ごくごく個人的な「本」日記
2015年4月
2015. 4. 30 木
今日のセミナー 『人間とコスモス:古代から近代までの哲学・科学・宗教』では、17世紀英国のケンブリッジのプラトン主義者カドワースの形成的自然の理論を批判するライプニッツのテクストを読みます。彼にとっての予定調和の世界について語り合います。神と世界の関係は?ルター派神学の影響は?奇蹟の位置づけは?自由意思は?などなど疑問はつきません。
先々週くらいからの作業ですが、インテレクチュアル・ヒストリーについての読書案内の範囲を大幅に超えて読みつづけています。だんだんと様子が見えてきたので、この調査から得られた知見をまとめた小史をメルマガで送ることにしました。今回はその前編として1900年から1985年までの部分です。1)19世紀末から1930年代までのインテレクチュアル・ヒストリーの起源、2)40年代から60年代までの観念史の誕生と黄金期、3)70年代のケンブリッジ学派による観念史の批判、4)80年代の自信喪失と混乱という四部構成です。
2015. 4. 29 水
オランダに移動します。新マヤト計画について、いろいろ議論しました。だんだん計画の姿が見えてきました。
2015. 4. 28 火
トニーの『テクストの擁護者たち』のオビ文を考えています。メルマガを先に書かないといけないのですが、そちらに移れないでいます。
2015. 4. 27 月
そろそろ来年3月末から4月初めにボストンでおこなわれるルネサンス学会のパネル企画について構想を練らないといけない時期に来ています。
今日は、初心者セミナー 『科学革命を読む』の第4回目、キミアを中心とする月下界のことを扱う第4章を読みます。> なかなかの盛り上がりだったと思います。関連ツイートをまとめておきました。次回は、5月18日(月)の20時から、人体と生物についての第5章を読みます。
2015. 4. 26 日
ウィキペディアに書いたキミアの記事ですが、フェイスブックでの告知だけで1400人にリーチと、これまでの最高記録です。ツイッターでの告知もリツイートが
65、お気に入りが 95 と伸びています。皆さんの関心は、とても大きいように思われます。
そろそろ今月も次号のメルマガの準備をしないといけません。まだ何にするか決めてないのですが、ここのところ続けていた調べものについて、まとめてみようかなと思っています。
来週の土曜日から1週間ほどアメリカに行きますので、今のうちにカバンなどを準備もしないといけません。
2015. 4. 25 土
菊地原君が今日の14時から御茶ノ水で、科学史学校の一環として『パラケルススと魔術的ルネサンス:錬金術、占星術、自然魔術』という講演をおこないます。東京で彼を見ることができるレアな機会です。同時に『知のミクロコスモス』を行商するために、斉藤ハンナさんに手伝っていただきました。感謝です!> 講演会に行けなかった人のために、少ししかないのですが、関連ツイートをまとめました。
そのパラケルスス関係で、澤元さんの新訳がでたようです。本草学関係の『ヘルバリウス』と『マケルの詩注解』が入っています。これも、要チェックです。菊地原君の『パラケルススと魔術的ルネサンス』の第2章とあわせて読むと理解しやすいでしょう。
2015. 4. 24 金
画期的な国際シンポジウムを日本で開くことを計画中です。10月ごろがファンドの応募のための時期らしいので、それまでにだいたいの青写真をつくっておきます。アメリカ、ヨーロッパ、台湾などからも人を呼ぶつもりです。発表したい人は早めに連絡してください。
A・モミリアーノの歴史方法論についての論文を見つけました。「系譜学としての骨董主義:モミリアーノの方法」 Rebecca Gould, “Antiquarianism as
Genealogy: Arnaldo Momigliano’s
Method,” History and Theory 53
(2014), 212-233 です。
帰りの電車のなかでアダム君の第3章を読みました。いろいろ気がついたことがありますので、スカイプか何かで明日にでも話せたらいいでしょう。
2015. 4. 23 木
オランダに移動して、そのままセミナー 『人間とコスモス』となりました。今日は、17世紀英国のロバート・ボイルの『自然についての自由な考察』(1686年)を読みます。学生君たちに宿題で与えた質問への答えは、真っ向から対立しているので、議論が楽しみです。> 前半はデカルトや機械論における奇蹟の位置づけ、後半はあいまいな自然という概念を排除して神と被造物としての世界のふたつの関係で見ていこうとするボイルの見解について議論しました。
クニ君が、ある件で心配しているので動いております。
2015. 4. 22 水
今日はゼネストのために電車が動かないので、BH 本館で作業しています。
セミナーの準備の副産物として、ボイルの歴史観および宗教観にアプローチするための面白いマテリアルをみつけました。これは、時間のあるときに掘り下げてみたいと思います。そのさいには、トニーも示したように、ある著作家が自分で斬新だと主張する部分ではなく、伝統にいかに依拠していたかを炙りだすことが肝要でしょう。秋以降に時間をみつけて、アタックしたいと思います。僕の第3作へのプロローグとしたいと思います。
2015. 4. 21 火
木曜日のセミナー 『人間とコスモス』の準備をしています。今週は、科学革命の立役者ロバート・ボイルの『自然についての自由な考察』(1686年)を読みます。ずいぶん昔に読んだので、いま読み返すと新鮮です。
なんと明日はオランダへの移動日ですが、どうやらベルギー国内はゼネストのようです。困りました。
2015. 4. 20 月
グローバリゼーションを意識しているので、去年のものと微妙に違うと思うのですが、今年のアン・トムソンのインテレクチュアル・ヒストリーについてのセミナーの流れです。1学期のもので全10回です。これをみても、ウォーバーグ学派、ポプキン学派、グラフトン学派はありません。もっというと、ドイツやフランスでの成果には目配せしていますが、イタリアの達成については沈黙しています。
Introduction
Lovejoy
and the History of Ideas >ラヴジョイです
Isaiah
Berlin and the Cold War
Contextualism
and the History of Political Thought >
ケンブリッジ学派はここです。
History
of Mentalities and Cultural History >
シャルチエ学派はここです。
Begriffsgeschichte
and the History of Philosophy
Foucault,
Langage and Discourse >
フーコーです
Orientalism
>サイードですね
Post-colonialism
and European Intellectual History
Current
Debates
このような本質的には哲学・思想のバック・グラウンドをもつラヴジョイ学派&スキナー学派の方向性と、歴史学のトニーの作品がおおきく異なる理由は、ルネサンス期の人文主義に注目した点にあると思います。人文主義そのものは知的な運動ですが、哲学・思想ではありません。学説・概念のような知の内容ではなく、知をあつかうときの手つきというか眼差しです。
これが思想とは一口にいえない知の営みである普遍史・年代学、古遺物、聖書解釈、偽書といったものへの関心につながり、そこからアン・ブレアのような情報処理、フィンドレンのようなコレクションや博物館への関心へと結びついていくのです。説教や記憶術、正統性・古代性の捏造、キリシタンといった『知のミクロコスモス』であつかった諸テーマは、まさにこの部分にうまく呼応していると思えます。
ある意味で、「知」 sapietia にたいする「技芸」 ars、そうです知の営みというのは、知にまつわるアルスなのです。どうして僕自身この問題にこだわるかというと、そもそも医学や錬金術、占星術もそれを支える学説や概念もありますが、実践とむすびついたアルスでもあると考えるからです。これは哲学・思想だけでは片づけられません。
2015. 4. 19 日
昨日の作業の流れで日本語版のウィキペディアを見ていたら、「錬金術」の項目はあまりにも間違いが多いことに気がつきました。これを直しているのも大変なので、近いけれど同一ではない「キミア」の項目を立ち上げることにしました。完成度を上げるために北村さんにアドヴァイスをいただきました。感謝です!> つづいで、その補足となる「クィンタ・エッセンチア」や「普遍医薬」、「ルペシッサのヨハネス」の項目をつくりました。
ヨシ君にもらったアン・トムソンが来日時に配ったインテレクチュアル・ヒストリーの読書案内に載っているアイテムを時代順に読んでいます。前半は基本的にラヴジョイ式の観念史の話ばかりです。やっと2000年代に入りましたが、僕の勝手な印象をいえば、観念史の人たちはどうも歴史のヒダを扱っているというよりも、理屈っぽい議論ばかりです。フーコーとかデリダとか、どうでも良い話が多すぎます。> ここにはワールブルク学派やポプキン一派の話なども出てきません。偏っている印象です。
それから、個人的にはずっと疎遠だったスキナーとかポーコックといったケンブリッジ学派についても、徐々に勉強しています。まだ良く分からないのですが、この流れで占星術などを研究の対象にすることはあり得るのでしょうか?
2015. 4. 18 土
ここ1週間ほど断続的に、日本語版ウィキペディアにインテレクチュアル・ヒストリーについての項目をトニーの本の邦訳版によせた解説文をもとに書いていました。まだまだ完成ではないですが、それなりになったのでお披露目します。ウィキペディアの性質上、匿名の記事になってしまうのですが(誰が見たって僕が書いたと分かりますよね?)、グーグルの検索で上位にくるのでこの媒体を選んだ次第です。
『知のミクロコスモス』にも寄稿してくれた赤江君の待望の世界デビュ作 『托鉢説教コレクション、その生成から受容まで』
Yuichi Akae, A Mendicant
Sermon Collection from Composition to Reception (Brepols,
2015) のカヴァ写真が送られてきました!こちらにアップしました。
2015. 4. 17 金
昨晩はセミナーの興奮が冷めやらなかったのか、よく眠れなかったので、今日は朝からお疲れモードです。> 午前中にクニ君と科研プロジェクトの継続申請の書類を整備しました。
2015. 4. 16 木
今日はセミナー『人間とコスモス:古代から近代までの哲学・科学・宗教』の第8回目です。ヘンリー・モアの生徒で、ライプニッツにも影響を与えたといわれる女性アン・コンウェイのテクストを読みます。> こじんまりとしたグループでしたが、なかなか良い議論だったと思います。生徒たちが盛んに議論をしてくれて、僕としてはとても満足です。
5月27日にベルリンのマクス・プランク研究所でテレジオについてのワークショップがあります。僕は、前回のテレジオ論文で端緒をつけつつも、時間切れでアタックできないでいた彼によるアヴェロエスの使用について発表する予定です。それまでに1週間ほどアメリカに行くので、来週あたりから発表の準備をはじめたいと思います。集中的にテレジオを読んでいたのは2009年の春ですから、かなり間隔があいてしまいました。
ついにトニー本『テクストの擁護者たち』の方は、邦訳版のためのカヴァのデザインがはじまるようです。> 原著のカヴァには書斎に座って研究に勤しむ文人の姿が描かれていますが、これはヨンストンの『自然の驚異集』(1665年)におさめられているヨンストンの姿です。
2015. 4. 15 水
オランダへの移動日です。マルセイユのタロットとイタリア・ルネサンスを代表する画家ボッティチェッリ、そしてフィレンツェのプラトン主義者フィチーノの関係をさぐるパリのクリストフの第1作『ロレンツォの決断:ボッティチェッリの≪プリマヴェラ(春)≫、詩学と哲学のはざまで』は、今春フランス、ドイツ、カナダ、ポーランドのテレヴィ局で放映されたドキュメンタリー番組のもととなった作品です。その翻訳計画が、とある美術系の出版社に提出されました。上手くいくように、皆さんも応援してくださいね。
工作舎の方から、待望のライプニッツの書簡集の第1巻は5月の発売予定だと知らせていただきました。皆さん、今年前半の大事件ですよ!
2015. 4. 14 火
どうもセミナーの後は、なにも手につきません。案の定、昨日は大したことをしなかったのですが、今日は2011年のベルリン会議から生まれる論集への寄稿「ルネサンスの医学論争における人間と動物の発生」 “Human and Animal Generation in
Renaissance Medical Debates” をチェックしないといけません。15日が締め切りです。>
なんとか終わりました。脱力系の編者なので、なにもしてないですね。それの方が、都合がいいですが。
ボルティモアのロヨラ大学にいるブルーノ学者&ルネサンスの宗教哲学の専門家リチャード(ブルム)に会うのは、5月4日となりました。2004年にロンドンで開かれたフィチーノ会議のときに投宿したホテルで朝食を一緒にしたとき少し話したことがあるだけで、その後はこれといった直接的なつながりはありませんでした。最近になって第2著作についての長尺のエッセイ・レヴュを書いてくれ、その後は新作論文が出るたびに所望してくれます。
2015. 4. 13 月
今日は日本時間の20時から、初心者セミナー 『科学革命を読む』の第3回でした。今回は天文学と占星術についての第3章を読みました。天体の動きの話などもあって難しいかなと思ったのですが、これまでのなかで一番楽しかったという感想を皆さんからいただきました。嬉しいかぎりです。こちらの関連ツイートをまとめておきました。次回は4月27日(月)の20時から、いよいよ錬金術の話もふくめた第4章をよみます。まだまだ今からでも間に合いますので、オブザーヴァとして参加したい人はご連絡ください。
2015. 4. 12 日
インテレクチュアル・ヒストリーの展開について分からなかったところを少しずつ埋めています。課題だったスキナーとケンブリッジ学派の位置づけが見えてきたかもしれません。1984年に発刊された「コンテクストにみる諸観念」 Ideas
in Context という叢書がカギとなっている感じです。タイトルが示すとおり、ラヴジョイ学派の観念史を意識しつつも、「諸観念」をコンテクストにおいていこうという姿勢です。収録されているタイトルから判断すると、テーマ的にはまだまだ正典主義のしばりがあり、旧来の哲学史よりの感じがしますが、1995年のクスカワさんの本になるとだいぶ変わってきます。
7月の国際シンポジウムにゲストとして呼ぶことになったルイス(カロリーノ)が発表のアイデアを送ってきてくれたのですが、これが本当に素晴らしい。ペドロ・ゴメスが学んだコインブラにおける宇宙論の伝統を、アーカイヴの調査もふくめて、1593年にアリストテレスの『天空論』注解が出るところまでトレースし、できれば豊後府内で要職についていたコインブラ出身のイエズス会士についても掘り下げるという野心的なものです。平岡君の研究との相性もピッタリです。お宝を掘りあてた感があります。
5月初旬に1週間ほどアメリカに行きますが、今回はボルティモアを訪れる予定です。ロヨラ大学でリチャード(ブルム)と、そして可能であればジョンズ・ホプキンス大学でクリス(チェレンザ)に会いたいと思っています。後者のところには、ジェルマーナの弟子で友人のテオドロ(カティニス)がいるのです。ぜひ来いと言ってくれています。星に導かれている感じがします。
2015. 4. 11 土
昨晩は時差ボケのせいか、20時から23時くらいまで爆睡し、そのあと朝4時くらいまで覚醒状態で、各地にメールを書いていました。
科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』から、今年の国際シンポジウムの日程が決まりました。7月18日(土)・19日(日)、学習院女子大学でおこなわれます。今回のテーマは、「ルネサンス人文主義とキリシタンの世紀」となると思います。現在、海外ゲストの選定と国内からの発表者の打診を進めています。そんななか、知の饗宴@新潟でも発表していただいた久保田静香さんが、Ramus, French and the
Myth of the Ancient Gaul という発表をしてくれることになりました。このままで世界に通用する惚れ惚れとするタイトルです。『知のミクロコスモス』的であるとも思えます。この科研費プロジェクトは、世界に通用する人材を育成することを理念にもっています。> あのウォーバーグ研究所のチャールズ・バーネットさんも、参加してくれることになりました。
2015. 4. 10 金
朝10時から2時間近く、クニ君の本の原稿についてクリストフと3人で議論をしました。午後は、簡単な残り作業をしつつ、14時半の電車に乗ってベルギーに帰ってきました。ふう。なんとも長く感じられる2日間でした。
昨日の夜に、ディディエからもらった偽パラケルスス文書についての国際会議の口上を、さらに磨き上げていました。おそらく、これで良いでしょう。ディディエに送り返しました。OK が出たら、お披露目します。
2015. 4. 9 木
時差ボケで午前3時に目が覚めてしまいました。これではさすがに早過ぎますが、どうもまた眠りにつけない感じです。今日は午後に、久々にセミナー『人間とコスモス』があるのでオランダに移動しないといけません。
セミナーのあとに、今週は一日少ない分、いろいろな雑用を21時までやっていました。時差ボケのなか、なかなか大変な一日でした。ベルリン遠征の決算について、アマゾンの送付、マテリアルのスキャンなどです。5年目にしてはじめて、守衛さんが僕のオフィスにはいってきて、消灯して帰ってくださいといわれました。
ディディエから偽パラケルスス文書についての国際会議の口上案がきました。最近は、彼も英語で書くようになってきましたが、まだまだ不自然なところもあり、できるだけスムーズなものにする作業をしました。だいぶ良くなったと思います。
2015. 4. 8 水
フライトはスムーズでしたが、眠れませんでした。9時過ぎに着陸して、リェージュのBH本館には11時前に戻ってきたのですが、荷物を片づけた後にはさすがに最後は疲れたのか、暖房を切ってあったのでアパートがなかなか暖まらないからなのか、ベッドに入って13時から16時くらいまでウトウトしていました。
2015. 4. 7 火
今日のフライトで欧州に戻ります。今日は一転して曇り空です。カゼは長引いてます。
2015. 4. 6 月
11月のサンフランシスコの件、一緒に行きたい人はいませんか?楽しいですよ。何人かに声をかけています。
ついに、最終チェックの終わったトニー本の原稿一式を出版社の担当者の方に送りだしました。これで版組に入ります。第1ゲラが出てくるのは5月という感じです。ここからはジェット・コースターのように作業がすすむと思いますが、はたして8月中旬の発売予定に間にあうでしょうか?5月と6月は忙しくなるでしょう。皆さん、応援してくださいね。
明日の夜のフライトで欧州に戻ります。
2015. 4. 5 日
今日はイースターの日曜日です。まだカゼが治っていないので、ゆっくりです。
例の5巻からなるアヴィセンナの『医学典範』の全英訳ですが、ためしに第1巻だけを中古で入手してみました。それを見ているのですが、どうも章立てがアラビア・ラテン伝統とは異なるので、どういう構造になっているのが理解するためにラテン語版と比べてみないといけません。リェージュに帰ってからですね。
11月にサンフランシスコでおこなわれる米国科学史学会で、占星術についてのセッションを組みます。やっとのことで4人の発表者のデータが揃いました。月曜日が受付の締め切りですので、今日明日中にオンラインで応募しないといけません。
2015. 4. 4 土
このあと、9日(木)午後のセミナー 『人間とコスモス』ではジョルダーノ・ブルーノを読み、13日(月)20時の初心者セミナー 『科学革命を読む』では第3章を読みます。
ベルリンですべての行事が終わった後にディディエのホテルまで一緒に帰り、そのラウンジ・バーで一杯ひっかけたのですが、そこで聞いた話に驚きました。じつは、パリで錬金術史を研究しているシルヴァンはあのクリステーラーのもとで博論を書いたようです。なぜディアチェットといった16世紀のプラトン主義者に興味をもっていたのか、これで納得しました。じつはハンキンスやジル・クレイと同じ門下だったのですね。
2015. 4. 3 金
やはり朝起きるとノドが痛いです。腫れています。こちらの錠剤を飲むと楽になすが、治ったのではないのですね。今日はなんとしても、トニー本の残りの第4章の作業をしたいと思います。> 終わりました!
占星術についてのユトレヒトでの国際会議のつづきとして、今年11月にサンフランシスコでおこなわれる科学史学会で「占星術の疎外化」についてのセッションを組もうとしています。今月6日が締め切りなので、かなりの勢いでメールが往来しています。タイラ、アンナ、リンケ、アーロンの4本の発表による布陣になりそうです。僕はオーガナイザーと司会として名を連ねます。
2015. 4. 2 木
朝起きたらノドが痛い、ああ、カゼをひいてしまったかなというところです。はやめにクスリを飲んで対処します。
午前の終わりから始動して、第7章と第8章の修正を終わりました。残りは長尺の第4章と第9章です。もう少しです!> なんとか第9章も終わりました。あと残りは第4章です。
2015. 4. 1 水
なんだか今日は花粉がいっぱい飛んでいるようで、目鼻がとても厳しいです。ベルリンでのルネサンス学会で開催したパネル「キリシタンの世紀とイエズス会士たち」は大成功でしたが、そこで撮った動画を編集してアップしました。こちらから、ご覧ください。
トニー本の作業は長い第4章をとばして、第5章と第6章を片づけました。明日は、少なくとも第7章と第8章について作業したいと思います。この調子でいけば今週中には全部を終えることができると思います。