Cahiers de
l’Hermétisme
『ヘルメス主義のカイエ』
その5
『キリスト教カバラ主義者』
Kabbalistes chrétiens.
A. Michel, Paris, 1979.
>>> Dervy, Paris, 199?.
314pp. +Index ISBN *-***-*****-*
Price, 125 FF = ** Euro
これは、フランソワ・スクレに始まるキリスト教カバラ主義者の研究の流れから生まれた1書です。僕は、今のところコピーしか持っていないので、恒例の裏表紙の売り文句のところはなく、ここに訳すことはできません。日本でのカバラ・ブームは、もう一段落したのでしょうが、センセーショナルな一般エソテリスム愛好の読者向けの本が雨後の竹の子のように生まれてきただけで、本書を含めた本質的な部分の文献は、まだあまり訳されているとは思えません。スクレの『ルネサンスのキリスト教カバラ主義者』(1964年)を補完するためのマスト・アイテムです。いやはや結構大物が論考を寄せていますね。
Gershom
G.Scholem, "Considerations sur l'histoire des debuts de la kabbale
chretienne." p. 17-
キリスト教カバラの始まりの歴史についての考察
なんとショーレムが巻頭を飾っている!
Jacques Fabry, "La kabbale chrétienne en Italie au XVIe siècle." p. 49-
16世紀イタリアにおけるカバラ
Geneviève Javary, "Panorama de la kabbale chrétienne en France aux XVIe et XVIIe siecle."
p. 65-
16-17世紀のフランスのキリスト教カバラのパノラマ
Ernst Bentz, "La kabbale chrétienne en Allemagne, du XVIe siècle au XVIIIe
siecle." p. 89-
16世紀から18世紀までのドイツのキリスト教カバラ
Serge Hutin, "Note sur la creation chez les trois kabbalistes chretiens anglais."
p. 149-
3人のイギリス人カバラ主義者における「天地創造」についてのノート
Hermann Greive, "La kabbale chrétienne de Jean Pic de la Mirandole."
p. 159-
ピッコ・デッラ・ミランドーラのキリスト教カバラ
Chaim Wirzubski, "L'ancien et le nouveau, dans la confirmation
kabbalistique du christianisme par Pic de la Mirandole."
p. 181-
ピッコ・デッラ・ミランドーラによるキリスト教のカバラ的確証における古いものと新しいもの(新旧聖書)
Wolf-Dieter Müller Jahnke, "Agrripa von Nettesheim et la
kabbale." p. 195-
ネッテスハイムのアグリッパとカバラ
Anna Morisi, "Galatino et la kabbale chretienne."
p. 211-
ガラティーノとキリスト教カバラ
Pierre Deghaye, "Le philosophie sacree d'OEtinger."
p. 233-
エッティンガーの神聖哲学
Genevieve Javary, "A propos du theme de la Sekina : variations sur le nom
de Dieu." p. 281-
セキナのテーマについて:神の名のヴァリアントについて
Index des nom propres p. 307-
人名索引