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ごくごく個人的な「本」日記

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20157

 

2015. 7. 31

  来年の74日にオックスフォード大学で、キミア長命にかんする国際会議が予定されています。そこで発表するよう招待されました。問題ないので受諾しました。楽しみですね!

 

 

2015. 7. 30

  以前にもここに書きましたが、この夏休みには論文の校正が2本(アンドレアス論集とピッツバーグ論集)ほど予定されています。ということは、どちらも年内に出るかも知れません。最近は、ある年にはほとんどなく、別の年には集中して何本も出ることが多くなっています。コンスタントに出てくれるとありがたいのですが、こればかりは調整が難しいですね。さらに年末にかけて、シカゴのキミア論集とナンシーさんの記念論集も動きがありそうです。

 

  811日(火)の真夏の研究会のプログラムです。どうぞよろしく。

 

  BHファンのために開催する新宿ゴールデン街のオシャレ・スポット 『クレマスター』 でのトークショーは、明後日の土曜日19からです。アーティストでモデルの斉藤帆奈さんをはじめとするゲスト陣と、楽しいトークをします。

 

 

2015. 7. 29

  父親につきそって大学病院へ行き、話を聞いて帰ってきました。もう一度、12日に行くことになるかもしれません。

 

 

2015. 7. 28

  今日はカワゴエに新たにインターネットをひくために J-COM の人がくるので立ち合います。> 契約書の作成なのですが、16時から17時くらいまでかかりました。つぎは、87日(金)に13時から工事の人が来ます。ケーブル・テレヴィと電話は引かれているので、ネットを足すだけです。それほど大がかりなものではないでしょう。

 

  じつはここ数年、視力の悪化のせいで文字が読みづらくなり、日常生活にも支障をきたしていました。先週の土曜日にレンズだけ新調することにしました。81に到着するのを心待ちにしています。これまでの苦労から解放されることを祈ります。

 

 

2015. 7. 27

  今日はお休みして、逗子にいってきました。

 

 

2015. 7. 26

  国際シンポの動画もすべてアップできました。第1日目第2日目をプレイリストにしましたので、お楽しみください。

 

 

2015. 7. 25

  811日に JARS 主催の第2回の真夏の研究会 『アリストテレスから不干斎ハビアンまで』 をおこなうことになりました。今回は、アダム君がおそらく10年ぶりに日本で研究発表をします。それから、若手のスコトゥス研究者の本間さんが参加されます。盛り沢山の内容ですので、お楽しみに!

 

 

2015. 7. 24

  823日(日)に下北沢でおこなわれる 『テクストの擁護者たち』 の出版記念イヴェントについて、いくつか担当の方と話しあいました。つぎの85日のミーティングで見本を手にとることができるかもと期待していたのですが、できあがりはお盆直前の811日のようです。書店への配本はお盆明けの20ごろとなる模様。

 

  先日の国際シンポから2日目の発表の動画をアップしました。順々に紹介していきます。

 

 

2015. 7. 23

  アンドレアスの動物論集の編集校が帰ってきました。前回の問題は解決しているでしょうか?コンヴィニでプリント・アウトして校正したいと思います。

 

 

2015. 7. 22

  この春から断続的につづいていた今回の国際シンポとつぎのルネサンス学会の準備の陰で、がんばってくれたクレアの慰労のために伊豆下田に行ってきます。あいにく台風が近づいているのが、気になります。ネットにつなげるか分かりませんので、あしからず。

 

  ルーマニアのブカレストで来年121-22日におこなわれる予定の国際会議 『植物を操作する:ルネサンス・初期近代における実験室としての庭園“Manipulating Flora: Gardens as Laboratories in Renaissance and Early Modern Europe” コールが来ました。会議のスコープを説明する口上とともに、僕をふくむ招聘ゲストの名前が入っています。お庭研究の仲間として、ジュリエットと桑木野君に参加を呼びかけました。

 

 

2015. 7. 21

  『テクストの擁護者たち』 の出版記念トークショーが、8/23 (日) 下北沢でおこなわれます。その正式な案内が、話題のオシャレ・スポット BB のサイトに出ました。こちらです。早い時期のチケットの完売が予想されますので、皆さんもお早めに予約してください!

 

  今日も動画を編集してアップしています。国際シンポの第1日目はもうすぐ完了です。今回も、僕の方では発表陣の人選には細心の注意を払いました。ルイスを呼んだのは平岡君にとって刺激になるだろうと、ディディエアマデオ君にとって良いだろうと、そしてステュアート折井さんや渡辺さんには良いだろうという配慮からです。

 

  今回はじめて英語で発表することになった桑木野君や久保田さんには、大きな経験になったと思います。両人ともかなり緊張していたようですが、僕が司会をしながら質問が聞き取れていなさそうな場合には耳打ちしてあげたので、大きな問題もなく立派にこなしてもらいました。別のセッションでの質疑で立ち往生してしまったところは、司会の心配りが必要だったと皆さんに学んでもらえれば幸いです。

 

 

2015. 7. 20

  怒涛の一週間が過ぎ、今日は完全にオフ・モードということで、国際シンポンの動画をユルユルと編集していました。ちょっと宿舎のネットの速度が遅いので困るのですが、順次アップしていきたいと思います。まずは、一本目となったクニ君の発表をアップしました。つづいて、東君の動画も準備できました。

 

  お盆明けに第2回の真夏の研究会を開こうと思うのですが、5つのスロットはあっという間に埋まってしまいそうです。

 

 

2015. 7. 19

  ちょっと二日目は初日に比べて緊張が抜けたせいか、メモをとる手も休みがちでした。ちょっと反省しています。

 

10:00–11:00

Charles Burnett (Warburg Institute, UK): Music as the Vehicle for Spreading Western Culture in Japan’s Christian Century

Takayoshi Kisaki (University of Tokyo): Jurisdiction Disputes between Cardim and Semedo over the Jesuit Macao College in the 1640s

 

11:30–12:30

Yoshimi Orii (Keio University): Catholic Reformation and Japanese Hidden Christians

Stuart McManus (Harvard University): Martinho Hara (c. 1568–1629): A Japanese Cicero Redivivus

 

14:30–15:30

Carla Tronu Montané (University of London): Mapping Christian Confraternities in Early Modern Nagasaki

Yuko Shimizu (Meiji Gakuin University): The Impact of Christianity on Early Modern Japan

 

16:00–17:00

Giuseppe Marino (University of Tokyo): Renaissance Demonology and Jesuit Missions in Japan: Unreleased Stories from the Royal Archive of Madrid

Ken Nejime (GWC): Fabian Fucan and Renaissance Syncretism

 

  一本目のチャールズさんは、僕の予想に反してこれまで聞いたなかで一番よく書けている発表だったと思います。リコーダーの実演のオマケつきでした。二本目の木崎君の発表は、英語のアクセントが強すぎて僕には聞きづらかったです。もうちょっと練習して、アーギュメントも分かりやすければアピール度も上がるでしょう。

 

  ふたつの目のセッションでは、われわれのプロジェクトのコア・メンバーである折井さんによる発表でした。彼女は本当に魅力のある発表をします。込みいった赤江君の質問を理解できずに、3年目にして日本語が飛びかうというハプニングがありました。つぎのセッションのカルラさんは、長崎についての発表なのに、前置きが長くなかなか長崎に到着しないので冷や冷やしました。そして、清水さんはやはり英語での経験が浅くて質疑に難がありました。この辺が日本の限界なのかなと感じますが、誰にも最初の一歩というのはあるので今後に期待しましょう。

 

  最後のセッションのジョゼッペの発表は、ルネサンスの悪魔学とキリシタンの状況をみるのもので、僕のうるさい注文にしっかりと応えてくれた発表だったと思います。そして最後のトリをとった根占先生の発表は、じつは今日の話のなかではもっとも面白いものだったと思います。

 

  という感じで、2日間の国際シンポも無事に終了することができました。

 

 

2015. 7. 18

  さあ、国際シンポジウムの初日です。今日は西欧ルネサンス編ということで、ディディエルイスクニ君など8本の発表があります。宿舎のロビーに845の集合で、招聘ゲストの皆さんと会場に向かいます。最先端の学術研究に触れてください。9時半のスタートです!

 

09:30–10:00

Ken Nejime (Gakushuin Women’s College): Welcome and Introduction

 

10:00–11:00

Kuni Sakamoto (Radboud University): Scaliger Against Renaissance Naturalism

Shin Higashi (Tokai University): Humanism, Philosophy and Mathematics in the Renaissance

 

11:30–12:30

Luis Miguel Carolino (University of Lisbon): Jesuit Cosmology and Astrology at Coimbra

Hiro Hirai (Radboud University): Humanism and Astral Medicine in the Renaissance

 

14:30–15:30

Didier Kahn (CNRS, Paris): Paracelsus Censored by the Sorbonne (1578)

Amadeo Murase (Seigakuin University): German Paracelsians and Eschatology

 

16:00–17:00

Shizuka Kubota (JSPS): Ramus, French and the Myth of Ancient Gaul

Koji Kuwakino (Osaka University): Transforming the Art of Memory: Schenkel’s De memoria (1593)

 

  招聘ゲストのためのコーヒーができるのを待つために、950ごろから根占先生のウェルカム・スピーチがあり、そのあとに最初のセッションとなりました。そして、カルダーノスカリゲルの知性の位置づけについての論争をあつかうクニ君の発表で幕が開きました。ここのところ彼は、スピーチの技を意識的に磨いているのがわかります。スカリゲルの位置づけについて質問して、だんだん状況がみえてきました。つづいて、東君の発表はペトラルカの哲学や科学にたいする立場から話をおこして、16世紀における数学のルネサンスと人文主義の関係に入っていきました。

 

  午前中の第2セッションでは、リスボンのルイスがコインブラにおける宇宙論について、コインブラ注解を中心にあつかうものでした。平岡君には非常に興味ぶかい発表だったのではないでしょうか?その後は、僕のミゾーの占星医学についての発表でした。

 

  ランチの後、午後の最初のセッションはディディエのパリ大学におけるパラケルスス主義の検閲についての発表でした。つづいてアマデオ君によるドイツのパラケルスス主義者たちの終末論についての発表です。

 

  第1日目の最後のセッションから、久保田さんのラムスとフランス語についての発表です。英語で発表するのは初めてだということでかなり緊張していますが、大丈夫でしょう。最後は、桑木野君によるシェンケルの記憶術についての発表です。

 

  ということで、第一日目が終わりました。

 

 

2015. 7. 17

  ニューヨークから成田行きのフライトに乗ったクレアから8ごろ連絡があり、フライト中に病人が出たので途中のアラスカで一時着陸したという連絡をうけました。これで14に到着の予定が、2時間半ほど遅れて16時半になるようです。そうすると、今夜のイヴェントの真っ最中に池袋に到着するでしょう。

 

  明日の発表原稿を仕上げて、パワポもつくりました。今夜のイヴェント『キミア・ナイト』の準備も進めています。あいにくの台風ですが、良い会にしますよ!立教大学の10号館X-105教室で、18時半からです!> 多くの方に来ていただき、会場からの議論を交えて、あっというまに90分が過ぎてしまいました。皆さん、お楽しみいただけたと思います。

 

 

2015. 7. 16

  今朝も時差ボケで3に目が覚めました。

 

  運の悪いことに台風が近づいているせいか、朝から大雨となっています。今日の予定としては12時過ぎにクニ君とヨシ君とランチを食べて、夕方には羽田空港にルイスを迎えに行きます。20時過ぎに宿舎につくでしょうから、希望者たちと何かを食べに行く予定です。空いている時間で、読み原稿を微調整したいと思います。>2日ほど3時間ずつしか寝ていないので、ついに昼頃には動けなくなりました。クニ君とヨシ君とのランチを勘弁してもらうことに。まことに申し訳ありません。

 

  予定よりも15分遅れでホテルに到着し、それほど高くない近場のお寿司屋さんに皆で行きました。気に入ってもらえたようです。20時半からと遅くはじめたので、お開きしたときには23時近くになってました。連日アシストしてくれたアマデオ君には、お世話になりました。

 

 

2015. 7. 15

  今日の予定としては、朝イチでカワゴエの実家のケーブル・テレヴィ局に電話して、インターネットを申し込みます。そのあと立教大学に向かい、宿舎のカギを受けとってゲストハウスに入ります。13時に渋谷でフィラデルフィア時代の知りあいで、いま韓国にいるヒュンサブと合流して食事をします。今日の午後に到着するディディエ夫妻とアマデオ君と18時に合流して夕食をとります。

 

  201210月にアメリカのピッツバーグでおこなわれた国際会議 『初期近代の医学と哲学』 からの論集が、スプリンガー書店から出版される予定です。世界的に活躍する夢の寄稿陣による一冊です。版組・校正を担当するインド!のチームから連絡があり、8月中旬に校正、そして9月末に出版という連絡がきました。僕としては、タイミングには問題ありません。今年はほぼ同時に4の論集が大きく進展したので、少なくとも2くらいは年内に出版されることになるでしょう。

 

  立教のゲストハウスに入りました。これで普通にネットにつなげるようになりました。渋谷でフィラデルフィア時代の同僚のヤンサブと合流し、食事をしていろいろな話をしました。奥さんが東京でポストを見つけたようで、ソウルと東京を行ったり来たりする生活が続くようです。

 

  夕方から招聘ゲストたちとアマデオ君とホテルのロビーに18時半に待ち合わせして、夕飯を食べに行きました。遠方からはるばるやって来たゲストたちが仲良くなってリラックスするためにも、国際会議前にインフォーマルなディナーをすることは非常に大事です。

 

 

2015. 7. 14

  夏期で込みこみ状態だったのですが、夜間フライトだったせいか最初の食事後からぐっすり眠れ、到着の4時間前くらいに目が覚めました。12時間のうち4時間しかフライトを感じないのは助かります。定刻どおりに18時過ぎに羽田に着きました。ゴールドなので最初に荷物が出てきました。羽田から品川、そして池袋をめざし、20の電車でカワゴエに。家に着いたときは21時前でした。

 

  食事を済ませ、いろいろ片づけをして零時をすぎたところでダウン。目が覚めたら朝3時でした。

 

 

2015. 7. 13

  さあ、一時帰国に向けて出発です。14の電車でブリュッセルに向かい、そこから新幹線でパリを目指します。パリのクリストフと北駅で合流して軽い食事をとり、そのあとに空港に向かいます。23時半の羽田行のフライトです。到着は、翌日14日の18時半です。> 予定どおりパリに着き、クリストフと食事をしながら楽しいときを過ごしました。20時から空港をめざし、21時にチェックインして搭乗を待ちました。混んでいるせいか、提携会社なだけか、密かに期待していたアップ・グレードはありませんでした。

 

 

2015. 7. 12

  自分用のメモとして、これからの怒涛の1週間の予定を書いておきます。> 珍しくユルユルとしつつも、今日は明日の出発のために忘れ物がないかを入念にチェックしています。

 

           13日(月) 14時に電車でブリュッセル、16時の新幹線でパリ、23時半のフライト

           14日(火) 18時半に羽田着、20時半にカワゴエ着

           15日(水) 午前に立教ゲストハウスへ移動、13時にハンサブと渋谷、18時半にディディエと合流

           16日(木) 18時半に羽田にルイスを迎えに行く

           17日(金) 18時にディディエと合流して、立教での錬金術イヴェント

           18日(土) 850分にゲストを迎え、9時半から学習院女子で国際シンポ

           19日(日) 850分にゲストを迎え、9時半から学習院女子で国際シンポ

 

  829日(土)の町田でのイヴェント 『珈琲と吟遊詩人×古楽かふぇ×BH』 も調整が進んでいます。 楽器コスプレあり、と楽しみですね!

 

 

2015. 7. 11

  さあ、月曜のフライトでパリから日本に向かいますので、なにか準備をするとすれば、この週末が最後です。さいわいにも、『テクストの擁護者たち』 の作業はすべて終わりましたので、気持ちには余裕があります。

 

  チェックを頼まれていた原稿がきましたので、いつものように下準備をしてクレアに回しました。月曜にはできあがるかと思います。もちろん細かい言葉の問題はありますが、とても面白い内容ですよ、これは。

 

 

2015. 7. 10

  『テクストの擁護者たち』のための索引が版組されて帰ってきました。うまくいってないところを2カ所だけ、校正指示しました。足掛け5年という長かったトンネルも、これにて抜け出たことになるでしょうか。すべての工程の終了です。あとは印刷製本を待つだけです!

 

 

2015. 7. 9

  オフィスに来ました。今季はこれが最後となります。先週の灼熱地獄とはうってかわって、霧雨で肌寒いです。いつものオランダの天候。

 

  福西さん&久保田さんと出版記念イヴェントの打ち合わせを、85日(水)の夕方に新宿あたりでする方向で調整をはじめました。いまの流れでいくと、『テクストの擁護者たち』 は金曜か月曜に責了ということなので、過去の経験ですと20日間あれば見本があがってくるかと思います。つまり、8月頭くらいという感じでしょうか。運がよければ、この打ち合わせで実物を見ることができるかも知れませんね!

 

 

2015. 7. 8

  一日分、記述が先行していますが、ご容赦を。

 

  ちょっと気が早いかもしれないですが、ついに 『テクストの擁護者たち』 のための索引も送りだしたので、この一年間あまりの集中的な作業で巨大な山脈となっていた関係書類を、ここで思いきって処分しました。本当に去年の春からの一年は、この本づくりに明け暮れましたね。

 

この邦訳計画は、多くの方々の協力なくしては完成しなかったでしょう。難しかった序章の下訳を文字どおりに鍛えなおしてくれた赤江君、ギリシア語とラテン語の難しいところを手伝ってくれたクニ君、神学関係のアドヴァイスをくれたヨシ君、いつものように文章を滑らかにするように助けてくれた超有名ブログ『石版!』の紺野さん、そしてさまざまな細かい質問に答えてくれた多くの方々、本当にありがとうございました。

 

 

2015. 7. 7

  ポルトガル11月におこなわれる国際会議で、基調講演をするよう招待されました。しかし、なんと悲しいかな、サンフランシスコでの米国科学史学会とまったく同じ週末です。泣く泣く辞退しなければなりませんでした。まだいったことがないので、興味は大きかったのですが。

 

  『テクストの擁護者たち』のための出版記念会は、下北沢で823日(日)15時からおこなわれます。詳しい場所の告知は、だいたい1カ月前にならないと出せないようですが、皆さん、ぜひとも日程をキープしておいてください!

 

  欧州時間で今日の夕方には、『テクストの擁護者たち』の索引チェックがあがってくると思います。それを僕が確認して作業も終了です。カヴァとオビのデザインも校了となりました。出版に向けて気分を高めるために、順々にお披露目できたらいいなと思っています。> 欧州時間で5時(日本時間で零時)すぎに索引チェックが帰ってきてました。ひとつ疑問点を、即答にて古代史専門の中西さんに助けていただきました。ふかく感謝です!

 

 

2015. 7. 6

  今年度の国際シンポジウムのプログラムを発表しました。これだけ壮観なものは、世界のどこに出しても恥ずかしい点がないでしょう。

 

  『テクストの擁護者たち』 はカヴァ&オビのデザインの微調整もほぼ終わり、僕がつくった索引を福西さんがチェックしてくれています。明日には終了にしたいと思います。本当にこれが最後の最後です。来週には印刷&製本に入っていくでしょう。

 

  町田の『ソリッド&リキッド』でのトークショーは、サクサクと企画書もできあがりました。あとは今月末に、札幌で関係者の方々がミーティングをしてくれるようです。お任せします&よろしくお願いします。こちらは、楽器とかコスプレとか大変なことになっています!

 

 

2015. 7. 5

  昨夜遅く、マシンのアクシデントがあり、この頁にあるリンクの多くが切れてしまいました。復旧にいそしみましたが、まだ漏れている部分もあるかと思いますので、お知らせくださればすぐに直します。> 『テクストの擁護者たち』 の索引チェックは、訳者の福西さんがしてくれることになりました。お疲れでしょうが、これが最後です。よろしくお願いします。

 

  829日(土)に町田にある噂のオシャレ・スポットの本屋『ソリッド&リキッド』で、札幌在住の『珈琲と吟遊詩人』の木村洋介さん、古楽かふぇの「じわ」さんの3人で、一般向けのトークショーをする方向で調整中です。企画書を準備中です。

 

  7 17日の18時半から20時まで立教大学で、キミアの歴史についてイヴェントがおこなわれます。メインとなるディディエ・カーン博士の講演タイトルは、「中世・初期近代の錬金術における金属変成と宗教Transmutation and Religion in Medieval and Early Modern Alchemy と決まりました。講演のあとに、僕との対談形式のホットなトークがあります。蜜の滴るようなひと時を、ご期待ください。

 

 

2015. 7. 4

  ついに 『テクストの擁護者たち』 の念校が来ました。この週末はこれをチェックしつつ、索引を完成させます。泣いても笑っても、これが最後です!> 朝9時から14時までかけて、索引のチェックをしました。頁数にかんしては、これで大丈夫でしょう。ふう。あとは人名の表記チェックですが、僕は何度も見ているので、新鮮な目で見られなくなっているます。

 

 

2015. 7. 3

  今日は霊魂論についての国際会議の2日目です。9時からスタートですので、8時半に宿をチェックアウトして会場に向かいました。今日は昨日にもまして暑くなるといわれています。空調のないアカデミーの建物内は、30をおおきく超えるのは間違いないでしょう。なかなかキビシイ一日となるでしょう。建物内が暑いので、窓を開けているのですが、外はうるさいので、発表者の声が聞こえないという二重苦です。由緒ある古い建物なので電源の数が少なく、ラップトップをつなげないのは痛いですね。

 

  一本目は、ブリル版インテレクチュアル・ヒストリーの編集長ハン・ヴァン・ルーラー(ロッテルダム)によるデカルトのコギト論です。ストア主義やアウグスティヌス主義というラヴェルが飛びかいますが、テクストによる証拠をだしてくるわけではなく、いつものように僕にはよく分からない世界ですね。デカルト学者の多くが、大学で教えられていたアリストテレスを基礎におかないで議論をくみ立てるからかなと思っていますが、どうでしょうか?

 

  2本目はマイケル・エドワーズ(ケンブリッジ)による、ラ・シャンブルシャネの論争についての発表です。3本目は、シドニー・ペナー(ケンタッキー)によるオランダのデカルト主義者グリンクスのエウダモニスムについてです。午前中の最後は、アンドレア・サンジャコモ(グローニンゲン)によるスピノザにおける感情についての発表です。

 

  最後のセッションは、レーンによるメルセンヌを中心とする17世紀の著作家たちによる世界霊魂についての論争、そしてサラ・ハットンによるヘンリー・モアの霊魂と身体のつながりについての発表でした。

 

  総評ですが、オシゴトということでつきあいました。しかし、なんとも妙な国際会議でした。非常に暑いなかで参加者も大変だったと思いますが、2日目はみなグロッキーでしたね。しかも、全体としてなにか新しいものを創造してやろうというスピリットを、ほとんど感じませんでした。しかも、オーガナイザーたちが文句をいっているのは、意味不明でした。自分たちで発表者を選んだのでしょう?

 

 

2015. 7. 2

  レーンの企画した霊魂論についての国際会議が、アムステルダムの科学アカデミーを会場にしてはじまりました。最初の発表は、マーティン・レンツ(グローニンゲン)によるロックにおける言葉と観念の関係についての発表です。しかし、質疑を入れて50分もあるので長すぎます。無駄な話が多い感じ。ロックのテクストを読んで、アリストテレスと比べるという、ある意味で典型的な哲学者の読み方です。歴史的な背景などの分析は一切なしです。質問では、伝統をアリストテレス主義で語っているけれど、アウグスティヌス主義の影響はどうなのだ?というのがありました。

 

  2本目はサンダー(グローニンゲン)によるザバレラの霊魂論の分析でした。なかなか良かったと思います。僕も spiritualiter という用語から出発して、神学・宗教的な次元と新プラトン主義的な次元があるのかという質問しました。この言葉が出てくる引用は、ザバレラが偽シンプリキウスの『霊魂論』注解から影響を受けているという話の流れで出てきたからです。

  

  3本目は午前中の最後の発表で、ギド(ウォーバーグ)によるものです。スカリゲルにおける宇宙の知性についてです。とても、僕の普段の関心に近いところを扱っています。美しいですね。知的興奮が満載でした。僕の質問は、スカリゲルが宇宙のロゴスというときに、幾人かのプロテスタントの著作家がしたようにキリストを意味していることもあったのか?というものでした。

 

  ランチ後の最初の一本は、ジョエル・ビアール(トゥール)によるポンポナッツィの霊魂論です。その裏にある中世的な伝統を探ります。ちょっとモノトーンで眠気を誘う話し方なので、ランチ直後には向いてないかも知れません。つづいて、サシャ・サラトウスキ(?)によるソシニスムにおけるアリストテレス主義霊魂論の終えんです。

 

   チェチリア・ムラトーリ(ウォリック)は、デッラ・ポルタの人間観相学における霊魂と身体の関係の問題でした。そして最後のゲイリー・ハットフィールド(ペンシルヴァニア)は、デカルト周辺の著作家たちの動物の知性についての議論についてまとめたものでした。しかし、午後は暑さとの戦いでしたね。

 

 

2015. 7. 1

  明日からアムステルダムで国際会議があります。宿もとってもらったので、直接に現地にいきたかったのですが、どうも先週やった成績の入力がうまくいっていないようでオフィスにいかざるをえません。> 事務のぺトラの部屋にいって、成績入力システムの画面をみながら指導してもらいました。どうも彼女の英語は怪しいですね。それでもなんとか、入力できたときは嬉しくて歓声をあげてしまいました。

 

  ついに、国際シンポジウムの海外ゲストたちの宿舎も確定し、航空券の e-ticket も届きました。ゲストの方々に転送しつつ宿舎の説明をしました。今年はかなり切迫して肝を冷やしていたのですが、これで大枠は整った感じです。安心しました。

 

  待っているあいだに、『テクストの擁護者たち』 の残っていた9の索引も拾いました。

 

 

 

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