まろあ計画
aromatopia 53号(2002年7月25日発行予定)
特集:「ルネサンスの文化とハーブ」
14世紀〜16世紀のヨーロッパ、いわゆるルネサンス期の文化は哲学・科学・芸術とあらゆる分野において、「近代のはじまり」と位置付けられています。ハーブの世界においても、現在、私たちが学ぶことができる伝統的ハーバリズムの雛型が形成されたのがこの時代といえるでしょう。古代の再評価によるギリシア本草学の復興、東西交流による東方あるいは新大陸の知識と植物の流入、印刷術による本草書の普及、様々な思想と知性によって構築されたハーブと事象の結びつき。今、盛んに提唱されている「ホリスティックな事物と人間の捉え方」がこの時代の気風でもありました。今回の特集では、様々な切り口からルネサンスにおけるハーブと人間、自然と人間の関わりを紹介します。
第53号 特集 ルネサンスの文化とハーブ(最新刊7月25日発行) |
・ルネサンスの世界観 共鳴するコスモスと占星術 平岡隆二 |
計画の進行具合
2002. 01. 25 金
一部のBHメイトには、今日の午後に快速で打診を出しましたが、今、水面下で一つの計画にGoサインが出されそうです。さあ、皆さん仕事です。全員、部署について下さ〜い。
2002. 01. 26 土
バイトから帰ってきました。メールがワンサと来ているので、それぞれの応対を考えつつ、日記の記述を始めています。昨日の水面下の計画への打診に、スグ返事をくれたメイト諸氏、そのスピードに感謝です。ある計画が、行けるかどうかの見積もりを立てるときには、これほど重要な美徳はありません。ま、今度の企画会議の成り行き如何だそうですが、このまま上手く行けば、一般読者向けのかなりオリジナルな企画になると思います。
2002. 01. 27 日
水面下の特別企画「まろあ」を構成する要素が、次第に固まってきました。あと2名の返事待ちという状態です(しかし何をグズグズしているのでしょうか?やるか、やらないか、そんなに悩むことではないと思いますが)。でも、この「内密に」という概念は、この日記の基本理念にそぐわないのですが、2月上旬の企画会議を通らないうちは、とにかくダメということなので仕方ありません。訪問者の皆様、少し待ってください。基本的に、原稿は5月末締め切りで、6月に校正、7月下旬に出るという感じで日程調整をしています。こういう機会に良い経験を積んでもらうために、積極的な若手登用で行きたいと思います。> その後、一人からは返事が来ました。残るは一人です。
2002. 01. 29 火
今速報で、まろあ計画が、2月の企画会議を待たずして通ったという連絡を受けました。短期間のうちの企画立案のための寄稿案提出に協力してくれた8名のメイト諸氏に感謝です。5月締め切りで良いものを作りましょう。宣伝は3月末からということで、今は企画内のそれぞれの寄稿内容については何も言えません。ごめんなさい。時が来たら、特別ページを作ります。とにかくも、「スピードは美徳」を理解してくれた寄稿予定者の諸氏、絶対損はさせません。しかし、先週企画の話が来てから、寄稿陣の顔ぶれとエントリー内容を揃えて、企画案が通るまで、全部で4日でした。かなり早いのでは?
2002. 02. 06 水
さて、まろあ計画の方は順調のようで、雑誌側の正式な企画案と寄稿者に対する読者層についての覚え書が回ってきました。担当の方の正式な Goサインが出るまで、詳細の程はお伝えできないところが非常に残念ですが、ルネサンス特集ですとぐらいは言って良いですよね?もちろん、BHのバックアップですから、一味も二味も違ったものになります。
2002. 02. 08 金
一般公開の日に備え、まろあ計画「ルネサンス特集」の頁を着々と作っています。
2002. 02. 11 月
まろあ計画は、美術史番長足達カオルッチ薫ミクロコスモス編集相談役も参加で、強力な布陣となりました。僕としては、この企画を雛型とした単行本化を強く希望しています。早く、企画案を一般公開させてください!
2002. 03. 22 金
来週は、ちょっとこの日記のアップが出来ないかもしれません。ということで、ついに、まろあ計画の企画案の発表をしてしまいます。BHのバックアップによるルネサンス特集です。タイトルは全て仮で、順不同です。基本的には、アロマトピアですから、20代の女性一般読者をメインの対象としていますので、気軽な読み物でいて、初期近代に関心ある人にも読んでいただけるものを目指します。
『アロマトピア』 53号 特集:ルネサンスの文化とハーブ (2002年7月25日発行予定) 「ルネサンスの世界観:共感するコスモスと占星術」 平岡隆二 「ルネサンスの徴の理論:本草学と占星術」 菊地原洋平 「ルネサンスの植物研究:ナチュラリストと植物園」 桑木野幸司 「ルネサンス人文主義と健康維持食事法」 望月由美子 「ルネサンスの視覚芸術にみるハーブ」 足達薫 「ルネサンスの蒸留術と錬金術」 平井浩 「ルネサンスにおける入浴習慣と香り」 日榮章 「新大陸から渡来したハーブ&植物:薬だったトマト」 大橋喜之 「パラケルススとハーブ」 菊地原洋平 「フィチーノ『生について』にみるハーブと「魔術的」心理作用」 田辺まどか 「ノストラダムスの世界にみるハーブ」 田窪勇人 |
2002. 05. 16 木
アロマトピアのルネサンス特集号の田辺さんの原稿が送られてきました。非常に良く出来ているのでびっくりです。いや、早熟の人です。ちょっと書誌の書き方とか用語についての形式上のことだけコメントして返しました。でも、日榮さんの原稿へのコメントもまだ出来ていないのですよね。内容は問題ないと思うのですが、こちらも書誌の書き方を直してもらわないといけません。
2002. 05. 21 火
『まろあ計画』の田邊さんの原稿に関して、日榮さんから誉め方が足りないと指摘を受けました。普段口の悪い僕としては、例外的な評を寄せたつもりですが、読者の方には伝わってなかったようです。でも、菊地原君の成長といい、良いものに巡り会えた時は、この2年間BHの活動を続けてきて本当に良かったと思いますよ。
2002. 05. 22 水
何だか最近、みんなが『アロマトピア』用の原稿を送ってくるなと思っていたら、まろあ計画の締め切り間近です。僕の場合、どれも、これも、1か月分ぐらい遅れ気味です。その間、ロンドン計画のフェルネルの方も進んでいないという悪循環。何とか、このイケナイ流れを断ち切らなければ、何だかんだ言ってる間に夏が来てしまいます。新環境でなかなか自分のペースが確立できていない焦りと苛立ちとが伝わっているでしょうか?
2002. 05. 23 木
まろあ計画の方は、田辺さん、田窪さん、日榮さん、の他にも大橋さんから原稿案が送られてきました。南さんの話では、望月さんも既に出しているとのこと (皆には、回していないのね)。体調が悪い旨をここで書いていたら、知り合いの英国のアロマ・セラピストを紹介しますとか、南さんが言い始めてますが、そこまで悪い訳ではありませんので心配しないで下さい。
2002. 05. 25 土
まろあ計画の平岡君の原稿が送られてきました。まだ見てませんが、彼は出先に居るので、他の人には僕から転送します。また、おそらく僕の原稿も、今日日中の作業次第では、送れるかも知れません。望月さんも、出来ましたら、みんなに送って下さいな。
2002. 05. 26 日
まろあ計画の方は、平岡君の原稿「共感するコスモス」と菊地原君の原稿「癒し系パラケルスス」&「徴の理論と占星術」もみなに回り、いよいよ大分揃ってきた感じです。もう少しですね。僕の原稿「エリクシル、第五精髄、アルカナ」は、みなに回したものを準BHメイトのパレード坂手氏にプルーフ・リーディングしてもらいました。いや、いつも思うけれど、氏は上手いですよ。海よりも深く感謝。
2002. 05. 28 火
第五元素
quintum elementum と第五精髄 quinta
essentia は、違うものです。今回、まろあ計画の原稿を書くために幾つか見ましたが、邦語文献では、その辺いい加減であることが分かります。テイラーやホームヤードはもちろん、ディーバスの邦訳書でも、この差異を理解せずに混同されています。原稿は、この辺の歴史的経緯を、エリクシルからはじめて、パラケルススのアルカナ理論まで追ってみました。蒸留術や欄金術との関係が上手くマッピングできているでしょうか?もちろん、フィチーノも絡めてあります。単なる錬金術史モノでもなく、ルネサンス文化の文脈で見ても頂けるようになっています。『アロマトピア』に出る訳ですが、僕の中では、ちゃんとカウントされるべき学術エッセーです。だから、以降の真面目な書き物の中でも、しっかり「この点については『アロマトピア』第53号(2002年)所収の拙稿を参照せよ」と入れちゃいます。ラテン語講読会の皆さんにも、見せましょう。余談ですが、パレード坂手氏は、資生堂のエリクシールが気に入ってるみたいですが、南さんはダメだといっております。肌へのノリの個人差なのでしょうけれど、とにかく読者諸姉、エリクシルとは、まさにこれのことです。
2002. 05. 29 水
昨日は、まろあ計画の原稿の直しと大した事をしないうちに終わってしまいました。週末の移動の影響です。最後に、あるデンマーク人の研究者がウェルカムを去るので、お別れに一杯という感じで、6時にサロンにみんなが集まっていたので、遠藤さんと顔を出しました。そこであったドイツ語圏スイス出身の
Simone と初めて詰めて話をしました。ウェルカムに来た時に、Nutton
さんに初期近代関係のことをしている人は、どういう人が居るのかと聞いた時に筆頭に挙がった名前の一人です。初期近代の「人間の科学」 Anthropology というのがテーマと聞いていたので、ちょっと違うかなと思ってましたが、実際話してみると、初期近代の Mind-Body 問題、特に、どちらかというとドイツのアリストテレス主義伝統の中での話のようで、クスカワさんや
Kessler、Blackwell 系の人だと分かりました。Des Chenes の後期ルネサンスのアリストテレス主義における霊魂論についての新刊本に対する感想を聞いてみたら、知らないというので、見せることになっています。> 今、僕のオフィスに来ましたが、ワールブルグの図書館に行くので、4時ごろまた来ると言っています。
足達さんのまろあ計画の原稿も回ってきました。あっと、意表をつくプラトン・キケロ式の対話篇で、骨の髄までルネサンス文化に浸っております。泣かせます。ナイス、美術史番長。
2002. 05. 30 木
こういうと南さんに怒られるかも知れないけれど、「蒸留術とルネサンスの錬金術:エリクシルから第五精髄、そしてアルカナへ」の原稿は、『アロマトピア』に書いたエッセーと言えど、個人的に非常に気に入ってます。実際、菊地原君にも言われましたが、この辺のこと書いている邦語文献は殆どないし、欧語の場合も、それぞれの細かいことに関しての研究は多々ありますが、全体的なストーリーが見えてくる一本というのは無いと思います。と、ここで満足するのが普通の日本人ですが、僕の場合は違います。これを下敷きにして世界向けの一本を書いちゃいます。ということで、『アロマトピア』は、格好の実験場であると思います。僕だけでなく、今回は、平岡君や田辺さん辺りにとっても、非常に意味のある試みであったと思い、良かった良かったと勝手に満足しています。>
そうでしょ?お二人さん。感想の程は?
パラケルススのアルカナ理論の基盤と、医学的系統の中世ラテン錬金術と蒸留書伝統、そしてフィチーノの著作『生について』の関係が見えてくる一本だと思います。構成は以下の通り。
「蒸留術とルネサンスの錬金術:エリクシルから第五精髄、そしてアルカナへ」
1. はじめに
2. エリクシルから第五精髄へ
3. ルネサンスの蒸留書伝統の誕生
4. パラケルスス:医学的錬金術と蒸留書の伝統から
2002. 06. 01 土
僕の呼びかけに応えて、平岡君が率直な感想を寄せてくれました。彼の場合、今回の企画参加が、とても良い具合に機能したと思います。スコ〜ンと一つ飛び抜けた感じです。ところで、桑木野君は、締め切りに間に合うようにドーピングしてでも、がんばって下さい。> ドーピングのせいでしょうか?スゴイのが来ました。きめは粗いですが、スピリチュアルな領域にまで達してます!
2002. 06. 02 日
田辺さんからも、まろあ計画に参加しての率直な感想を寄せてもらいました。しかし、南さんも言ってますが、この『アロマトピア』第53号「ルネサンス特集」が将来、ルネサンスの精神史についての「初心者必携のレア文献」となって、「実は、ああいうものがあったのだ」という伝説の一冊となることを願っています。一般読者向け(雑誌のメイン読者層は、20〜30代の女性です)
の特集ですので、ちょっと冒険と実験を兼ねた試みですが、この類稀なる前座を読みつつ、真打『ミクロコスモス』登場をお持ちください。
2002. 06. 12 水
まろあ計画の校正刷りは、全部の原稿分が、ついに来週初めに発送されるようです。どういうレイアウトになるか、今からとても楽しみです。ミニ・ミクロコスモスです。
2002. 06. 20 木
ああ、ノス研の掲示板で、『アロマトピア』第53号「ルネサンス文化とハーブ」特集の宣伝をしてもらいました。アロマトピアのウェブサイトでも、発売前に企画の決まった段階で、次号のお知らせを大々的にすべきだと思うのは、僕だけでしょうか?どこの雑誌でも、次号の宣伝はするものです。宣伝というか、マーケッティングが下手なんじゃないですか?日榮さんもここのところ仕事が忙しすぎるようですが、『新宿三丁目』で宣伝してください。それから、美術史番長も『僕豚』で宣伝してください。でもね、僕が一番望むことは、アロマトピアがアマゾンで買えるようになることです。やっぱり、地方や海外に居る人に簡単に入手できる手段を提供すべきです。はっきり言って、自社サイトだけじゃダメです。販売促進がどうのといっているなら、まずこれをやって下さい。> この際、試しに Google や
Yahoo といった検索エンジンに、「アロマトピア」といれて、トップに出てくる頁は、BHのものでした。まだ、努力のし甲斐があるフィールドだと思います。編集部の皆さま!> 日榮さん、エライ。カゼに負けるな。
2002. 06. 24 月
今回も留守中に届く郵便物をキープしてもらっている遠藤さん (感謝!) の情報によると、まろあ計画の全原稿の校正刷り一式がロンドンに届いたようです。中を見るのが、非常に楽しみです。全体を通してみますが、僕は編集者でも監修者でもないので、『ミクロコスモス』のように細部までチェックするということはしません。ですから、各寄稿者の皆さま、各自きちんと責任を持って、校正を行ってください。
2002. 06. 25 火
朝5時に起きで空港に行き、7時の飛行機に乗って、フラットに着いたのは、英国時間 (大陸と1時間時差があります) で9時でした。ひとまず荷物を片付け、そのままの勢いで、オフィスにやってきました。遠藤さんは、先週大変な目に会ったようで、預かってもらっていた郵便物を受け取りつつ、ことの次第を聞きました。受け取った郵便物には、昨日も書いた通り、まずまろあ計画の校正刷一式があります。溜まった雑事をこなした後、まろあ計画の校正を始めましたが、自分の原稿を見た後、数人のものを見たところで、午後3時には、完全にゆで上がり状態で、こりゃダメだと思い、フラットに帰ることにしました。
2002. 06. 26 水
昨日は、4時にダウンして、フラットに帰ってから、夕方まで寝てしまいました。夕飯を食べた後は復活したので、まろあ計画の校正刷りを、一通りすべて目を通しました。全部で55枚あるリーフを読み通す作業は、結構タフなものです。結局、夜中の12時までかかってしまいました。何度も言う通り、僕は監修者ではないので (自分の原稿料以外、何かもらえる訳ではありません)、人の原稿を直すなんてしません。ただ、全体を通しての書式の統一の問題について、各寄稿者と編集部の方々に、以下の提案をするだけです。
今回の特集号で提案するのは、洋書の場合:
D. Jacquart, La médecine médiévale dans le cadre parisien
(Paris: Fayard, 1998).
で、書名 (斜体字) のあと、カンマ 「 , 」 を入れずに、(出版地:出版社, 出版年) とし、最後にピリオド「 .」を打ちます。最後のピリオドを打ってない人が多い。また、和書の場合:
H. シッパーゲス 『中世の医学』 大橋博司訳 (人文書院、1988年).
で、訳者の位置を、『書題』の後ろに置くことを提案します。前でも良いですが、その時は、〜著、〜訳 となるので、無意味に長くなります。訳者名は、入れなくても良いと思うけれど、入れる時は、後ろに置くことで統一しましょう。
実は、前回の寄稿時もそうでしたが、なぜか『アロマトピア』では、書名などの斜体字を校正刷りで全て落として、平常体だけにしてしまうということをします。プロなんだから、ちゃんと拾ってくださいな。今回は、新編集部体制になったせいか良く知りませんが、横文字の単語を改行で切る時に、行末に来る切れる部分にハイフン「 - 」を入れてくれてないので、これは大きな問題です。ページ割のせいで二つに切れた単語なのか、初めから二語なのか、読者は判別できません。
また、『ミクロコスモス』でも、寄稿者諸君に注意してもらった点ですが、ルビ振りは最初から自分でやると、電子テクストのファイルを受け取った側は、レイアウトの時に上手く処理できないことが多いので、自分でしないで、「ここをルビ振りにして下さい」と指定すべきでしょう。田辺さんの原稿では、ルビ振りが落ちて、ヘンなことになってしまっているでしょ?
結局、南さんからは、まだ電話がありません。
2002. 06. 27 木
やっと、南さんから電話がありました。というよりは、これまで何度も電話をなされていたようですが、僕がつかまらなかったということみたいです。すみません。あのもの凄いインパクトのあった自筆漫画でしか存じ上げないので、電話口での印象は、僕の予想とは全然違うものでした。結局、土曜日の4時から一緒に最終校正を行って、それからインドへ行くことにしました。e-空間でしか知らない人達とこうして会うのは、いつも不思議な感じがします。
2002. 06. 29 土
ついに、南さんと対面しました。4時の申し合わせ通り、時間きっかりにオフィスに電話を頂き、Euston 駅の地下鉄の出口まで迎えに行きました。「漫画とは、やっぱり違うな」というのが、第一印象です。そのあと、ウェルカムの僕のオフィスに来て頂き、お茶を飲みながら、アロマトピアやBH、そしてまろあ計画の寄稿者諸氏についての話をひとしきりした後、校正作業を開始。基本的には、僕のやってあった校正を確認してもらい、編集部の人に分かり易い指示を入れてもらいました。作業は6時半で全て終り、とりあえず、僕の原稿だけファックスで流して、あとは全体を郵送します。月曜発ですから、木曜日くらいには東京に着くでしょうか?福光さん、よろしくお願い致します。その後、Algate
East のロンドンのインドへ。しかし、地下鉄の工事とかで、幾度も乗り換えなければ行かず、目的地に着くまで結構時間がかかりました。インド料理は相変わらず、美味しかったです。
2002. 07. 09 火
アロマトピアのまろあ計画の第2校正稿が、PDFファイルで送られてきました。だいぶ良くなりましたね。まだ幾つか、直すべきところが見つかりましたが、少しです。編集部の皆さま、ご苦労様&がんばりましょう。明日、全部紙に打ち出して、僕も最終確認します。楽園は、もうスグです。寄稿者諸氏、僕も写真送ったから、送るように!> オフィスで紙に打ち出して、一通り目を通しました。だいたい全体で11箇所くらいです。ま、良いんじゃないですか?メールでチェック箇所を送信しました。あとは、御承知の通り、全部が平常体になってしまっている斜体字を最後に拾い落としのないように、鬼のようにチェックしていただくだけです。
2002. 07. 10 水
ついでに、BHメイトの頁にまろあ計画の各原稿タイトルもアップしました。最終的なタイトルは以下の通り。今週末で、最終校正締め切りで、来週から印刷・製本に入るのではないでしょうか?発売予定日は7月29日です。
「ルネサンスの世界観:共鳴するコスモスと占星術」 平岡隆二 *
「秘密の薬草物語:ルネサンスの「徴」の理論、あるいは本草学と占星術の結び目」 菊地原洋平
「ルネサンスの植物研究:黎明期の植物園と博物学者たち」 桑木野幸司 *
「ルネサンス美術とハーブをめぐる会話」 足達薫 *
「蒸留術とルネサンスの錬金術:エリクシルから第五精髄、そしてアルカナへ」 平井浩 *
「香りはスピリトゥスのために:フィチーノの『生について』にみる香りの「魔術的」使用法」 田邊まどか
「あるいは彼自身困難な存在:パラケルススの「癒し」をめぐって」 菊地原洋平
「フィエラ『食事』にみるルネサンスの食餌療法とハーブ」 望月由美子
「ノストラダムスの世界にみるハーブ」 田窪勇人
「金の果実を口にすること:もしくはトマトの来歴」 大橋喜之
「ルネサンスにおける入浴習慣と香り」 日榮章 *
なお、* を付けた人以外、写真を出してなかったので、このままでは正体不明の怪しげな人たちと思われてしまうかな?と心配して、僕も写真を出しました。アラビア特集の時は、良いのを選んで海外から送る時間が無かったので、僕の写真が無かったのですが、アラビア特集を見本誌に貰って、今回の特集号に挑んだ寄稿者諸氏は、写真を載せなくて良いと思ってしまったのかも知れません。写真を載せないと、原稿料3割カットですよ!
最後に編集部の方に、斜体字を忘れず全部拾ってもらうことが残ってますが、全体を通して見て良く出来たなと思います。メイトの皆に良い機会を提供することを目的として始めた企画ですが、個人的に非常に気に入ってます。読者の方々には、初めの3本でルネサンスのモンドにどっぷりと入り込んでもらいます。モンドとしか、言いようが無いですよ。その濃密さに、クラクラと目眩を感じてきたところで、オアシス的なコントでリフレッシュ。次の3本で、もう一回、ドブ〜ンと深みに嵌まった後は、食べ物に関する3本を堪能していただき、最後に次号の入浴特集とつながる風呂ものが来て、特集号は幕を閉じます。ちなみに日榮さんは、入浴特集でも一本書くそうで、連作ですな。
2002. 07. 11 木
そういえば2年くらい前、BHの活動を通して知り合った何人かと、『生物学史研究』か何かの誌面を少し借りて、アルドロヴァンディを中心としたルネサンスの本草学、博物学、鉱物学、怪物学といった辺りをカヴァーする小特集を組めたら良いね、という話をしたことがあったのでした。形は、ずいぶん変わりましたが、まろあ計画は、このアイデアと非常に近いものがあるなと思いついた訳です。
まろあ計画の「写真を載せないと原稿料3割カット」の話は、衝撃的だったみたいです。「ええ!?聞いてないですよ」という声がこだましています。スキャンして送れば、まだ間に合います。
2002. 07. 12 金
あらら、アロマトピア編集部では、相方が倒れたので、福光さん一人となってしまったようです。まろあ計画の毒気にやられたのでしょうか?江戸っ子だから、がんばりますと健気におっしゃる福光さんを応援して下さい。
2002. 07. 17 水
日榮さんの『新宿三丁目』を見れば、お!早い、目ざとい。ジャンジャジャ〜ン、皆さん、『アロマトピア』第53号 (2002年) 「ルネサンスの文化とハーブ」特集が、ついに出ますよ。まろあ計画に参加したBHオールスターズが、一般読者の皆さまに、楽しく、分かり易く、刺激的にルネサンスのコスモスをつづった、この夏の超オススメの一書です。表紙は、清涼なアオで、こんな感じです。内容は、こちら。
2002. 07. 18 木
『アロマトピア』は非常に販路が狭いところが致命的欠点ですが、南さんが取扱店に関する詳しい情報をくれました。手っ取り早いのは、『アロマトピア』のサイトから直接注文を出すことですが。その他にも、以下の方法があるみたいです。しかし、これからはアマゾンで買えるようにならなきゃダメよ。出版業界の人が言ってんるんだから間違いないです。日榮さんの説によると、下の選択肢では八重洲のフリーオーダーが一番便利みたいです。
●本屋さんでも買えます。一応。 東京の大型書店の一部では、取り扱いしている。下記の書店は直接取引しているので、ない場合も注文すれば、3〜4日で届くはず。 八重洲ブックセンター(八重洲)/大盛堂書店 4F(渋谷)/有隣堂
目黒店 医学書センター(目黒)/あおい書店 六本木店 2F(六本木)/三省堂書店 大丸東京店 6F(東京) ●最寄の本屋さんで注文できます。 「フレグランスジャーナル社の『アロマトピア』という本の53号を下さい。7月29日発行だそうです」と最寄の本屋さんに言えば、だいたい注文できるはず。2週間くらいかかる可能性あり。取次ぎ店がマイナーなので、「ウチではちょっと」と言われる可能性がないわけではない。 ●本屋さん以外でも買えます。 ハーブやアロマテラピーの専門店などで扱っているところあり。 ・プランタン銀座 リビング館 B1 (銀座) ・生活の木(全国に支店あり。店頭にない場合は本店から取り寄せとになる) ・グリーンフラスコ(自由が丘) |