リヨン会議
2012年の6月14日にフランスのリヨンでおこなわれる
初期近代の生命論と哲学の関係に関するミニ国際会議に招待されました。
『古典主義時代における身体、医学、そして機械』
Corps, médecine et machines à l’âge classique
10:00
Domenico Bertoloni Meli (
「17世紀における身体の機械」
“Machines of the Body in
the 17th Century”
11:00
François Duchesneau
(Montréal)
「自然の機械と有機的身体」
“Machines of Nature and
Organic Bodies”
12:00
ランチ
14:00
Rafael Mandressi (Centre
Alexandre Koyré)
「機械以前:ルネサンスにおける建築と解剖学」
“Avant les machines:
architecture et anatomie à la Renaissance”
15:00
Hiro Hirai (
「16世紀における医学人文主義と自然哲学」
“Medical
Humanism and Natural Philosophy in the Sixteenth Century”
16:30
終了
メイキング風景
2012. 5. 14 月
6月14日のリヨンで1日だけのミニ国際会議があります。そのプログラムがきました。「古典主義時代における身体、医学、機械」 Corps,
médecine et machines à l’âge classique という題名になるようです。僕は基本的に第2著作の紹介をします。> 余計なお世話ですが、このフーコー的な古典主義時代という名前なんとかならないのですかね?フーコーによれば、それはそもそもアンシャン・レジームにある17-18世紀をさすのであって、初期近代である16-17世紀を意味するのではないはずです。> こちらも専用ページを作りました。ここです。
10:00
Domenico Bertoloni Meli (Indiana) 「17世紀における身体の機械」 “Machines of
the Body in the 17th Century”
11:00 François Duchesneau (Montréal) 「自然の機械と有機的身体」 “Machines of Nature and Organic Bodies”
12:00 ランチ
14:00 Rafael Mandressi (Centre Alexandre Koyré) 「機械以前:ルネサンスにおける建築と解剖学」 “Avant les machines:
architecture et anatomie à la Renaissance”
15:00 Hiro Hirai (Nijmegen) 「16世紀における医学人文主義と自然哲学」 “Medical
Humanism and Natural Philosophy in the Sixteenth Century”
16:30 終了
2012. 4. 28 土
6月のリヨンでの僕の第2著作の紹介をかねた発表ですこし絡めるというお題のでている『機械論、実験、病気:マルピーギと17世紀の解剖学』 Domenico
Bertoloni Meli, Mechanism, Experiment,
Disease: Marcello Malpighi and Seventeenth-Century Anatomy, Baltimore,
Johns Hopkins UP, 2011 をクレアのお父さんに持ってきてもらいました。アメリカで買ったほうが安かったのです。
2012. 4. 11 水
最近は、ジャスティンとニコがタッグを組んでいろいろなところで初期近代における哲学と生命の科学の関係についての会議を開いています。僕も6月にリヨン、9月にベルリン、11月にピッツバーグで行われる3つの似たような会議で、ニコに顔をあわせることになります。ニコはそのほかにも各所で精力的に去年出した本『機械論、実験、病気:マルピーギと17世紀の解剖学』 Domenico Bertoloni
Meli, Mechanism, Experiment, Disease:
Marcello Malpighi and Seventeenth-Century Anatomy, Baltimore, Johns
Hopkins UP, 2011 のプロモをおこなっているようです。いやはやスゴイことですね。
2012. 2. 26 日
9月のベルリン会議の仮プログラムがきました。主催者が甘くみられているのかどうか知りませんが、デニスやケーズといった幾人かの大御所が発表の仮タイトルすら提出してないようです。それでも、それなりのものになっています。ただ、14本中の4本が仏語と独語です。会議からの論集の出版のことを考えると、主催者は会議の言語を英語だけに絞りたいようですが、この会議のパートナーとなっているのは最近がんばっているフランスのグループ (先日、今度のリヨンでの会議への出席を僕に打診してきた人たちです)で、この人たちは出版物にしても何にしても仏語のみです。おそらく仏語をゆるすと独語や伊語の発表もみとめざるをえないでしょうから、論集の出版先をみつけるのはとても難しくなります。実際に、このフランスのグループが似たような会議を去年あたりに開いたようで、特別号としての企画を ESM 誌に持ってきたのですが、あっさり却下されました。分量的に4〜5本中で、とても内容のよい論考が1本くらいなら仏語や独語でもいいですが、半数かそれ以下が英語で残りが別言語となるととても厳しい気がします。僕がリプシウス論集の企画を打診したときも、8本中の3本が仏語だったのがネックでした。ということで、雑誌の運営上は仕方ありません。かくいう僕も、今後は論集が複数言語になる場合は寄稿しないつもりでいます。英語で書けるようになるのが目的ではなく伝播力を上げることが今後の目的なので、いまさら伝播力の低くなりそうなものに載せても意味がありません。したがって、フランスのグループの力が強いか、主催者ががんばるか、このあたりの駆け引きがカギとなってくると思います。
2012. 2. 22 水
リヨンでのコロキウムの件ですが、僕の第2著作の紹介でも良いということになったので、参加する方向で調整中です。François Duchesneau も呼ぶというというところに何となく惹かれました。2005年のボルドーと2006年のパリでの会議であっているのですが、どうもイマイチかみあわなかった人です(ライプニッツを中心とした啓蒙期の生物学のエピステモロジーを専門にしている氏にとっては、キミアのテクスト分析をしていた僕の研究とは方向性がまったくちがうということで接点が見つからなかったということでしょうが、ビルの仕事の伝播のせいで世の中もだいぶ変わってきたと思います)。ということで、今回はどうでしょうか?将来的にはエピステモロジーをやっている人にもアピールする研究の発信のしかたというのを学ばないといけないですね。
2012. 2. 20 月
客員教授として5月〜6月にフランスに滞在する Domenico Bertoloni Meli の業績をたたえる?ための1日会議をリヨンで開くので、彼の仕事の一面をとらえた発表をしないか?という依頼が週末にありました。ニコと呼ばれる彼は、科学革命と機械論についてや、マルピーギなどに代表される17世紀後半から18世紀の生命の科学において機械論的な側面を追及してるのだと理解していますが、この種(誰かをたたえるため)の発表をしたことがないので、個人的には二の足を踏んでいます。しかも開催予定日が6月10日か5月後半ということで、その後のパリ会議も近いことからなかなか難しい気がします。僕の出たばかりの第2著作を紹介することなら比較的に簡単だけれども、どうですか?と返事をしました。リアクションを待ちます。なお、ニコは去年の春に『機械論、実験、病気:マルピーギと17世紀の解剖学』 Domenico
Bertoloni Meli, Mechanism, Experiment and
Disease: Marcello Malpighi and Seventeenth-Century Anatomy, Baltimore,
Johns Hopkins UP, 2011 という本をだしているようです。