トニー計画
トニーの主著の邦訳を出版
テクストの擁護者たち
近代ヨーロッパにおける人文学の誕生
アンソニー・グラフトン
著
勁草書房 BH 叢書 3
アマゾンのヨーロッパ史一般の部門で最高7位!
8月23日(日)のトーク・イヴェントと、その関連ツイートのまとめ
刷りあがりました!(2015年8月11日)
章立て
序章 人文主義者たちを再考する
第一章 古代のテクストとルネサンスの読者たち
第二章 ポリツィアーノの新しい学問とその背景
第三章 捏造の伝統と伝統の捏造――ヴィテルボのアンニウス
第四章 スカリゲルの年代学――文献学、天文学、普遍史
第五章 新教徒 vs 預言者――カゾボンのヘルメス批判
第六章 ヘルメスとシビュラの奇妙な死
第七章 ルドルフ二世のプラハにおける人文主義と科学――背景からみたケプラー
第八章 ラ・ペイレールと旧約聖書
第九章 ヴォルフ序説――近代歴史主義の誕生
初出一覧と謝辞
インテレクチュアル・ヒストリーの新しい時代――解題にかえて (ヒロ・ヒライ)
訳者あとがき (福西亮輔)
文献一覧表
索引
出版までの流れ
2010年7月 計画スタート
2014年2月末 下訳完成
2014年11月末 脱稿
2015年4月6日 入稿
5月7日 初校渡し
6月1日 初校戻し
6月2日 カヴァ案到着
オビ文・宣伝文
6月10日 再校渡し
6月30日 再校戻し
7月10日 責了
8月5日 イヴェント打ち合わせ
8月11日 見本でき
8月19日 刊行・取次搬入
8月23日 出版記念会
2015. 8. 27 木
『テクストの擁護者たち』 の出版記念イヴェントの反響が、会場や直後の短いツイート群から、フェイスブックの長めの記事のレヴェルに入ってきました。なかでも本業は高校教諭という立場で、この偉業を達成された訳者の福西さんの姿には、学問や編集業を志し、いまは別の道を歩いているといった方々から励みになったという声をいただいています。特別ゲストで参加された久保田さんも、よく練られた質問やコメントでイヴェントの内容に幅と深みをもたらしてくれました。皆さんの評価は大きいですね。
2015. 8. 26 水
昨日はいったん落ちついたかのようにも見えた
『テクストの擁護者たち』 の動きですが、今日もアマゾンではペースよく売れつづけ、ついに初回入荷分20冊を売りつくしてしまいました!僕としては、アマゾンが初回から20冊も入荷してくれたこと自体がすでに驚きの対象なのですが、考えてみると
『知のミクロコスモス』 の記録が残っているからでしょうか?とにかく、生まれたばかりの 『テクストの擁護者たち』君に、おめでとう&乾杯!
2015. 8. 25 火
今日の『テクストの擁護者たち』は、さすがに少し落ち着いたようです。動きがゆるやかになりました。
2015. 8. 24 月
昨日の出版記念会の関連ツイートをまとめたものが、とても有効に働いているようで、アマゾンに初回入荷した20冊の『テクストの擁護者たち』が、8000円という価格にもめげず、飛ぶように売れていきます。ついにはアマゾンのヨーロッパ史一般の部門で、最高で第7位にまでいきました。驚きです。本書は
BH 叢書の第3弾となったわけですが、前作までとあきらかにマーケットの反応が違います。ここまで行ってきた種まきが実ったのか、それとも異次元のなにかがあるのか、まだいまのところ僕も分かりません。
2015. 8. 23 日
さあ、今日がトーク・イヴェントの本番です。皆さんと14時に下北沢の本屋
B&B に向かいました。なかなか雰囲気の良いところです。となりのカフェで最終的な打ち合わせをしましたが、ひたすら他の二人の出演者の緊張をほぐすことが僕の役目でした。フタを開けてみると、定員30名のところ40名を超える人で大入り状態でした。それから途中の休憩5分を含めて、あっという間に予定の2時間は過ぎ、あと30分欲しいと多くの人が思ったでしょう。いつもの『宿場』での打ち上げをとおして皆さんの感想を聞きましたが、おおむね好評だったと思います。会場では8000円もする本が10冊も売れて関係者も驚いていました。あとで分かったのですが、アマゾンも連動して出たようです。
2015. 8. 22 土
午後の後半からは、明日のトーク・イヴェントのためのパワポを整備しました。これで良いでしょうかね。皆さんも、ぜひいらしてください!
2015. 8. 21 金
クニ君がツイートしてくれたのですが、書店の歴史のタナに 『テクストの擁護者たち』 と桑木野君の 『印刷という革命』 が並べられている写真をみました。初代 『ミクロコスモス』 から5年目にして、はじめて書店における歴史と哲学・思想の壁を超えることができました。これは、歴史学と哲学・思想を架橋するインテレクチュアル・ヒストリー専門の BH 叢書を立ち上げたときの目標のひとつですから、本当に嬉しいかぎりです。歴史学に関心のある人たちに手にとって欲しいものです。
今日・明日で日曜日の『テクストの擁護者たち』出版記念のトークの内容とパワポを練りこみます。
2015. 8. 20 木
あしかけ5年の歳月をかけて準備しました
BH 叢書の第三弾、グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 が、ついに発売となりました。とくに過去一年半は、寝ても覚めても本書の作成に全勢力を注ぎ込みました。全10章からなる本書は、これ1冊で10冊分の価値があります。どうぞ、お手にとってみてください。
2015. 8. 19 水
さあ、今日が取次搬入日ということで、待望の『テクストの擁護者たち』の正式データも、勁草書房のサイトにアップされました。ついに発売です!明日くらいから全国各地の書店で入手できると思います。人文学にかかわる万人に読んで欲しい本です。よろしくお願いします!
2015. 8. 15 土
待望の発売を来週の20日(木)にひかえた 『テクストの擁護者たち』 の関連ツイートをまとめるために、発売カウント・ダウン!を立ち上げました。本屋さんなどで実物を見かけましたら、ご報告ください&「欲しい!」というお気持ちを表現していただくのも嬉しいところです。よろしく!>
やはり、いろいろなボットが連動しているトゲリの拡散力はすごいですね。1日で1200ヴューまでいきました!
2015. 8. 14 金
斜塔堂でおなじみの桑木野君が邦訳し、出版されたばかりのぺディグリー『印刷という革命』 (白水社、2015年)をいただきました。本当に、生産的な人です。巻末の解説では、『テクストの擁護者たち』も紹介していただきました。ありがとうございます!この夏の必読ペアとして楽しんでいただければ幸いです。この本は650頁近くもありますが、版型は小型のB6版と呼ばれるものです。バランス的には、BH 叢書のような一回り大きいA5版にしても良かったかもしれませんね。
2015. 8. 11 火
研究会の途中で、待望の『テクストの擁護者たち』の見本が刷りあがり、到着したという連絡を受けました。とりもなおさず写真を送ってもらい、FBとツイッターで告知しましたが、ツイッターでは69リツイート&98ファヴォを越え、FBでは1700人を超える人にリーチしたようで、どちらも記録的に大きな反響をいただいています。
2015. 8. 6 木
勁草書房の近刊案内に出された告知です。あと1週間ほどで見本が出来あがるはずです。
人文学・近代ヨーロッパ史 bibliotheca hermetica 叢書
『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』
アンソニー・グラフトン(プリンストン大学教授)著、ヒロ・ヒライ(ナイメーへン大学研究員)監訳・解題、福西亮輔(成田国際高等学校教諭)訳
A5判上製528頁 予価8100円(本体7500円)、ISBN9784326148288 C3310
時空を超えた不朽のメッセージを読みとるべきか、歴史の産物として距離感をもって臨むべきか、古典解釈をめぐる普遍的な問題。グラフトンの代表作!古典とはなにか。どのようにして選ばれ、伝えられてきたのか。ルネサンス以降に盛んになる古代ギリシア・ローマの古典の再生と受容、旧約聖書と各国史を結びつけて天地創造から世界の終末まで描こうとする普遍史や年代学、真作と偽作の問題、聖書やホメロスの叙事詩─古典テクスト解釈の歴史をたどり、人文学の誕生と伝統を明らかにする。
*8月下旬刊行予定
2015. 8. 5 水
『テクストの擁護者たち』出版のための作業の慰労と出版記念イヴェントの打ち合わせをかねて、勁草の担当の方、訳者の福西さん、そして校正を手伝ってくれた久保田さんと一緒に、新宿の伊勢丹会館にあるタイ料理店で食事会を開きました。この5年をふり返っていろいろな話ができて、楽しいひと時を過ごすことができました。皆さまに感謝です。
2015. 8. 3 月
勁草書房の8月刊行予定のコーナーにも、『テクストの擁護者たち』 が登録されました!
2015. 7. 24 金
8月23日(日)に下北沢でおこなわれる 『テクストの擁護者たち』 の出版記念イヴェントについて、いくつか担当の方と話しあいました。つぎの8月5日のミーティングで見本を手にとることができるかもと期待していたのですが、できあがりはお盆直前の8月11日のようです。書店への配本はお盆明けの20日ごろとなる模様。
2015. 7. 21 火
『テクストの擁護者たち』 の出版記念トークショーが、8/23 (日) 下北沢でおこなわれます。その正式な案内が、話題のオシャレ・スポット B&B のサイトに出ました。こちらです。早い時期のチケットの完売が予想されますので、皆さんもお早めに予約してください!
2015. 7. 11 土
さあ、月曜のフライトでパリから日本に向かいますので、なにか準備をするとすれば、この週末が最後です。さいわいにも、『テクストの擁護者たち』 の作業はすべて終わりましたので、気持ちには余裕があります。
2015. 7. 10 金
『テクストの擁護者たち』のための索引が版組されて帰ってきました。うまくいってないところを2カ所だけ、校正指示しました。足掛け5年という長かったトンネルも、これにて抜け出たことになるでしょうか。すべての工程の終了です。あとは印刷と製本を待つだけです!
2015. 7. 9 木
福西さん&久保田さんと出版記念イヴェントの打ち合わせを、8月5日(水)の夕方に新宿あたりでする方向で調整をはじめました。いまの流れでいくと、『テクストの擁護者たち』 は金曜か月曜に責了ということなので、過去の経験ですと20日間あれば見本があがってくるかと思います。つまり、8月頭くらいという感じでしょうか。運がよければ、この打ち合わせで実物を見ることができるかも知れませんね!
2015. 7. 8 水
ちょっと気が早いかもしれないですが、ついに
『テクストの擁護者たち』 のための索引も送りだしたので、この一年間あまりの集中的な作業で巨大な山脈となっていた関係書類を、ここで思いきって処分しました。本当に去年の春からの一年は、この本づくりに明け暮れましたね。
この邦訳計画は、多くの方々の協力なくしては完成しなかったでしょう。難しかった序章の下訳を文字どおりに鍛えなおしてくれた赤江君、ギリシア語とラテン語の難しいところを手伝ってくれたクニ君、神学関係のアドヴァイスをくれたヨシ君、いつものように文章を滑らかにするように助けてくれた超有名ブログ『石版!』の紺野さん、そしてさまざまな細かい質問に答えてくれた多くの方々、本当にありがとうございました。
2015. 7. 7 火
『テクストの擁護者たち』のための出版記念会は、下北沢で8月23日(日)の15時からおこなわれます。詳しい場所の告知は、だいたい1カ月前にならないと出せないようですが、皆さん、ぜひとも日程をキープしておいてください!
欧州時間で今日の夕方には、『テクストの擁護者たち』の索引チェックがあがってくると思います。それを僕が確認して作業も終了です。カヴァとオビのデザインも校了となりました。出版に向けて気分を高めるために、順々にお披露目できたらいいなと思っています。> 欧州時間で5時(日本時間で零時)すぎに索引チェックが帰ってきました。ひとつ疑問点を、即答にて古代史専門の中西さんに助けていただきました。ふかく感謝です!
2015. 7. 6 月
『テクストの擁護者たち』 はカヴァ&オビのデザインの微調整もほぼ終わり、僕がつくった索引を福西さんがチェックしてくれています。明日には終了にしたいと思います。本当にこれが最後の最後です。来週には印刷&製本に入っていくでしょう。
2015. 7. 5 日
『テクストの擁護者たち』 の索引チェックは、訳者の福西さんがしてくれることになりました。お疲れでしょうが、これが最後です。よろしくお願いします。
2015. 7. 4 土
ついに 『テクストの擁護者たち』 の念校が来ました。この週末はこれをチェックしつつ、索引を完成させます。泣いても笑っても、これが最後です!> 朝9時から14時までかけて、索引のチェックをしました。頁数にかんしては、これで大丈夫でしょう。ふう。あとは人名の表記チェックですが、僕は何度も見ているので、新鮮な目で見られなくなっています。
2015. 7. 1 水
待っているあいだに、『テクストの擁護者たち』 の残っていた第9章の索引も拾いました。
2015. 6. 30 火
許可がおりましたので、BH ファンの皆さまに、『テクストの擁護者たち』 の扉頁のデザインを一足先にお披露目します。こちらです。もう、盛夏の出版が待ちきれませんね!> 久保田さんの校正リストが送られてきました。やはり、目が良いのでよく見えてます。素晴らしい。
2015. 6. 29 月
昨日からの作業のつづきとして、『テクストの擁護者たち』の第6章から第8章にあたる390頁までの索引拾いをしました。のこりは第9章の60頁ほどです。明日には、なんとかなるでしょう。
2015. 6. 28 日
『テクストの擁護者たち』 の最終作業として、人名の索引拾いをはじめました。がんばって序章から第5章の300頁までできました。文献一覧を抜かすと全体で470頁ほどあるので、これで半分は超えたことになります。あと丸1日ほど作業できれば、残りは消化できるかなと思っています。タイミングをあわせたかのように、不完全ですがアマゾンのカタログにもデータが入りはじめました。こちらです。ここまで来ると、だいぶ出版が近づいた感じがしますね。
2015. 6. 24 水
ついに、『テクストの擁護者たち』 の第2ゲラの第9章を読み終わりました。ふう。本当に、校正というのは胆力を試される作業です。あとは、福西さんと久保田さんのリストを待ちます。統一リストを7月初めに出版社にもどして校正は終了し、そのあと10日くらいで索引をつくります。人名索引用に頁数をひろう作業に参加したい人は、ぜひともご連絡ください。ネコの借りたいと思っています。
8月下旬におこなわれる方向で調整している
『テクストの擁護者たち』 の出版記念会の口上も、ほぼきまりました。
2015. 6. 23 火
今日は、『テクストの擁護者たち』 のゲラの第4章を読みました。これは長くて、難解な章なのですが、それなりにスラスラと読めるようになったと思います。
2015. 6. 22 月
朝から、『テクストの擁護者たち』 のゲラの第7章を読みました。つぎに、お昼過ぎからアリストテレス読書会、そして夕方にきた急ぎのテクストのチェックをして、クレアにプルーフ・リーディングしてもらうために送りだしました。難しかった!今日は息つく暇がなかった感じです。
2015. 6. 21 日
曇天、夏なのに寒いです!ヒーターを入れるか迷ってます。今日も、『テクストの擁護者たち』 のゲラを読みつづけることを予定しています。午後になったら、天候はだいぶ回復しました。やり易いところからと思い、第3章、第5章、第6章、第8章を読みました。まだまだ、あっと驚くような凡ミスがあるのですよね。残りは第4章、第7章、第9章です。
2015. 6. 20 土
7月1日まで残りの10日間で、もう一度 『テクストの擁護者たち』 の第2ゲラを読みとおすことにして、水曜日に序章が読めたので、今日は第1章と第2章を読みました。
2015. 6. 13 土
今日は午前中に、 『テクストの擁護者たち』 の第2ゲラのための校正指示リストをつくりました。あとは、落ちついて読みとおす必要があります。午後はまやと計画のための書類作成に専念します。> 思ったよりも書類に苦戦しつつ、それなりのカタチになりました。
2015. 6. 12 金
8月末に開催する方向で調整中の『テクストの擁護者たち』の出版記念会では、トニーの作品を愛する女性ゲストも迎えて、訳者の福西さんとトークをおこなう予定です。トニー流のテクストの読み方、選び方、読書や研究の進め方、翻訳の裏話など、まったく新しい歴史の世界が見えてくる、ためになる&楽しい会にできたら良いなと思っています。乞うご期待!
2015. 6. 11 木
今日は、『テクストの擁護者たち』の第2ゲラの校正をおこないました。基本的には、最初の校正指示がしっかりと反映されているかチェックしたのですが、数か所をのぞいて大丈夫なようです。520頁の本で、これは少ない方ではないでしょうか?明日の朝は別の書類づくりをし、午後はリェージュに帰りますので、リストづくりは週末におこなおうと思います。
2015. 6. 10 水
あっという間に、『テクストの擁護者たち』の第2ゲラがきました。7月3日までに校正をしないといけませんが、今回はそれほど大変ではないだろうと祈ります。早速のところプリント・アウトしました。それから値段の案もきました。ここは思案のしどころです。> 幾人かに相談しましたが、僕と考えは同じです。これが正しい選択なのでしょう。
2015. 6. 6 土
今日は、『テクストの擁護者たち』 にでてくる人名の欧語のつづりと生没年の再チェックを第5章から第9章までおこないました。すでに先月アメリカにいるときに序章と第1章のチェックは済んでいま。第2章からは福西さんがやっています。これらをまとめて、第2ゲラの校正のときに取りこみます。
2015. 6. 5 金
昨日から 『テクストの擁護者たち』 の索引のための人名リストを作成しはじめました。まずは、原著にある人名索引をもとに邦訳テクストで採用した表記にあわせる作業です。午前中から夜2時までの突貫工事でほぼできました。ただし、原著の索引はひろっていない人名もかなりあるので、まだまだテクストを見ながら増補しないといけないでしょう。週末におこないます。
2015. 6. 2 火
『テクストの擁護者たち』の方は、オビ文および宣伝文もついに決定しました。これから僕は、索引用の人名リストをつくります。
2015. 6. 1 月
『テクストの擁護者たち』のカヴァ案があがってきました。まだ一般にはお披露目できないのですが、意見を聞いたデザインにたいするセンスの良い人たちの反応はおおむね好評です。> 気がついた点をリスト・アップして担当の方に伝えました。
2015. 5. 29 金
訳者の福西さんからの校正指示リストが、ベルリンにいっているあいだに届いていました。今日は、それをチェックするのに一日かかりました。FB のメッセンジャーでチャットできたので、最後の詰めはスンナリいきました。
2015. 5. 23 土
担当の方からトニーの『テクストの擁護者たち』の校正指示についての疑問点が帰ってきました。4〜5点だけだったので安心しました。
2015. 5. 18 月
初心者セミナーがはじまる13時(日本時間で20時)まで、2時間ほど第7章の校正をおこないました。セミナーが終わって、16時から作業を再開しました。これで残っていた第7章の40頁の校正を終わらせました。初校ゲラを受けとったのが7日で、その翌日から作業をはじめたので、ちょうど10日ほどで500頁を踏破したことになります。残念ながら、今月はこれ以上の時間を校正にかけられないので、僕の分は担当の方に提出します。
2015. 5. 17 日
昨日よりさらに早く10時に目が覚めました。だいぶ、時差ボケもとれてきた感じです。今日は長尺の第9章を校正したいと思います。12時に作業をはじめて、ノン・ストップで19時に終えました。全章の漢字の開きのユレをチェックしながらなので、なかなか思うようには進まなかったのですが、これにて大方の作業を終わらせました。残るは第7章の40頁です。あと一息です!
2015. 5. 16 土
時差ボケで昼夜の感覚が確かではないのですが、今日は12時前に起きることができたので、65頁もある長尺の第4章をアタックしました。13時すぎから20時ちかくまでかかりました。これは大変でした。しかし、これで残るは120頁あまりとなりました。もし明日に同じく50頁ある長尺の第9章を片づけることができれば、あとはとても楽になります。> 夜にがんばって、文献表の校正も終わりにしました。これで残りは500頁のうちの90頁です。
2015. 5. 15 金
まだまだ時差ボケの状況ですが、今日は朝6時に眠りにつき13時に起きました。陽の出ているうちになるべく作業できるように、早目に準備をしたいと思います。昨日は16時からだったので、15時に開始を狙います。> 目標よりすこし遅れて作業を開始し、22時に予定していた第6章と第8章の校正を終わりました。ちょうど分量的には半分まで来ました。残すところ、第4章、第7章、第9章、文献表です。
2015. 5. 14 木
時差ボケの状態でも、やらなければならないオシゴトはあります。16時から21時まで、『テクストの擁護者たち』の第5章の校正をしました。長尺の第4章をスキップしていますが、全体で500頁のうちの300頁まできました。予定としては、金曜日に第6章と第8章、土曜日に第7章、日曜日と月曜日に第4章と第9章をアタックしたいと思っています。
2015. 5. 13 水
早速、コピー屋に行って、『テクストの擁護者たち』のゲラの残りの部分をプリント・アウトしてきました。やはり全体でみると分量があります。これまでのBH叢書の2冊はどちらも約300頁でしたので、その差は歴然としています。
2015. 5. 11 月
今回のアメリカ滞在も残り少なくなりました。ここ数日、『テクストの擁護者たち』の校正に集中しています。日記の記述が淡泊ですが、ご容赦ください。今日は第3章の校正ができればと思っています。> 生没年と人名の綴りの再確認を残して、なんとか終わりました。全500頁のうちの150頁を終わったことになります。
2015. 5. 10 日
ひきつづき、『テクストの擁護者たち』の初校ゲラから第2章を校正しました。表記のユレを逃さないのは、なかなか苦労します。
2015. 5. 9 土
今日は、『テクストの擁護者たち』の第1章を校正しました。細かい作業ですが、焦らずにたんたんと進めるしかありません。
2015. 5. 8 金
到着したばかりの『テクストの擁護者たち』の初校ゲラから、序章と解題の部分を読んで校正指示のリストを作成しました。版組されると、それまでは気がつかなかった問題だらけなのではないかという根拠ない心配もあったのですが、スラスラと読めるので大丈夫なようです。
2015. 5. 7 木
ついに、トニーの『テクストの擁護者たち』の初校ゲラが到着しました。いつものBH叢書の縦組み傍注形式で、だいたい500頁あります。6月1日までの3週間ほどでチェックしないといけません。4月や6月とくらべて、今月は授業のほかにテレジオ会議の準備があるので忙しいのですが、なんとかガンバリます!
2015. 4. 28 火
トニーの『テクストの擁護者たち』のオビ文を考えています。メルマガを先に書かないといけないのですが、そちらに移れないでいます。
2015. 4. 16 木
ついにトニー本『テクストの擁護者たち』の方は、邦訳版のためのカヴァのデザインがはじまるようです。> 原著のカヴァには書斎に座って研究に勤しむ文人の姿が描かれていますが、これはヨンストンの『自然の驚異集』(1665年)におさめられているヨンストンの姿です。
2015. 4. 6 月
ついに、最終チェックの終わったトニー本の原稿一式を出版社の担当者の方に送りだしました。これで版組に入ります。第1ゲラが出てくるのは5月という感じです。ここからはジェット・コースターのように作業がすすむと思いますが、はたして8月中旬の発売予定に間にあうでしょうか?5月と6月は忙しくなるでしょう。皆さん、応援してくださいね。
2015. 4. 3 金
やはり朝起きるとノドが痛いです。腫れています。こちらの錠剤を飲むと楽になすが、治ったのではないのですね。今日はなんとしても、トニー本の残りの第4章の作業をしたいと思います。> 終わりました!
2015. 4. 2 木
午前の終わりから始動して、第7章と第8章の修正を終わりました。残りは長尺の第4章と第9章です。もう少しです!> なんとか第9章も終わりました。あと残りは第4章です。
2015. 4. 1 水
トニー本の作業は長い第4章をとばして、第5章と第6章を片づけました。明日は、少なくとも第7章と第8章について作業したいと思います。この調子でいけば今週中には全部を終えることができると思います。
2015. 3. 16 月
ここのところ、日記の記述が淡泊ですが、ちょっと忙しいのでご容赦を。頼まれていた発表原稿の直しにつづいて、トニー本の微調整をしています。手元にある3章分は終わりました。作業を終えてみて思ったのですが、版組してしまってゲラで操作するのは、細かいテニオハの修正は良いのですが、文をいろいろ改変しないといけない場合は煩雑な気もします。ここで思い切って1〜2週間ほど作業を遅らせても、大きな変更はワードの段階でやってしまってからの方が、あとあと2回の校正がスムーズにいくと思うのです。どうでしょうか?
2015. 3. 14 土
今日は曇りですが、花粉のせいで目がカユイです。今週末は、来週の国際会議でのプレゼンの準備と、けっこう悩ましい原稿の直し、そしてトニー本の微調整と3つの仕事が入っているので忙しいです。
2015. 3. 13 金
トニー本のための訳者あとがきが、オーストラリアのメルボルンから届きました。ありがとうございます。> あとは、トニー自身の謝辞が残っているようです。おっとっと、これは見逃してました!危ないところでした。
2015. 2. 28 土
次号のメルマガをドロップしました。5年前からトニー計画として地下潜行して進めてきた A・グラフトン著 『テクストの擁護者たち』 の邦訳版は、ついに今年8月の中旬に勁草書房のBH叢書から発売が予定されています。近代ヨーロッパにおける人文諸学の起源を描きだす、このとても豊かで悩ましいほどに複雑な書物を読み解くためのガイドが、今回のメルマガです。本が出版されるまで、これを読んで気持ちを高めてくださいね!3月2日の配信です。
2015. 2. 22 日
先にここに書いてしまうことで、自分にノルマを課したいと思います。今日は、トニー本の第7章と第8章の要約をつくります。> なんとか、やりました。なかなか苦しい作業ではあります。明日は、第9章の要約をつくりますと宣言して、外堀を埋めております。
2015. 2. 21 土
ずっとセミナーのことに気持ちを向けているので、なかなか集中できなくて苦労したのですが、トニー本の第6章の要約をつくりました。この作業、本当にツライものがあります。
2015. 2. 18 水
昨日ここに書いた要約の件、幾人かの意見を聞きつつ担当の方とも相談しました。僕の当初の提案よりは具体的にしますが、路線としてはネタバレで読者を興覚めさせない、ほどよいチラリズムということになりました。ちなみに、第5章については、こんな感じです:
第五章では、太古のエジプトで成立し、古典古代より前の時代にギリシア語に翻訳されたと信じられていた『ヘルメス文書』が、じつは後代の偽書だと暴かれた経緯に焦点が当てられる。文献学の歴史では、一大事件と考えられてきたものだ。この物語の主人公カゾボンは、第四章でスポット・ライトを当てられたスカリゲルの友人で、一七世紀の初頭に宗教戦争の吹き荒れる故国フランスを逃れて英国王の庇護のもとで活動した厳格なカルヴァン主義者だ。
同時代人たちから第一級のギリシア学者と評されていたカゾボンは、とくに聖書や初期ギリシア教父の著作群に強い関心をもっていた。その彼が、『ヘルメス文書』に対峙することになった動機はなんだったのだろうか。当時の政治的・文化的・宗教的な背景は、彼の洞察にどのような影響を与えたのだろうか。『ヘルメス文書』が偽書であることを見抜いたカゾボンの手法は、本当に独創的なものだったのだろうか。あるいは、一般に知られていた手法を、従来とは異なる角度から採用したものなのだろうか。本章では、こうした問題が新たに発掘された史料の分析から多角的に議論される。つづいて、カゾボンの発見を目の当りにした同時代の三人のカトリック教徒たちの異なる反応とそれぞれの立脚点が考察され、最後に時代的にはすこし離れた一七世紀後半から一八世紀の文芸共和国の学者たちによる評価が概観される。
2015. 2. 17 火
トニー計画は、11月末に原稿一式を担当の方に預けていましたが、年末の夢の饗宴でお会いして簡単にやりとりした感触はよいものでした。ひと通りの読みが終わったようで、連絡をもらいました。複雑な本なので、読者の利便を考えて各章ごとに400から800字の要約をつけることにしました。それから、巻末に2000字から5000字ほどの解説をつけることになりそうです。まずは、要約からこなさないといけません。> 福西さんと手分けして全10章の要約をつくるとして、とりあえず夕方に後半の最初である第5章のものをつくってみました。役に立つかどうか、幾人かの意見を聞いてみましょう。
2014. 11. 25 火
今年は、『知のミクロコスモス』にはじまり、ガファレル論集とトニー計画という3つの大型プロジェクトに支配された1年でした。トニー計画そのものは進行が遅れたので、出版まであと半年ほど本づくりの作業が残っています。来年は、国内向けにはラリーの本の翻訳と論集1冊、海外向けにはサンディエゴ論集の作業がまっています。なかなか休む暇はありませんね!
2014. 11. 24 月
本当は、お尻に火のついている ISIS 誌の書評(クレッグの本)の作業をやらないといけないのですが、もう少しで終わるトニー計画の方を先に片付けることにしました。> やった!第9章の最終チェックを終わらせました!計画そのものがスタートしてから4年、僕が集中的な作業を今年の4月にはじめてからずっと、本当に長くて苦しい道のりでした。これから出版社の担当の方に全ファイルを送りだします。めでたい!
2014. 11. 23 日
気分を入れかえて集中し、トニー計画の第8章のチェックを終わらせました。残すところ、長めの第9章だけとなりました。これをなんとしても、一時帰国までに終わらせたいと思っています。
2014. 11. 14 金
結局のところ、第7章を終わらせたところで時間切れとなりました。第8章については、欧州に帰ってから作業します。
2014. 11. 13 木
トニー計画の作業を順調に進めることができ、第7章の3分の2を終わらせました。なんとか明日で終わらせることができるでしょう。そのつぎの第8章は短いので、それも早いうちに終わらせられるかもしれません。
2014. 11. 12 水
今日も、昨日のトニー計画の作業をつづけたいと思っています。時間が空くと感覚が鈍るので、この滞在中にできるだけ前進したいのです。>なんとか第6章を終わらせました。
2014. 11. 11 火
午後から久しぶりに行った CHF の図書館で、トニー計画の作業にもどりました。いまは第6章の最終チェックをおこなっています。感覚が戻ってくるまでに時間がかかりましたが、なんとか全章を11月中に完成させて関戸さんに送りだしたいところです。> ちなみに、どういうことをしているかというと、漢字の開き具合とともに、ビザンツかビザンティンかといった細かい用語の問題を全章にわたって統一させる作業です。
2014. 10. 11 土
紺野さんに見てもらった第9章をフィードしました。最初の3分の1はクニ君も見てくれたので、それもフィードしました。これで紺野さんは序章から最終の第9章までの長いマラソンを完走しました。お疲れさまでした&ふかく感謝いたします。
2014. 10. 7 火
紺野さんにチェックしてもらった第6章から第8章のフィードバックをしました。新版をプリント・アウトしたので、チェコ遠征が終わったら時間をみつけて最終的な読み直しをしたいと思います。
2014. 10. 6 月
それでも今日は、トニー計画の作業をつづけ、第4章を最終稿としました。残りの時間で文献表をほぼ完成させました。これは大きい進歩です。なお、いまのところ以下のような進度になっています。すべての項目が第9章までくれば完了です。最終稿にする作業は、邦語として本当に意味がとおるかを一文一文チェックし、全ファイルをとおして漢字の開き具合を統一するので膨大な時間がかかります。
紺野さんのチェック 第8章
紺野チェックの反映 第8章
最終稿 第5章
2014. 10. 5 日
トニー本の原稿を読んでいただいている超有名ブログ『石版!』の紺野さんから、第7章のチェックを受けとりました。ふかく感謝です。つづいて第8章をすぐに送りだしました。僕の方は、第6章のフィードをします。このペースでいくと、すべてを10月中には終わらせることはできるかなとも思いますが、10月には遠征があるので、まだよく分かりません。文献表づくりも、第7章から第9章が残っています。
それでも気合を入れて第4章に戻り、前半を見終りました。この作業は、1日で25頁くらいが限界です。明日は後半を片づけたいと思います。> もうひとがんばりして、残り10頁にしました。
2014. 10. 4 土
今日は、トニーの本のなかの長尺の第4章をスキップして、第5章をチェックしました。どうも意味のとおっていなかった間違いを直すことができました。これは良かったです。こんなところで、完成校としましょう。
2014. 9. 23 火
超有名ブログ『石版!』の紺野さんによる第4章のチェックをとり込みました。これを水曜日にプリント・アウトしてから読み直して、最終版とします。今日は、これから第5章の文献チェックに入ります。まだまだ道のりは長いですね。> なんとか、第5章のフィードと文献リストづくりもでき、紺野さんに追いつきました。
2014. 9. 22 月
ここのところ続けているトニー計画の最終的な見直しは、第3章を終えました。しかし、この作業は本当に細かいところを見ているので、時間がかかる割にはなかなか進まず、とても疲れるものです。
2014. 9. 20 土
やっとのことで第2章を終わらせることができました。
2014. 9. 19 金
4時間ほどかけて昨日のつづきを進め、第2章の3分の2を終わらせました。いかにオフィスは非生産的であるか分かります。とほほ。
2014. 9. 18 木
今日はゆっくり第2章の最初の3分の1をチェックしました。これが最終チェックなので、見落としのないように進めています。
2014. 9. 14 日
トニーの『テクストの擁護者たち』の題名から、レイノルズ&ウィルソンの名著『古典の継承者たち』 (国文社、1996年) が真っ先に頭に浮かぶ人はかなりの通でしょう。今日は、この本をひさびさに手にとってみたのですが、ポリツィアーノについてのトニーの記述(第2章)は、この本にインスパイアされていることがわかります。いまは絶版となっているようですが、新装版か学術文庫版、もっというとキンドル版でいつの日か復活することを期待しています。
しかし、本当に読んでもらわないと実感できないと思うのですが、『テクストの擁護者たち』は、多くの人が思い浮かべる「思想」というものについての本ではないのですよ。知の営みの歴史としか言いようがないのです。この本を読めば、インテレクチュアル・ヒストリーは思想史とは同一なものではないことが理解されると思います。
2014. 9. 8 月
そのあとは、赤江君のチェックをもとに、トニー計画の序章をもういちど見直ししました。これくらいかな。だいぶ煮詰まってきて、自分でもよく見えなくなってきました。そろそろ関戸さんに見てもらう時期だと思います。
2014. 8. 26 火
夜に、トニー計画の序章について2時間ほど訳者の福西さんと今後の作業について話をしました。ご苦労さまでした。
2014. 8. 25 月
今日は帰欧前の最後になる検診をうけて、トニー計画に関連する調べものをするために東大駒場の図書館に来ました。新しい建物になってから使うのは初めてです。あんがい簡単に片付いたので、お世話になった科哲の人たちに挨拶しようと思ったのですが、知っている人は誰もいません。それでも森脇君と住田君と合流して、お昼ご飯を食べに行きました。そのあとは、金曜から皆さんととり組んでいた作業の仕上げを院生部屋で行いました。夕方からは、むちゑさん、オルさまと新宿で寿司会です。これが今回の一時帰国の最後の行事となります。
2014. 8. 14 木
トニー本の翻訳の作業で、『キケロー選集 15』(岩波書店、2002年)に入っている『縁者・友人宛書簡集』をチェックしないといけないことになりました。手元で参照できる方はいませんか?> ツイッター上の心優しいお方に、お助けいただきました。ふかく感謝いたします!
2014. 8. 13 水
トニー本の第1章の見直しも終わったので、フロイスの『日本史』の第2巻を読みはじめました。僕の研究におけるモットーは、これまで(おそらく)誰も考えなかったことを考え、実行しなかったことを実行するです。簡単なようでいて、じつは難しいのです。さて、はたしてこのフロイス読書はつぎの計画のきっかけを与えるでしょうか?乞う、ご期待!
2014. 8. 12 火
トニーを読んでいると感じるのですが、ルネサンス期における歴史学の状況は、フランスのジャン・ボダンなどを分析の対象として、おもに1960年代から80年代にかけて研究が進んだようです。これは、1560年代ごろに西欧における歴史意識に大きな変動があったと考えられたからです。近代的な歴史学のはじまりという認識だったのだと思います。しかし、この辺りの動向は、日本におけるルネサンス学の関心がイタリア中心だったこともあって、あまり紹介されていない気もします。僕が門外漢だから知らないだけかもしれません。また、本邦ではインテレクチュアル・ヒストリーが弱かったこともあって、日本人の歴史家たちは歴史学の歴史にはあまり興味をもたなかったのではないかとも思われます。この問題については、知り合いの研究者たちの意見を聞いてみたいと思っています。
2014. 8. 11 月
今日はがんばって、第1章をほぼ終わらせました。明日にはなんとかなると思います。岩波文庫で以下のものを持っている人は、お助け下さい。
キケロ『書簡集』
ペトラルカ『わが秘密』
モンテーニュ『エセー』
2014. 8. 10 日
今日は一日、台風のせいで窓辺が薄暗かったせいか、うまく作業できず、半分まできたところで今日は終了です。
2014. 8. 9 土
今日・明日は、トニー計画で残っている第1章を片づけたいと思っています。> どうも辺りがうるさくて集中力にかけ、全体の3分の1にあたる30頁のうちの10頁だけこなすので精一杯でした。明日はもっとがんばります。
2014. 8. 8 金
術後の経過も順調で、今日からベッドの位置がかわって窓辺の明るいところになったので、気分的にも作業ができるようになりました。台風がくるというこの週末には、トニー計画の残っている第1章の見直しを完成させたいと思います。
2014. 6. 16 月
今日はついに、トニー本の核となる長尺の第4章の見直しが終わりました。これは分量的にタフで、内容的にも不慣れで難しいので、なかなか苦しかったです。でも、だいぶ邦語として読みやすくなったと思います。これで僕がもっている部分は、すべて見直しをとおして行いました。あとは残っている第1章の注を片付けていただいて、全体の最終的な読み直しをはじめたいところです。
2014. 6. 15 日
今日はトニー本の第4章を読みなおしました。だいぶスムーズになったと思いますが、とにかくこの章は分量が多いので、なかなか全体を統一的にコントロールするのは難しいのです。これで、最後の準備が残っている第1章をのぞいて全体を読みなおし終えました。
2014. 6. 14 土
超有名ブログ『石版!』の紺野さんにトニー本の序章を読んでもらい、いろいろ指摘してもらいました。やはり、文才のある人の着眼点は素晴らしい。とても有益です。ふかく感謝!
2014. 6. 12 木
トニー本の作業をつづけ、第6章と第7章をプリント・アウトして見直しました。だいぶ良くなってきたと思います。すでに第2章と第3章は終わっていますので、残りは長いので飛ばした第4章、そして第8章と第9章です。なお、まだ第1章は一歩前の段階にあります。今週末までに第8章と第9章を終わらせたいとは考えています。
2014. 6. 10 火
印刷会社からのファイルのチェックを待つというヤキモキする状態だったのですが、そのあいだトニー本の序章のチェックを終了しました。残りは第1章だけです。こちらの作業も、これで大詰めを迎えました。ただ、この本は分量が多いせいか、表記の統一性にいまひとつ自信がもてません。助っ人を雇うことになるかもしれません。
2014. 5. 29 木
昨日のつづきを少し。旧約聖書で語られるノアの大洪水から、ヨーロッパの各国の起源をむかえるまでの期間には、歴史はなかったのでしょうか?いや、あったはずなのです。そう考えたルネサンス人たちは、その歴史をどう記述するか喧々諤々の議論をくり返していました。まだ、バビロニアの粘土板やエジプトのヒエログリフなどが解読される以前の時代に彼らは活躍したのです。
ある種の合理性をよしとする近代的な視点では、これらの人々の知の営為は誤診にもとづいたファンタジーであるとして切り捨てられてしまうでしょう。しかし、そうではなく、この人々の営為がどういう理由ではじまり、どのように行われたのかを位置づけるのが歴史家の役割でしょう。まさに、これはインテレクチュアル・ヒストリー(知の歴史)の舞台となる研究領域であるといえます。
2014. 5. 28 水
トニー本に深くかかわった経験から分かったことですが、このガファレルという人物もポステルと同様に、キリスト教カバラやルネサンス・プラトン主義、そして古代神学だけではなく、年代学やルネサンス期に発達したビザールな旧約聖書学の文脈から理解しないといけないのだと思います。
この最後にあげた思潮は、旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだもので、ルネサンス期に大きな展開を迎えました。僕自身も、まだどういう研究があるのか手探りの状態ですが、先行研究をマッピングするコーナーをBH内にいつかつくりたいと思っています。しかし、トニー自身もこの分野に名前をつけていないのですよね。> とりあえず、トニーのあげる文献からリスト・アップしてみました。ここでも、小澤君の活躍が光ります。
よくインテレクチュアル・ヒストリー(知の歴史)と思想史の違いを聞かれますが、たとえばこの話題はインテレクチュアル・ヒストリーならではのもので、思想史ということばでは語れないものだと思います。旧約聖書で語られる事蹟と各国の先史を結びつけようとする試みは、あきらかに知的な営為ですが、これは思想と呼べるものだと思いますか?
2014. 5. 24 土
しかし、5月もあっというまに終わろうとしています。とくに今月はどっぷりとトニー本につかって、いろいろ学ぶことが多かったと思います。
2014. 5. 22 木
今日は一日トニーの第3章をプリント・アウトして読み返しました。だいぶ良くなってきたと思います。
2014. 5. 18 日
甘い期待でもって、作業はスムーズにいくかと思ったのですが、予想に反して第7章は難しかったです。それでも夜半にはほぼ終わりました。明日、注の部分をチェックして終わりにします。ついに、これで全章の訳文チェックを踏破したことになります。昼夜を問わずの突貫作業で、まるまる3週間かかりました。まだ、序章と第1章の注づけが残っていますが、一番大変な訳文のチェックは済んでいるので、縦書き用に漢数字など書式の微調整をするという感じです。
2014. 5. 17 土
お昼すぎに第9章を終えました。やった!そのあとは少し悩んだのですが、最後に残っている第7章のチェックをはじめました。ちょっとこれは誤訳が多いかもしれません。入念にいきましょう。
2014. 5. 15 木
昨日のつづきです。
2014. 5. 14 水
今日はオランダに向かいます。道中も、到着してからも、ずっとトニーの第9章をチェックしていました。
2014. 5. 13 火
この週末からの勢いで、トニーの第2章と第6章の再チェックも終わりました。これで第2章から第6章まですべて、そして第8章がほぼできあがったことになります。あとは、第7章と第9章の総チェックと、序章と第1章の注をつけて再チェックすることが残っています。
2014. 5. 11 日
昨日はじめた第8章は短いので比較的に簡単に済みました。残りは、第7章と第9章です。第7章の補足的な下ごしらえをしてもらっているあいだは、僕の方は待機となります。
待っているあいだに、以前にチェックした第2章をアップデートする作業をしました。これは、BH叢書の2冊の作業をする前だったので、書式の処理の仕方がタテ組みの本には向いていないところがあります。その辺りを直しました。つぎは、これまたずいぶん昔に作業した第6章を片付けたいと思います。
2014. 5. 10 土
つぎの作業に移ろうかとしていたのですが、なんだか勢いがついていて止まらずに、トニーの短い第8章をはじめてしまいました。これは、明日に残り2頁分ほど作業すれば終わりです。
2014. 5. 9 金
ここのところチェックをしたトニーの第3章、第4章、第5章ですが、クニ君にギリシア語の問題など幾つか助けてもらっています。これでだいぶ良くなってきたと思います。第6章は以前に済ませてあるので、残りは第7章、第8章、第9章です。最初のふたつは短めで、最後のものは、2本分くらいある長尺です。別の急ぎの仕事が入ってきたのですぐにはできませんが、作業工程的にはあと10日くらいかかるでしょうか?
2014. 5. 8 木
今日は朝からオフィスで集中的にトニーの第5章のチェックに取りくみ、ほぼ完成しました。幾つかリェージュに帰って確認しないといけないことがありますが、なんとはなくの達成感があります。
2014. 5. 7 水
長いイースターの休み明けのせいか、つぎからつぎへとオフィスに人がきたので、それに対応しているだけ時間が過ぎました。それでも、トニーの第5章のチェックを着々と進め、あと残り3分の1まできました。
2014. 5. 6 火
なんとか午前中で第4章を終わらせることができました。第3章をはじめたのは先週の火曜日ですから、ちょうど1週間ほど外にでも出ないで黙々と作業をする生活でした。第4章は他の章に比べて2倍くらいの長さがあるので、1週間で3章ほどこなした気分です。この第4章は年代記のはなしなのですが、旧約聖書や暦や天文学だけではなく、謎の占星術師なども出てきて興味はつきないものです。
ここで僕が個人的にもっとも関心をそそられたのは、古代ローマのケンソリヌスという人物の『誕生日について』という著作です。これは、どうやら友人の誕生日にケンソリヌスが事物の起源についてまとめた書物らしいのですが、天球のハルモニアについてなど、かなりドープな内容みたいです。
長いイースターの休暇が終わり、明日から平常運航となります。ナイメーヘンに向かわないといけないので、この1週間で横に置いておいた用事を片付けたいのですが、どうも勢いがついているのか、トニーの第5章の作業に入ってしまいました。紙にプリントしたものがないので、ひとつのスクリーンに PDF とワードを出して、交互に見ているので要領が悪いのですが、第4章とは性質が違うせいか、けっこう早めに進みます。夜中の3時まで作業して、24枚中の7枚を終えました。約3分の1というところでしょうか。
2014. 5. 5 月
すいません、今日一日でなんとかなると思ったのですが、この第4章は長くて時間がかかりました。あと4分1を残すところで、明日に持ち越しです。
2014. 5. 4 日
トニーの第4章は、いったん最後まで行きました。これは本当に長尺でした。今回はいままでと少しやり方をかえて、言い回しの微調整と書式の編集、そしてデータのチェックを先行させました。明日もう一度、残っている作業として、原文と一文一文つきあわせて誤訳がないかチェックします。しかし、複雑怪奇な人物をテーマにする研究は、結果も複雑怪奇なものになるのだなと思いますね。> がんばって寝るまでに、誤訳のチェックも4分1を終わらせました。これでなんとか、明日にはメドが立つのではないかと思われます。ふう。
2014. 5. 3 土
今日は第3章につづいて第4章の編集を行っております。ついにこの本の肝となる年代学の話なのですが、なかなか難しい内容です。丸一日の作業で、50枚中の33枚まで来ました。あと17枚は、明日がんばります。
2014. 5. 1 木
トニーの第3章の見直しを終わりました。まる3日かかり、かなり根気と忍耐のいる作業なのですが、読んでいる内容はとても面白いものなので作業の大変さを忘れさせてくれました。ポリツィアーノについての第2章も良かったですが、このアンニウスについての第3章もながく記憶に残るものとなるでしょう。この本は全部で10章分あるのですが、これでおそらく半分のところまで来ました。がんばります。
この章は、ルネサンス期における古代史の捏造を扱っているのですが、聖書の時代と人間の時代のあいだをいかに埋めるか?というところで働いた人々の想像力の話でもあります。『知のミクロコスモス』におけるデンマーク先史の創造をあつかった小澤論考と芸術における主題の捏造の話をあつかった水野論考に近いところあって、読んでいて思わず興奮してしまいました。かなりビザールなことを議論しているので、超有名ブログ『石版!』の紺野さんにもおススメです。
2014. 4. 30 水
昨日今日と、缶詰状態でトニー計画のための作業として、捏造テクストにかんする第3章を見直ししています。今日は漫画で有名となったチェーザレが出てきたり、『知のミクロコスモス』の水野論文の内容とも連結していて、なかなか興味ぶかい章です。しかし、まるまる2日の作業でも見直しは終わりませんでした。明日もがんばります。
2014. 2. 25 火
皆さま、朗報です。ここではトニー計画と称して、ひっそりと3年越しでつづけていたトニー(グラフトン)の『テクストの擁護者たち:科学の時代における学問の伝統(1450-1800)』の下訳づくりを終らせたという知らせを福西さんから受けました。本当に、ご苦労さまでした。これから脚注および訳文の調整を、ふたりがかりでなんとか夏前までに終わらせて、年内の出版を目指したいと思います。上手くいけば、BH 叢書の待望の第3弾はトニーですよ!ということで、どういう本なのか、こちらで構成をご覧ください。
2012. 4. 4 水
いまトニー計画の一環として、とある著作の序章を読んでいるのですけれど、いや、素晴らしい。今では人気者になり、忙しすぎる感もあるトニーですが、ここでは本当に気合が入っていますし、僕の第2著作の全体をささえるスピリットとも共感します。なぜルネサンスの思想を、そして特に人文主義を研究しないといけないのか?これは
BH における運動とも密接にリンクする問題です。ベイコンやデカルトに代表される17世紀の新哲学の旗手たちは、伝統的なスコラ哲学やルネサンスに隆盛をきわめた人文主義は現実の世界を相手にしない不毛な知の営みであるという印象をレトリックによって世に広めました。トニーがいうとおり、それを現代の歴史家たちが何の批判的な精神を持たずに鵜呑みにしてしまっていることが問題の発端なのだというのは、もっともなことです。
2012. 4. 2 月
この4月は珍しく何かの締切が入っていないので、いろいろ滞っている作業の遅れを取り戻すことを目指します。まずはトニー計画から。ということで、オフィスにいってプリントします。>
プリントしました。時間を見つけて作業します。
2011. 2. 5 土
トニー計画も順調に滑りだしたようで、はやくも序論の部分が送られてきました。
2010. 7. 22 木
さて、トニー計画は順調に進んでいます。今日で半分を越しました。いやほんとうに適材の人を見つけたと思います。
2010. 3. 13 土
福西さんが、『ミクロコスモス』の出版記念のトークショーにいらしたようです。これがすべての始まりです。