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ごくごく個人的な「本」日記

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20169

 

2016. 9. 30

  5月末から準備していた、BH本館の本をつめた40個の段ボール箱を引っ越し業者がとりにきました。詳しい経緯は、プライヴェート版ブログの方に写真入りで書きました。ここまで4か月かかりましたが、これにて1段階が終了です。ほっとしました。これから日本やアメリカを行ったり来たりしますが、最終的には3月にはBH本館を閉めてアメリカに移ります。

 

 

2016. 9. 29

  朝起きて日本と30ほど電話しました。この計画は急に入ってきたものですが、時間が少ないので上手くいくかどうでしょうか?本来なら1か月くらいかけてじっくりと練りたかったところです。

 

  午後には、普遍史計画の最終章をタタキ台として、今後の作業について話しあいました。全体を細分すると14あるのですが、ひとつずつリズムをもって作業できれば良いなと思っています。そのあとに最初の章をチェックしてみましたが、これは思いのほかスムーズにいきました。しかしボダンの著作集が欲しいところです。なんとか入手できないか探りを入れてみましょう。

 

  夕方になって、ずっと長いこと経緯が分からなくなっていた『ラウトレッジ版16世紀哲学のコンパニオン』に寄稿した論文「物体とその内的な力:自然哲学、医学、錬金術“Bodies and Their Internal Powers: Natural Philosophy, Medicine and Alchemy” 校正刷りが、前触れもなく送られてきました。すっかり忘れていたので、これは嬉しい驚きです!1020の締め切りということですが、大きな問題がないことを祈ります。

 

 

2016. 9. 28

  普遍史計画から最終章を、なんとか3ほどくり返して読み直して、だいぶスムーズになってきました。最初はけっこう苦しかったです。明日は、これをタタキ台として今後の作業を話しあいたいと思います。

 

 

2016. 9. 27

  BH本館の本を搬出する作業のために、駐車許可証をとりました。これを路上におくパネルに貼るのですが、今度はパネルを借りださないといけないことが分かりました。

 

  普遍史計画のまとめの章をチェックしています。とくにこの部分は、かなり哲学的な議論なので難しいです。

 

 

2016. 9. 26

  昨日にひきつづき作業をしています。

 

 

2016. 9. 25

  普遍史計画のひとつの節をチェックしています。けっこう難しいですね。

 

 

2016. 9. 24

  ジオコスモス計画につづく、普遍史計画もつぎの段階にはいりそうです。全体のマテリアルはほぼ揃ったので、これから注や書式の調整に入ります。2014がスタートだと思いますので、2でここまで来ました。今日はFBの通信機能をつかって今後の作業の進め方を話しあいました。基本的にはワードの脚注機能の説明です。> 早くも夕方にフィードバックが帰ってきたので、後半部の注をつけました。とりあえずは手本をみせて、あとは訳者さんに本文と注が別ファイルになっているものを機械的に統合する作業をしてもらいます。

 

 

2016. 9. 23

  すったもんだの末、やっとのことでBH本館からの本の搬出日が決定できそうです。来週の金曜日の930の予定で、警察署にトラックの駐車許可証を申請しました。許可証をもらえるのは、火曜日のようです。スムーズにいくことを期待します。

 

 

2016. 9. 22

  僕が研究成果を出版しはじめたのは2001ごろです。最初は基本的に仏語を使っていました。ゲント時代の2005になってから英語で書きはじめたのですが、すでに第2著作の製作に没頭していたのでアリストテレスやガレノスの流れをくむ大学側のことをメインに扱っていました。しばらくキミアを中心とする話題から離れていたわけです。そして第2著作の準備が一段落した2011ごろから、ケンブリッジでの国際会議を契機としてキミアにも戻ってきました。ただし英語で出版された作品はボイル論文とキルヒャー論文くらいだけですので、英語しか読めない読者にまではひろく浸透していません。そういうこともあり、ケンブリッジ会議からの論集の出版が遅れていることは気がかりでした。出版社が二転三転していたのですが、今年になってやっと決まり、7月末には契約書にサインもしました。いまは一刻もはやく、この論集が出版されることを願っています。

 

  いま今年の前半を投入して鋭意準備したジオコスモス計画のための原稿を、出版社の担当の方に読んでいただいています。来月の編集会議にかけていただければ、良いなと思っています。昨日は著者の略歴を準備していただきました。あとは文献表フロントを完成し、あとがきを改訂していただければ、大方の作業は完了します。

 

 

2016. 9. 21

  車をとめるところの問題があり、引越し屋がくる日程がなかなか決まらないのでヤキモキしています。一時帰国のためにプリペイドの1ギガ増量パックと折りたたみ自転車も注文しました。

 

  テレジオ論文の問題点の2つは、編者と相談して解決しました。そのうちのひとつは naturalistic ではなく physicalistic という語を採用することに、もうひとつは ingenium natural disposition と訳すことにしました。ちなみに、イタリア語では indole という訳を多くの人が当てていますが、これは natura と区別するためです。

 

  来春のルネサンス学会は、キリシタンの世紀のパネルが331日(金)の17時半から、キミアのパネルが41日(土)の15時からです。1215までに登録とメンバーシップの更新をしないといけません。

 

 

2016. 9. 20

  10月の一時帰国の航空券を入手しました。自分のメモ用に書いておきます。

 

           パリ  1008 23時半 ― 羽田 1009 18時半

           羽田 1031 1345分 ― パリ 1031 18時半

 

 

2016. 9. 19

  天気は回復しましたが、15とかなり涼しくなってきました。日本では10月末くらいの陽気でしょうか?

 

  もしかしたら、10月中旬に四国に行くかもしれません。なにかイヴェント(オンでも、オフでも)できないかな?と思っています。開催する場所やテーマについてリクエストはありますか?

 

 

2016. 9. 18

  町の名物となっている日曜市でランチを食べたあとに、14時の電車でオキ君夫妻はナイメーヘンに帰っていきました。23いろいろ美味しいものを食べて、ご満悦なようすでした。楽しかったです。最後のランチはご馳走になってしまいました。ゲストにご馳走になるのは初めてかも知れません。感謝

 

 

2016. 9. 17

  人間と動物のインテリジェンス(知性・知覚)についての国際会議から、新しい論集が生まれます。今日は、20日が締め切りの緊急メールというのがきました。これはなんだ?と思ったら、どうやら823に出されたリクエストにたいする反応がないけれど、急いで編集校を確認してくれというものでした。どんなに調べてもそのメールは受けとってませんが、まあ仕方なし。ギリシア語にアクセントをつけることと、編者が勘違いして eduction という専門用語を、education という完全に異なる意味の言葉に変更したものを2か所だけ修正することで済みました。危なかったです。

 

 

2016. 9. 16

  今日から週末のあいだ、リェージュのBH本館にオキ君夫妻が遊びにきます。オキ君自身は、5年ぶりくらいの再来となります。> 17時過ぎに中央駅に迎えにいきます。フランス暮らしにも慣れている奥さんのリクエストで、夕飯はクスクスにすることにしました。

 

 

2016. 9. 15

  昨日送りだした世界霊魂についての寄稿の要旨ですが、「グレイトだ」とリアクションがありました。基本的には4部構成で、最初に第1部でフィチーノをあつかい、つづいて第2部でフィチーノのフォロワーとして幾人かを通過し、パトリッツィブルーノに流れこみます。第3部では自然学者・医師たちの場合としてカルダーノフェルネルから、そのフォロワーたちを追いかけます。最後の第4部でリプシウスをあつかいます。

 

 

2016. 9. 14

  テレジオ論文のギリシア語の件を片づけて、編者ピエトロのところに送りだしました。リアクションを待ちます。午後は暑くなりすぎて、マシンがオーヴァー・ヒート気味になったので、ゆるゆると流すことにしました。

 

  プルーフ・リーディングしてもらった世界霊魂についての寄稿の要旨を送りだしました。リアクションを待ちます。

 

 

2016. 9. 13

  今日は、ちょっと遅れている世界霊魂についての論考の要旨を書きたいと思います。だいたい400500といわれています。> あまい希望もふくめて、ながらく扱いたいと思っていた著者と著作をならべていったら、それだけで500語になりました。クレアにプルーフ・リーディングしてもらって提出します。この寄稿が収録されるの論集は、あのオックスフォード大学出版から出される予定です。哲学のコンセプトという、いま話題のシリーズなのですよね。

 

  昨晩の疑問についていうと、書簡のなかでガッサンディにつけられた尊称 seigneur の訳し方を探していました。たとえば『デカルト書簡集』ではというニュートラルな訳語を当てています。でも聖職者にたいして、それはないだろうと疑問に思っています。ちなみに、メルセンヌは当然のごとく神父になっていますが、これは père を訳したものだと思われます。神父と氏のあいだには大きなギャップがあるように思われます。>僕も昨晩いろいろ考えたなかにあったのですが、中西さんのアドヴァイスにしたがって、聖職者にも使われるを採用しようと思います。

 

 

2016. 9. 12

  ほぼできあがった訳稿を推敲して、最後に残った疑問点を幾人かに質問しました。それが解決したので、これで一旦終わりにします。少しのあいだ寝かせてから、フレッシュな覚めた目で見直します。

 

  オックスフォードでの僕の発表のときに良い質問をしてくれた、ステーフェン(クルッカス)から、Intellectual History Review 誌に寄稿された論文の審査を頼まれました。ルネサンス期のイタリア医学をあつかった論考です。締め切りまで56週間あるということで、なんとかなるでしょう。

 

 

2016. 9. 11

  昨日のつづきで一日中、ジェルマーナの論考を訳していました。あと残り5で、全体の4分の3まできたことになります。明日は非常に暑くなる予報ですが、一日あればラフ訳を終えることができるでしょうか。これは非常に良い一本なのですよね。

 

 

2016. 9. 10

  朝に1時間ほど、ジオコスモス計画のための文献表の疑問点を相談しました。基本的には、クリアできたと思います。

 

  午後からジェルマーナの論考「原子、摂理、星の徴:カンパネッラとガッサンディの往復書簡」を訳しはじめました。これは数年前に論集『ガッサンディと近代』を書評したときに、とても感銘をうけた論考です。今日の作業で全体の4分の1くらいまでラフ訳を進めました。

 

 

2016. 9. 9

  ジオコスモス計画の文献表がきましたのでチェック。微調整が数か所だけ必要ですが、大方はこれで良いと思います。1〜2点だけ相談してきめないといけませんが、今日はタイミングがあいませんでした。これが、もっとも難しいことかも知れません。

 

  それと並行して、忙しい田邊さんと別件のためにやりとりました。

 

 

2016. 9. 8

  いくつか相談したいことがあって、平岡君FBの通信機能をつかって1時間くらい話をしました。おたがいの近況や今後の作業などについて、いろいろ話しができました。今年は九州の震災で大変だったと思いますが、元気そうな顔をみられて嬉しかったです。

 

  午後にまたかなり暑くなってきました。ずっと週末に集中的な作業をしていたこともあり、今日はスローな動きで流すことにしました。

 

  テレジオ論集に寄稿した原稿について幾つか質問が来ました。僕は避けたかったのですが、ギリシア語にはギリシア語のアルファベットを採用したいようです。ただ指示が中途半端なので、それが最終決断か聞きかえしました。あとは細かいことで、すぐに解決します。ただ一点だけ僕が「自然主義的な naturalistic とした3カ所を nature-immanent としたいようですが、意味が分かりません。同じ文脈で、「自然主義 naturalism が問題なくとおっているのですから、なぜ前者だけを、しかもほかで見たこともない表現に変えたいのか理由が分かりません。なにか読みこみ過ぎじゃないですか?現代人の哲学者の視点からみているような表現で、時代錯誤にも感じます。

 

 

2016. 9. 7

  やっとのことで、BH本館の本をアメリカに移送するための業者にメドがつきそうです。これから書類をつくって細かい段取りに入っていきます。今月中に発送できれば良いかなと思っています。

 

  ジオコスモス計画から3の第5版が帰ってきたものをチェックしました。もうほぼ完成で、23点だけ言葉づかいにかんする細かい疑問があるだけです。それをクリアできれば良いでしょう。> いつもは一日に一交信というリズムなのですが、今日は疑問点を三章分ほどテキパキと片づけることができました。翌日に持ちこしになると、時差のこともあり問題解決が双方向で3日かかる場合もあるので、ありがたいことです。

 

 

2016. 9. 6

  今日は03計画の最初の論考の方を仕上げました。まずは田邊さんに読んでもらって気がついた点を指摘してもらいます。

 

 

2016. 9. 5

  昨日朱を入れた03計画のための原稿をとおして読みなおしました。もともとは読点「、」を多用して、ひとつの文が5行も6行もつづく部分が多いのですが、基本的に3を越えたら2に切る作業をしています。つなぎめが上手くいっているか、全体の注記のスタイルは一貫しているか、漢字の開きはどうかなど、いろいろ気をつけるファクターがあります。

 

 

2016. 9. 4

  昨日と同じく、03計画のための別の論考をチェックしました。これは通常よりも長尺の原稿なのですが、本文とは直接に関係ない注が多すぎるので切っていくしかないでしょう。この朱を入れた原稿も、少し時間をおいて見なおします。とても地味なの作業ですが、長いトンネルのなかをひたすら前進する心境です。

 

 

2016. 9. 3

  つぎの03計画のための原稿をチェックしました。すこし寝かせてから、もう一度じっくりと読みなおします。ここのところずっと、この手の作業ばかりしております。これは時間がかかるものなので、ほかのことはできません。

 

 

2016. 9. 2

  ジオコスモス計画からライプニッツをあつかう8をチェックしました。今回はかなり短い期間で集中して全体をとおして読んだわけですが、これまで膨大なデータに埋もれがちだったメッセージが、この第5版になってだいぶ鮮明になりました。どこに出しても恥ずかしくない、良いリアクションをもらえる本になるという確信がもてました。

 

 

2016. 9. 1

  10年来の熱心なファンというアンナさんが、BH本館を訪れています。普段はハンガリーに住んでいますが、2013年末には菊地原君の本の出版イヴェントにも参加してくれたようです。昨日はひとしきり話をした後にリェージュの町を散策し、アペロの後に美味しいものを食べにいきました。僕が忘れていたことまで覚えていて、いろいろ楽しい話となりました。

 

  なんだか疲れたのか、午後は流しぎみでゆるく過ごしました。

 

  シェキウスについての新しい論考について、アンドレアス(ブランク)に連絡しました。ゴーサインがでて、本人は嬉しそうです。一点だけ、イントロで同じキーワードを7回も連呼するのはやり過ぎなので、マイルドにした方が良いと伝えました。

 

 

 

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