BH ミーティング 2004



 

 

第3回 BHミーティング@駒場

 

1226日(日) 100600

 

        

 

 

 

スピーカー達

(+ 特別ゲスト 伊東俊太郎 氏)

 

 

    

 

熱い会場に詰めかけた40名の聴衆

 

 

 

恒例 フォト・ド・ファミーユ

 

 

 

プログラム

 

レクチャー 1

ひらい 「ルネサンス発生論における種子、形成力、能動知性:中世伝統と新潮流のはざ間で」

 

レクチャー 2

山田俊弘 博士 「キルヒャーとステノのジオ・コスモス」

 

ワーク・イン・プログレス 1

三村太郎 君 「天文学と占星術を分けるもの:中世イスラーム世界における論証の登場する場」

 

ワーク・イン・プログレス 2

高橋厚 君 「鉱物と身体の間:アルベルトゥス・マグヌスの質料形相論」

 

レクチャー 3

赤江雄一 博士 托鉢修道会士による説教と「心的暦」:西欧中世の活版印刷以前におけるマスメディアの一側面」

 

ワーク・イン・プログレス 3

坂口さやか さん 「ルドルフ二世の帝国理念表象:プラハ宮廷サークルにおける芸術作品分析を通じて」

 

ワーク・イン・プログレス 4

田邊まどか さん 「17世紀スペイン文学とアリストテレス詩学:ゴンゴラの『孤独』論争を例に」

 

 

 

 

 

メイキング風景

2004. 11. 01

  まだ一時帰国時のスケジュールは白紙状態ですが、恒例のBHミーティングの準備を始めようと思います。で、スピーカーを募集します。ちゃんとした発表に至らない院生君などが、発展途上の研究を発表するワーク・イン・プログレス枠も用意しますから、ご気軽に自薦&他薦して下さい。

 

2004. 11. 07

  さて、第3回のミーティングの具体的な準備を始めました。今回は東京だけに絞ります。1226(日)で行けそうです。今は、スピーカーを当たっています。今のところ4人に聞いていますが、新しい人(まだBH関係で話をしたこと無い人)の発表も欲しいところです。それから去年来てくれた人たちにも参加を呼びかけます。> これを機に、少しミーティングの頁を整理し、最新情報を入れたいと思います。毎度のことですが、ワクワクするほど刺激的で楽しい会にしましょうね!

 

2004. 11. 13

  さて、現在プログラムを鋭意調整中の年末ミーティングでは、山田博士が今夏フィレンツェでの国際地質学史学会で好評を得た発表をもとに「キルヒャーとステノのジオコスモス」を、アラビア占星術博論を執筆中の三村君が「天文学と占星術を分けるもの:中世イスラーム世界における論証の登場する場」というタイトルでホットな報告をしてくれる予定です。また、ニューカマー高橋君が「鉱物と身体の間:アルベルトゥス・マグヌスの質料形相論」で初陣を切ってくれます。僕はと言えば、現在練りに練っているボンブをドロップする予定です。乞う、ご期待。しかし、こんな類まれな機会をミスミスと逃す人の気が知れません!!

 

2004. 11. 17

  年末ミーティングは、たまたま同時期に一時帰国を予定しているBHメイト、リーズの赤江君が発表をしてくれるそうです。それから、修論提出を控えている田邊さんも発表したいということなので、プログラムを少し再編しないと行けません。なお、赤江君のエントリーは、「托鉢修道会士による説教と「心的暦」:西欧中世の活版印刷以前におけるマスメディアの一側面」というものになりそうです。ワクワク。> いや、しかし、プログラムを見て下さい。ちょっとスゴイことになってきました。

 

2004. 11. 19

  田邊さんの参加が確定したので、これで年末ミーティングのプログラムの内容の調整は良しとしましょう。これまでのものより話題の幅がぐっと広がり、彩りも豊かになりました。エントリーしてくれた信頼できるスピーカー各人に、心より深く感謝です。話す側にとっても話し甲斐のある会にしますからね。これから、お知らせを各MLに出します!

 

2004. 12. 22

  さあ、昨日の大盛況だったソロ・ライヴの勢いに乗って、このまま年末ミーティングへと雪崩込みましょう。関係者皆さんのご協力により、準備も万全、参加予定者も40名近くになるビッグ・ビッグ・セッションです。中世・ルネサンス界隈の思想史を研究していて、BHの年末ミーティングがあることを知らなかったなんていう暢気な学生さんもまだまだいますが、やる気がある人はどなたも歓迎です。直接、発表題目に関心がなくても、参加している他の研究者達を知る良い機会です。自分とは別の学会に属しているのに、実は近いことを研究している!なんて人に会えちゃったりします。全てのカギを握るのは知的なオープンマインドさです。諸君、井の中の蛙になるなかれ!

 

2004. 12. 26

  山田博士が急病ミーティングに出られないかもしれないという連絡がありました。まだ、どうなるか分かりませんが、残念。お大事に。しかし、発表者に病欠が出るのは、今回が初めてです。> 会場入りする前に、広島から来る田窪さんと、長野から来る田邊さんをピックアップしなければならなかったのですが、遅れもなくスンナリと捕まえることができ、小田急線で東北沢へ。山田さんが休みということで、一時はどうなるかと思ったのですが、特別ゲストの伊東俊太郎&金森修氏らを加え、何と40名!を越す参加者があり、予想をはるかに上回る、去年の2倍のスケールとなる大盛会でした。会場には、工作舎、アロマトピア、懇話会の特販スタンドもあり、大いに賑わいを見せていました。> 懇親会にもスピーカーを中心に20名が参加し、大いに盛り上がったと思います。これから、芦屋に向けて出発しますので、詳しいことは30日に帰ってきてから書きたいと思います。

 

2005. 1. 15

  年末ミーティングの感想を寄せて頂いた方々、ありがとうございました。一番多いのは、発表が多い分、質疑応答&議論の時間が上手く取れなかったところを指摘するものでした。これは今後の課題点です。発表者が良い発表をしてくれるかは開けてみたいと分からないので、保険をかけるつもりで多くしましたが、午後で収めるなら長短合わせて4本くらいがちょうど良いのかも知れません。会場が狭くて思うように発表者などを休み時間に捕まえて話をするのが難しかったという意見もありました。これは、急遽、教授会室を使わせてもらったため、革張りのイスが豪華で贅沢な分、自由に動き回るスペースが少なかったというものです。それから、工作舎の特販ブースが出来ていたことへの反響も多く、それを知っていたら小遣いを多く持参していろいろ入手したかったというものです。確かに、僕もどうなるか分からなかったので大きく宣伝しませんでしたが、次回は大々的にお知らせしましょう。その他にも、刺激的だった、自分がやっているような古い時代を研究することの意義を実感出来た、異分野の人たちと交流できためになった、研究者の道を目指す元気を与えてくれた、等々の様々な反響を頂きました。この類まれなるチャンスに参加できなかった人は、次は是非とも参加するように、参加した人は単なるオーディエンスであることに満足するのではなく、発表する側に立つことを目標にして、今年一年の研究をがんばって下さい。エントリーの相談は、いつでも受け付けています。

 

2005. 1. 17

  年末ミーティングでは、非常に人気&興味深い発表を行ったリーズの赤江博士も、感想を寄せてくれました。感謝&一部を引用します:

 

「学部生、大学院生から大御所まであれだけの人が集まったのは、これまでのBHの活動のすごさを示すものだと思います。やはり何かが「起きている happening」場だという予感が(僕もふくめて)人を集めた(集めている)と思います。そしてその場にいって、思ったことは以下のようなことでした:単に密なというだけではなく、大きな歴史的視座を示すというところまでふくめて、国際レベルで通用する質の高い研究をやり、発表していくという目標、それをもつ個々の研究者(あるいはその卵)はこれまでもいたと思うのですが、それをウェブサイトにおいて高く掲げ、実践していく、そしてそれをレポートしていくことによって、そのような個々人が集える焦点をつくったというのがBHの貢献だなあ、と。」

 

ありがとうございます。そして次回への提案として、簡易的な名札をシールで作れば、会場に集う者同士の交流がし易かったのではないか?と指摘してくれました。これは当日他の人にも言われた気がするのですが、非常に良いアイデアだと思いますので、是非にも取り入れたいと思います。

 

  なお、異なる分野の研究者や古いことに関心のある一般人など、いろいろな背景を持つ人々が集まるミーティングでは、僕自身はホスト役として、もっと気の利いた分かりやすい面白可笑しい話をしても良いのですが、敢えて毎回、高度に専門的なディープな議論を展開する出来立てホヤホヤの新作を発表するのは、議論の細かい点は分かる人が分かれば良いので (世界中でもそれほど多くないはず)、それよりも世界のトップレヴェルの人たちと渡り合える研究を目指すというのは、どういうことなのか?を自ら身をもって実践するために行っています。で、史学あるいは思想史の醍醐味の幾分かでも垣間見て頂ければ、それで良いと思っています。取り立てて古代哲学の知識がなくても、知の伝播のダイナミズムという観点から見れば、伝統的な史学をメインに研究している人にも、知の社会学の一形態として何か感じてもらえるだろうと信じています。

 

2005. 1. 4

  年末ミーティングについての参加者の感想が徐々に集まってきています。まだの方も新年の挨拶がてら、是非よろしく。今回はプログラムがぎっしり詰まっていたので、集まってくれた各個人と十分な話が出来なかったのが、僕としてはちょっぴり寂しくもありましたが、その辺のこともメールでお願いします。

 

2005. 1. 7

   梶さんから年末ミーティングの模様を伝える写真を幾つか送ってもらいました。参加できなかった方には、ぜひどうぞ。また、参加されて感想を寄せられていない方は、よろしくお願いします。

 

2005. 1. 15

  年末ミーティングの感想を寄せて頂いた方々、ありがとうございました。一番多いのは、発表が多い分、質疑応答&議論の時間が上手く取れなかったところを指摘するものでした。これは今後の課題点です。発表者が良い発表をしてくれるかは開けてみたいと分からないので、保険をかけるつもりで多くしましたが、午後で収めるなら長短合わせて4本くらいがちょうど良いのかも知れません。会場が狭くて思うように発表者などを休み時間に捕まえて話をするのが難しかったという意見もありました。これは、急遽、教授会室を使わせてもらったため、革張りのイスが豪華で贅沢な分、自由に動き回るスペースが少なかったというものです。それから、工作舎の特販ブースが出来ていたことへの反響も多く、それを知っていたら小遣いを多く持参していろいろ入手したかったというものです。確かに、僕もどうなるか分からなかったので大きく宣伝しませんでしたが、次回は大々的にお知らせしましょう。その他にも、刺激的だった、自分がやっているような古い時代を研究することの意義を実感出来た、異分野の人たちと交流できためになった、研究者の道を目指す元気を与えてくれた、等々の様々な反響を頂きました。この類まれなるチャンスに参加できなかった人は、次は是非とも参加するように、参加した人は単なるオーディエンスであることに満足するのではなく、発表する側に立つことを目標にして、今年一年の研究をがんばって下さい。エントリーの相談は、いつでも受け付けています。

 

2005. 1. 17

  年末ミーティングでは、非常に人気&興味深い発表を行ったリーズの赤江博士も、感想を寄せてくれました。感謝&一部を引用します:

 

「学部生、大学院生から大御所まであれだけの人が集まったのは、これまでのBHの活動のすごさを示すものだと思います。やはり何かが「起きている happening」場だという予感が(僕もふくめて)人を集めた(集めている)と思います。そしてその場にいって、思ったことは以下のようなことでした:単に密なというだけではなく、大きな歴史的視座を示すというところまでふくめて、国際レベルで通用する質の高い研究をやり、発表していくという目標、それをもつ個々の研究者(あるいはその卵)はこれまでもいたと思うのですが、それをウェブサイトにおいて高く掲げ、実践していく、そしてそれをレポートしていくことによって、そのような個々人が集える焦点をつくったというのがBHの貢献だなあ、と。」

 

ありがとうございます。そして次回への提案として、簡易的な名札をシールで作れば、会場に集う者同士の交流がし易かったのではないか?と指摘してくれました。これは当日他の人にも言われた気がするのですが、非常に良いアイデアだと思いますので、是非にも取り入れたいと思います。

 

  なお、異なる分野の研究者や古いことに関心のある一般人など、いろいろな背景を持つ人々が集まるミーティングでは、僕自身は主催者として、もっと気の利いた分かりやすい面白可笑しい話をしても良いのですが、敢えて毎回、高度に専門的なディープな議論を展開する出来立てホヤホヤの新作を発表するのは、議論の細かい点は分かる人が分かれば良いので (世界中でもそれほど多くないはず)、それよりも世界のトップレヴェルの人たちと渡り合える研究を目指す努力というのは、どういうことなのか?を自ら身をもって実践するために行っています。で、史学あるいは思想史の醍醐味の幾分かでも垣間見て頂ければ、それで良いと思っています。取り立てて古代哲学の知識がなくても、知の伝播のダイナミズムという観点から見れば、伝統的な史学をメインに研究している人にも、知の社会学の一形態として何か感じてもらえるだろうと信じています。

 

2005. 1. 20

  記念碑的なミーティング2004を残念ながらカゼで病欠した山田博士から、ステノの主著の邦訳『プロドロムス:固体論』と矢島道子・和田純夫編『はじめての地学・天文学史:読んで楽しむ教科書』が送られて来ました。おめでとうございます&感謝です。前者は、山田博士の1980年代からの仕事の結晶です。後者は、ミーティング会場で特販していたか覚えていませんが、アマゾンのおススメ度4つ星ということで、矢島さんは売れる本を作るのが上手いなあと感心しています。> ミーティングへ参加した人たちからの感想が寄せられ続けています。但馬君&田邊さん、ありがとうね。ちょっと引用します:

 

「アカデミズムの世界というものがしっかりあって、そういう道を堂々と歩いている人もいるのだなあと、

変な感慨も覚えました。気恥ずかしいですが、正直、憧れます。留学する決意を新たにしました。」

 

率直な感想をどうも。まだの人は、今からでも遅くないですから、次回に向けての参考になりますので、よろしくお願いします。

 

 

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