10年に一冊の重み

 

 

 

BH的観点から集めた

人の人生を変えてしまうような10年に1冊出るか出ないかの

知の金字塔を集めるコーナーです。

基本的に全てです。

 

2冊入ってるところもありますが、許して下さい。

 

 

 

1990年代

 

Gad Freudenthal,

『アリストテレスの質料的実体の理論:熱とプネウマ、形相と霊魂』

Aristotle's Theory of Material Substance: Heat and Pneuma, Form and Soul.

Clarendon, Oxford, 1995.

大冊ではありませんが、何という深み。シビレます。まだの人は、早く手にして欲しい。

天と地を結ぶカギは、既にアリストテレスが持っている!

 

 

1980年代

 

N.E.Emerton,

形相の科学的再解釈

The Scientific Reinterpretation of Form.

Cornell Univ. Press, New York, 1984.

僕の人生を変えてしまった1冊。形相、粒子、ミニマ、スピリトゥス、種子、全てあります。

 

 

1970年代

 

Robert Halleux,

『錬金術のテクスト』

Les textes alchimiques.

Brepols. Turnhout, 1979.

この本はすごいんです、ホント。自分の指導教官がこんな人なんて長いこと知らなかった。

 

 

 Allen G. Debus,

『ケミカル・フィロソフィ』

The Chemical Philosophy.

New York, 1977.

ついに邦訳(平凡社、1999年)されました。もう説明は要りません。

 

 

1960年代

 

Jacques Roger,

18世紀のフランス思想における生命の科学』

Les sciences de la vie dans la pensée française du XVIIIe siècle.

Paris, 1963.

英語による部分訳が最近出された生命の科学の金字塔。

僕を科学史家になろうと決めさせた1冊。

 

 

Frances A. Yates,

『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス主義的伝統』

Giordano Bruno and the Hermetic Tradition.

Routledge, London, 1964.

BHの活動展開の根底にはこの本があると思います。

 

 

1950年代

 

Walter Pagel,

『パラケルスス:ルネサンス期の哲学的医学へのイントロダクション』

Paracelsus: An Introduction to Philosophical Medicine in the Era of the Renaissance.

Karger, Basel, 1958.

永遠のパーゲル。

 

 

1940年代

 

André Festugière,

ヘルメス・トリスメギストスの啓示

La révélation d’Hermès Trismégiste.

4 vols. Gabalda, Paris, 1942-1954.

実は1940年代は豊作で他にもいろいろあるのですが、これに尽きると思います。

 

 

1930年代

 

Arthur O. Lovejoy,

『存在の大いなる連鎖』

The Chain of Being: A Study of the History of an Idea.

Harvard Univ. Press, 1936.

邦訳あり。History of Ideas のスリリングさが最も良く分かる書。

 

 

Reijer Hooykaas,

『元素の概念の歴史的・哲学的発展』

Het Begrip Element in zijn historisch-wijsgeerige Ontwikkeling.

Ph. D. diss. Univ. of Utrecht, 1933.

一般公開されてないのですが、英訳もあります。やはりスゴイね、この人は。

 

 

1920年代

 

Lynn Thorndike,

『魔術と経験科学の歴史』

A History of Magic and Experimental Science.

8 vols, Columbia Univ Press, New York, 1923-1958.

8巻組みで35年かかってますが、基本中の基本。これを使わない人が多すぎる。

 

 

Julius Ruska,

『エメラルド板:ヘルメス主義文学の歴史への貢献』

Tabula Smaragdina : Ein Beitrag zur Geschichte der Hermetischen Literatur.

C. Winter, Heidelberg, 1926.

超人のマスター・ピース。歴史学における文献学的手法を学びたければ、これを。

 

 

1910年代

 

Pierre Duhem,

『世界の体系:プラトンからコペルニクスまでの宇宙論史』

Le système du monde : histoire des doctrines cosmologiques de Platon à Copernic.

10 vols, Hermann, Paris, 1913-1959.

何と言っても、世界の体系ですからね。未完の大河ドラマ。マッシヴ!

 

 

1900年代

 

Ernst Cassirer,

『近代の哲学と科学における認識の問題』

Das Erkenntnisproblem in der Philosophie und Wissenschaft der Neueren Zeit.

3 vols, Bruno Cassirer, Berlin, 1906-1920.

ついに邦訳の始まった永遠の古典。

 

 

1890年代

 

Kurd Lasswitz,

『中世からニュートンまでの原子論の歴史』

Geschichte der Atomistik vom Mittelalter bis Newton.

Voss, Leipzig, 1890.

日本のドイツ学の方々には、これこそを邦訳して欲しい。

 

 

 

 

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