新刊案内
その6
アルフレッド・ペリファノ著
『コジモ1世の宮廷における錬金術:知識、文化そして政治』
Alfredo Perifano,
L'alchimie a la cour de Come Ier de Medicis :
savoirs, culture et politique.
Champion, Paris, 1997.
248pp. +Index ISBN ********* Price :
**** FF
パリのChrysopoeia グループの主要メンバーの一人である
A.Perifano 氏の博士論文(1991年)を大幅に縮小しての出版です。どんな事情があったんでしょうか??16世紀後半にその後300年続くトスカナ大公国の礎を築いたコジモ1世の宮廷には、様々な哲学者や科学者、そして錬金術師が、他のルネサンスの王侯君主の宮廷同様に出入りしていました。本書は、そういった環境を
Evans 氏がプラハのルドルフ2世の宮廷について行ったのと同様な手法で、特に錬金術師やパラケルスス主義者について研究したものです。出版されたものを良く見ると、結局のところ本論(150ページ)は大した量ではないことが分ります。特に有用なのは、イントロダクションの16世紀後半のイタリアにおける錬金術の現状をまとめたところでしょうか。
Introduction : Aspects de l'alchimie italienne a
la Renaissance
p. 15-
イントロダクション : ルネサンスにおけるイタリア錬金術の諸相
1. Aspects de l'activite scientifique a la
cour de Come Ier
p. 41-
コジモ1世の宮廷における科学的活動の諸相
1) Luca Ghini
p. 59-
ルッカ・ギーニ
2) Le Ricettario
Fiorentino p. 67-
フィレンツェ・リチェッタリオ
2. Come et l'alchimie p.
79-
コジモ1世と錬金術
3. Les manuscrits p. 91-
残存手稿
1) Si l'alchimia
e vera o no quistione p. 91-
『錬金術は真か否かの問』
2) Libro de' minerali
et distillatione p. 91-
『鉱物と蒸留についての書』
3) All'Illustrissimo
et Eccellentissimo Signore Cosimo de'
Medici ducadi Fiorenza et Siena p. 113-
『いと高名にして麗しきフィレンツェ=シエナ大公メジチ家
コジモ1世様へ』
4) De la Transmutatione
de' metalli p. 126-
『金属の変成について』
5) La dedicace
du "De tartaro" p. 131-
『酒石について』の献辞
Conclusion p. 143-
結論
Appendices p. 151-
補遺
Bibliographie p. 199-
文献表
Index des noms p. 237-
人名索引
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