カルダーノのコスモス』復活計画



 

 

世に出るタイミングがよくなかっただけで、本来なら正当に評価されるべきはずの

アンソニー・グラフトン『カルダーノのコスモス:ルネサンスの占星術師』の邦訳

(勁草書房、2007年)にふたたび光を当てるときが到来しました!

 

 

 

 

 

以下が、出版者の広告文です。「ルネサンス期の科学と文化をうつす鏡ともいえる天才カルダーノ。その占星術師としての活躍に焦点をあて、彼の生きた時代と社会のなかで占星術が持っていた意味をさぐる。ル ネサンス後期にミラノで生まれ、数学者・医師・自然哲学者・占星術師、はては賭博師として華々しく活躍し、白伝によってひろく知られているジロラモ・カル ダーノ。本書では彼の占星術師としての活動に着目し、ルネサンス期に占星術がどのような意味と役割をもっていたのか、占星術師とはどのような存在であった のかをあきらかにする。」

 

初期近代のインテレクチュアル・ヒストリー研究の世界的権威にして、その最先端をいく牽引車的な存在のアンソニー・グラフトンの数ある著作の中でも、本書が本邦初めての翻訳の出版となります。トニーがナンシーさんと組んで編纂した『自然に固有のもの ルネサンス期ヨーロッパにおける自然と学問(2000) は、画期的な国際論集としての評価が非常に高く、以前に BH でも大きく取り上げました。そのように、いま非常にアブラがのっているルネサンス人文主義文化の専門家の手になる本書『カルダーノのコスモス』は、ルネサンス社会・文化において占星術のもった意味を知るためには欠かすことのできないマスト・アイテムなのです。BH ファンや占星術そのものに関心のある人々にとってもそうですが、すべての初期近代文化を研究するものに読まれるべき&書棚におかれるべき一書なのです。つまり、一家に一冊ということです。『ミクロコスモス』の次は、これを読んでください!

 

勁草書房よりビッグな特典を用意していただきました。

あまりにビッグなので、ここに書くことはできないのですが、

キャンペーン期間中に担当の関戸さんに直接に注文を出された方にだけ

お教えいたします。

 

 

構成

 

まえがき

1章 時の支配者

2章 占星術師の仕事

3章 予言者

4章 占星術師

5章 著作家への道

6章 占星術師同士の衝突

7章 政治顧問としての占星術師

8章 古典占星術の復興

9章 占星術と夢解釈・医学・自然魔術

10章 カルダーノによるカルダーノ

11章 経験主義者としての占星術師

参考文献

解説:本書の占星術用語について

 

 

 

訳者の榎本美恵子さんの作品世界への扉

榎本美恵子 トリビュート

 

 

 

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