Cahiers de
l’Hermétisme
『ヘルメス主義のカイエ』
その4
『錬金術』
Alchimie
A. Michel, Paris, 1979. 増補第2版 Dervy, Paris, 1996.
258pp. +Index ISBN 2-85076-729-8
Price, 125 FF = ** Euro
裏表紙の売り文句を翻訳すると以下のようになります。『「愛と素晴らしい知の道」、錬金術は、西欧エソテリスムの主要な分枝の1つである。錬金術テクストと歴史的・哲学的論考を同時に提供する今カイエは、アンドレ・サヴォレの『錬金術とは何か?』で幕をあけ、ベルナール・ヒュッソンによって註解が施されアレクサンドル・フォリアニがここで解説するバルシューゼン(Barchusen)による17枚の銅版画(1718年)がふされた1590年の未出版の著作である『賢者の石に関する著者不詳の講義』が続く。16世紀と17世紀の錬金術テクストとカール・ギュスターヴ・ユングによる錬金術に対するアプローチに関する1論考が、クロード・ジルベール・デュボワによって提案される。それは、「具象的な構造」について考察するアントワン・フェーブルの論考に引き継がれる。エックハルトシャウゼンによるキリスト教的錬金術の真珠、『高貴なる化学の教理入門』(1798年頃執筆される)によってこの論集は閉じられる。最後に、リシャール・カロンによる、1900年-1995年の期間におけるフランス語によって出版された著作と論文に関する実体的な文献表が、研究者だけでなく単なる愛好者に無くてはならない貢献をするようにかもされる。』中でも重要なのが、最後に付された文献リストです。第2版を作るとき単にそのまま復刻せずに増補したところが偉いです。これだけの為に購入することも意味の無いことではありません。ドイツ語圏やイタリア語圏でも同様の試みをして欲しいものです。日本語のものについては、いつか僕がやります。
Antoine Faivre, "Qu'est-ce que l'alchimie ?" p. 16-
錬金術とは何か?
Bernard Husson, "Un texte alchimique inédit du seizième siècle : Le
"Discours d'Auteur incertain sur la pierre des philosophes"
(1590)." p. 31-
16世紀の未出版の一錬金術テクスト『賢者に石に関する著者不詳の講義』
Francois Trojani, "Commentaire sur dix-sept figures attribuées a Jean
Conrad Barchusen (1718)." p. 73-
ジャン・コンラッド・バルシューゼンに帰される17枚の版画 (1718年)についての註解
Claude-Gilbert Dubois, "Isomorphisme de deux constructions imaginaires: le
Grand OEuvre alchimique et la Grande Œuvre de Dieu." p. 133-
二つの幻視的構造のイソモルフィズム:錬金術の大いなる技と神の大いなる技
Antoine Faivre, "Pour une approche figurative de
l'alchimie." p. 147-
錬金術の具象的アプローチについて
Karl von Eckartshausen, "Catechisme de la Chimie superieure (1819)."
p. 165-
『高貴なる錬金術のカテシスム』(1819年)
Richard Caron, "Bibliogrphie des ouvrages consacrées a l'alchimie publiés
en langue française (de 1900 a 1995)." p.185-
1900年から1995年までに出版されてフランス語の錬金術に関して出版されて文献リスト