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ごくごく個人的な「本」日記

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20153

 

2015. 3. 31

  なんとか、ほうほうのていでメルマガを書いてドロップしました。先々週の占星術の歴史についての国際会議からの報告です。42日の配信です。

 

  その後に、時差ボケと闘いながらトニー本の第3章について直しの作業をおこないました。

 

 

2015. 3. 30

  7時に起きて身支度をし、ホテルをチェック・アウトして空港へ向かいます。今回が初のゴールド・ステータスでのフライトです。搭乗手続きも荷物チェックもほとんど並ばない別レーンでした。定刻より20分遅れの11に飛行機に搭乗してから気がついたのですが、5Dという小さい数字の座席はじつはビジネス・クラスでした。いつのまにかアップグレードされていたのです。生まれて初めてです。席に座るなり、いきなりシャンペンが出てきました。なにかの夢かもしれませんので、覚めないうちに楽しみたいと思います。このフライトでは、次号のメルマガを書かなければなりません。

 

 

2015. 3. 29

  ベルリンを離れる日なのですが、どうやら今日はマラソン大会があるようで、市中の交通の要所が遮断されていて空港バスが走っていません。それでもなんとか空港について、13のフライトでデュッセルドルフに向かい、そこから電車でリェージュに着いたのは18でした。夕飯を食べつつ、旅の片づけとつぎの旅の準備を同時におこない、21の電車に乗ってブリュッセルの宿舎に向かいました。今日は移動につぐ移動で、本当に疲れました。

 

  ベルリンの成功に気をよくしたディディエが、つぎは偽パラケルスス文書群についての国際会議をイタリアのコモ湖畔にある風光明媚なヴィラでやりたいと言いだしました。まずは経費を調べたいと思います。それを割りだしたら、スポンサーを探して、コールをかけるという具合にコマを進めたいと思います。

 

  今月は2つの大きなイヴェントがあったせいで、まだメルマガを準備していません。明日のフライト中に準備したいと思います。

 

 

2015. 3. 28

  さあ、今日はセッション『変成・消化・想像』です。朝7時に起きてセッションの会場に向かいました。ビルのもとでボイルを研究しているアシュリーのパソコンを使うことにしたのですが、1か月前に新調したウィンドーズ8の入ったマシンということで、アシュリーをふくめ誰ひとりうまくプロジェクターとのセッティングができず、仕方なく僕のマシンを使うことにしました。

 

  本会場から離れたところにある別館だったので不利だったのですが、みっちり議論ができて良かったと思います。オーガナイズした僕だけがいっても客観的ではないかもしれませんが、アシュリーやエリザベトをはじめとする若手の参加スピーカーたちが本当に良い内容だったとくり返し言ってくれたので嬉しかったです。

 

  僕の発表は、初期近代の医学教授が人間発生における魔術的な現象をどのように理論化したのかという話で、キミアとは離れてしまうので心配したのですが、キミアど真ん中のディディエの発表と同様に、なかなかウケが良かったです。すべるかと思っていたので、ちょっと意外でした。

 

 

2015. 3. 27

  ランチを根占先生とホルヘととったあとは、ホルヘと時間を過ごした後、1645からのセッションに備えました。アンジェロもあらわれ、訳者が揃いました。その日の午後は同じ部屋でイエズス会関係のセッションが続いたので、そのまま多くの人が残ってくれました。予想した以上にセッションもうまく行ったと思います。

 

  18時半に会場をあとにして、明日のセッションのスピーカーたちとディナーのために予約してあったタイ料理店に向かいました。22時過ぎまで7人でワイワイとなかなか楽しかったです。

 

 

2015. 3. 26

  1015分の新幹線に乗ってドイツのケルンに向かい、そこからローカル線でデュッセルドルフへ。市内の『やばせ』でお寿司を食べて景気をつけ、15時のフライトでベルリンに飛びました。バスで市内に入り、そのまま会場となっているフンボルト大学へ。最後の一般だけ聞くことができました。そのまま根占先生と折井さんと合流して食事をしました。

 

 

2015. 3. 25

  明日からルネサンス学会のためにベルリンに行きます。日曜日にリェージュに帰ってきますが、そのまま翌日から1週間ほどアメリカに行きます。日曜の時間は限られているので、今のうちにアメリカ行のカバンも準備しないといけません。> 声を出して読みあげながら推敲しました。ま、これで良いでしょう。

 

  明日は1015の新幹線に乗って、ドイツのデリュッセルドルフに向かいます。そこから15時発のフライトでベルリンに入る予定です。ベルリン市内に着くのは17時頃でしょう。19に待ち合わせをしましょうと根占先生と折井さんに提案しています。お二人は今日が移動日なので、まだメールはチェックできないかも知れません。

 

 

2015. 3. 24

  ヨシ君に聞かれて即答できなかったのですが、17世紀前半におけるルネサンス・プラトン主義の余波をみるためには、どういう文献に当たれば良いでしょうか?カンパネッラヘンリー・モアといったケンブリッジのプラトン主義のあいだということになるかとも思いますが、あんがい研究は手薄なのではないでしょうか?ひとつにはコメニウスなどの汎知主義(そのコアはルネサンス・プラトン主義でしょう)があげられるかと思いますが。

 

  一日かけて、45分用の原稿を20分用にしました。かなり足早の作業なので、不十分なところはまだあるでしょう。明日、落ちついて読み直して、推敲したいと思います。

 

 

2015. 3. 23

  日本時間で20時(欧州時間で12時)から、初心者セミナー 『科学革命』を読むがありました。第2回目の今日は、自然魔術が中心的なテーマとなりました。これは現代人には難しい話題のひとつで、ここでその先にスッと入っていける人と、心理的なバリアができてしまう人に分かれるところです。理解する必要はありませんが、そういうものがあったのかと許容できるマインドをもっているか、いないかの問題といっても良いでしょう。昔の教科書には、この部分の説明がまったくないか、あったとしても最後に申し訳程度についている状態でした。しかしラリーの本は、いきなりここからドカンと入ります。僕はそれが正しい方法だと思います。今回の議論もなかなか盛りあがったのではないでしょうか?

 

  今週末のベルリンでのルネサンス学会の後に、僕が1週間ほどアメリカにいってしまうので、次回のセミナーは413(月)の20時からとなります。今度は3を読みます。今からでも間に合いますので、参加したい人はお気軽に連絡ください!

 

 

2015. 3. 22

  じつは今回の占星術史についての国際会議には、6つの空きスポットに33の応募がありました。そのうち意味不明のものや、ニューエージ系のものを除いた歴史研究にもとづいた発表では、アメリカや欧州各国からひろく候補があらわれました。だから、告知はそれなりに伝搬していたと思います。そうしたなかで、顕著な例外はフランスです。応募者ゼロ。研究者の多さからいっても、どういうことなのか理解できません。イタリアはもちろんですが、普段はおとなしいポルトガルスペインからでさえ応募があったのに。やはり、いまのフランスの人たちは自分たちだけの殻に閉じこもり、かぎりなく内向的になっているように思えます。世界との意識的な乖離は15年分くらいあるでしょうか?

 

 

2015. 3. 21

  春先のオランダは週末になると各地で線路の修復工事をするので、ダイヤがメチャクチャになります。今日も途中から振り替えのバスに乗りかえ、工事区間が終わるところでまた電車にもどります。時間のロスは大きいです。ユトレヒトのホテルを10時過ぎにチェック・アウトして、リェージュについたときには14時過ぎでした。バスへの乗りかえのときには、オランダ人には珍しく優しい人がガイドしてくれました。

 

  撮影した動画の簡単な編集をしないといけません。毎回やり方を忘れるので、ここにメモしておきます。僕のカメラは MOD ファイルというもので録画されるので、それをコピーした後に拡張子を手で直接に MPG に書き換えます。そうすると、普通のヴィデオ編集ソフトで処理できるようになります。

 

  しかしこれで、足かけ3日間にわたる熱い占星術史の大型国際会議が終わりました。これまでにも、僕はいろいろな国際会議をオーガナイズしてきましたが、これがベストの出来でした。どこを切っても駄作のない素晴らしい発表陣、世界でもトップレヴェルの緊張感あふれるディスカッション、いま何か新しい学問が生みだされているのだということを参加者全員が実感できるものだったと思います。終了後、皆さんお世辞でなく、口々に素晴らしかったをくり返していました。

 

個人的にも、こんな機会を目撃できただけではなく、自分が企画から運営まで手伝えて、学者に生まれて本当に良かった、そして国際サーキットで経験を積んできて良かったと実感しています。こういうものは、一朝一夕には実現できないものです。

 

ルーチンで同じことをくり返している権威は要らない&若い研究者にチャンスを与えようということで、若手のポスドクや博論生を積極的に採用しましたが、もっとも良い発表をしたのは、3人の博論生だったかもしれません。いや、ほんとうに脱帽です。

 

 

2015. 3. 20

  さあ、会議の2日目ですが、ここを見逃した人は今後数年でおこるであろう科学史界の大変革を理解できないでしょう。Isis 誌の編集長も駆けつけ、予想以上に素晴らしい展開を迎えました。

 

まず午前のセッションは、僕が司会をしました。コンチェッタが発生学における7か月目と8カ月目の胎児の問題について、これまでほとんど分析されたことのない医学者のケースを話しました。クロアチアのイヴァナは、メルセンヌが魔術・占星術を批判するときに利用したラグザエウスにおける占星術の論駁について議論しました。最後のアンナは、17世紀後半のドイツにおける彗星についての科学と神学の交差する部分の議論をみせてくれました。まだ博論生で、しかもこれが初の国際舞台ということでしたが、とても立派な発表でした。

 

  午後のセッションは、ボブによるガッサンディと交流のあったブリユーというフランス人の著作における占星術のとり扱いについて、とてもエンターテイメント性のある話しぶりでした。つぎはロジャー・アリュのもとで博論を書いているアーロンによるデカルト主義者による星辰の影響についての著作の分析でした。占星術とデカルト機械論の融合なんて、なんともパラドックス的で素晴らしい。これは大発見のマテリアルです。最後は、別の博論生マイクによるライプニッツ周辺の2人のルター派の神学者と神智学者による占星術についての論争を分析したものでした。これまた、新しい。

 

  最後の総合討論では、クリストフが ESM 誌のダブル特集号として採用することを、その場で宣言しました。そして、これから夏の終わりくらいの締め切りに向けて発表者一同で原稿を準備していくことを決めました。ということで、なんともディープで濃い2日間は終了しました。参加者の皆さんは、すごい会議に出席したと口々にくり返しいっていました。お世辞以上のものを僕自身が体感できたので、これほど嬉しいことはありません。

 

 

2015. 3. 19

  国際会議の一日目の様子です。最初のセッションは、中堅勢が全体的な問題設定について議論するセッションです。ダレルによる一本目は、日本と前夜の一般講演で話した内容をなぞるもので、『ケンブリッジ版・初期近代科学史』に出された論文をなぞるものです。それにつづく宗教史家のコクによる発表は、フーコーその他の現代哲学者たちの分析フレームを利用するもので、僕にはあまり理解できない類の議論でした。2人の発表に応答コメントをするスティーヴェンの前に、僕が今回の会議ではあまり議論されない医学キミアの側面から短い話をしました。

 

  オランダということで期待していなかったのですが、ランチはなかなか美味しいもので、皆さんにも好評でした。午後は文化圏別に比較がされていくセッションです。まずはタイラが、スペインの異端審問における公文書から占星術自体が異端視されていたのではないことを炙りだしていきます。つづいてルイスが、ポルトガルの様子をとくにイエズス会での展開を中心に説明していきます。これはあまり知られていないことなので、ともてためになりました。休憩の後に、ジェインがスコットランドの大学における占星術の教育について説明します。最後に、リンケがオランダの黄金時代といわれる17世紀における占星術の様子を描きだしました。

 

  午後のセッションに来ていたクニ君と夕飯を待つあいだに、カフェで一杯ひっかけました。20時からは、大学のファカルティ・クラブでなかなか素晴らしいディナーでした。ユトレヒト産!の白ワインは絶品でした。品種改良をかさねて、ワインの北限を押し上げているようです。

 

 

2015. 3. 18

  ゆっくりと起きて準備をし、お昼過ぎの電車でオランダのユトレヒトに向かいました。16時半に中央駅について、そこから歩いてホテルを目指しましたが、ちょっと違うところを見ていたようで、街角で人に場所を聞いて見つけることができました。チェックインして荷物をおいて、市中の待ち合わせのカフェに向かいました。ダレルと相棒のリンケ、そしてジェインアンナがいました。一緒に簡単な夕食を食べてから、ダレルの一般講演のおこなわれる会場へ向かいました。

 

僕の司会で20からダレルの講演会はスタートし、質疑応答をふくめて21時半くらいまで続きました。その後にダレルを労うためにカフェにいって一杯。それから徒歩で宿舎まで帰ってきました。明日から国際会議の本番がはじまります。8時半にロビーに集合して会場に向かいます。

 

 

2015. 3. 17

  伝統的にフランスでは、17世紀18世紀をつなげて古典主義の時代とし、ルネサンスは別物として16世紀17世紀をつなげようとしないのは不思議なことだと以前から思っています。最近それなりに状況は改善しているのでしょうが、それでもフランスの17世紀の専門家たちはルネサンスのことを知らなすぎるし、国際会議もなかなか一緒にはなりません。ほぼ別のサークルという感じです。僕が17世紀の関係者の多いところで、ルネサンス学会で受けるようなフィチーノダイモーンの話をしても、ほとんど素通りです。

 

イタリアでは16世紀17世紀を自然につなげています。だから16世紀と17世紀の連続性をみようとする僕の研究の理解者には、イタリアの人々が多いのしょう。多くのフランスの人々は16世紀について、いまだに戦前のシャルボネルビュッソンパンタールといった研究者たちが語ったイメージをくり返している印象です。ヴァゾーリセアールの研究成果は、ルネサンス研究者以外にはほとんど理解されていないのでとても残念です。

 

  『知のミクロコスモス』についての書評で根占先生が述べているように、たとえばヴァゾーリは論文単位で作品を発表することが多く、それらをまとめた既出論文集はあっても、より広い読者層をねらった単行本として研究成果を総合しなかったことから、なかなか伝わらないのだと思います。中世学者のナルディにも、そういう傾向があったかも知れません。ガレンもそういう既出論文集をたくさん出していますが、やはり同時に単行本があるところが違うのでしょう。英訳や邦訳があることから、その知名度の違いは歴然としています。

 

  つぎの段階として僕が目指さないといけないのは、中世や近代の研究者たちも読んでためになるような、これまでの自分の個別研究を集大成した短めの単行本を書くことなのでしょう。もうここ数年ずっと計画は練っていますが、来年から実現に向けて具体的な作業をはじめるつもりです。

 

 

2015. 3. 16

  ここのところ、日記の記述が淡泊ですが、ちょっと忙しいのでご容赦を。頼まれていた発表原稿の直しにつづいて、トニー本の微調整をしています。手元にある3章分は終わりました。作業を終えてみて思ったのですが、版組してしまってゲラで操作するのは、細かいテニオハの修正は良いのですが、文をいろいろ改変しないといけない場合は煩雑な気もします。ここで思い切って1〜2週間ほど作業を遅らせても、大きな変更はワードの段階でやってしまってからの方が、あとあと2回の校正がスムーズにいくと思うのです。どうでしょうか?

 

  今週は水曜日にユトレヒトに移動して、木・金と占星術についての大型国際会議があります。僕も運営のほかに1015ほど話をします。そのためのパワポを準備しないといけません。> なんとか骨組みはつくれたと思います。まだまだ経験が浅いので、パワポのスライド何枚で何分くらいの話になるか?というのが掴めていません。

 

 

2015. 3. 15

  昨日の作業のつづきをおこない、そのあとにクレアに見てもらいました。ま、このくらいでしょうか。

 

  そのあとに、『知のミクロコスモス』についての鶴岡先生の書評を足がかりにして、ツイキャスでラヂオ放送をおこないました。簡単に編集したものをアップしておきましたので、お楽しみください。こちらです。

 

  最後に、出版社の担当の方がチェックしたトニー本の序章の原稿を微調整しました。明日、あと2つの章をこなしたら送り出します。

 

 

2015. 3. 14

  今日は曇りですが、花粉のせいで目がカユイです。今週末は、来週の国際会議でのプレゼンの準備と、けっこう悩ましい原稿の直し、そしてトニー本の微調整と3つの仕事が入っているので忙しいです。

 

 

2015. 3. 13

  トニー本のための訳者あとがきが、オーストラリアのメルボルンから届きました。ありがとうございます。> あとは、トニー自身の謝辞が残っているようです。おっとっと、これは見逃してました!危ないところでした。

 

 

2015. 3. 12

  今日はセミナー 『人間とコスモス』があります。今回はクニ君も参加して、宗教改革者ルターの右腕メランヒトン占星術を擁護するテクストを中心に議論が盛りあがりました。そのあとは学食で夕食をとりながら、クニ君といろいろ話しました。年会費が2万円の会員制の雑誌についてなど。

 

  BH でもそろそろ有料セミナーを開催するべきでは?といわれました。どういうコンテンツにするか、どういう配信方法にするかなど、考えないといけない問題はいろいろあります。ひとつ考えているのは、『錬金術の秘密』をおもな教材にしたセミナーです。

 

 

2015. 3. 11

  今日は移動日です。ちょっとしたミスで1時間遅れの電車に乗りました。リクエストがあったので、移動しながらトニー本の解説に加筆しました。もっとも難しいところです。要望にうまく応えているか分からないのですが、なんとか考えをまとめることができました。どうでしょうね?

 

  その後は、すこし事務をこなしました。

 

 

2015. 3. 10

  先週からのシルヴァンとの対話からアイデアが湧いてきました。彼は、もともとの計画どおりに『キミアの技について』に特化したフランス語の論集をつくり、それと並行して僕は、より広い視点でアグリッパについての新しい研究を集めた英語の国際論集をつくってはどうでしょうか?題して、New Studies on Agrippa of Nettesheim です。寄稿全部が英語なら、まったく助成金がなくても出版社は見つけられるでしょう。シルヴァンにメールを書いて、どう思うか聞いてみました。

 

シルヴァンも、この計画を気に入ったようです。よし、これで行きましょう!まずは、アグリッパについての英語の論集のために、基軸となる寄稿者を集めないといけません。僕とシルヴァンをはじめとして5〜6人くらいのコアをつくり、あとは世界的に寄稿者を公募するつもりです。全体で8〜10ほど集まれば良いのではないでしょうか?> こういうときに役に立つのが、10年以上前につくったアグリッパ研究のプラットフォームです。

 

  今日は日本時間で20時から、初心者セミナー 『科学革命』を読むの第1回をおこないました。多くの質問があり、なかなか充実した内容だったと思います。次回は、323(月)の20時からです。2を読みます。第2回からの参加も可能です。連絡をください。

 

 

2015. 3. 9

 今期はセミナーをふたつ抱えることになりました。もちろん、ひとつは好調のセミナー 『人間とコスモス』です。自分でやっていて楽しいので、とても気に入ってます。今週は、ルターの右腕メランヒトンによる占星術の擁護論を扱い、その基礎となった世界観について見ていくことになります。生徒たちとどんな議論になるのか、興味津々です。

 

  ふたつ目は、明日からスタートする6回シリーズの初心者セミナー 『科学革命』を読むです。こちらは開始前から大好評で、すぐに本枠は満員となり、オブザーヴァ資格でたくさんの参加者を追加することになりました。第1回目は、日本時間で20時から第1章を読む予定です。

 

 

2015. 3. 8

  今日も小春日和です。今年は欧州のの訪れはすこし早いのかもしれません。

 

ツイキャスをしようと思いたってアダム君を誘い、木曜日のセミナー 『人間とコスモス』 からの流れで緊急対談 『トマス・アクィナスの功罪』 を放送しました。『神学大全』 や他の彼のテクストだけを読んでいたのでは分からない、トマスの功罪について話しています。編集したものをアップしておいたので、お楽しみください。こちらです。

 

  トニー本のための凡例を書きました。箇条書きで5〜6点、忘れたことがないか、表現が変ではないかなど、心配。

 

 

2015. 3. 7

  今日はなんだか寒さが和らいだ感じです。外に出たら、多く人が路上に出ていました。の訪れを感じます。> 朝からアダム君がツイッター上で興奮しています。どうしたのだろうと思ったら、セミナー『人間とコスモス』で木曜日に読んだトマス・アクィナスの『異教徒反駁論』に反応していたようです。なるほど。セミナー参加が役に立っていますね!

 

  3月末にベルリンでおこなわれるルネサンス学会も近づいてきました。28日の土曜日の午前中にディディエと開催する「変成、消化、想像」のセッションのプログラムをアップしました。ご自由にダウンロードしてください。> この画像はカワイイですよね。ずっとソースを探していたのですが、ユダヤ系の錬金術師による手稿を翻刻して1980年代に限定発売されたものだと分かりました。欲しいですね!

 

 

 

2015. 3. 6

  昨日は、シルヴァンとすこし本づくりについて議論しました。彼は、古きよきフランスの教養文化の遺産を受けついだ人なので、ウェブアマゾン、ひいては英語で書くことの意味などを理解しません。「なぜ本を出すのにお金が必要なのだ?」と考えるタイプです。彼の姿勢は理解しますし、尊敬します。フランスにはアマゾンで本を売らない出版社がまだあります。でも、せっかく書いたものを、誰も読まないようなところに出すのは残念です。だから僕は、アマゾンで本が買えないところから出版するつもりはありません。この日記は学術界だけでなく、出版界の人もたくさん見ているので、お聞きます。皆さんは、どう思いますか?

 

 

2015. 3. 5

  今日も、セミナートニー本の解説の推敲です。後者では思想史の側の人、歴史学の側の人、と角度をかえて幾人かに意見を聞いて修正をつづけた結果、だいぶバランスが良くなってきたと思います。

 

  午後はセミナー『人間とコスモス』です。今日は、トマス・アクィナスの『異端反駁大全』から、人間の誕生を扱った部分を読みます。人間と神との関係はどうなっているのか、人間は胎児のときも人間なのか誕生後に人間となるのか、など興味は尽きません。> アリストテレスの哲学をトマスがどう受け入れたのか、基本的なことを2時間半で説明するのは大変なのですが、内容の濃いセミナーとなったと思います。アダム君もスカイプで参加していたのですが、学生たちの質問から議論がアヴェロエス、そしてアレクサンダーにまで遡ったところでは、彼としても嬉しかったと思います。

 

  セミナーの後は、ぐったりの状態となりますが、気持ちは充実していて嬉しいです。

 

 

2015. 3. 4

  今日はオランダに移動です。セミナーの準備とトニ本の解説の推敲で時間が過ぎました。> こんどは盛り過ぎたのではないかとなりました。

 

 

2015. 3. 3

  少し前にメールを書いて入手できるか問い合わせていた、非常にオブスキュアなところから出た本ですが、なんとか入手できそうです。今日、指定されたペイパルで振り込みました。4月にアメリカに行く前に到着して欲しいところです。

 

  トニー本の解説は、ちょっとソーバーに書き過ぎたみたいで、もう少し躍動感のあるものが良いのでは?とアドヴァイスを受けました。なるほど、まったくその通りだと思います。やっぱり、がなくちゃね。木曜日のセミナーの準備もはかどりましたので、今日はその辺りを考えてみたいと思います。> 午後いっぱいをつかって、加筆推敲をしました。上記のアドヴァイスを生かせたのではないかと思います。

 

  初心者向けセミナー「『科学革命』を読む」のための専用コーナーを開設しました。こちらです。

 

 

2015. 3. 2

  初心者向けのセミナー「『科学革命』を読む」は、邦訳だけではなく、とても読みやすい英語と評判の原著を使っての参加もOKです。原著のキンドル版は620ですが、注文してみたらポイント還元ということで、実際は490でした。ワン・コインですね!第1回目は第1章を対象に、来週の火曜日(310日)の20時からスタートです。> あまりに希望者が多いので、オブザーヴァとして参加する道を特別に開きました。本枠の議論に生の声では参加できませんが、メンバー制のストリーミングを視聴しながらチャットで質問できるようにします。無料です。興味ある方は、ご連絡ください!

 

  国際会議 『初期近代ヨーロッパにおける聖書と世俗』が、11月末にフランスのトゥールにあるルネサンス研究所でおこなわれるようです。参加・発表の招待を受けました。フランスの一流研究機関での国際会議にしては珍しいことに、すべてを英語で通すそうです。ということで、招待状も(たどたどしいですが)英語です。とても驚きました。時代も変わりましたね!ただし、あまり得意な分野ではないので、受諾するかどうか分かりません。

 

 

2015. 3. 1

  まだ時間には余裕があるのですが、3月はユトレヒトでの占星術についての国際会議18-20日)とベルリンでのルネサンス学会26-29日)が控えているので、思い立ったが吉日という感じで、トニー計画のための解題を書きはじめました。20005000字といわれていますが、2500字ほど書きました。まだまだ言い忘れたことは後から思い出すでしょうから、現段階でのたたき台としてはこれで良いと思います。

 

最初のヴァージョンを書きあげて、アダム君の感想を聞きながら、さらに3500字まで増やしました。この辺りで、他の人たちにもみてもらいましょう。補足では、トニーに影響をうけた研究者たちについて触れています。フィンドレンの『自然を所有する』(1994年)に、ブレアの『自然の劇場』(1997年)やダストン&パークの『驚異と自然の秩序』(1998年)と、これらの人々が一堂に会した記念碑的な論集『自然に固有のもの』(2000年)などです。これらの書物は、BHでも当初から紹介してきた良書です。

 

  『ルネサンス哲学辞典』に掲載された菊地原君とのコラボ記事の「梅毒」のPDFアカデミアにアップしました。パラケルスス占星術に関心のある方も、ご自由にダウロードできますので、どうぞ!

 

 

 

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