ごくごく個人的な「本」日記
2021年07月
2021. 7. 31 土
朝6時半に起きて、8時からの藤村さんとの対談動画「美術館学芸員が語るボディとは!?(後半)」のプレミア公開に備えました。同時チャットには、スケザネさんをはじめ多くの方にご来場いただきました。ありがとうございました。
つづいて来週の8月7日(土)の22時から、ファン感謝祭として人気動画の出演陣をゲストに迎えて生配信をおこないます。人気者の玉田敦子さんやスケザネさん、そして馬場さんに須田さん、ルー君が参加予定です。
2021. 7. 30 金
ゼンネルト論文を寄稿した「錬金術と初期近代の大学」特集の
Ambix 誌最新号は、どうやら印刷がおわり、紙ヴァージョンが世界各国の会員のところに届きはじめているようです。僕のように現在は会員ではない寄稿者には、そのあとに送りだされるのでしょうか?なるべく早い時期に、僕のところにも届いて欲しいものです。
2021. 7. 29 木
朝6時半に起きて、9時からの打ちあわせに備えました。1時間ほどの話しあいは、なかなか生産的だったと思います。そのあとは、つぎのメルマガの原稿を推敲して、ドロップしました。配信は、8月2日になります。
ブリル書店のサイトを覗いたら、偽パラケルスス論集のデータが入りはじめていました。これはめでたい。僕についての記述で、校正すべきところに気がついたのですが、直してくれるでしょうか?
2021. 7. 28 水
なんだか論理が破綻していて、批判と呪詛を混同していると感じられる方の文章を見せられました。国内的には権威あるところで教鞭をとり、人気があるようですが、個人的には「これって、どうなの?」という感じです。こうして歪められた話がまかり通り、なんとなく学界全体がガラパゴス化していくのだろうと想像します。
2021. 7. 27 火
いつもの3つの出版社の方々にメールで連絡をしました。反応を待ちます。
まだ興奮が冷めやらずという感じで、今日はスケザネさんとの対談動画の余韻のなかにいますが、メルマガの準備に集中したいと思います。
2021. 7. 26 月
やはりスケザネさんは人気者ですね。公開後24時間で、対談動画「スケザネ図書館の人気者スケザネさん登場!」の視聴数は600を超えました。かなりの勢いがありますから、まだまだ伸びていくと思います。
そろそろメルマガの準備をしないといけません。まずは、どういう内容にするか考えます。
2021. 7. 25 日
朝6時半に起きて、日本時間で22時(米東海岸は朝9時)から対談動画「スケザネ図書館の人気者スケザネさん登場!」をプレミア公開しました。同時チャットには、スケザネ図書館の常連さんたちのほかに、僕の知りあいではオルさまなどが参加してくれて嬉しかったです。24時間たたないと正確な数はでてきませんが、かなりの視聴数になったのではないでしょうか。
2021. 7. 24 土
明日のプレミア公開に向けてSNSなどで告知をする以外は、スローな動きでいきたいと思います。
2021. 7. 23 金
雑誌 Vivarium から、アルベルトゥス・マグヌスについての論文の審査を依頼されました。しかし今夏は、無理にシゴトを増やさないようにしたいと思います。
2021. 7. 22 木
ついに今日は、「スケザネ図書館」のスケザネさんとのコラボ動画の収録日です。朝6時半に起きて下準備をしていますが、ワクワクしております。>
合計2本を収録したのですが、この2時間は素晴らしい一瞬でした。早速のところ、日本時間で今週の25日(日)の22時から、スケザネさんをゲストに迎えた動画「スケザネ図書館の人気者スケザネさん登場!」をプレミア公開します。併設される同時チャットで、スケザネさんも皆さんの声に応える予定です。チャンネル登録して、お待ちください。
2021. 7. 21 水
明日の朝には、「スケザネ図書館」のスケザネさんとのコラボ動画の収録があります。スムーズにいくように、質問事項などを箇条書きで整理しておきたいと思います。
2021. 7. 20 火
今日は午後に、2階にある壊れた洗濯機を新しいものと交換する作業があるので、なんとなくザワザワしています。>ベスト・バイ社の作業員2人が16時に到着して、ものの20分で終わりました。スムーズでした。
やっとのことで偽パラケルスス論集の寄稿者紹介をとりまとめて、ディディエが担当者に提出したところで大きな間違いを発見しました。すぐに直してもらいましたが、どうなることやら。脱出したはずの水星逆行っぽい流れを感じました。
2021. 7. 19 月
藤村さんとの対談動画「美術館学芸員が語るボディとは!?」の後編は、7月31日(土)の21時にプレミア公開です。説明欄のリンク群を整えて公開をセットしました。予告編として、黒猫のロハン君が収録中に乱入した模様を先行公開しました。
2021. 7. 18 日
昨晩の藤村さんとの対談は、なんと収録の末尾で雷のために停電してモデムが落ちてしまいました。こういうハプニングは、予期していませんでした。すぐに気をとりもどして、締めだけを収録しなおしました。ふう。
2021. 7. 17 土
今日はこちらの時間で20時から、国際版画美術館の学芸員の藤村さんとの動画の後半を収録する予定です。
占星術師シドンのドロテウスについて調べていて、ふと見つけた「皇帝ゼノの占星術師レトリウスと6世紀の占星術手引書」Levente
Laszlo, “Rhetorius, Zeno’s Astrologer and a Sixth-Century Astrological
Compendium,” Dumbarton Oaks Papers 74
(2020), 329-350 という論文を読みました。年代同定のための史料として、石碑や碑文のように当時のホロスコープを利用しています。すごい。彼が発見した手法ではないのでしょうが、記録されている星位から時代を割りだすということに驚きました。伝統的な占星術のテクニックは、歴史家にも有用であることを教えてくれる一本です。
2021. 7. 16 金
知の劇場を目指してBHチャンネルを再起動してから約半年が経過しましたが、おかげさまで順調に歩を進めてくることができました。これを記念して、人気動画の出演者を交えた「ファンの集い」的な生配信をすることを思いつきました。8月7日(土)の22時に開始の方向で、調整したいと思います。>
玉田さん、中西さん、須田さん、ルー君
2021. 7. 15 木
ローマの大橋さんとの対談「澁澤龍彦が愛した奇書『ポリフィルス狂恋夢』!」は、12月頭の公開から7カ月が経過しました。いつのまにか、視聴数も500を超えていました。アクセス解析によると、もちろん最初はツイッターの影響が大きいのですが、その後はYT内の検索で伸びています。たしかに澁澤龍彦で検索すると、この動画は上位に表示されます。なるほど!
ローマの大橋さんと『錬金術の秘密』を再考する動画を収録しようと思っています。乞う、ご期待!
「ギリシアとインド科学のアラビア世界への伝搬」Max
Meyerhof, “On the Transmission of Greek and Indian Science to the Arabs,” Islamic Culture 11 (1937), 17-29 という論文は入手が困難だったのですが、なんとか手に入れて読んでみました。ギリシア語圏からシリア語を経由してアラビア語圏に移植された科学や医学の文献については、これまでに大きく研究が進んでいますが、インドからの影響についての研究は少なく、現在でもこの論文が言及されます。
2021. 7. 14 水
先ごろ丸善から公刊された『科学史辞典』に平岡君が寄稿した「江戸時代の天文暦学」という記事を読みました。なかなかの力作で、彼の第2著作の構想が分かるものになっています。現代的な観点から役立つものだけを摘まみ食いする手法の危うさを強調している点も、とても頼もしいです。皆さんも、機会があれば眼をとおしてみてください!
6月初旬にアカデミアにアップしたアニマ・ムンディ(世界霊魂)論文は、なんと1ヶ月で閲覧数が430を超えていました。これは驚くべきスピードです。フィチーノからブルーノやカンパネッラ、リプシウスまでをあつかう伝統的なルネサンス哲学の枠組みですが、僕の作品のなかでは、もっともエラノスよりのテーマだと思っています。すべてのプラトン主義者に捧げます。
2021. 7. 13 火
一昨日に机を交換したのは、良いアイデアでした。広々としたスペースが眼前にあるのは、気持ちの良いものです。思えば、最初にフランスに語学留学したときに住んだアパートでは、大きなテーブルを机として使っていました。つぎに住んだベルギーのアパートにも大きな机がありました。それ以来、広いスペースで作業するのが習慣となっていたのです。ここ2年ほどアメリカでは、なんとなく窮屈な思いをしていたのですが、それは作業スペースが狭いことが原因だったのだと気がつきました。
今年は念願の世界霊魂論文と、苦労のわりに気に入っているゼンネルト論文が出ましたので、もうこれで良いかなと思っています。しかしガレノス論文の仕上げと、新しく依頼された汎心論についての論文を書かないといけません。後者は、ルネサンス学者のリチャード(ブルム)が、学術雑誌 Intellectual History Review で企画している特集号「汎神論と汎心論」への寄稿となります。年末が締め切りですので、9月以降に集中したいと思います。ジョルダーノ・ブルーノを中心に議論しようと決めています。
2021. 7. 12 月
文学系チャンネル「スケザネ図書館」の主宰者スケザネさんが、BHチャンネルを生配信で何度も紹介してくれました。「知の最先端が咲き乱れる、デジタル空間の饗宴」という、ありがたいキャッチ・コピーまで頂戴しました。とても気に入っています。スケザネさんとは、お互いのチャンネルにゲストとして登場のかたちで、7月22日(木)にコラボ動画を収録します。いまからワクワクしています。
2021. 7. 11 日
今日は2階にあった大きな机を1階に降ろして、それまで使っていた小さな机を仕事部屋の隅によせて、スキャナーやプリンターをおくことにしました。それだけで1日が終わった感じです。
2021. 7. 10 土
今日はスローにいきます。
コロナ禍のせいで、アメリカとヨーロッパのあいだの国際荷物郵便は止まっていたのですが、いつのまにか復旧したようです。久しぶりにヨーロッパの古書店に本を注文し、今日スイスのジュネーヴから到着しました。『魔術的な伝統と自然哲学のはざまの「世界の驚異について」』 Antonella
Sannino, Il De mirabilibus mundi tra tradizione magica e filosofia naturale
(Firenze: Sismel, 2011) です。未読状態の美本で、70頁の序論と80頁のラテン語テクストの校訂版からなっています。時間をみつけて読みたいと思います。
2021. 7. 9 金
日本時間の22時から、加藤ルー君との放談「林達夫と精神史・マニエリスム!?」をプレミア公開しました。話の流れから、次回は澁澤龍彦の「魔的なものの復活」と山口昌男の「失われた世界の復権」を出発点に放談したいと思います。どなたでも歓迎ですので、参加希望の方はお気軽に声をかけください!
そのまま23時半から、アマデオ君と中西さんと打ち合わせを1時間半ほどおこないました。ライアナをくわえた話もしないといけないでしょう。
けっこう入手に苦労したのですが、「アラブ人のギリシア科学の継続する発見:クスタ・ベン・ルカの場合」 Judith
Wilcox, “Our Continuing Discovery of the Greek Science of the Arabs: The
Example of Qustā ibn Lūqā,” Annals of
Scholarship 4, pt. 3 (1987), 57-74 というレアな論文を読みました。基本的に、著者の博士論文からクスタ・ベン・ルカの生涯と著作についての記述をまとめたものです。欲しい人はお気軽に連絡ください。
2021. 7. 8 木
林達夫の有名なエッセイ「精神史」を出発点にしたルー君との放談ラジオの第1弾「林達夫と精神史・マニエリスム!?」を、日本時間で明日(金)22時にプレミア公開します。同時チャットで、お気軽に皆さんの声を聞かせてください。
この10年間で撮りためた未公開の動画がかなりあるのですが、どのように公開すべきか分からないでいました。大部分は出版記念会や読書会などのイヴェントの模様です。あらたにメンバー専用のラウンジをBHチャンネルに導入できたので、そちらで徐々に公開していこうと思います。「あのイヴェントの動画を」とリクエストいただければ、優先的にドロップしていきます。
2021. 7. 7 水
先日ここで触れたように、林達夫の有名なエッセイ「精神史:一つの方法序説」を出発点として、朝9時半からルー君と放談ラジオの形式で動画を収録しました。なかなか興味ぶかいコンテンツになったと思います。公開をお待ちください!
2021. 7. 6 火
つぎの作業に移行しないといけないのですが、なかなか気持ちの切りかえに成功していません。
20時半から、イスラム学者の中西さんの授業にゲスト参加して2時間ほど動画を収録しました。まあ、上手くいったのではないでしょうか?早稲田大学の授業のためなので、最終版を公開することはできないのですが、なんらかのカタチでBHファンにも早めに還元したいと思います。
2021. 7. 5 月
今日も祝日ですので、スローにいきます。
2021. 7. 4 日
今日は独立記念日です。
2021. 7. 3 土
昨日から黒猫のアロー君がトイレに頻繁にいくようになり様子が変なので、獣医に連れて行かないといけません。> まだ結果はわからないのですが、結石かもということです。炎症を抑えるために抗生剤の注射をうけて帰ってきました。
2021. 7. 2 金
アメリカは日曜日の独立記念日に向けて、お休みモードに入っています。
遅くなりましたが、BHにもジェンダーについての専用頁を開設しました。近年のキミア研究でも、ジェンダーの視点にもどづいた優れた著作が生まれてきています。
2021. 7. 1 木
中西さんの授業のテーマは「聖なるものと人間」なので、たんにオカルト学について話すよりも、神々と人間の中間に存在すると考えられたダイモンや聖霊(spiritus)について、生命やその基礎である気息(spiritus)の概念とからめて話したらどうだろうかと提案しました。オカルトという語の本当の意味から説きおこして、「中間的な存在」に迫ってみたいと思います。
『岩波講座 哲学4: 歴史の哲学』(岩波書店、1969年)に収録されている、林建夫「精神史:一つの方法序説」という論考のコピーをルー君にとってもらい、早速のところ眼をとおしました。ここで詳しい感想を述べませんが、これを出版点として来週にルー君と動画を収録する予定です。お楽しみに!