ベルリン会議

 

 

 

 

 

Atelier, “Alchemie & Gender: Geschlecht/erverhältnisse in der Wissensgeschichte”

 

2008222日、Centre Marc Bloch114

 

 

9.30-10.00: Ute Frietsch (CMB Berlin): Intro

 

10.00-11.00: Hiro Hirai (Centre for History of Science, Ghent University): “ Génération, allégorie sexuelle et concept de semence chez Paracelse”

 

11.00-12.00: Ursula Klein (MPIWG Berlin): “Alchemical Reminiscences in the Eighteenth Century”

 

12.00-13.00: Jakob Vogel (CMB Berlin): “Mineralogie im 18. Jahrhundert”

 

13.00-14.00: Jean Clam (CMB Berlin): “Gamos et Mixis”

 

 

 

発表タイトル

 

パラケルススにおける発生、性的寓意、そして種子の理論

 

“Génération, allégorie sexuelle et concept de semence chez Paracelse”

 

 

 

メイキング風景

 

2008. 2. 27

  ベルリンマクス・プランク研究所のウルズラには、あのロレーヌ・ダストンに渡してもらうものとして、英語版ゼンネルト論文の原稿を送りました。僕の説明としては、ビルヘゲモニーに対する僕なりの挑戦状だよと。反応を待ちましょう。また、ベルリンに呼んでもらえれば良いなと思っています。> 彼女からメールで質問を受けた、植物アナロジーと鉱物の成長の関係を扱った幾つかのマテリアルの書誌データを送り出しました。 

 

 

2008. 2. 26

  まずは朝、ベルリン行きの旅費の払い戻しのために使用済みチケットを郵送しました。キャンセル保険料を含めても往復で125ユーロでしたので、それほど高くはありません。幸い今のところこれ以外には、僕が建て替えているものはありません。

 

 

2008. 2. 25

  ベルリンの会議では、お目当てだった Ursula Klein 氏にタイミングを見計らって、僕の英語版キルヒャー論文とボイル論文のコピーを渡したのですが、予想よりも非常に速い動きで、この週末の間に2つとも読んでくれたうえに、これまたベルリンマクス・プランク研究所長の Lorraine Daston 氏に僕のことをゲストとして研究所に呼ぶように明日話してくれるそうです。既にルーヴァンで会った時にそういう感触を得たのですが、僕の仕事は非常に気に入ってもらえたようです。この件にあわせて、あのダストン氏に見せるべき作品を選ばないといけないのですが、何が良いのか分らなくて困っています。皆さんは、何が良いと思いますか?> やはり、現在のところ僕のアルスの頂点にある作品、英語版ゼンネルト論文にしようと思います。

 

 

2008. 2. 23

  今日は12時のフライトなのですが、8時には身支度が出来たので、ちょっと観光をすることにしました。国会議事堂ブランデンブルグ門、並木通りであるウンテル・デル・リンデンを歩き、最後に宿とフンボルト大学の近くのフリードリヒ通りを少し散策して絵ハガキ切手などを買い、宿に戻ってチェックアウトし、地下鉄に乗って飛行場へと向かいました。いや、しかし疲れましたね。飛行機の中では昼ですがワインを頼んで、ベルリン遠征の成功を記念して一人でささやかな祝杯をあげました。

 

  家に帰って来たのは午後3時過ぎですが、メール箱を開けると70のメールが来ています。大半は例によってスパムなのですが、アメリカ関係の大事なものがあって、それはラリー推薦状が届いていないというものでしたが、ラリーに何だか問題があるようだと告げるメールを送ったら、ほんの数分後には相手側に電話をして確認したから大丈夫、向こうの手違いだよ、という返事が来ました。さすが!仕事の出来る人は返事が早い。これは、本当です。返事の遅い人間は、まったくもって一緒には仕事が出来ない人です。まして、返事をくれない場合は議論の余地もありません。

 

  疲れたせいか、寒い中を延々とベルリンの深夜の街を歩きとおしたせいか、少しカゼ気味のようです。すぐにクスリを飲みました。

 

 

2008. 2. 22

  朝8時過ぎに起きて支度をし、徒歩10分のところにあるワークショップの会場のフンボルト大学に向かいました。比較的に簡単に会場を見つけることが出来ました。僕の発表は最初なのですが、既に主催者ウテさんのイントロについてディスカッションがあり、30分ほどプログラムが遅れて僕の順番が回って来ました。皆、時間をとって議論をするのが好きのようです。滑るかとも思っていたのですが、僕の発表へのリアクションは非常に良かったと思います。なかなかディカッションも盛り上がりました。フランス語で大丈夫かなという心配があったのですが、皆さんよく理解できたようです。特にお昼には、今回の目玉であるマクス・プランク研究所の Usrula Klein と仲良くなれました。ビルに対する批判で盛り上がった感じです。

 

午後のプログラムが長引いて、ワークショップが終わったのは5時ではなく6でした。もうあたりは暗くなって、観光には向きません。最後に会場に残ったメンバー4人で大学のカフェに行き、ワインで祝杯をあげました。その後のプログラムがなにも用意されていなかったので、そのうちの一人ビビアン (ヴィヴィアンではない) に誘われて、彼女の家に夕飯を食べに行き、そのあとビビアンの同僚の主催するパーティに出かけました。1時過ぎにお開きにし、ホテルまで歩いて帰る頃には、夜中の2時半になっていました。

 

 

2008. 2. 21

  今日は12時過ぎの電車で空港に向かい、15時のフライトでベルリンに向かいます。帰ってくるのは、土曜日の夕方です。それまでは留守にしますので、御用の方はピーという発信音の後に、メッセージを残してください。

 

   ブリュッセルの空港のレストランでベルギー料理を食べてから飛行機に乗りました。フライトは定刻通りです。> ほぼ予定の時間にベルリンの街のど真ん中にある空港テンペルホフにつきました。ナチス時代の建築物で、異様な圧迫感を与える意匠です。出口に主催者のウテさんがまっていました。ドイツの女性にしては小柄の30代の方です。そのまま地下鉄に乗ってフンボルト大学のゲストハウスへと案内され、17時過ぎに無事にチェックインしました。夕食のために19時に待ち合わせをして、僕は部屋で体勢を整えた後に宿舎の周りを歩いてみましたが、もう暗くなってしまって何が何だか分かりません。しかたなく宿舎に戻り、待ち合わせ場所のレセプション前で少し待ち、彼女が現れたところで近くのレストランに行きました。21時半頃までワインを片手に二人でいろいろなことを話した後にお開きにしました。明日はオシゴトですからね!

 

 

2008. 2. 20

  明日はベルリンへ行くための移動日なので、今日のうちに全ての準備を済ませてしまわないといけません。原稿の読み練習もしたいと思います。

 

 

2008. 2. 18

  ベルリンに向けての旅の準備等も始めないといけません。今週は、忙しくなると思います。テクストを一度通して読み直しましたが、問題はないようです。ベルリンの主催者にテクストそのものをハンドアウトとして配ってもらうために送り出しました。

 

 

2008. 2. 14

  昨日の段階でベルリン用の原稿はだいたいの形が出来たので、今日はゲマ論集の編集作業に戻りました。

 

 

2008. 2. 13

  午後はベルリン用の原稿に集中したいと思います。結論部分を、今回のテーマに合わせて微調整しないといけません。

 

 

2008. 2. 12

  ベルリンでは45の話をするとして89を用意しないといけない訳ですが、基本的には前に書いたパラケルスス論を流用するので、簡単に7ほどになりました。あとの問題は、今回のお題と合うように問題設定の部分でしっかりした議論を行うことです。案外、早く片がつきそうで安心しました。タイトルは微調整して、「パラケルススにおける発生、性的寓意、そして種子の理論“Génération, allégorie sexuelle et concept de semence chez Paracelseとしてみました。

 

 

2008. 2. 11

  さて、今週からはベルリンに向けて準備を進めないといけません。今回の発表は英語でやりたかったのですが、ホストとなる研究所の性格上、仏語でやってくれと頼まれました。> 今日から缶詰になる覚悟でいたのですが、結局のところ図書館に本を返しに行っただけで何も他には出来ませんでした。

 

 

2008. 2. 8

   ベルリン行きまでちょうど2週間となったので、そろそろ読み原稿の準備を始めないといけません。

 

 

2008. 1. 25

  ベルリンでは、フンボルト大学の持つ宿舎に泊めてもらうようです。

 

 

2008. 1. 19

  ベルリン行きの飛行機のキップを買いました。

 

           221日(木) ブリュッセル発 1515 - ベルリン着 1635

           223日(土) ベルリン発 1200 - ブリュッセル着 1325

 

 

2007. 1. 13

金曜日の電話で発表タイトルを送ってくれと頼まれたので、週末中に送ると約束しています。パラケルススにおける発生、種子、性的寓意 “Génération, semence et allégorie sexuelle chez Paracelse” で行こうと思います。種子の理論を中心に、いかにパラケルススの中では中世錬金術に典型的だった性的寓意がなくなってしまうのかを議論したいと思います。例によって、ベルリン会議の頁を開設しました。

 

 

2008. 1. 11

  カゼではないことが分かり、さらに苦しんでおります。

 

  Isis 編集部から書評の原稿の受け取りの連絡ついでに、3人称で書いた50プロフィールを送れと言われました。こんな感じでしょうか?基本的には、フィラデルフィア論集に出したものを短くしたものです。いつ書評が掲載されるか分りませんが、99巻(2008年)であることは間違いないでしょう。

 

Hiro Hirai (hiro.hirai@nifty.com) is a Post-doctoral research fellow at the Ghent University (Belgium). His first book, Le concept de semence dans les théories de la matière à la Renaissance (Brepols, 2005), was awarded several prizes. He is currently preparing his second book, Medicine and Philosophy in the Renaissance.

 

  ドイツの知らない人から携帯に電話がありました。何だと思ったら、ベルリン会議の主催者の人でした。どうやって僕の番号を調べたのでしょうか?僕は英語で発表したかったのですが、向こうの意向により仏語でやることになりました。どうやら仏語での発表が必要なようです。この主催者の人は仏語が得意ということになっていますが、何だか怪しい感じです。聞く方にとっては英語でやった方が良いとは思うのですが、主催者の意向ですから逆らえません。プログラムは縮小され、全部で4の発表で14には終わるものとなります。果たして、こういうものに行く意味が本当にあるのか分りませんが、行くと言ってしまいました。ところで、マクス・プランクの Ursula Klein は、この間のルーヴァン会議での僕の発表を気に入ってくれていたようなので、その流れで呼ばれたのかも知れません。

 

           Atelier, 22. Februar 2008 “Alchemie & Gender: Geschlecht/erverhältnisse in der Wissensgeschichte” Centre Marc Bloch, Raum 114

 

              9.30-10.00: Ute Frietsch (CMB Berlin), Intro

 

10.00-11.00: Hiro Hirai (Centre for History of Science, Ghent University): “Generation, Seeds and absence of alchemical sexual allegory in Paracelsus”

 

11.00-12.00: Ursula Klein (MPIWG Berlin) “Alchemical Reminiscences in the Eighteenth Century”

 

12.00-13.00: Jakob Vogel (CMB Berlin), “Mineralogie im 18. Jahrhundert”

 

13.00-14.00: Jean Clam (CMB Berlin) “gamos et mixis”

 

 

2008. 1. 2

  222日のベルリンへの招待を受けるかどうか決めないといけません。ジェンダー研究をしている表象系の人たちによる錬金術をテーマにした会議で、パラケルススの物質理論について話すことになる訳ですが、一種のファン・サーヴィスとしてやるべきか、いなか、う〜む。ロンドンにいる時に End さんから表象とかジェンダーの話はさんざん聞かされたのですが、それを振り返って考えると何か場違いなんじゃないかなと思う訳です。

 

 

2007. 12. 2

昨日、家に帰ってからメール箱を開けたら、228日にベルリンに招待されました。パラケルスス主義について話して欲しいということです。まだベルリンには行ったことがないので、良い機会ではありますが、会議の内容説明をよく見たら、錬金術ジェンダーとなっています!ユングの心理学まで入っています。う〜む、これはビルラリーアントニオといった歴史家たちとは対極にある流れです。参りました。どうしたものでしょう、ファン・サーヴィスとして受けましょうか?

 

 

 

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