ごくごく個人的な「本」日記
2024年1月
2024. 1. 31 水
ついに締切となったので、新作論文「ゼンネルトと隠れた性質・隠れた病気をめぐるルネサンス論争」“Daniel
Sennert and the Renaissance Debates on Occult Qualities and Occult Diseases” の原稿を編者のアーニャに提出しました。まだ粗削りのところもあるのですが、時間内での最善はつくせたと思いますので、あとは反応を待ちます。
2024. 1. 30 火
今日は15時から用事があり、家に帰ってきたのは19時すぎでした。さすがに疲れました。帰ってみると、入魂のブルーノ論文を寄稿した特集号「ルネサンスの汎神論と汎心論」が収録されている
Intellectual
History Review 誌がロンドンから送られてきていました。明日に写真を撮って投稿しましょう。
2024. 1. 29 月
今日は、メルマガの原稿を準備します。12月のベルギー遠征での発表原稿の後半を邦訳してお届けする予定ですが、邦訳そのものはできましたので、読みなおして推敲してから原稿をドロップします。>ドロップしました。2月2日の配信です。
2024. 1. 28 日
今日はスローな動きでいきます。そろそろ次号のメルマガも準備しないといけません。
来期は7月の水曜日に3回(3日、17日、31日)ほど、古楽院で公開講座をします。前回の続編として、近代以前の自然と人間について、奇跡と驚異、占星術、そして魔術・錬金術という軸のもとに、珍しく美しい図版たっぷりの入門編的な講座をおとどけします。
2024. 1. 27 土
ほぼできた原稿を予定どおりプルーフ・リーディングしてもらって完成しました。あと1回ほど読みなおして、編者に提出したいと思います。
2024. 1. 26 金
シカゴでのRSAについて、アマデオ君と朝8時からミーティングをおこないました。
さらに推敲をかさねます。残り時間もないですし、これでほぼ完成という段階に到達しました。週末にプルーフ・リーディングをしてもらい、週明けには提出したいと思います。
2024. 1. 25 木
久しぶりに中西さんと話をしました。ご無沙汰しておりました。
今日もひたすら推敲をかさねます。
2024. 1. 24 水
今日はひらすら推敲して、なんとなく言いまわしが滑らかでない箇所や同じ単語のくり返し、表記の不統一を洗いだしました。Girolamo が Girolamu になっているような凡ミスがあります。なんど見直しても、新しいものが見出せます。モグラたたきです。
2024. 1. 23 火
今回は深いところには入っていけず、マッピングに終始しているのですが、なんとか完成が見えてきました。当初の1月15日には間に合いませんでしたが、月末に延びた締切には間に合いそうです。題して、「ダニエル・ゼンネルトと、隠れた性質・隠れた病気をめぐるルネサンス論争」 “Daniel
Sennert and the Renaissance Debates on Occult Qualities and Occult Diseases” です。
2024. 1. 22 月
イントロも第2節もほぼできました。ただ大事なミーティングが朝8時からあることを、すっかり忘れていました。皆さん、申し訳ありません。
それから、古楽院の斉藤さんに頼まれている件も、すぐに作業しないといけません。
2024. 1. 21 日
フェルネルをあつかう第2節も、だいたいカタチになりました。明日は、イントロの作業をします。
2024. 1. 20 土
橋渡しとなるブリッジ的な第3節もだいぶカタチになってきました。明日はフェルネルをあつかう第2節に向かえそうです。
2024. 1. 19 金
さらに今日も雪が降っています。雪かきが大変です。
だいぶゼンネルトの部分はカタチになったので、短めの第3節のフェルネル以後の部分を作業しています。
2024. 1. 18 木
今日は午後から『オックスフォード版ガレノス必携』の編者のピーターが講演をおこないます。ホスト役のもう一人の編者であるラルフに講演後の夜会に呼ばれています。とても楽しみです。> 講演自体はガレノスには言及がなく、古代ギリシア・ローマにおける記憶と時間の問題だったので、僕には分からないものだったのですが、講演後の夜会ではラルフに良くしてもらえて、とても良い体験となりました。
2024. 1. 17 水
大雪となりました。昨日考えた追加節の執筆をつづけています。
2024. 1. 16 火
またまた今日も原稿の執筆に専念しています。第5節として、disputatio の分析を加えることにしました。
2024. 1. 15 月
ともかく原稿の執筆に専念しています。
2024. 1. 14 日
嵐のあとです。そのときには気がつきませんでしたが、夜半に3時間くらい停電があったようです。都市部でも緑が多いところでは、折れた大枝や倒木によって送電に影響がでるのです。
2024. 1. 13 土
今季有数の大嵐がくるということで、今日はスローな動きでいきます。
2024. 1. 12 金
ゼンネルトの初期の作品は、1620年前後に第2版がだされていることが多いのですが、どうも僕の使いたいテクストは初版と第2版でだいぶ違うことに気がつきました。つまり隠れた性質や隠れた病気について、1620年前後に大幅に加筆しているのです。『医学の基礎』Institutiones medicinae (1611年)や『自然科学の概要』Epitome naturalis scientiae (1618年)などの主要な著作は、両者を見比べながら進まないといけないと思います。
2024. 1. 11 木
昨年6月にドイツのゴータで、ゼンネルトをめぐる国際会議が開催され、そこで隠れた性質と隠れた病気について招待発表をしました。その原稿を論文化する作業をはじめています。前段のフェルネルの部分よりも後半のゼンネルトの部分が長くならないと不味いわけですが、なかなか苦戦しています。
2024. 1. 10 水
いまのところ把握しているだけで、今年中に出版される論文は2つあります。ひとつはブルーノ論文で1月19日ごろ、もうひとつはガレノス受容論文で4月9日ごろに出るでしょう。しかし年初の段階でここまで明確に分ってしまうと、ワクワク感は減ってしまいますね。贅沢な悩みだとは思いますが、普段はつねに宙ぶらりんな状況にあるわけですから、ご容赦ください。
2024. 1. 9 火
レアな雑誌に出た論文「霊魂の乗物についての学説の起源をめぐる考察」Jens Halfwassen,
“Bemerkungen zum Ursprung
der Lehre vom Seelenwagen,”
Jahrbuch für Religionswissenschaft 2 (1994), 114-128 を見つけられる方はいませんか?精気・スピリトゥスについての発表を論文化するときに使います。お助けください。よろしくお願いします。
2024. 1. 8 月
朝8時から、ルー君と第1章の留意点について話しあいました。3時間ほど話しっぱなしだったので、さすがに声が枯れてしまいました。しかし作業の要領はつかめたと思いますので、あとはリズムをつくるだけです。第2章のタタキ台は2月末までに提出していただく方向です。
コラボ企画の選書リストは、すでに注文済のものもあり、残りもすべて注文しましたという素早い対応をいただきました。素晴らしい。書店さんも乗り気ですね!
2024. 1. 7 日
今日はスローな動きでいきます。
2024. 1. 6 土
丸2日の作業でほぼチェックが終わりました。熱いうちにやりたいところですが、月曜日にオンラインで保留点や留意点を相談します。まだ足りないことはあるのですが、第一ヴァージョンよりはずいぶんと良くなりました。1年のあいだに成長がありましたね。
コラボ企画の選書リストを送りだしました。基本的には、BHチャンネルに登場したり、ご縁のあったりという著者さんたちの一般読者向けの作品群から、3000円以内のアイテムを選ぶようにしました。コミックや小説をあわせて、10アイテムほどになります。このリストからお店の色に合うものを選んだり、ほかに加えたりしていただければ良いかと思います。
岩手の一守書店さんが担当しているカシオペアFMのコーナーで、学魔・高山宏氏からの年賀状の話をされたようです。ああ、この話は聞きたかったです。音源をもらえるように手配しておけば!と思いました。
2024. 1. 5 金
処理の難しい引用については、原典テクストのスクショを送ってもらいました。だいぶ見通しが良くなりました。
2024. 1. 4 木
締切が延びたために息ができるようになり、12月半ばにいただいたルー君の著作原稿をチェックしはじめました。まだ完全に感覚がもどっていないので、なかなか進みません。
2024. 1. 3 水
ゴータでの国際会議から生まれるゼンネルト論集の締切は1月15日ということで、もうちょっと時間に余裕があったら良いなと思っていたら、編者から1月末に変更という連絡がありました。これは予期しなかったボタモチですね。
2024. 1. 2 火
年明けからの天変地異に未曾有の航空事故と、ものすごい展開に気持ちがついていかない方々も多いかと思います。ココロを落ちつけるために、出版を先取りしてガレノス論文のPDFを公開しました。こちらです。よろしければ、リンク先の頁にある3個点のプル・ダウンに入っている推薦ボタンを押していただくと嬉しいです。
すでにアマゾンのカタログに『オックスフォード版ガレノス必携』のデータも入っているようです。こちらです。
2024. 1. 1 月
ガショー。本年もよろしくお願いします。
『オックスフォード版ガレノス必携』への寄稿の校正ゲラを断続的に見直しています。個人的には、完成度の高い論考になっていると思います。2018年秋に発表原稿、2020年初頭に論文化、微調整版を2021年に再提出、そして2024年春に出版ですので、足かけ6年となります。まさにアルス・ロンガですね。
なんと!12月に生配信をおこなった岩手の一守書店さんから、学魔・高山宏氏からなんの前触れもなく年賀状が送られてきたという驚くべき報せがありました。なんとも粋な計らいですね!「ヒロ・ヒライ氏のファンとしてBHチャンネルをチェックしている老人です」という一節も見出せます。皆さんもBHチャンネルに出演すれば、学魔の眼にとまる可能性がありますよ!