから、テクニック用語概念についての記述が中心で、当時の人がどういったコスモス観を描いていたのか?という僕の疑問にストレートに答えてくれる部分は多くない気もしました。でも、なかなかソリッドな出発点であることに変わりはありません。

 

  工作舎でおこなった「土星の環インタヴュ」を微調整したものが帰ってきました。もう問題はないので、週明けには公開になるでしょう。

 

 

2013. 8. 29

  今日は事務作業を少ししただけです。

 

  菊地原君も『パラケルススと魔術的ルネサンス』の校正作業は、第5章まで到達したようです。あと本体を2章分と各種の一覧表ですので、ほどなく完了するでしょう。終わった時点でスカイプをつかって、校正指示を一点ずつ確認したいと思います。

 

 

2013. 8. 28

  先日ここで書いた矢野さんの『星占いの文化交流史』(勁草書房、2004年)を一冊送ってもらえることになりました。各方面で名著といわれる本書ですが、ウェブ上にはほとんど紹介らしい紹介も見当たらない感じですので、読めたら感想を書きたいと思います。

 

 

2013. 8. 27

  88日に工作舎で行われたものをもとにした「土星の環インタヴュ」の原案ができあがってきました。幾つか語句の微調整をお願いしたほかは、僕の錯綜した話を見事にまとめていただきました。僕は、BHをはじめる前はどういう本(日本語)に影響を受けたのでしょうか?BHの活動と工作舎の知られざる深い関係とは?二宮さんのこと、BH叢書について、そして将来の展望とについて語っています。来週の93の火曜日に一般公開されるそうです。乞う、ご期待!

 

  海外の雑誌から『精気、発散気、引力:ルネサンスから啓蒙期までの「驚異」の自然学 Silvia Parigi, Spiriti, effluvi, attrazioni: la fisica «curiosa» dal Rinascimento al Secolo dei Lumi (Napoli: Istituto italiano per gli studi filosofici, 2011) の書評を依頼されました。英語で最大1400語まで、締め切りは来年1とのことです。ちょっと気になるテーマなのですが、今期は仕事を減らして養生をしないといけないので、受けようか迷ってます。しかも、2014年に出される雑誌で2011年の本を書評するのは遅すぎるのではないかという気もします。やりたい人がいれば、編集部に推薦しますよ!

 

 

2013. 8. 26

  今夜はエミーさん、根占先生、クニ君と池袋東武のお寿司屋さんで会食をします。8月上旬に予定していた熱海の『無塵荘』でのミニ合宿が中止になってしまったので、その代わりです。楽しみにしています。> いろいろな話をしました。とても楽しかったです。

 

 

2013. 8. 25

  日曜日は、病院もお休みモードです。今日は僕もなにをするともなく、なんとなく過ごしました。それでも午後には、美穂さんが見舞いに来てくれました。感謝です。

 

  チェコの科学アカデミーの審査は、締め切りを延ばしてもらいました。なんだか、いま急いでも仕方がないと思えたからです。意味もなく急いで転んだわけですし、これからは少しものごとに余裕をもって行こうと思うからです。

 

 

2013. 8. 24

  昨夜のうちに仕上げたメルマガの原稿をドロップしました。最初の錬金術師ともいわれるパノポリスのゾシモスとは、どんな人物だったのでしょうか?あっと驚くようなグノーシス主義の影響やローマ帝国の通貨政策との関係などなど興味ぶかい内容が満載で、僕自身とても勉強になりました。さすが、語りのうまいラリーです。配信は、92の予定です。乞う、ご期待!

 

  これで懸案の事項もかたづきましたので、つぎに行きましょう。今度は、夏休みの恒例行事となった感のあるチェコの科学アカデミーから依頼されているポスドク研究計画の審査です。今年は3件ほど依頼されましたが、1件だけやることにしました。ちょっと内容については、この場では書けないので勘弁してください。初期近代ヨーロッパのことがテーマであるとだけいっておきましょう。計画書をじっくりと吟味して、つぎの週末までの1週間のあいだに審査評を書くつもりです。

 

 

2013. 8. 23

  昨日の段階で、メルマガ用のラフ訳はひととおり終わりましたので、今日から推敲です。今回は長尺となり、全体で8頁ありますが、今日は3頁分ほど進みました。病院では長いあいだ座って作業するのに適したイスはないので、1セットで2時間くらい続けるのがやっとです。昼食をはさんで2セットほど作業しましたが、まだまだ2日くらいかかりそうですね。> 結局のところ、夜までかかって推敲を終わらせました。明日にでもドロップしたいと思います。

 

 

2013. 8. 22

  今日も昨日に引き続き、メルマガ用にもくもくとラリーの『錬金術の秘密』を翻訳しています。まずは全体のラフな訳をとつくろうとしています。けっこう難しいところもありますが、もう少しで第1章が終わるところまで来ました。夕方になってしまったので、また明日に続きを行います。つくづく思うのですが、翻訳でものをいうのは外国語の能力というより、日本語の語彙の豊かさだと思います。普段は日本語を使っていない僕のような人間には大変です。

 

 

2013. 8. 21

  BH叢書の第2弾である『パラケルススと魔術的ルネサンス』のための校正の作業は一段落したので、メルマガの準備に入りました。今月号はラリーの『錬金術の秘密』の邦訳に戻ります。第1章の後半にあたるパノポリスのゾシモスについての部分です。この人物は、真の意味で最初の錬金術師だといわれています。どういうことなのでしょうか?どういう人物だったのでしょうか?なにをしたのでしょうか?謎はつきません。

 

 

2013. 8. 20

  連日すこしずつ続けていた『パラケルススと魔術的ルネサンス』の校正作業は、ついに補遺と文献その他の一覧のチェックを済ませたので、この段階で僕のするべきことは終わりました。やった!あとは菊地原君が校正したものができたところで照合して、校正指示の統一リストをつくれば完成です。と同時に、クレアは昨日からカバー原案の作成を本格的にはじめました。どれも、9月半ばまでには完成することを目指します。> 菊地原君の話では、今日の段階でほぼ半分まで行っているようです。

 

  やはり、BH叢書の成否は最初に出てくる本の売れ行きにかかってますので、これから BH叢書で本を出したいと考えている人たち、そして、BH叢書から続々と刺激的な本が出されることを希望する人たちには、積極的に宣伝に協力して頂きたいと思います。ツイートする、フェイスブックにポストする、ブログに記事を書く、アマゾンの書評を投稿する、近所の公立図書館大学図書館にリクエストを出す、口コミで友達に紹介するなどなど、各人各様に貢献する方法はあるかと思います。ひとつ、よろしく!

 

 

2013. 8. 19

  今週から体重の半分をかけて歩く練習です。松葉ヅエは気持ちついているだけで、そこには体重をかけないとのこと。でも、これ心理的な問題かもしれないですけれど、けっこう難しいです。

 

  リハビリのあとに、いま続けている『パラケルススと魔術的ルネサンス』の校正作業をしました。第6章を終わり、250まできました。これで全体の3分の2を越えたことになるでしょう。のこりは補遺だけ、一日分の作業です。

 

 

2013. 8. 18

  今朝、クレアが8月21日から滞在できるように小澤君のアパートを調整してくれたクニ君が、その足で病院にも来てくれました。暑いなかの力仕事は、ほんとうにお疲れさまでした。ハーゲンダッツの抹茶アイスクリームを食べながら、小一時間ほどいろいろな話をしました。

 

  午後に、菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』の校正作業の続きを行い、第5章を片付けました。320頁で210まできましたので、これで全体の3分の2まで進んだことになるでしょう。徐々にですが、着実に前進しております。あと2章分で終わります。

 

そうだ、この本の予約販売を計画して、たとえば予約者にはもれなく、他では絶対に入手できないカッコいい大判ポスターをもらえるとかにすると良いかもしれません。どうでしょうね?そういうアイデアは好きですか?

 

  おお、灯台下暗しとは、まさにこのことでしょうか!矢野先生、じつは勁草書房から『占いの文化交流史』という本を2004年に出しているのですね。完全に見逃していました。今日の今日まで誰も教えてくれなかったなあ、と思います。

 

 

2013. 8. 17

  昨日はいつものリハビリのつぎにレントゲン撮影があり、その後はなぜか気分が乗らず、菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』の校正作業はできなかったのですが、今日は気分転換して校正をする気になり、第4章をアタックしました。160まできましたので、ちょうど本体の半分ですね。あと、3章分ほど残っています。ということは、あと3日分の作業でしょうか。

 

 

2013. 8. 16

  チャールズ(ウォルフ)から、来年5月末にウォーバーグ研究所で予定されている国際会議『初期近代における精神の医学Medicine of the Mind に呼ばれました。しかし、これは参加費用を自分で持たないといけない(招待ではない)ようですし、すでに科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』の枠組みで根占先生たちと3月末にニューヨークで行われる RSA にいくことが決まってますから、スケジュール的にきびしいでしょう。ということで、行かないと思います。

 

  昨日のデザイン論の話を続けます。僕は世界のデザイン性の話の前提は、アリストテレス主義ではないと思っています。アリストテレスの著作を少し読めばわかりますが、彼は世界をデザインするようなデミウルゴス的な存在は想定していないでしょう。

 

  今日は気分が乗らないので、校正の作業はお休みします。

 

 

2013. 8. 15

  午前中に2時間ほど時間をとって毎日1章のペースで進んでいるので、菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』の校正指示のリストづくりも、第3章110頁)までいきました。ちょうど3分の1が終わったことになるでしょうか?

 

  超有名ブログ『石版!』の主宰者・紺野君は、ルターの右腕だったメランヒトンの自然哲学とイエズス会の日本における布教戦略が似ていると指摘しています。これにはまったく同感で、以前からなんとなく気になっていたのは、神が創造した世界を調べることで創造者たる神を知ることに近づくというアイデア(デザイン論と平岡君が強調するもの)が、ルネサンス期のドイツにおける解剖学の隆盛やケプラーの宇宙論の背景にあらわれることでした。デザイン論そのものはメランヒトン以前から存在していることや、汎ヨーロッパ的な流れのなかにメランヒトンもイエズス会もあった可能性などが問題として残りますが、それでもメランヒトンの哲学が宗派の壁を越えてイエズス会をふくむカトリック側にも影響を与えたのではないか?という仮説は、とても魅力的で、おおいに研究の価値があります。

 

 

2013. 8. 14

  科学史 ML という老舗のメーリング・リストに、エミーさんの『天才カルダーノの肖像』の出版の告知を流しました。> と同時に、根占先生から『図書新聞』での同書の書評を依頼されたと知らせがありました。楽しみですね。

 

  今週はお盆休みということで、各種媒体のトラフィックが鈍っています。皆さん、ネット上にはいないのかも。

 

  完治してから欧州に戻るために、医師のアドヴァイスにしたがって入院期間を9月の第1週までとることにしました。そのために821の予定だった帰りのフライトを変更しなければなりません。エア・フランスに電話して、当初より1ヶ月延ばした9月20の金曜日のフライトで帰ることにしました。退院後の2週間はカワゴエの家族のところに滞在します。変更費用は二人分で約6万円でした。ま、仕方なしですね。

 

  この秋のセミナーでルネサンスの幾人かの哲学者のテクストを読むことにしているのですが、ペトラルカには適当なテクストがあるのかと思って、アウグスティヌスとの架空の対話編『わが秘密』をエミーさんに借りて読んでいます。授業で使えるかは、テクスト次第です。

 

 

2013. 8. 13

  昨日いわれた第1ゲラが、今朝にはもう届きました。全体で320くらいです。午後にすこし気分的な余裕があったので、最初の40分にあたる第1章の最後までチェックし、校正指示のリストをつくってみました。この調子で、時間を見つけて徐々に作業を進めたいと思います。リストにあげたのはおもに誤字脱字で、ほかには大きな問題は見当たりませんが、図版のキャプションのつけ方には多少の迷いがあります。

 

 

2013. 8. 12

  おお!BH 叢書の第2弾となる菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』のための第1ゲラが、もうすぐ出せるという連絡をもらいました。今回はエミーさんとの校正作業で観察したことをもとに、漢数字などを周到に準備したので、あんがい早かったですね。この調子で校正もスムーズにいくことを祈ります。あともう一息なので気持ちがはやりますね!

 

  僕としては、『パラケルススと魔術的ルネサンス』が出版されたときのことについて考えを馳せたくなります。まずは、たとえば「パラケルスス祭り」と題したミニ・ブックフェアを工作舎さんと一緒に開きたいですね。そして、なくてはならないトークショーは、僕と菊地原君の二人だけか、できれば女性ゲストを加えた三人にするかなど、いろいろ案はあります。

 

  ゲラは PDF と紙ヴァージョンでもらうことにしました。基本的には、校正は菊地原君にしっかりやってもらおうと思いますが、僕もチェックをはじめました。9月2日が校正指示のリストを提出する締め切りです。

 

 

2013. 8. 11

  今日で骨折をして、ちょうど1ヶ月がたちました。当初は、4週間たてば直りますよと多くの人にいわれたのですが、帰国後こなさないといけない予定がいろいろあったため、2週間してから手術をうけました。そこからカウントしなおさないといけません。しかも、手術の場合は6週間ですが、術後まだ2週間なので、あと1ヶ月ほど苦行が続きます。でも、週明けからリハビリで歩く練習をはじめるというのは明るい話題です。

 

  もともと、今回の夏休みのあいだにしようと思っていたのは、ガファレル論集のための編集の作業です。何もすることがない入院中にできるのでは?という話もありますが、なかなかそういう気分になれないところが病院です。でも、やらないといけないので、週明けからとり組んでみたいと思います。

 

   昨日は見つからなかったサマー・スクールでの旅費の払い戻しのためのチケット一式が出てきました。ふう、助かりました!とりあえず、計算だけしました。欧州内の移動なので、それぞれのアイテムは高くないのですが、チリも積もるとという感じで500ユーロ(約5万円)ほどになりました。つぎの段階は、払い戻し用紙など3枚ほどをプリント・アウトしないといけません。> プリント・アウトは、クレアが近くのキンコーズでトライしてみるとのことです。上手くいかなかったら、誰かに手伝ってもらうしかないですね。> なんとかなりました。ふう。

 

 

2013. 8. 10

  イスキアで行われたサマー・スクールにおける旅費の払い戻しのための手続きをしないといけませんが、病院にいるとプリンターも、文房具(白紙、セロテープ、封筒)もありません。とほほ。帰欧する9月まで待ってもらえるか、担当の人に聞いてみました。> 払い戻しの作業で必要なレシート航空券などを透明フォルダにいれて、しっかりと宿舎においてあるはずなのですが、クレアによると見つからないとのこと。どこに行ったのでしょうか?困りました。> 見つけました。良かった。

 

  岩波文庫版のペトラルカの著作『わが秘密』を持っている人はいませんか?少しのあいだ貸してもらえないでしょうか?すぐに返します。> エミーさんが貸してくれることになりました。ふかく感謝です!

 

 

2013. 8. 9

  昨日の工作舎でのインタヴュが公開されるまでには、文字起こし、編集、校正などの作業を経ることになるので、それなりに時間がかかりそうですね。それでも、紀伊国屋のブック・フェアの開催中には間に合うようにできればと思っています。担当者の方、いろいろ忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

 

と同時に、つぎの BH叢書の第2弾となる菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』の年内の出版に向けて、ミニ・ブックフェアの可能性を探るなどの下準備をすすめています。ルネサンスやインテレクチュアル・ヒストリーについての企画は行ったばかりなので、こちらはむしろ、アロマ関係者や魔術・オカルト愛好家、はては『鋼の錬金術師』ファンにもアピールした方が良いかもしれません。

 

  現代科学からみたら、カルダーノがなした貢献には疑問符がつくという声を聞きます。僕にいわせれば、そういう価値判断では見えなくなってしまうものが、ほんとうに多いのです。ナンシー・シライシアンソニー・グラフトンといった世界的なルネサンス学者の二人が、ほぼ同時期に別個のモノグラフをカルダーノについて書いているという驚くべき&まぎれもない事実を考えてみてください。歴史学のうえで意味のない人物だったら、このようなことにはならなかったでしょう。つまり、すべてを現代科学からみるという価値判断は、なんらかの問題を抱えていることが分かるかと思います。

 

 

2013. 8. 8

  各方面で好評な BH叢書チラシを、どなたでも自由にダウンロードできるようにしましたので、この機会にご利用ください。

 

  1420ごろに西早稲田にある工作舎に到着しました。社長さんに挨拶してから、写真撮影、そしてインタヴュがはじまりました。2時間くらい、僕と工作舎の本(とくにビュフォンライプニッツの伝記)との出会い、インテレクチュアル・ヒストリーについて、欧州での研究生活、さらにBHのことや二宮さんとの交流、BH叢書のこと、今後のなど盛りだくさんの内容でした。そのあとは新宿の紀伊国屋に向かい、ブック・フェア「初期近代精神史研究」の様子をうかがいつつ、担当者の方といろいろお話ししました。2つの場所とも、短いながらとても濃密な時間を過ごすことができました。担当者の方々に、ふかく感謝いたします。

 

  このブック・フェアにおいて今日から、僕が選書してひとつひとつにコメントを寄せたBHファンのための特製ブックガイドが無料で入手可能です。コレクターのための超レア・アイテムとなることは必至ですので、なくなる前に自分の分を手に入れておいてください。このブックガイドのためにも、紀伊国屋に足を運ぶと良いでしょう。

 

 

2013. 8. 7

  BH叢書では、エミーさんの『天才カルダーノの肖像』と菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』によって、2つのメジャーな言語文化圏であるイタリアドイツのルネサンス期を代表する知識人の生涯と世界観を描いています。地理的にバランスよく、うまい具合に大きな領域をカバーできているなと思っています。ここに、英国ルネサンスのカギとなる人物であるジョン・ディーなどについての本を入れることができたら素晴らしいですね。やっぱり、夢がなくちゃね。

 

  勁草書房の公式カタログで、BH叢書の専用頁へのリンクを貼ってもらいました。また、土曜日のトークショーについての告知頁でも、そのときの模様を伝える写真を幾つか掲載してもらいました。

 

  さて、今回の一時帰国の2つめのメイン・イヴェントである池袋リブロでのトークショーは無事に済みました。このトークショーの成功により、リブロさんでもエミーさんの『天才カルダーノの肖像』や今後のBH叢書の展開をサポートしてくれるのではないかと思っています。

 

つぎは、新宿の紀伊国屋本店で開かれているブック・フェアです。その関連で、木曜日に工作舎でインタヴュを受け、その足で紀伊国屋の担当者の方にお会いする予定です。あらかじめインタヴュの質問をいただいたので、明日に向けていろいろ考えてみたいと思います。

 

 

2013. 8. 6

  昨日、『UP』誌上でのリレー連載のことを紹介するために、雑誌そのものについて教えてもらったのですが、内容のとそれを支える編集部の方々の努力とは裏腹に、そもそも雑誌のことを説明する専用頁がウェブ上にひとつもないという状態らしいのです。これでは、まるで地下出版物の様相を呈しています。この状況を変えようと一念発起したのですが、やはり各方面で話題になることが一番ではないかと思われます。まずは、すぐにできることから、がんばりましょう!> ということで、フェイスブックに勝手に非公式のファンサイトをつくりました。コチラです。どんどんファンの輪を広げて、若い世代の定期購読者を増やしましょう!

 

  先週の土曜日に池袋リブロで行われたトークショーの模様をつたえる写真をフェイスブック BH に幾つかあげました。そして、ひさびさにウェブに登場したアダム君が、トークショーについての充実した参加報告記を書いてくれました。これも、フェイスブック版で読むことができます!

 

  記念すべき第1弾となるエミーさんの本が出ましたので、BH叢書の専用頁もすこし整備しました。

 

  工作舎のウェブ・サイトの新コーナー「土星の環インタヴュ」に登場する方向で調整しています。上手くいけば、今週中にも実現可能かもしれません。場所は西早稲田ということで、じつは学習院女子大学のすぐ近くだったのですね。

 

 

2013. 8. 5

  リハビリの時間がまた30分早まって8時半になったので、朝食が終わる8ごろからは非常に忙しい感じになりました。

 

  この9月から BH が全面協力するリレー連載が、東京大学出版会のPR誌『UP』の誌上にてはじまります。今年は、BH 叢書を中心として BH をとりまく人々の出版物が目白押しなので、それらを有機的に関連させて紹介することを目的にしています。連載は肩に力をいれない気軽な読み物というコンセプトのもとに各自の本の出版順でお送りします。第1回目は、各方面で話題沸騰中の『南蛮系宇宙論の原典的研究』を出した平岡君の研究紹介です。皆さん、楽しみにして待っていてください!これを機に、BH 内に専用頁を開設します。

 

第1回(09月号)「幻の「南蛮」写本を追え 科学伝来とキリシタン禁制」(平岡隆二)

第2回(10月号)「ルネサンスの自叙伝 カルダーノ『わが人生の書』を読み解く」(榎本恵美子)

第3回(11月号)「パラケルススと魔術的ルネサンス」(菊地原洋平)

第4回(12月号)「中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」(ヒロ・ヒライ)

 

  アマゾンでは買えませんが、各号は単品で105(税込)で全国書店で取り寄せ可能です。 1年間の定期購読を申し込めば、税・送料込みで、なんと1000ポッキリと非常にお得です!申し込みは、専用頁をご覧ください。> 嬉しいことに、海外からも申し込み可能で、1か月遅れの船便になりますが、2000OKとのこと。僕もお願いしようかなと思っています。

 

 

2013. 8. 4

  今日は、昨日のトークショーの興奮も冷めやらないなか、いろいろな人々の反響を収集していました。大きな笑いあり、感動ありと、とても良い会であったというリアクションを沢山いただきました。女性陣からは、元気をもらった、勇気づけられたという声もいただきました。皆さん、エミーさんの人柄に惚れてしまったのではないでしょうか?

 

僕にとって、もっとも印象的だったのは、以下のことです。ひととおり話したいと思っていたことは話し終わって、会場に詰めかけた人々からの質問を聞くために会場にボールを投げかけたのですが、シーンとしてしまって手が上がらない。仕方なく、超有名ブログ『石版!』の紺野さんに先頭に立ってもらい、そのあとはチラホラと質問が出たのですが、僕の想定していた感じとは違います。トークショー終了の合図とともに大きな拍手を受けつつも、内心では「なんだかダメだったのかな〜」と思っていたら、人々が一斉に立ち上がって会場に設けた本を売るスタンドにワッと詰めかけたのです。これは本当に嬉しい驚きでした。あとから理解したことは、皆さん、エミーさんの人柄とお話にじかに触れて感動し、それに圧倒されて声が出ないでいたのですね。

 

  午後には、アダム君夫妻と僕の弟が見舞いに来てくれました。プロの理学療養師の弟からは、今後のリハビリのことについて、いろいろアドヴァイスを受けました。アダム君とは秋の強化合宿について具体的なことを決めした。

 

 

2013. 8. 3

  さあ、今日が池袋リブロでのトークショーの日です。本番は16時半からですが、僕は14時半から行動を開始します。このトークショーにうまくタイミングをあわせるかのように、超有名ブログ『石版!』にエミーさんの『天才カルダーノの肖像』の素晴らしい紹介が出されました。皆さんも、ぜひこれを読んでから会場に駆けつけてください!ツイートによるリード文は、以下のようになっています:

 

           「あとがきを含めて感動的な著作!自叙伝によるカルダーノの解剖。そして、ある女性研究者の肖像」

 

  そうです。もうひとつ、トークショーの直前に書いておきます。世の中には、それほど大した業績もない多くの男性研究者が大手を振って歩いていますが、その一方で、大学などにポストを得たことのない女性研究者が、こんな素晴らしい作品を生んでいます。僕は本書『天才カルダーノの肖像』の製作をとおして、この不公平にジャスティスを与えたかったのです!今日のトークショーでは、そのへんのココロも存分に話すつもりです!

 

 

2013. 8. 2

  池袋リブロでのトークショーは、いよいよ明日となりました。楽しく感動的な会をめざします。おかげさまで予約は順調で、お昼の時点で残席はたったの3つとなっているようです。ぜひとも、みなさん、この機会を逃さないでください!

 

  今日は手術後では最初のレントゲンを撮りました。担当医の話では、問題ないようです。血液検査では、ちょっと炎症反応が出ていますが、そのほかの値が正常なので大丈夫だろうと。傷口もキレイになってきているようです。あとはリハビリをしっかりと続けて、足首が以前のように曲げられるようになるだけです。なんだか怖くて、いまは大きくは曲げられないのですが、少しくらい痛くても動かして関節を柔らかくしないといけないようです。

 

  どうやら、今月のメルマガが無事に配信されたようです。届いていない人は、スパム・フィルターに引っかかってないかチェックしてみてください。今回はダレル・ラトキン博士と鏡リュウジさんなどを交えた一週間の占星術祭りの裏話です。

 

  スペインの研究者が、僕の指導下にポスドクを2年間できないだろうか?と打診して来ました。スペインから研究費はでるようですので、明らかにしないといけない問題は、たんに制度の上で僕がポスドク研究者の指導者となれるかどうかです。

 

 

2013. 8. 1

  朝にクレアを築地の魚市場にある寿司屋に連れて行ってくれたヨシ君が、午前中に見舞いに来てくれました。漫画『チェーザレ』の第1〜3巻を差し入れてくれました。感謝です。

 

  小澤君のアドヴァイスをもとに、土曜日のトークショー後の打ち上げの場所を池袋東武デパート内にあるヴェトナム料理屋に決めました。とりあえず16ということで関戸さんに予約をいれてもらいました。その他にもいくつか決めごとをしました。とくに、簡単なパワー・ポイントによるプレゼンをすることにし、それをつくりました。忘れないようにメモしておくと、トークショーは16時半から1時間半ですが、1520ごろに待ち合わせです。病院から出発する準備を14時半からはじめ、1450分にはタクシーを拾って会場に向かおうと思います。

 

 

 

 

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