ルネサンスにおける医学と占星術




 

 

 

 

 

邦語版

ルネサンスの星辰医学:占星術の変容から普遍医薬の探究まで

『学習院女子大学紀要』 第16巻(2014年) 25-41頁。

 

 

英語版

新しい星辰医学

“The New Astral Medicine,” in A Companion to Astrology in the Renaissance,

ed. Brendan Dooley (Leiden: Brill, 2014), 267-286.

 

 

伊語版

医学と占星術:プラトン主義星辰医学の諸相 

“Medicina e astrologia: aspetti della medicina astrale platonica,” in

Astrologia e divinazione nel Rinascimento, ed. Germana Ernst (Rome: Carroci, 2012), 203-219.

 

 

 

1. Introduction: Pico and Ficino

イントロ ピコとフィチーノ

2. Leoniceno’s Naturalistic Interpretation

レオニチェノの自然主義的な解釈

3. Fernel’s Astral Medicine

フェルネルの星辰医学

4. Mizauld’s Harmony between Heaven and Earth

ミゾーの天と地の調和

5. Cardano’s Theory of Cosmic Heat

カルダーノのコズミック・ヒートの理論

6. Gemma and the Apogee of Astral Medicine

ゲマと星辰医学の頂点

7. The Paracelsians and the Quest for the Universal Medicine

パラケルスス派と普遍医薬の探求

 

 

 

 

 

 

メイキング風景

 

2012. 4. 21

  ジェルマーナが編集した一般読者向けの1冊『ルネサンスにおける占星術と占術』 (ローマ、カロッチ書店近刊)には、僕も医学と占星術の関係についての論考「医学と占星術:プラトン主義星辰医学の諸相」を寄稿しました。この本は今年5に発売ということですので、もうすぐではないでしょうかね?書店のサイトや本屋のサイトを見たかぎりでは、まだ告知はないようです。

 

  もともとはあまり得意なテーマではないという気後れのせいか、自分としては乗り気ではなく、ことわるにことわれなかったというのが真実なのです。そのプレッシャーで始動するまでに本当に苦労しました。最終的には納得のいく良いものが書けましたし、アカデミアにアップしたファイルはすでに世界中から100名以上が訪問しています。しかし、この日記上では当初おおくを語りませんでしたし、専用ページもつくっていませんでした。そのうち、どういう感じでプロジェクトが進行していたの忘れてきたので専用ページを設けました。

 

  この苦労の末にうまれた作品は伊語での出版で、英語での出版はいまのところ予定されていません。しかし、伊語が読める人は世のなか限られています。そこで、次回のメルマガ用に邦語訳を先につくることにしました。今日はその作業に専念したいと思います。> 午前中から夕方までがんばってなんとか、下訳をつくりあげました。ふう。もう一回ほど推敲したらいいでしょう。

 

 

2012. 3. 4

  一昨日、新作論文「医学と占星術:プラトン主義的な星辰医学の諸相」の伊語版の校正刷りをこちらにアップしました。おかげさまで、すでに延べ50の方々が訪問したようです。そんななか、翻訳のもとになった英語版を見せてくれと、20世紀のソヴィエト内での反ユダヤ人運動を研究しているというブルガリア人から依頼されました。メールに書かれている内容が怪しげな感じもするのですが、プロ・アマを問わずファンを大事にするというのが BH の一貫したモットーですので、PDF で見せようかと思っています。

 

  占星術についての論集という性格から、もともとのタイトルは「医学と占星術:プラトン主義星辰医学の諸相」でしたが、「アストラル・メディシンルネサンスのプラトン主義的な医学と占星術」の方が、より BH 的でキャッチーな気がします。メルマガ『BHのココロ』で投下するときは、このタイトルを採用しましょう。

 

 

2012. 3. 2

  今日は、早速のところ校正刷りをプリント・アウトして読んでみましたが、全部で7箇所くらいですね、直すところは。基本的には、翻訳されるときに生じたタイプ・ミスが残っているところと、あとは書式が統一されていないところでしょうか。> ジェルマーナに送りかえしました。この5月にはこの論集は出版されると言っています。予定どおりということでしょうか。スゴイですね。

 

 

2012. 3. 1

  ついに、邦語版キルヒャー論文の前半を投入したメルマガ『BHのココロ』の創刊号を発行しました。日本時間で3月2日の午前零時20に配信される予定です。ということは、あと少しでしょう。乞う、ご期待!> 皆さん、届きましたか?スパム・メールと勘違いされて、フィルターに引っかかってしまうことがあるようですので、ご注意ください。

 

  ジェルマーナの編集するカロッチ書店からの論集『ルネサンスにおける占星術と占術Germana Ernst (ed.), Astrologia e divinazione nel Rinascimento, Rome, Carroci, 2012 に寄稿した「医学と占星術:プラトン主義的星辰医学の諸相  “Medicina e astrologia: aspetti della medicina astrale platonica” 校正刷りが来ました。チェックをして10日以内に返さないといけません。おそらくここから3ヶ月くらいで本は出版されるのではないでしょうか?当初は5月を目指していたようですが、イタリアとしては早いほうだと思います。ひとえにジェルマーナ総指揮だからできることなのでしょう。校正刷りを Academia.edu にアップしておきましたので、興味のある方はご覧ください。今のところ英語版を出す予定はないので、この論考もそのうちにメルマガで邦語版をお送りしたいと思います。

 

 

2011. 12. 7

  去年の2月に苦労のすえに書きあげてジェルマーナにわたしたルネサンス期の医学占星術についての原稿は、すでに「医学と占星術:プラトン主義的な星辰医学の諸相Medicina e astrologia: aspetti della medicina astrale platonicaというタイトルで伊語に訳されて版組のためにカロッチ書店に送られているということです。今日は遅ればせながら伊語訳の原稿を送ってもらったので、午前中に軽くチェックしました。院生さんらしきマルガリータという人が訳して、さらにギドがチェックを入れたということです。幾つかタイプ・ミスを見つけましたが、全体的には見事に訳されていると思います。

 

  ジェルマーナの話では、この『ルネサンスの占星術と占いGermana Ernst (ed.), Astrologia e divinazione nel Rinascimento, Rome, Carocci という一般向けの本は来年5には出版されるようです。ということは、年明けにでも校正刷りが送られてくるということでしょうか?ところで、伝統的に日本のルネサンス研究者の多くはイタリアで出される本をしっかりフォローしているという印象があるのですが、おそらく回りまわってそういう方々の手に本書も届くことになるのでしょう。不思議な話です。

 

 そもそもカロッチ書店とはどんな出版社なのかという素朴な疑問がわきました。ほとんど聞いたことなのかったのですが、有名な La Nuova Italia という出版社の子会社 La Nuova Italia Scientifica を継いだかたちで1980年に創業し、おもに大学の教科書などを扱っているようです。パリのクリストフの家で何冊か見せてもらいました。良いつくりなのに安価な本を出している感じです。

 

 

2011. 2. 21

  今日中にはジェルマーナにテクストを送り出したいと思います。> 午前中に送り出しました。午後には返事が来て、まだしっかり読んではいないけれど、議論の方向性としては望んでいたとおりで嬉しいかぎり、ということです。ほっとしました。ジェルマーナ誕生日は明日なので、タイムリーなプレゼントになったのではないか?と思います。

 

 

2011. 2. 18

   ジェルマーナに提出する前に、アストラル・メディシン論文の正式なタイトルを考えないといけません。今は仮題として、「ルネサンスにおける医学と占星術:プラトン主義的な星辰医術の諸相Medicine and Astrology in the Renaissance: Some Aspects of Platonic Astral Medicineとしてありますが、もう少し練りたいと思っています。ちなみに、構成は以下のとおりです。論集のタイトルは、『ルネサンスにおける占星術と占術 Germana Ernst (ed.), Astrologia e divinazione nel Rinascimento, Rome, Carocci, 2011 という感じです。

 

              1. Introduction: Pico and Ficino

              イントロ ピコとフィチーノ

              2. Leoniceno’s Naturalistic Interpretation

              レオニチェノの自然主義的な解釈

              3. Fernel’s Astral Medicine

              フェルネルの星辰医学

              4. Mizauld’s Harmony between Heaven and Earth

              ミゾーの天と地の調和

              5. Cardano’s Theory of Cosmic Heat

              カルダーノのコズミック・ヒートの理論

              6. Gemma and the Apogee of Astral Medicine

              ゲマと星辰医学の頂点

              7. The Paracelsians and the Quest for the Universal Medicine

              パラケルスス派と普遍医薬の探求

 

 

2011. 1. 31

  ジェルマーナに頼まれていたルネサンスにおける医学占星術に関する原稿が書けないでいたのですが、ついに締め切りを向かえ、どうも上手く行かないと連絡したら、締め切りを延ばしてもらえました。

 

 

2010. 10. 18

  モントリオール後の予定を上げておきます。12月に Ambix 誌から依頼されたパラケルススについての英語の本の書評の締め切りが一本入っています。そして、1月半ば締め切りでジェルマーナの主催する一般向けの『ルネサンスの魔術』という本に占星術医学の関係について一本書かないといけません。それから118にリールのセミナーでガファレルにおけるルネサンスのキミアについて発表します。これは30程度ということなので、モントリオールの発表を4枚から6枚に発展させたものとなります。もともとガファレルは論集用にもう少し話を発展させなければいけないと思っていた訳ですし、少しの作業で何とかなると思うのですが、ジェルマーナの論集への寄稿は何だか気が重いのです。

 

 

2010. 4. 14

  家に帰ってみると、ジェルマーナ関係の本に医学占星術という章を書くという契約書がイタリアから送られてきていました。締め切りは20112で、スペースを含めて2000文字20ということです。つまり、40000文字ということになるでしょうか?一般向けのルネサンス魔術にかんする単行本ということです。ちなみに、どんな分量かなと、夏にプラハのルドルフ2世錬金術に関する論集のために寄稿したクロルについての短いものが、5ちょいで16000文字ということなので、それより少し多めにすれば良いのかもしれません。分量だけをみれば、それほど大変ではないですね。

 

 

 

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