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ごくごく個人的な「本」日記

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2013

 

 

 

2013. 7. 31

  病院暮らしは毎日が同じことの繰り返しの単調な生活なので、曜日の感覚がなくなります。> 午後イチで赤江君が見舞いに来てくれました。感謝です。小一時間ほど、普段は話せないことをいろいろ話しました。

 

  紀伊国屋の新宿本店におけるブック・フェア「初期近代精神史研究」のために、僕のコメント入りの特選ブック・リストをつくっていましたが、今日ほぼ完成した模様でまもなく勁草書房のウェブページからダウンロードできるようになるでしょう。すでに実際にブック・フェアを訪問した方は、ぜひとも感想を寄せてください。僕も行きたいのですが、今はままなりません。

 

 

2013. 7. 30

  日本の地図文字もほとんど読めないクレアが、苦労して虎ノ門まで一人でいって、無線LANを可能にする機材を借りてきてくれました。皆さん、こうして BH が読めるのはひとえに彼女の努力のお蔭だとご理解ください!

 

  懸案だったメルマガも無事にドロップすることができました。82の配信の予定です。今回は、7月の占星術祭りの秘話です。

 

  みなさん、3日(土)の午後4時半から池袋リブロでおこなうエミーさんとクニ君とのトークショーヘルメスの図書館とカルダーノのコスモス」は、僕の入院・手術の見舞いがわりに是非とも、お越しください。エミーさんのスイートな人柄に触れることもできるでしょう。楽しい会にしますよ!電話での予約が必要です。ココからできます。よろしく!

 

天才カルダーノの肖像』は非常に美しい装丁と造本と、各方面から好評をいただいています。これまで忙しくて書影をアップすることすらできませんでした。申し訳ありません。クニ君が撮ってくれたものをアップしておきます。

 

 

 

2013. 7. 29

  術後二日目です。鎮痛剤のおかげで痛みはほとんど感じないのですが、ずっと寝ているのは大変です。しかし、あまり何かをする気にはなれません。手元にあるような大きい本A5版)は重いので、読む気になれません。することがないからか、昼間に寝てしまうので、夜眠れなくなります。9時消灯で、6時起床という生活リズムです。昨晩は、2セッション分の3時間ほど20日に行われた国際シンポジウムの動画をとおして聞きなおしました。何回聞いても、新たな発見がある良い会議でした。

 

  今日は医者の回診があり、はじめて包帯を外して患部をみることができました。左足首の側面、くるぶしより上の部分を派手に縫ってますね、圧巻です。自分でいうのもなんですが、いっぱしに医学史家を名乗っているのに、解剖とか外科とか、そういう話は苦手です。

 

  もちろん最終的な決定は出来あがった原稿をもとにした出版社の企画会議をへないといけないのですが、僕のところに寄せられている案によれば、BH叢書の収録予定のラインナップはさらに充実しています。もう一部の方はご存じでしょうが、叢書の発刊を記念したチラシに並べられたアイテムは以下のようになっています。

 

           榎本恵美子 『天才カルダーノの肖像:ルネサンスの自叙伝、占星術、夢解釈』

           菊地原洋平 『パラケルススと魔術的ルネサンス』

           L・プリンチーぺ 『錬金術の秘密』

           A・グラフトン 『テクストの擁護者たち:科学の時代における学問の伝統(1450-1800年)

           山田俊弘 『ジオコスモス:デカルトからライプニッツまでの西欧地球論』

 

  そして、67だけで以下のものが新たにエントリーされました。なんとも魅力的なシリーズだと思いませんか?他にも、われこそはという方がいましたら、遠慮なくお気軽に相談ください。カネなし、コネなしの方も歓迎です。

 

           加藤喜之 『スキャンダラスな神の概念:スピノザ哲学と神学者たち』

           根占先生 『ルネサンスの世界性:イタリアと日本』

 

 

2013. 7. 28

  麻酔が切れてからというもの、痛くてまったく眠れませんでした。運悪く余っていた鎮痛剤はクレアが家にもって帰ってしまったので、それが届くまで待たなくてはなりません。なんともツラ〜い一夜をすごしました。> 母親が来たので、手術の経過をやっときくことができました。昨日は説明を受けたのですが、麻酔が残っていたので覚えていません。ま、予定より長く時間はかかりましたが、うまくいったようです。ほっとしました。

 

  入院状態で困ったことは、ネットに接続できないことです。USB式のネットに接続するサーヴィスが良いのでしょうが、そういう会社を探したり、注文したりするすべもありません。トホホ。

 

  いまはもうダレルとホルヘは無事に家に帰ったでしょうか。今回は僕のケガのために十分と客人の面倒をみることができませんでしたが、皆さんで手分けしてチーム・ワークでのりきりました。お手伝いいただいた方々には、ふかく感謝します。

 

 

2013. 7. 27

  手術の時間は13ということなので、家族の付き添いは12時過ぎに集合しました。いろいろ考えると怖いので、なるべく楽しいことを思い浮かべながら、頭をカラにして時間が過ぎるのを待ちました。手術はちょっと長びいて、16時間までかかったそうです。腰にした大きな痛い麻酔の注射のあとは何も覚えていません。目が覚めたら、病室にもどってました。夕飯時に寝返りを打たせてもらって、夕食をとりました。そのころから麻酔が切れて足が痛くなってきたので、鎮痛剤の点滴をお願いしました。

 

  こうして危惧していた正念場は、なんとか乗り越えました。つぎからは、鎮痛剤を投与しての術後の戦いとなります。ということで、ちょっと病院関係の記述がふえるのですが、BH版『シッコ』に少々お付き合いください。

 

 

2013. 7. 26

  今日は予定どおり、明日の手術のために朝10時に入院します。立教大学でのダレルの講演会のために夕方に外出する許可は取ってあります。ちょっとメールの返事など遅れ気味になりますが、ご容赦を。しなければならないことなど、忘れていることがないか確認しています。まだメルマガを書いてないのですが、それは今日中に何とかするつもりです。

 

入院中のベッドのうえで、なんとかメルマガをほぼ書きあげました。締め切りの81まで時間があるので、まだキープするか、手術後にドロップするためにネットのある場所を探して外出できるか分からないので、万全を期してドロップしてしまうか迷っています。

 

  なんとも嬉しいことに、JARS として来年3月末にニューヨークで行われるルネサンス学会のために提案した2つのパネル企画「日本におけるキリシタンの世紀」(根占先生、ホルヘ、平岡君)と「医学、占星術、夢解釈」(ダレル、僕とエミーさん)は見事に採用してもらいました。これは、メデタイ!これで、来年の春はみんなでニューヨークに集合です!

 

  外出許可を取って出かけたダレルの講演会は、40名収容の教室に60名近くがおしかけスシ詰状態となりました。同時中継でも20の方が見ていたようです。講演は予定どおりスムーズに行き、その後のディスカッションも大変盛りあがったものとなりました。20時近くに閉会とし、近くの台湾料理店で打ち上げです。席に座ったところで、外出許可の延長を願うために電話をしたら、21時消灯なのでどうしても帰ってきてくださいということで、泣く泣くその場を後にしました。キビシイ!

 

 

2013. 7. 25

  今日は午後の新幹線で東京に戻ります。午前中、ダレルは加藤さんの学生さんの案内で金閣寺を見に行っています。

 

  15時過ぎの新幹線で新横浜に向かいました。17に新横浜につき、そこからはタクシーでダレルの宿舎へ。そして、ラッシュに巻き込まれることなく電車で池袋の宿舎まで、20には帰ってきました。お疲れさまでした。

 

 

2013. 7. 24

  今日は朝10時から行動。昨日は学生さんのお世話になりましたが、今日は僕が引率です。車イスなので宿舎からタクシーをひろって、竜安寺へ。石庭を見学して、14時に鏡リュウジさんと待ち合わせしている大将軍八神社へ向かいました。タクシーの運転手さんに、珍しいところに行きますねといわれました。少し早く着いたので、神社の目の前にあるうどん屋さんで軽い昼食。そのあとは、鏡リュウジさんと合流して神社の宝物殿にねむる星辰をまつる神像群を見せていただきました。9001200年ごろつくられたものということで、中国の影響をつよく感じる装束をつけています。秦の始皇帝の兵馬俑に眠っていたものを髣髴させるもので圧巻でした。

 

  いったんホテルに戻り、体勢を立て直して電車に乗って阪大に向かいました。四条烏丸駅から阪急で十三へ、そこで乗り換えて蛍池を目指しました。会場につくと、ヤマケイさんが入り口で待っていました。そのまま他の人々も合流して会場へ。中村君、桑木野君、加藤さんに大変お世話になりました。30分もしないうちに開演となりましたが、60を超える聴衆に満員御礼です。白熱した講演で皆さん満足されたと思います。打ち上げは、石橋駅ちかくの居酒屋でした。

 

 

2013. 7. 23

  朝7時前に起きて8時前に宿舎を出て、山手通りの要町でタクシーをひろい、中目黒へ向かいました。ラッシュ時に車イスで地下鉄に乗るのは無理だと判断したからです。中目黒から日吉までは東横線も空いていました。待ち合わせした9少し前に到着しました。そこから再びタクシーに乗って新横浜駅に向かいました。ちょっと日吉でモタモタしたので、10時の予約した新幹線に間に合わないかとも思いましたが、大丈夫でした。12時に京都駅に到着。そこからタクシーで四条烏丸の東横インへ。京都駅に来るときは必ず立ちよる立ち食いうどん店に入れなかったのは、一生の不覚です!

 

  宿舎では、ありがたくも阪大の加藤さんが手配してくれた案内役の学生さん二人が待っていてくれました。ダレルとクレアを銀閣寺清水寺に連れて行ってもらいます。夕方18からは、日本が誇る占星術史研究の大家・山本啓二さんと夕飯をともにする予定です。

 

  土曜日の感動的な国際シンポジウム、そして翌日の鏡リュウジさんとの白熱のトークショーの後、ついに今夏の占星術祭りのクライマックスがいよいよ明日にやってきました!占星術史研究の世界最高峰の話を間近に体験できるチャンスなんて滅多にありません。明日の18から阪大・豊中キャンパス(阪急・石橋駅下車)で行われる一般公開の講演会『ヨーロッパ史のなかの占星術 中世・ルネサンスから近代へ』は、どなたでも無料予約不要で参加できます。ただただ、馳せ参じてください!

 

 

2013. 7. 22

  朝から病院。今日の検診はすぐに済みました。ただ昨晩ちゃんと寝てなかったので、午前中は休息にあてました。午後から根占先生のゼミで自分とイタリアについて話をし、そのあとに合流した皆(ヨシ君、葉月さん、ダレル、ホルヘ、クニ君)と新宿の扇寿司にいきました。この辺り一帯は、欧米で大人気だった映画『ロスト・イン・トランスレーション』の舞台となったところなので、外国の若い人には人気のスポットです。超有名ブログ『石版!』の紺野君が来れなかったのは、ちょっと残念でした。

 

 

2013. 7. 21

  まずはクレアがダレルを日吉まで13時に迎えに行き、15時過ぎに池袋の宿舎に連れてきました。夕方からのトークショーについて簡単な話しあいをし、16過ぎに宿舎を出発し、北参道の会場を目指しました。開始1時間まえの17には入ってくれといわれたのだと思いますが、17時を少し遅れて到着したところ、すでに会場は満杯、スゴイ熱気です。初対面の鏡リュウジさんからじつは17時半開始ですといわれ、15分しかなかったので、申し訳ないことをしたと思いました。

 

  ちょっと会場の上の事務所にいって挨拶と簡単な打ち合わせをした後、トークショーがスタートしました。会場はほぼ女性ばかり。とても熱心にメモをとり、聞き入っています。僕がいうのもなんですが、ダレルの話も非常に楽しく興味ぶかい内容で、ときには通訳することを忘れてしまうくらいでした。予定の1時間半はあっという間にたってしまいました。15分ほど質疑応答の時間をとり、皆さんいろいろと質問をしていただきました。最後に726日のダレルの立教での講演会の宣伝をしてポスターをくばりました。

 

  トークショーのあとは、タクシーで新宿3丁目にある鏡さんの行きつけのイタリア料理店に行き、美味しいワイン(ドクター・ストップがかかっているので味見だけ)と前菜、パスタ、肉料理のコースをいただきました。素晴らしい夜でした。この会を実現するために全面協力していただいた鏡さんに、ふかく感謝いたします。

 

 

2013. 7. 20

  さあ、待ちに待った国際シンポジウムの本番です。皆さん、張り切っていきましょう!東京メトロ・副都心線の西早稲田駅から徒歩1分です。併設のブック・フェアでは、各方面で話題沸騰中のキルヒャーの新邦訳や待望のBH叢書の第1弾となるエミーさんの『天才カルダーノの肖像』のお披露目もあります。コーヒーやクッキーもありますので、お気軽に!

 

  会場に到着するのは9時ごろを予定したのですが、結局のところだいぶ遅れて、940ごろ会場に着きました。開始までそれほど時間がとれなかったので、いろいろな人と挨拶もろくにできませんでした。ごめんなさい。会場の準備もほとんど手伝えなくて、いろいろなところにポスターを貼りたかったのですが、そんな時間もありませんでした。これは次回への反省点です。

 

  シンポジウムの進行は第1セッション前の僕のイントロが予定よりも短く終わってしまい、舌足らずな感じを残してしまいました。ちょっと緊張していたのかも知れません。ということで、クニ君の発表のディスカッションを少しだけ長めにとって時間を調整しました。そのあとのダレルと僕の発表は予定どおりで、ディスカッションでは神崎先生に活躍していただき盛りあがりました。初めて英語でカズ君も質問しました。司会はヨシ君にお願いしました。スムーズにいきましたね。

 

  お昼の場所は会場から徒歩で15分近くもあり、ちょっと次回は調整の余地があるでしょう。

 

  20分遅れではじまった午後の最初の第2セッションではダレルに司会を頼み、スペインにおけるエラスムス主義の影響とルイス・デ・グラナダの関係についてのホルヘの発表(普段の日常会話と違って、ちょっと英語が聞きにくかったかもしれません)、ヨシ君によるメランヒトンについて、そして葉月さんによるフランシス・ベーコンについてとスムーズに流ました。議論も盛り上がり、良いセッションでした。ホルヘと葉月さんの声をマイクがうまく拾えていなかったのは、今後の反省点です。

 

  少し進行が遅れていたのですが、ブック・フェアのこともあり、コーヒー・ブレイクはしっかりと予定どおりに30とることにしました。この判断は正解だったと思います。エミーさんの『天才カルダーノの肖像』も、なんと12も売れたようです。みなさん、ありがとうございます。ヴィヴィッドな感想をお待ちしております。

 

また皆さんの会話が弾むように、午前中にもコーヒー・ブレイクがあればよかったですね。今回は練習をかねて、発表3本の90分で1セッションとするルネサンス学会のフォーマットをそのまま採用したので、午前中にブレイクをいれるのはちょっと難しかったのです。次回は工夫します。

 

  日本におけるキリシタンの世紀に捧げられた最後のセッションでは、根占先生によるザヴィエルからヴァリニャーノまでのキリシタンの世紀の概観、平岡君によるイエズス会宇宙論の受容と変容の概観、そして九大のミシェル先生によるキリシタンの世紀における東西医学の質的な交流についての発表でした。どれも、それぞれのテーマについて見通しをえられるお得な内容でした。

 

  最終的には30分の遅れとなったので、最後に時間調整のためにとってあったファイナル・ディスカッションは割愛しました。そして18時半にはディナーの場所へ移動です。ここの時間も短く、やはり次回はもう少し余裕を持たせるべきでしょう。

 

  今回の国際シンポジウムは、いろいろな意味での練習です。まず、科研費プロジェクトのメンバーに国際会議の計画運営というのはどういうものかを身をもって体験してもらい、オーディエンスの方々には海外で普通に行われている国際会議というものの在り様を見ていただく、そして最後に、今度はルネサンス学会など海外での大型学会にパネル企画を提案し実行するための練習です。

 

 

2013. 7. 19

  昨日の夜は疲れがたまっていたのか、なんだか骨折した足がいつもより痛くて、なにもせずにそのまま寝てしまいました。まだ時差ボケが残っているので、5時に目が覚めました。快晴です。今日は、土曜日の国際シンポのための根占先生の原稿をクレアとチェックします。クレアは、ホルヘの原稿もプルーフ・リーディングするので、2本かかえていることになります。

 

 

2013. 7. 18

  今日は10時半から、学習院女子大の2号館235号室で公開講演「ルネサンスの科学と魔術:フィチーノの役割と影響」を行います。無料で、予約不要、どなたでも気軽に参加できます。9時半ごろにタクシーを拾って池袋の宿舎から会場に向かいます。10に正門のところで根占先生と待ち合わせです。

 

土曜日の国際シンポジウムのための2人の外国人ゲストであるホルヘとダレルは、それぞれ81645に成田空港に到着予定です。どちらも水天宮前の東京シティ・エアターミナル(T-CAT)まで、クニ君が迎えに行ってくれます。ふかく感謝。とにかく、僕は思うように身動きがとれないので、ダレルとホルヘの東京での滞在にアテンドしてくれる助っ人を急きょ大募集します。基本的には、日吉をベースにした電車での移動に同伴してくれる人です。プロ・アマ問いません。英会話も練習できますし、バイト代も出ますよ!

 

  9時半にタクシーを呼んで車イスを積み込んで、3人で分乗して池袋の宿舎から学習院女子大学を目指しました。だいたい15分で着いて、2000円でした。立教も素敵な本部校舎があり、去年のメガ・シンポのときに初めて見たときは思わず息を飲んだのですが、学習院女子もなかなか立派な正門を持っていてとても雰囲気があります。結局のところ、正門では連絡のいき違いで守衛さんに直接に会場に向かってくださいといわれました。学内のいたるところに土曜日に行われる国際シンポジウムのポスターが貼ってあり、エキサイティングな感じがします。会場のある2号館に入り、エレヴェーターのところで招聘の手続きでいろいろお世話になった方に偶然に出会い、そのまま会場に案内されました。パワポの準備などを終えたところで、根占先生も登場です。話によると、この授業を受けている学生さんだけで会場は満杯になるようです。そして、立教から小澤ゼミの一行も駆けつけてくれました。パリで会った桑木野君の後輩の戸田君もたまたま金沢から東京に出張していたようで、来てくれました。5年以上まえに会ったのが最後でしょうか。懐かしかったです。

 

  講演では、2010年に工作舎から邦訳が出されたイエイツの『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』を中心に話を展開しました。とくにこの本で有名になったイエイツ・テーゼというものについて説明し、そのカギをにぎるフィチーノが打ちたてた新しいルネサンスの自然・人間・生命観を解説しました。ここまでは、僕なりに工夫したつもりですが、それでもこれまでの先行する議論をまとめたという感じもします。つぎに、この20年にわたって僕なりに調べてきたイエイツ・テーゼのポジティヴな点とネガティヴな点について解説しました。BHの長年のファンならご存知なように、ヘルメス主義ではなく、フィチーノ主義なのだというのが僕の持論です。BHのココロがしっかりと反映された、けっこう込みいった講演の内容であったかとも思いますが、なるべく平易に話したつもりです。生徒さんたちも、本当に熱心にノートを取ってくれていました。僕としても、今日はなかなか素敵な経験ができたと思います。

 

  宿舎に帰ってくると、無事にホルヘを迎えて宿舎に案内し、そのまま返す刀で新宿のカメラ屋街に繰り出しているというクニ君と葉月さんから連絡がありました。そして、そのまま水天宮前にダレルを迎えにいき、渋谷で夕飯を食べてから宿舎にダレルを連れて行くようです。クレアも合流することにしました。はたして、一人でたどり着けるでしょうか?

 

 

2013. 7. 17

  今日は午前中に近くの整形外科にいって、正式なギプスをしてもらうと思っています。そのあとは、明日の講演会「ルネサンスの科学と魔術」の準備をしたいと思います。

 

  昨日紹介した新宿の紀伊国屋本店でのブック・フェアのために選んだ20は、もともとのBH的な関心から選ばれて当然な書物群に加え、昨年の立教大学でのメガ・シンポ以降の活動の展開を反映したものにもなっています。リストの筆頭にあがっているローマの大橋さんの翻訳書からはじまり、出版の新しい順に折井さん、水野さん、根占先生らの作品もふくまれています。本当は古代中世の関係も入れたかったのですが、今回は初期近代という縛りがありました。またの機会をお待ちください。

 

 

2013. 7. 16

  なんだかケガした方ではない足がジンジンして飛行機のなかでは眠れませんでしたが、ほぼ定刻どおり8に成田に到着しました。荷物が出てくるまでに少し時間がかかりましたが、出口では家族が応援に来てくれていたので助かりました。リムジンバスに乗って池袋へ。11ごろ立教に到着し、ゲストハウスのカギをもらって気がついたのですが、いつもの部屋は先客があり、今回はエレヴェーターのない建物の3です。これはちょっと松葉づえをつきながら登るのはキビシイかも。それでもなんとか到着して荷物をといて、昼ご飯を食べたら睡魔に襲われて夕方まで眠ってしまいました。

 

  僕の帰国とシンクロするかのように、BH が企画に協力したブック・フェア『初期近代精神史研究』が、新宿の紀伊国屋本店3階で大々的にはじまりました。その様子は、工作舎のブログおよび紀伊国屋のサイトで見ることができます。じつは現在ではほぼ入手不可能な超レア本をふくめて、貴重書が展示されていますので、お財布に弾丸をつめて駆けつけてください!

 

  今回の法人・学習院での招聘の枠組みにおける最初の公式イヴェントとして、18日の木曜日に「ルネサンスの科学と魔術」と題した一般公開の特別講演を学習院女子大学の2号館235号室で、2コマ目(10:40-12:10)に行います。16世紀の科学や魔術にたいするフィチーノの影響について、有名なフランセス・イエイツのテーゼの再考をふくめ、僕なりに20年のあいだ調べてきた知見をもとに上手くまとめて話ができればいいと思っています。無料・予約不要ですので、お気軽にお越しください。明日一日かけて、パワー・ポイントを制作します。

 

 

2013. 7. 15

  6時半に起きて荷物を道端に出て、7時過ぎにキャンディさん夫妻の車が来るのを待ちました。駅でも駅員のアシストがあったので8時発の電車にもスムーズに乗ることができました。ブリュッセル南駅で新幹線に乗るところまで、コルドバのマドキージャ氏に手伝ってもらいました。ここまで助けていただいた皆さまには、ふかく感謝です。新幹線でパリの空港に着いてからは、アシスト担当のピエールがとても親切で助かりました。

 

 

2013. 7. 14

  なんとか寝ていても痛いと感じなくなったので、眠れるようになりました。明日はついに日本に向けて出発です。いつもと勝手が違うのでカバンの準備もなにをもっていけば良いのかわからず、ちょっと困惑しています。

 

  明日は715に友人夫妻が車で迎えに来てくれる予定です。それで駅までいって8時発の電車に乗ります。ブリュッセル南駅にあるエール・フランスの窓口でチェックインして、1020分発のパリ空港行きの新幹線にのります。

 

 

2013. 7. 13

  今日はその他の手続きをいろいろ進めています。エール・フランスに電話して、月曜日のフライトのアシストを要請しました。明日の夕方にもう一度電話しないといけません。

 

  Science in Context という雑誌から投稿論文のレフェリーの依頼がありました。締め切りはいわれていませんが、9月末までくらいだったらなんとかなるかなと思っています。という感じで、受け入れメールをだしましょう。また、先週イタリアにいるときに今年もチェコの科学アカデミーからポスドク研究計画の審査の依頼がきました。これは、やりかたの要領を掴んでいるので一件だけ受けようと思います。

 

 

2013. 7. 12

  松葉づえはけっこう、慣れるまで難しいので移動の便を考えて、車イスも借りることにしました。これはスイスイと移動ができて、快適です。

 

  この新しい事態に対応するために、いろいろな手配をしています。航空会社にもアシストを要請しないといけません。日本に着いたらすぐに、いましている仮ギプスではなく、本ギプスに替えてもらわないといけませんが、宿舎の近くに整形外科も見つけ、連絡をとることができました。

 

 

2013. 7. 11

  ああ、一生の不覚!朝にリェージュの駅で見事に滑って転び、倒れるときに左足首をねじったようで骨折してしまいました。日本への一時帰国の直前だというのに、1ヶ月あまり松葉づえ車イスの生活となってしまいました。>ショックの方が大きく、痛みは感じなかったのですが、夜寝ているあいだ寝返りが打てないので苦しかったです。

 

  関係者各位、日本には這ってでも帰り、行動範囲は狭くなるでしょうが、かならず予定はこなしますので、ご安心を!

 

 

2013. 7. 10

  今日は完全オフという感じで、電車に乗って2時間ほどの山奥にある渓流をくだるカヤックをしに行きました。

 

 

2013. 7. 9

  今日から1ヶ月半ほどコルドバの田邊さんが、リェージュにある BH本館のゲストとなります。45を超すアルダルシアからの避暑と同時に留守番をしてもらいます。

 

  フェイスブックでいち早くお知らせしましたが、この7月に刊行されることで話題となっているキルヒャー新訳『普遍音楽』の見本が、ついに工作舎に届いたようです。来週から書店にも並ぶでしょう。科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』がおくる720日(土)の国際シンポジウムでも、工作舎さんが併設ブック・フェアに参加します。そこでは、このキルヒャー本をビッグな特典つきで入手できるでしょう!

 

 

2013. 7. 8

  今回の一時帰国(716日から821日)では、とくに最初の10日間にイヴェントの予定が盛りだくさんで、かなりの忙しさが予想されます。以下がその怒涛のスケジュールとなります。BH ファンにとっては蜜の滴るような10日間でしょう。

 

           715日(月) 日本に向けて出発

           716日(火) 朝8時に成田に到着。池袋には12時頃?

           718日(木) 学習院女子大学・特別講演「ルネサンスと科学」

           720日(土) 国際シンポジウム『西欧ルネサンスと日本におけるキリシタンの世紀』

           721日(日) 鏡リュウジ氏×ダレルのトークショー

           722日(月) 学習院女子大学・特別授業「わたしとイタリア(そして世界)」

           723日(火) 京都へ

           724日(水) ダレル・阪大講演会

           725日(木) 京都から東京へ

           726日(金) ダレル・立教大学講演会

           803日(土) 池袋リブロ9階・BH叢書の発刊記念トークショー

           808日(木) 熱海・無塵荘にてミニ合宿

 

  まるで僕の一時帰国に歩調をあわせるかのように、716から二カ月間ほど新宿の紀伊国屋書店にて、ルネサンス・初期近代のインテレクチュアル・ヒストリーをテーマにした勁草書房・工作舎の共同ブック・フェアが開かれます。BH の全面協力による本のセレクトでそれぞれに簡単な紹介文が付されます。以下は、ブック・フェアの口上案です。

 

各方面から大きな注目を集めているルネサンス・初期近代の精神史研究。それは、歴史学者の時間にたいする感性と哲学者のテクストのなかに入りこむ浸透力で、思想・文学・芸術作品の背景にある「知のコスモス」を描き出す壮大な試み。天才カルダーノや放浪の医師パラケルスス、最後の万能人キルヒャーといった、あらゆる領域で優れた業績を残した人物やその知的世界を読み解くのは、分野横断的な精神史の独壇場です

 

 

2013. 7. 7

  今日は旅のあいだにたまった洗濯モノの片付けからスタートです。イスキア島ではネットへの接続がかぎられていましたし、忙しかったので関係者にはご迷惑をおかけしました。これから日本にむけて出発する15日までは、科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』やBH 叢書のことに集中していきたいと思います。

 

  今回のサマー・スクールでは、いろいろなことを体験したのですが。とくに印象に残ったのは、韓国中国の若者たちの活躍ぶりです。20年前に僕が欧州にきたころは、彼らも日本人と変わらず英語が苦手で、率先して議論に参加する人は稀でした。今回は韓国や中国の若者が欧米の研究者にまじって、議論をリードさえする場面をしばしば目の辺りにし、彼らの国際競争力が大幅にあがっていることを実感しました。

 

それにくらべて日本はどうなのでしょう?日本人なのだから日本語で勝負だと開き直っているのか知りませんが、この20年間に組織的にレヴェル・アップを図れなかった問題を直視していないようにも思われます。このままいけば、人文学の分野でも韓国や中国の研究者が英語で研究を発表し、世界をリードする機会が増えていくでしょう。限られた場所での観察ですが、非常に象徴的なものを感じました。

 

 

2013. 7. 6

  移動日です。7時に起きて8時半の船に乗ってナポリを目指します。ナポリからは電車でローマ、そして空港バスでチャンピーノ空港に移動し、1545のフライトでベルギーへ。到着予定は18時で、リェージュBH本館には電車のタイミング次第で20時から21時くらいには到着すると思います。> 予定どおり20時半にかえってきました。そして家にはなにも買いおきがないので夕飯を食べに行きました。

 

 

2013. 7. 5

  あっという間に最終日となってしまいました。今日は20世紀後半から現代における合成生物学における生命の問題です。> 全くの門外漢の僕ですが、プレゼンパワー・ポイントの使い方など、いろいろ学ぶことができました。

 

夕食の後には、またプール・パーティがあります。

 

 

2013. 7. 4

  今回のサマー・スクールのもうひとつの収穫は、ナポリへの遠足からイスキア島にもどる途中の地中海に浮かぶフェリーのデッキで海に沈む夕日を見ながら、カズ君と不確かだった彼の博論の構想について語り、新しい道が開けたことです。これで彼も胸をはって、自分が何をしようとしているのか話せるようになりました。このサマー・スクールが終わるまでに英語でハッキリと説明できるようになってもらおうと思っています。> 先日行われたヨシ君とのネット対談のときにも少しだけ触れましたが、やはり日本独特の自由放任主義は時間を浪費するだけで間違いだと思います。適宜・適当なアドヴァイスは必要ですよ。それが指導者たるものの役目です。

 

 

2013. 7. 3

  どうも、ホテルのネットがつながりません。昨日の夜から今日にかけてはまったくダメでした。返事をするのが遅れている人、ゴメンなさい。

 

83日(土)の池袋リブロ9階での出版記念のためのイヴェント告知がでました。みなさん、BHファンには見逃せない感動的かつ楽しい会を予定していますので、お気軽に参加ください。席にかぎりがありますので、予約はお早めにお願いします。乗り遅れないでください!

 

このイヴェントに参加する関係者のリストをつくって、参加人数の確認をしています。およそ関係者席は10名程度だとは思いますが、そのあとに打ち上げを予定していますので、それにも参加したい人は遠慮なく僕にしらせてください。

 

  今日は元にもどって通常どおり一日中、授業とセミナーです。午前中のテーマは、18世紀における生命と発生の問題についてでした。ハラ―とかビュフォンとか、ロマン主義とかですね。午後はダーウィンについてでした。そのあとは、夕方から近くの浜辺にあるビーチ・レストランに学生と教師の全員が一緒にでかけました。終了したのは午前零時を過ぎていました。

 

 

2013. 7. 2

  いろいろな連絡が相次いでいます。鏡リュウジさんとダレルとのトークショーのことやBH叢書のことなど、授業とセミナーの空き時間を見計らって、島ということで接続環境の悪いネットをだましだまし使っています。

 

  今日は一日、今回のサマー・スクールを主催している Stazione zoologica のナポリ本部の見学と街の自由散策にあてられています。船で1時間かかるので、その移動時間をのぞくと、あっという間に残りの時間が過ぎました。ナポリの研究所はエミーさんの旦那さんも務めていたことある場所で、その場にいけるということは、いろいろ感慨の深いものでした。

 

 

2013. 7. 1

  BH叢書の第1弾となるエミーさんの『才カルダーノの肖像』のカバー・デザインの最終版がきました。また、トークショー形式の出版記念イヴェントを、83(土)の午後4時半から6時半まで池袋西武・別館9階の本屋リブロの特設会場で行います。定員40(うち約10名は関係者)です。早い者勝ちですので、予約は急いでください!くわしくは、こちらをどうぞ。

 

  さらに、BH叢書の立ち上げや工作舎のキルヒャー本の出版、そして科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』からの国際シンポジウムの開催に連動するように、新宿の紀伊国屋で7月16日から2ヶ月にわたって、BHセレクトによるルネサンス関係のブック・フェアが開かれることになりました。僕のコメントつきです!

 

  午前中は古代・中世における生命と発生の問題についての講義とセミナーがありました。そして午後は、ルネサンス・初期近代における発生と生命の形成の問題についての僕の授業とセミナーです。とくに授業の方は、テクストなしでパワー・ポイントだけで行います。> 非常に緊張しましたが、上手くいきました。議論も盛んで、終わってからも素晴らしかったと多くの人からいわれました。とても嬉しかったですし、なによりも大きな収穫となる経験でした。

 

  夕食までの空き時間で、クレアとカズ君と3人でホテルに併設されている野外の温泉プールを満喫しました。夕食後は、なんと同じ場所でプール・パーティでした。さすがにこういうものは、これまで一度も見たことがありません。ビックリしましたね。

 

 

 

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