New Ficino Lounge

 

フィチーノ研究の新ラウンジ

 

 

 

その1

  

日本語で何が読めるのか?

 

1.著作の邦訳

『恋の形而上学−フィレンツェの人マルシーリオ・フィチーノによるプラトーン『饗宴』注釈』、国文社、1985年。
(『プラトン『饗宴』注解−愛について』の全訳です。)
 
『ピレボス注解−人間の最高善について』、国文社、1995年。
(これも全訳。 インデックスなし。)
 
  
   
2.研究書
 
A.
モノグラフィ 邦語のモノグラフィが少ない事に驚かされます。
 
アンドレ・シャステル、『ルネサンス精神の深層−フィチーノと芸術』、平凡社、 
 
 
B.
フィチーノを扱う章があるもの(ここは、かなりな量になるのでセレクト)
 
D.P.
ウォーカー、『ルネサンスの魔術思想−フィチーノからカンパネッラまで』、平凡社、1993年。
 
E.
カッシーラー、『シンボルとスキエンティア』、ありな書房、1995年。
 
I.
クリアーノ、『ルネサンスのエロスと魔術』、工作舎、1991年。
  
P.O.
クリステーラー、『ルネサンスの思想』、東大出版、1977年。

P.O. クリステーラー、『イタリア・ルネサンスの哲学者』、みすず書房、1992年。
 
クリバンスキー、パノフスキー、ザクスル、『土星とメランコリー』、工作舎、1991年。
 
伊藤博明、『神々の再生−ルネサンスの神秘思想』、東京書籍、1996年。
   
 
 
3.論文  おそらく根占献一さんが、邦語でフィチーノについて最も多く書いているのでしょう。まとめると、それだけで大きなモノグラフィになりますね。その後は、伊藤兄弟さん、そして最近では、河合さんという感じでしょうか?
  
伊沢東一、「プラトン学院のオルペウス−フィチーノの哲学と宗教」、『拓殖大学論集』、第145号、1983年。
 
伊藤和行、「マルシリオ・フィチーノの長命論」、『ルネサンスにおける異教的伝統の再検討』、平成6年科学研究費補助金・総合研究(A)研究成果報告書、研究代表者・伊藤博明。
 
伊藤和行、「マルシリオ・フィチーノの健康論」、『日本医史学会誌』、第41巻、第1号、1995年。
 
伊藤和行、「混沌たる自然−ルネサンスの魔術的宇宙観−」、『理想』、第649号、1992年。
 
伊藤博明、「マルシリオ・フィチーノにおける愛の問題−amor celestis amor vulgaris −」、北海道哲学会、『哲学』、第17号、1981年、22-45頁。
 
伊藤博明、「マルシリオ・フィチーノの魔術論」、全国若手哲学研究者ゼミナール編、『哲学の探求』、第11号、1983年、44-56頁。
 
伊藤博明、「イタリア・ルネサンスにおける神秘主義−フィレンツェ・プラトン主義の愛の理論をめぐって」、川端香男里編、『神秘主義−ヨーロッパ精神の源流』、せりか書房、1988年、135-175頁。
  
大川端穂、「マルシリオ・フィチーノ−その思想の概観」、小倉志祥編、『近代人の原像』、弘文堂、1980年。
 
加藤守通、「フィチーノの技術(ars)論」、『イタリア学会誌』、第39号、1988年。
 
河合成雄、「フィチーノの愛の理論における個人の位置づけをめぐって」、『イタリア学会誌』、第43号、1993年。

河合成雄、「フィチーノの『生について』における護符の効用をめぐっての考察」、『ルネサンス研究』、第3巻、1996年。
 
河合成雄、「フィチーノの「意識」と「魂」」、『ルネサンス研究』、第4巻、1997年。
  
根占献一、「フィチーノと歴史−プラトニズムとマイネッケの歴史主義」、『西洋史学』、第112号、1979年。

根占献一、「マルシリオ・フィチーノにおける哲学と宗教の関連づけとその史的発展」、『イタリア学会誌』、第27号、1979年。

根占献一、「フィチーノとヘルメス−ルネサンス・ヘルメティズム研究(1)」、『早稲田大学大学院文学研究科紀要』、別冊第6集、1980年。
 
根占献一、「フィチーノにおける占星術の問題」、『イタリア学会誌』、第31号、1983年。
 
根占献一、「フィチーノとジョヴァンニ・ピーコ−ルネサンスにおける『パルメニデス』解釈の相違について」、『史観』、第108冊、1983年。
 
根占献一、「フィチーノ」、上智大学中世思想研究所編、『ルネサンスの教育思想(上)』、東洋館出版、1985年。
   
根占献一、「フィチーノ研究・翻訳の動向」、『理想』、第623号、1985年。
 
根占献一、「フィチーノのフーマニタース概念−彼の三書簡の翻訳を兼ねて」、『西洋史論叢』、第8号、1986年。
 
根占献一、「ルネサンスの幸福論−フィチーノにおけるフォルトゥーナとフェリキタース」、『社会科学討究』、第104年、1990年。
 
根占献一、「新たなフィチーノ像−新世代の研究者による写本研究と資料発掘」、『ルネサンス・プラトン主義形成と美の理念』、平成2年科学研究費補助金・総合研究(A)研究成果報告書、研究代表者・佐藤三夫。
 
根占献一、「ペトラルカとフィチーノにおける聖アウグスティヌス−キリスト教・異教間のかなめとして」、『ルネサンスにおける異教的伝統の再検討』、平成6年科学研究費補助金・総合研究(A)研究成果報告書、研究代表者・伊藤博明。
 
根占献一、「マルシリオ・フィチーノ−『プラトン神学』と霊魂不滅の伝統」、根占献一ほか、『イタリア・ルネサンスの霊魂論』、三元社、1995年。
 
米澤潔弘、「ルネサンスのネオプラトン主義的世界観−マルシリオ・フィチーノ研究の現在」、『上智史学』、第30号、1985年。
  
  
 
4.その他 フィチーノ周辺について
 
BHの『初心者の部屋』とその論文編も参照して下さい。
 

 

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