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ごくごく個人的な「本」日記

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20226

 

2022. 6. 30

土曜日の夜22時からお送りする音楽史家の松本直美さんとの生配信「幻のオペラを発掘」では、生演奏も予定していますので、今日は音声チェックをおこないました。

 

7月前に開催する公開オンライン講座「古代ギリシアの神働術」は、明日のお昼から告知を始めます。もう少々お待ちください。

 

 

2022. 6. 29

昨日に準備したメルマガの原稿を推敲してドロップしました。配信は72となります。

 

 

2022. 6. 28

次号のメルマガの原稿を準備しています。今月上旬に発表したブルーノ論文(前半)の邦訳版です。明日もう一度だけ推敲してからドロップしたいと思います。

 

 

2022. 6. 27

7月末に魔術研で開催する公開オンライン講座「古代ギリシアの神働術」のための告知ビラを製作してもらいました。魔術研のメンバーに見せて、意見を聞きます。

 

 

2022. 6. 26

今日はスローな動きでいきます。

 

 

2022. 6. 25

ブルーノ論文の方は最終調整も終わり、あとは編者に提出するだけとなりました。すぐに出しても良いのですが、週明けにします。つぎはこれをもとに、次号のメルマガの準備をしたいと思います。

 

 

2022. 6. 24

6時に起きて9時からの生配信「フラワーエッセンスの世界」に備えました。50名以上の方に同時視聴いただて大盛況でした。なかなか地味な世界かなと思っていたのですが、反響の大きさに驚きました。東昭史さんの人気は素晴らしいですね!

 

 

2022. 6. 23

いま仕上げの作業をしているブルーノ論文の要旨です。コアなBHファンは、しびれるのではないでしょうか?

 

One of the most striking features of Giordano Bruno’s philosophy is the marriage of universal animation with atomism. This unusual combination produced an extraordinary image of the universe, which was governed by the World-Soul and its universal intellect along with an infinite number of living atoms or corpuscles, animated by their internal spiritual principle. After examining Bruno’s principal arguments on the World-Soul, universal animation and living atoms or corpuscles, this article explores two possible sources among the works of his near-contemporaries. The first author tried to reconcile the doctrine of the World-Soul with Christianity, integrating the idea of Anaxagoras on the cosmic mind as the demiurgic agent of the universe. The second figure further elaborated his unusual atomistic or corpuscular reinterpretation of this Presocratic philosopher’s ideas.

ジョルダーノ・ブルーノの哲学のもっとも驚くべき要素のひとつは、普遍生命論と原子論の融合だろう。この類まれな結合は、宇宙についての驚異的なイメージを生みだした。宇宙は世界霊魂とその普遍知性に支配されており、内在する霊的原理によって賦活されている無数の原子あるいは粒子からなっているのだ。世界霊魂や普遍生命、生きた原子についてのブルーノの主張を吟味したあと、本稿は彼の同時代人の著作のなかでも、ふたつの潜在的な典拠となるテクストを分析する。最初の著者は世界霊魂の理論とキリスト教を調和させようとし、デミウルゴス的な作用者としての宇宙的な「知性」についてのアナクサゴラスの教えをとり込んでいた。さらに二人目の著者は驚くべきことに、このアナクサゴラスの教えの原子あるいは粒子論的な再解釈を展開していたのだ。

 

 

2022. 6. 22

ブルーノ論文の書式を指定のものに揃える作業もできました。特集号が掲載される予定の Intellectual History Review 誌は、かなり独特なフォーマットを採用しているので、すこし戸惑いました。シェキウスのラテン語はクセがあり、引用の翻訳に自信がないものが一箇所あるので、編者のリチャードに揉んでもらうことにしました。それが帰ってくれば、完成です。

 

 

2022. 6. 21

詳しくは告知用のビラができてからにしますが、科研費プロジェクト「魔術研」の一環として、古代ギリシアの神働術(テウルギア)についての公開オンライン講演会を730日(土)22に予定しております。皆さん、ぜひとも予定を空けておいてくださいね!> 参加の事前予約は、こちらです。

 

 

2022. 6. 20

9時から7月末のオンライン講演について打ちあわせをして、11時の歯医者の予約に向かいました。今日はもうこれだけです。これから告知用のポスターの製作に入ります。まずは入れる文字情報を決定します。

 

 

2022. 6. 19

今日はスローな動きでいきます。

 

 

2022. 6. 18

6時に起きて、9時から佐藤二葉さんをゲストに迎えた生配信「アンナ・コムネナ祭り」第2弾をお送りしました。嬉しいことに、今回もとても素晴らしいライヴとなりました。こちらです。前回と同様に今回も、二葉さんのお父さんもご視聴されたようです。

 

 

2022. 6. 17

フィチーノの影響を受けているともされるコンタリーニの『霊魂の不滅性について』の校訂英訳を入手しました。ブルーノ論文を特集号「汎神論と汎心論」が掲載される雑誌の書式にそろえる作業は、週明けから始めます。1週間もあれば完成するでしょう。

 

 

2022. 6. 16

ベルリンで開催されている国際会議にも呼ばれていましたが、もう気分は夏休みなので一回休むことにしました。主催者のカルメン、ごめんなさい。

 

良い機会ですから、古代神学の頁を7ぶりに改訂増補しました。前回は音楽史家の斉藤さんと「シビュラの預言と古代神学」というイヴェントを開催したときに手を入れています。この大成功だったイヴェントの模様は、いまでもBHチャンネルのサポーター会員だけが観ることができます!

 

ついでに古代神学についての日記の記述をさかのぼろうとして、20にわたる日記をすべてPDFしたら、4000近くになりました。しかも、2012年にメルマガをはじめる以前の熱量たるや!古代から初期近代についてまで、毎日毎日ものすごい情報量です。やはり作業日誌というかたちで、そっくりまるごと本にしてくれる出版社はないでしょうかね?

 

 

2022. 6. 15

プレトンにおける古代神学を扱った論文「フィチーノ以前のプラトン・アリストテレス論争における古代神学John Monfasani, “Prisca theologia in the Plato-Aristotle Controversy before Ficino,” in idem, Renaissance Humanism from Middle Ages to Modern Times (Aldershot: Ashgate, 2015) を読んでいたら、イスラム世界のプラトン主義者スフラワルディとイタリア・ルネサンスのプラトン主義者フィチーノにつながりがあり、その媒介がプレトンだったと考えている人たちが幾人かいることを知りました。

 

とくに『ヘルメス文書』よりも『カルデア人の神託』を重視し、ゾロアスターが『カルデア人の神託』の著者であり、ヘルメスよりも重視だと考えたところに、プレトンの特異性があることが知られています。たしかにスフラワルディその人、あるいは彼の属していた潮流にプレトンが触れていた可能性はあるでしょうが、ギリシア末期のプロクロスのような人のテクストがソースだった気もします。

 

 

2022. 6. 14

2年ぶりに一時帰国するためのフライトをついに予約しました。97(水)から922(木)まで、ちょうど2週間となります。期間が短いので行動は限定されますが、恒例の寿司会だけは開催したいと思っています。

 

 

2022. 6. 13

年末からの長かったマラソンも目前に出口が見えてきたところで、ちょっと息抜きとして目下の楽しみは、今週(土)に佐藤二葉さんと行なう生配信「アンナ・コムネナ祭り」第2弾のために、『アンナ・コムネナ』第2巻をじっくりと味読することです。

 

 

2022. 6. 12

今年の9月に魔術研の学術イヴェントが幾つか予定されており、それにあわせて2ぶりに一時帰国することになりました。そろそろ航空券の手配をしないといけないと思っています。> まずはお世話になっている自治医大の事務の方に、科研費の執行の仕方を教えていただきます。

 

 

2022. 6. 11

今日は6時に起きて、9時(日本時間で22時)からの生配信にのぞみます。「現代の魔女」シリーズの一環として、谷崎榴美さんと円香さんとのダブルトークとなります。こちらリンクから、お気軽にご参加ください。

 

 

2022. 6. 10

今日は国際会議の二日目です。時差の関係で僕は午後からしか参加できないのですが、現代的な議論ばかりなので聞くだけになりそうです。> 無事に終わりました。これからの予定は、今月末の締めきりに向けてブルーノ論文を、国際会議からの特集号が掲載される Intellectual History Review 誌の書式にあわせる作業が残っています。

 

 

2022. 6. 9

今日は6時に起きて8からの国際会議『汎神論と汎心論』にそなえました。僕の発表は11時半からだったのですが、おかげさまで上首尾でした。参加者のほとんどはブルーノの専門家ではないので、特段のプレッシャーは感じていませんでしたが、皆さんの驚愕が伝わってくるのが実感できて良かったです。

 

 

2022. 6. 8

リチャードから反応が送られてきました。世界的なブルーノ専門家ですから、どうなるかとビクビクしていたところ、お世辞でしょうが褒めてもらいました。国際会議の準備でバタバタしているので、あとで吟味してもらわないといけませんが、どうやら最初のテストには合格したようです。

 

哲学者のテクストを哲学として分析する伝統的な手法ではなく、インテレクチュアル・ヒストリーとして扱っています。ブルーノが読んだのかも分からない古代の学派に似ている考えを見出して納得するのではなく、どのように直近のソースから彼が読書をし、アイデアを収集して、自身の構想を打ちたてたのかという視点から考察しています。今後のブルーノ研究にも一石を投じるものになれば、とても嬉しいです。

 

 

2022. 6. 7

プルーフ・リーディングしてもらったブルーノ論文をついに主催者・編者のリチャードに送りだしました。反応を待ちます。そのあいだに、20の発表用に要点を切りだします。

 

 

2022. 6. 6

ピコの蔵書を分析した伝説的な著作が、闇市で3万円ほどの価格で出ています。いろいろ探りを入れてから、ため息まじりに自分のハードディスクと検索してみると、コピーしてスキャンしたものがありました。3万円をもらった気分になり、やはりBH本館はスゴイと思いました!

 

フィチーノ、ピコ(叔父と甥)、ポリツィアーノ、アグリッパなどの人文主義者たちの著作で、アナクサゴラスへの言及をチェックしていますが、名前や簡単なアイデアへの言及ばかりで、まとまった議論は見当たりません。

 

 

2022. 6. 5

じつは数日前に、今回の論文の仕上げとしてブルーノカンパネッラの研究に特化した Bruniana & Campanelliana 誌におけるアアナクサゴラスや関連事項への言及を、26年分さかのぼって検索していました。そこで目にしたアイテムは、ほぼ確認できました。

 

2014年に3巻本のブルーノ辞典が出たようですが入手不可能となっているので、アナクサゴラスの項目があるかブルーノ研究者のリチャード(ブルム)に確認したところ、2017ジェルマーナが出した辞典の方が優れていることを教えてもらいました。そこにあるアナクサゴラスについての記述から、僕のような議論は誰かが先行していないことを確認できました。これで安心できます。

 

 

2022. 6. 4

前回スウェーデンでの国際会議で発表した「原子論者アナクサゴラスの伝説」から今回のブルーノ論文まで、じつのところ影の主役はアナクサゴラスです。その原典テクストはシンプリキオスなのですが、この問題に気がついた10年前からシンプリキオスの英訳で出版されていない部分がありました。大事かも知れない箇所なのですが、確認できないできました。昨日ふと検索すると、なんと僕が欲しかった部分が今年5についに出版されていたことが判明しました!これは天徴ではないかと思います。

 

 

2022. 6. 3

もう一度だけ、ブルーノ論文の推敲をくり返しました。これで不明瞭な表現はクリアできたと思います。論文の構成は、いまのところ以下のようになっています:

 

                       イントロダクション

                        Introduction

                            ブルーノ、普遍生気論、生きた粒子

                            1. Giordano Bruno, Universal Animation and Living Atoms

                            ステウコ、世界霊魂、アナクサゴラス

                            2. Steuco, the World-Soul and Anaxagoras

                            シェキウスと「原子論者アナクサゴラス」

                            3. Jacob Schegk and “Anaxagoras the Atomist”

                            むすび

                            Conclusion

 

 

2022. 6. 2

一昨日から入手した幾つかの2次文献を反映させて、ひとまず完成と思えるところまで到達しました。ふう。あとはプルーフ・リーディングをしてもらいます。

 

 

2022. 6. 1

イントロ結論もだいたい書けたので、今日はずっとブルーノ論文の冒頭から推敲をしていました。前半を終えたところです。枝葉のような議論は削っています。今朝にニューヨーク公立図書館にスキャンを依頼した論文も、すぐ午後に届きました。とても迅速で助かります。> ブルーノ論文についての専用頁を立ち上げました。こちらです。

 

 

 

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