ごくごく個人的な「本」日記
2023年09月
2023. 9. 30 土
今日はスローな動きでいきます。
2023. 9. 29 金
次号のメルマガの原稿を推敲してドロップしました。錬金術を大きくフィーチャしているトマトスープさんのマンガ作品『天幕のジャードゥーガル』第3巻についての解説です。10月2日に配信です。お楽しみに!
ここ数年で原稿を審査した数本の論文について、すでに出版されているかを確認し、入手できるものはPDFをダウンロードしました。僕の指摘をしっかりと反映しているものもあれば、残念ながら中途半端なものもあります。
2023. 9. 28 木
そろそろ次号のメルマガを準備しないといけません。どんな内容にしましょうか?
ブルーノ論文が来年1月に出るとなると、校正刷りのタイミングはどう考えても年末になるでしょう。12月上旬にはルーヴァン遠征もあるし、年末にはゼンネルトの論文の締切もあるので、早めに対策をとった方が良いでしょう。打てる手はかぎられているのですが、10月中にゼンネルト論文をほぼ完成させてしまうべきかも知れません。できるかなあ。
2023. 9. 27 水
一時帰国のあいだに、ルネサンス期イタリアの自然哲学者チェザルピーノについての論集『チェザルピーノとルネサンスのアリストテレス主義』
Andrea
Cesalpino and Renaissance Aristotelianism: Natural Philosophy in the 16th
Century (London: Bloomsbury, 2023) が出版されました。僕も「チェザルピーノの鉱物学:気象論とキミアのはざまで」
“Cesalpino’s
Mineralogy between Meteorology and Chymistry” を寄稿しています。
上記の本は紙版の著者コピーを送ってもらえることになっていますが、自分の寄稿の電子版はもらえない雰囲気です。論文のバラ売りもしないようですし、ちょっと困りますね。いっそのこと電子版で丸ごと一冊を入手するかも知れません。
出版社のブルームズベリーの電子書籍コレクションに登録している図書館では、PDFをダウンロードできるかも知れません。こちらが僕の論考です。どなたか、PDFを落とすことはできませんか?よろしくお願いします。
2023. 9. 26 火
オックスフォード大学出版が準備している古代ギリシアの医学者ガレノスについてのハンドブックには、僕もルネサンス期の論争についての論考を寄稿しています。今日は編者から連絡があり、版組稿の校正は11月末から2週間、出版は来年4月になると知らされました。まだ遅れがあるとしても、来年前半には陽の目をみるようです。最初に話がきたのは2021年ですから、あしかけ4年ですね。
2023. 9. 25 月
8月末から9月末にかけて、単著の手稿の審査が2件、論集の計画書の審査が1件、研究計画の審査が5件ほどきています。なぜ次から次へとタダ働きの仕事が入ってくるのでしょうか?これまでは学術貢献だと考えてやってきましたが、今期はほぼすべてを断ろうと思っています。
2023. 9. 24 日
今日も天気が悪いですね。香港式の飲茶でもしようかなと思います。
2023. 9. 23 土
あいにくの雨天なので、どこにもいかずに、時差ボケもあってスローな動きでいます。ゆっくりと旅の片づけをしています。
2023. 9. 22 金
1カ月間の留守だったわけですが、黒猫のアロー君は安心したようで、どこに行くのにも僕のあとを追ってきます。今日はスローな動きでいきます。フライト中に読みとおした水凪トリさんのマンガ『幸せは食べて寝て待て』(秋田書店)の全4巻をとおして読み直しました。持病をもつ主人公の女性が、団地住まいをしながら、食と滋養の話題を中心に小さい幸せをさがす優しいお話です。とても良いですよ。
2023. 9. 21 木
結局のところ、18時半のフライトとなったので、15時の空港バスに乗るために13時半に家をでました。旅程はスムーズで、空港のラウンジで待機したあとに、定刻どおり搭乗しました。ほとんど寝ることはできなかったのですが、フライトも順調で定刻どおりにアトランタに到着しました。3時間の待機のあとに、つぎの飛行機に乗り、最後は空港シャトルに乗って家に着いたのは午前1時となっていました。さすがに疲れました。おやすみなさい。
2023. 9. 20 水
長かった今回の一時帰国も、実質的に今日が最終日となりました。今日は旅行カバンをつくりに専念します。>
最後の最後でどんでん返しがあり、予定されていたフライトがキャンセルになったという連絡が入りました。経由地が変わり、家への到着は同日ですが、時刻は21時から24時に変わりそうです。
2023. 9. 19 火
最初は10時過ぎの電車に乗るつもりでいたのですが、ライアナは8時半の電車を希望したので、僕も一緒に帰ることにしました。中西さんは残り、ツアーに参加した方と一緒に見学スポットを回ったようです。僕は大宮でライアナと別れ、14時には家に着きました。あまりに疲れていたので、そのまま寝てしまいました。
2023. 9. 18 月
3連休の最終日ですが、8時半に東京駅に集合し、9時の新幹線で岩手県の遠野をめざしました。はやぶさで仙台まで90分、そこからやまびこで新花巻まで1時間で到達します。そのあとローカルな石巻線に45分ほど乗り、13時に遠野に到着しました。そのまま市立博物館に向かい、「遠野物語と呪術」という展覧会を見学しました。
そのあと近場のウネドリさんという神社を見学してから、予約してあった民宿に向かいました。一息ついたあと駅前に17時半に集合し、予約してあった店にジンギスカンを食べにいきました。つづいて1週間をふり返るため、22時から中西さんと、ゆるく生配信をしました。こちらからお楽しみください。
2023. 9. 17 日
音楽史家の斉藤さんにヒルデガルドについてのコンサートに招待されていたのですが、ライアナの関連で予定になかった案件を幾つかこなしました。
2023. 9. 16 土
早稲田大学のアレックス・マレットのホストにより、13時からワークショップを開催し、ライアナ、小野さん、アレックスの発表がありましたが、各自30分の発表時間を超過する展開となり、どうなるかと心配しましたが、
のあとに、僕は「魔術とは何か」について円卓討議をおこないました。議論はなかなか盛りあがったと思います。
2023. 9. 15 金
今日は15時から慶応大学の三田キャンパスで、ライアナの公開講演会でした。「イスラームの秘教主義を理解する」という演目で、その歴史から現代の研究史にいたるまでを俯瞰的に見渡すものでした。
2023. 9. 14 木
18時から思い出横丁の寿司辰さんで、招聘したライアナたちを交えて寿司会を開きました。とても楽しかったです。そのまま小村さんの案内で、クイーンのフレディ・マーキュリーも通ったという伝説的な店にハシゴしました。
2023. 9. 13 水
お昼過ぎに出版社の方と打合わせをしました。気のすすまない案件だったのですが、なんとか乗りきりました。そのまま新宿に向かって世話になっている寿司職人のジミーのために仕事着を入手。なかなか良いデザインだと思います。微妙に時間が余っているので、炎天下のなか神保町の書泉グランデに向かい、敏腕部長にご挨拶。そのあとは小岩のヴンダー・バーに向かい、20時からエリクシルの会を開催し、馬場さん、並木さん、N魔女さんなどと楽しい時間を過ごしました。
2023. 9 12 火
今日は、朝から魔術研で世話になっている自治医大までいってきました。予定どおり12時前に駅に着くと、中西さんが待っていました。それから小野さんと待ち合わせして、3人でランチをごちそうになり、事務方の及川さんとも2年目にして初対面。なんだか想像していたイメージのままですね。アメリカのお土産をわたして、現地を15時すぎに引き上げました。
2023. 9. 11 月
アムステルダムから招聘した研究者ライアナさんから、急にアマビエのグッズが欲しいといわれました。彼女の対応は中西さんがやっているのですが、彼のアドヴァイスは心許なかったのかも知れません。仕方ないので、関連商品がたくさん表示されているアマゾンの検索画面のURLを送りました。しばらくすると、その画面に表示されている二点のURLを送りかえしてきました。確認のため個別商品の写真を送りかえし、欲しい数量を問いあわせました。商品と数量、価格、到着日などを確認したあとに、僕が立替えることにしました。7300円となりますが、まあ、お安いご用ですよ。
昨年ハーヴァード大学のルネサンス研究所から依頼されて、1件のフェローシップの審査をしたのですが、なんと今年は5件も依頼されてしまいました。勘弁してほしいです。
去年のことを話すと、あまり業績のない中世研究者がフィレンツェでサバティカルを過ごすために、著名な2名の紹介状つきで、かなり無理筋な研究計画を提出してきたのでした。このフェローシップはイタリア・ルネサンス研究の促進が狙いであり、直接に関係のない計画を提出する常勤をもつ人物よりも、ポテンシャルのある若手のルネサンス研究者に与えるべきだと審査評に書いたのでした。
2023. 9. 10 日
つづいて今日は中野のカルタゴさんで、勁草書房の関戸さんと翻訳家の福西さんと打合わせをおこないます。
2023. 9. 9 土
今日は、16時から浅草橋のタロット美術館を訪問し、館長さんから貴重なお話を伺いました。すでに、つぎのイヴェントのアイデアを練っています。つづいてダンジョン化する新宿駅で迷子になりつつも、思い出横丁の寿司辰さんで、4年ぶりの寿司会を開くことができました。今回は小説家や脚本家、文筆家の参加で、とても楽しい夜会となりました。皆さま、貴重な時間をありがとうございました。
2023. 9. 8 金
台風の大雨のために一時は危ぶまれたのですが、午後から雨足が弱まり、一気に電車に乗って代々木公園の白寿ホールに到着しました。結果的に開場の1時間前に着いてしまったのですが、待っているあいだに次第に人が集まりはじめ、古くからの知人やチャンネル視聴者の方々と言葉を交わしているうちに開演の時間となりました。
いや、『オスペダーレ』は素晴らしかったです。ミラビリア(驚異)というのは、このためにあるのだなと納得しました。古楽のコンサートは初めてだったのですが、非常に良い経験となりました。終演後に打ちあげに招待され、アンサンブルの方々の生の声を聴く貴重な機会もいただきました。古楽ソプラノで代表の鈴木美登里さんは、本当に素敵な方で、帰りの電車のなかでも話が弾みました。
2023. 9. 7 木
今日もスローな動きでした。明日は、ロンドン在住の音楽史家・松本直美さんが発掘された風刺劇『オスペダーレ』の日本初公演に招待されているのですが、台風が近づいてきているので心配しています。古楽ソプラノの鈴木美登里さんとの生配信のアーカイヴ動画はこちらです。
2023. 9. 6 水
今日はスローな動きでいきました。夕方にペンキ塗りを少々おこないました。
同人誌『エリクシル』の準備委員会で断続的にチャットをしています。次回のイヴェントは来年の9月21日(土)、22日(日)、28日(土)のいずれかで、同人誌発刊の記念イヴェントとなりそうです。ということで、同人誌は来年8月末にはお披露目する感じを狙いたいと思います。
2023. 9. 5 火
昨日ここに書いたイヴェントですが、スピリトゥスをテーマにして、グレゴリオ聖歌と蒸留酒のテイスティングがからむ中世・ルネサンス系のものになります。まだアイデアを練っている段階ですので、構想から参加したい方は、お気軽に相談ください。要所で口上を述べていただける吟遊詩人的なもの、あるいは道化的なものがあっても良いかも知れません。
ロジを担当する斉藤さんと幾つかアイデアを交換してみました。現実的なチョイスにもとづく提案は、文字どおり手堅いのですが、どうも仲間内で回していて意外性や新鮮味に欠ける気がします。いろいろ考えているうちに、そうだと思いついて、バロック演劇を専門としている方に相談してみました。お楽しみに!
今週土曜日の午後に、浅草橋のタロット美術館を訪問します。興味ある方は、お気軽にDMください。
2023. 9. 4 月
午前10時に池袋で待合わせしていたのですが、朝起きると電車が信号故障で止まっている模様。8時台に1本だけ最寄駅から医大病院に向けて出ている市営のシャトルバスに乗って、異なる路線の駅に向かいました。なんとか池袋に15分遅れで到着して無事に合流。そのまま祐天寺にあるフォンス・フローリス古楽院を訪問して、花井院長にお会いしました。楽しいひとときででした。来年10月にスピリトゥスをめぐるイヴェントを開催することになりました。
2023. 9. 3 日
まだ昨日のイヴェントの余韻に浸っています。スローな動きでいきます。
昨日のイヴェントのメンバーを中心として同人誌『エリクシル』をつくることにしました。これから年末にかけて、錬金術、占星術、魔術、魔女、タロット、アロマ、フラワーエッセンスなどの幅ひろい分野の寄稿を募集します。
2023. 9. 2 土
11時前に出発して、池袋の自由学園明日館に向かいました。フラワーエッセンス研究家の東昭史さんと聖書学者の田代英樹さんとのコラボで、「錬金術と植物の力」というイヴェントを13時から開催しました。
良い機会なので、ルメス文書の専門家の田代さんに聞いてみました。ヘルメス文書のそれぞれのテクストは教え相矛盾することも多く、いわゆるヘルメス主義は存在しないのではないか?と。ヘルメスという名前が出てくることだけで括られているものが、ヘルメス文書だという回答をいただきました。
2023. 9. 1 金
去年春にスウェーデンで開催された国際会議『粉々になる質料形相論』から論集が生まれます。僕のアナクサゴラス論文の原稿は、締切どおり今年1月末に提出してあります。今日は編者から連絡があり、寄稿群のなかでは僕の論考だけが何の修正も必要としない完成度だといわれました。お世辞でしょうが、入魂作なので嬉しいかぎりです。
15日に慶應三田で開催されるライアナ・セイフ博士の講演会について、21時から中西さんとスペース対談をします。>クライマックスを抜きだして、アーカイヴ動画にしました。こちらです。よろしくどうぞ。
夏に来るといわれていたブルーノ論文の校正刷りは、まだ届いていません。いつ来るのでしょうね?あんがい、ここに書くと届いたりするものなのです。