チェザルピーノ論文
  


 

 

 あのロンドンの老舗学術出版社ブルームズベリーから出版されるルネサンス期の自然哲学者・植物学者・医学者のチェザルピーノAndrea Cesalpino, 1524/5-1603)についての新しい国際論集『チェザルピーノとルネサンス・アリストテレス主義:16世紀の自然哲学』に、新作論文「チェザルピーノの鉱物学、気象論とキミアのはざまで」を寄稿しました。ここでは、その紹介と出版までの流れを記録しておきます。

 

 

 

寄稿論文

 

チェザルピーノの鉱物学、気象論とキミアのはざまで

“Cesalpino’s Mineralogy between Meteorology and Chymistry”

 

鉱物の分類法

1. Mineral Classification

蒸散気

2. Exhalations

鉱物の本性と生成

3. The Nature and Production of Minerals

金属とその種子としての硫黄

4. Metals and Sulfur as Their Seeds

鉱物界における生命?

5. Life in Mineral Kingdom?

むすび

6. Conclusion

 

 

 

収録論集

 

チェザルピーノとルネサンス・アリストテレス主義:16世紀の自然哲学

Andrea Cesalpino and Renaissance Aristotelianism: Natural Philosophy in the 16th Century

ed. Fabrizio Baldassarri & Craig Martin

(London: Bloomsbury, 2023), 171-190.

論文のPDFと、メルマガの邦訳版(前編中編後編)はこちら。

 

 

 

 

 

出版までの流れ

 

2023. 10. 10

ついに、イタリアの自然哲学者チェザルピーノについての新作論文のPDFを入手できました。僕としては通算44本目(英語では25本目)の作品となります。もともとは博論1章だったものですが、時空を超えて大幅にアップグレードしています。こちらからダウンロードできるようにしてありますので、よろしくどうぞ。

 

 

2023. 9. 27

一時帰国のあいだに、ルネサンス期イタリアの自然哲学者チェザルピーノについての論集『チェザルピーノとルネサンスのアリストテレス主義Andrea Cesalpino and Renaissance Aristotelianism: Natural Philosophy in the 16th Century (London: Bloomsbury, 2023) が出版されました。僕も「チェザルピーノの鉱物学:気象論とキミアのはざまで“Cesalpino’s Mineralogy between Meteorology and Chymistry” を寄稿しています。

 

上記の本は紙版の著者コピーを送ってもらえることになっていますが、自分の寄稿の電子版はもらえない雰囲気です。論文のバラ売りもしないようですし、ちょっと困りますね。いっそのこと電子版で丸ごと一冊を入手するかも知れません。

 

出版社のブルームズベリーの電子書籍コレクションに登録している図書館では、PDFダウンロードできるかも知れません。こちらが僕の論考です。どなたか、PDFを落とすことはできませんか?よろしくお願いします。

 

 

2023. 4. 21

チェザルピーノ論集への寄稿の校正指示を編者に提出しました。微調整が6箇所だけですし、なんとかなるでしょう。この論集についても、BH内に専用頁を開設したいと思います。

 

 

2023. 4. 10

僕も論文を寄稿したチェザルピーノ論集が、ロンドンの老舗出版社ブルームズベリーから今夏に出版される予定です。午後には論文の校正刷りが送られてきました。今回は入れたい図表が1点あります。僕がワードでつくった下手なものを、編集部がキレイにしてくれるという淡い期待は見事に裏切られたので、なんとか編者と交渉しないといけません。僕の方で新しい図版を用意して交換してもらうか、いまのものを改善してもらうかです。

 

なぜブルームズベリーという伝統ある出版社から、チェザルピーノについての論集が出るのでしょうか。不思議に思っていたら、どうやら「ブルームズベリー版アリストテレス伝統の研究Bloomsbury Studies in Aristotelian Tradition の一冊となるようです。

 

 

2023. 2. 27

次号のメルマガをドロップしました。チェザルピーノ論文の中篇です。配信は、32となります。

 

 

2023. 2. 22

はじまってから2週間が経過しますが、まだまだ首筋が痛いので、あまり集中力を必要としない作業を優先しています。そんななかで、すこし楽になったので、次号のメルマガの原稿を準備することにしました。今回は、チェザルピーノ論文の中編をお送りすることにします。

 

 

2023. 1. 12

チェザルピーノ論集に寄稿した論文について、微調整の要請がきました。1週間あるので、週明けにチェックしたいと思います。

 

 

2022. 12. 31

メルマガの原稿を推敲して、ドロップしました。配信は12の予定です。チェザルピーノの鉱物学書を当時の気象論キミアの文脈において読解する話の前編となります。

 

 

2022. 10. 26

ロンドンのブルームズベリー書店から出される国際論集は、『チェザルピーノとルネサンス・アリストテレス主義Andrea Cesalpino and Renaissance Aristotelianism という名称となるようです。僕の寄稿は、チェザルピーノの鉱物学、気象論とキミアのはざまで“Cesalpino’s Mineralogy between Meteorology and Chymistry” というタイトルです。今日は電子契約書が送られてきました。

 

 

2022. 9. 27

先月に依頼されていた科学史雑誌 Centaurus 査読のための審査評を書きました。つづいて、この春に寄稿したチェザルピーノ論集のための論文についての要旨キーワード、そして寄稿者紹介を送りだしました。

 

 

2022. 5. 9

なぜかグズグズとして送りだすのが遅れていたチェザルピーノ論文の原稿ですが、編者から催促のメールがきましたので、すぐに送りだしました。遅れてすみません。

 

 

2022. 5. 8

当初の締めきりから考えると、だいぶ遅くなってしまったのですが、ついにチェザルピーノ論文も完成しました。これで提出したいと思います。

 

 

2022. 4. 11

昨日からの作業をつづけ、チェザルピーノ論文がほぼ完成となりました。あとはプルーフ・リーディングしてもらってから、編者に提出します。いろいろ迷いましたが、タイトルは「チェザルピーノの鉱物学、気象論とキミアのはざまで“Cesalpino’s Mineralogy between Meteorology and Chymistry” にしようかなと思っています。

 

 

2022. 4. 10

16世紀末のイタリアで活躍した医学者・哲学者チェザルピーノについて、今年2月に開催された国際会議から企画されている論集への寄稿は、なんと来週が締めきりです。もうほとんど完成しているのですが、ここ数日で集中して作業したいと思います。また数日のあいだカンヅメとなります。

 

 

2022. 2. 28

 チェザルピーノについての国際会議での発表のために続けていた作業で、アヴィセンナ占星術をめぐる問題であまり議論されてこなかったように思えるマテリアルを見つけました。これについて、少し深掘りしてみたいと思っています。>とりあえず、明日午前10時のスペース対談「ウシミツドキ」あらため「ミツミツドキ」で、中西さんとお話しします。お楽しみに!

 

 

2022. 2. 20

  今日一日の作業で、だいぶ完成に近づいてきました。山は越したと思います。ところで、タイトルはシンプルに、「チェザルピーノの鉱物学と錬金術反駁“Cesalpino’s Mineralogy and Attack of Alchemy” にしようかと思います。あるいは、「チェザルピーノの鉱物学におけるキミアと蒸散気“Chymistry and Exhalations in Cesalpino’s Mieralogy” が良いでしょうか?

 

 

2022. 2. 17

来週の国際会議のための原稿を執筆しないといけないのですが、昨日の質問にひっかかっています。> やっとのことで作業に入れました。以前に仏語で書いたものを使って、再構成しつつアップデートする作業なのですが、まずは全体の下訳をしています。これは、われながらとてもツライです。

 

 

2022. 2. 15

来週のオンラインでの国際会議のために、発表原稿をつくらないといけないのですが、なかなかエンジンがかかりません。

 

 

2022. 2. 1

すでに以下のような国際会議での発表が予定として入っているのですが、すべてを満足にこなせるか分かりません。

 

2月下旬 チェザルピーノ (ヴェネツィア)

4月上旬 質料形相論 (スウェーデン)

6月上旬 汎神論と汎心論 (チェコ)

 

 

 


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