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ごくごく個人的な「本」日記

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201511

 

2015. 11. 30

  締め切りもギリギリとなって、やっと次号のメルマガをドロップできました。今回はイタリアのラヴェンナという小さな町でおこなわれたセネカの自然学についての国際会議で発表したもので、「宇宙の霊魂、神の摂理、世界の終末:セネカとリプシウス」というタイトルです。古代ローマの哲学者セネカの『自然問題集』が、どのようにフランドルの人文主義者リプシウスの『ストア派の自然学』で使用されているかを探った、とても文献学な一本です。122日の配信となります。

 

 

2015. 11. 29

  次号のメルマガを準備しないといけません。今回はなににしましょうか?

 

  2012年のピッツバーグでの国際会議からの豪華論集 『初期近代の医学と自然哲学Peter Distelzweig et al. (eds.), Early Modern Medicine and Natural Philosophy (Berlin: Springer, 2015) も、データがアマゾンにも入ったようです。僕も、「ゼンネルト、ガッサンディ、キルヒャーにおける原子論と生命の起源」という論文を寄稿しています。発売まであと2週間です。電子版は、その前に出ると聞いています。

 

  そろそろ 『テクストの擁護者たち』 読書会の準備をしないといけません。予定では1213日(日)を第1回目としましたが、12日からパリに滞在して14日に一時帰国することになるので、パリでの接続環境に左右されます。もしかしたら、年明けからに延期しないといけないかもしれません。

 

 

2015. 11. 28

  今日も外はとても寒いのですが、天気が良いのでありがたいです。

 

  今回のサンフランシスコでの科学史学会では、1冊だけ本を入手しました。『エジプトのエディプス:キルヒャーと古代の秘密Daniel Stolzenberg, Egyptian Oedipus: Athanasius Kircher and the Secrets of Antiquity (Chicago: Chicago University Press, 2013) のペイパーバック版です。古代神学という考えを見るうえで、なかなか良さそうな一冊です。

 

 

2015. 11. 27

  今日はリェージュにいます。こちらのクリスマス村を散策する予定です。天気が良いのでラッキーです。

 

  ボッティチェリ計画の第1ゲラの校正指示リストを完成させました。月曜の始業に間にあうように送りだします。

 

 

2015. 11. 26

  今日はクリスマス村でにぎわうデュッセルドルフの町を散策します。そして夜にはリェージュに帰ります。

 

  ルーマニアでの国際会議は、『植物を操作する:実験室としてのルネサンス・初期近代の庭園“Manipulating Flora: Gardens as Laboratories in Renaissance and Early Modern Europe” という魅惑的なタイトルがついています。メイン・ゲストはアントニオのようで、ひさびさに会うことになります。

 

 

2015. 11. 25

  来年1月末にルーマニアで、初期近代における植物についての国際会議がおこなわれます。その航空券の手配が終わり、発表のタイトルを聞かれました。いろいろ迷った挙句、「パラケルスス主義の魔術、キミア、科学における植物と徴“Plants and Signatures in Paracelsian Magic, Chymistry and Science” にしました。基調講演の発表者は40といわれていますが、ながい原稿を準備するのは苦手なので短めにしたいとは思っています。よく考えると基調講演をするのは初めてです。

 

 

2015. 11. 24

  フライトはアップグレードなしでしたが、空いていて横になれました。定刻どおり8時すぎにブリュッセルの空港に到着し、そのまま電車でオランダのオフィスに向かいました。オフィスに着いたのは12ちょうどでした。電車のなかで非常に眠くなり、ナイメーヘン行の電車に乗りかえてからは、ほとんど意識がありません。目が覚めたのは降りる直前でした。

 

午後はレッドブルを飲んで対応しました。ディディエとの書類づくりと、旅の領収書の整理、そしてボッティチェリ計画の校正刷りをプリント・アウトして、旅のあいだに気がついた点を書きいれました。これらを週末までにリストにします。

 

 

2015. 11. 23

  19時半のフライトでヨーロッパに戻ります。ニューヨークには17に着いていれば良いでしょう。

 

 

2015. 11. 22

  4時半に起きて5時半の空港シャトルバスに乗り、8時半のフライトで17時にニューアークに到着、そこから電車と車で19時にはペイオリに帰ってきました。今回のサンフランシスコ遠征は大成功だったといえるでしょう、

 

 

2015. 11. 21

  さあ、今日の午後15時半から僕たちのパネル「占星術の疎外」があります。それまでは、会場やブック・フェアの様子をいろいろ探りたいと思います。>最初に試したリンケのパソコンではパワポがうまく起動せず焦りましたが、その後は時間どおりに4つの発表からなるパネルを進めることができました。天文学史の大家ウェストマンがたびたびチャレンジグな質問をしてきましたが、対等に渡りあえたと思います。そしてなによりも、ラリー(プリンチーぺ)はパネルの内容をすごく気に入ってくれたようで、最後のディスカッションでも褒めていただきました。大成功だったといっていいでしょう!

 

 

2015. 11. 20

  明日の午後に予定されている「占星術の疎外」のメンバーと20時に待ちあわせして、会議場のちかくにあるメキシコ料理屋で一緒に食事をしました。大きな舞台ではじめて発表をする若手の緊張を和らげるのが目的です。そのあとは、ジェニーに呼ばれてプリンストン大学が主催するパーティに顔をだしました。

 

  125日(土)と6日(日)に、君が主催する国際シンポジウムがおこなわれます。前者が東海大の代々木キャンパス、後者が慶応の三田キャンパスです。使用言語はフランス語のみで、英語の抄訳が配られるようです。プログラムは、こちらです。

 

 

2015. 11. 19

  注文していた本が、昨日の出発前に届きました。『カンツォニエーレLorenzo de’ Medici, Canzoniere (Paris: Imprimerie nationale, 2000) です。確認したかった箇所には問題はありませんでした。しかしこの版でも、『自伝』に再録される詩歌との対応は記されていません。イタリア語版の『全集』ではその辺りの扱いはどうなっているのか、気になるところです。

 

  6時半に起きて電車に乗り、ニューアーク空港に向かいました。そこから10時半発のフライトで、5時間半かけてサンフランシスコに到着しました。3時間の時差があるので、到着したときは15でした。空港からの電車で市内に入り、ホテルにたどり着いて荷物をおろしました。

 

  出発直前に、ボッティチェリ計画の第1校正刷りの PDF が届きました。サンフランシスコ遠征のあとから作業したいと思います。締め切りは11月末です。同時にカヴァー・デザインの修正案もきました。これで良いのではないでしょうか、とても美しいデザインです。

 

 

2015. 11. 18

  明日は10時のフライトでサンフランシスコに向かいます。今日は、旅の準備をします。> なかなか時間がかかりましたが、ようやく博論を提出したという声をききました。まだ詳しいことはここには書けませんが、とにかくメデタイ

 

  今年の予算で購入して欲しい本を大学から聞かれたので、以下の3冊をあげておきました。どれも値段が高すぎます。

 

              Mark Waddell, Jesuit Science and the End of Nature's Secrets (Ashgate, 2015).

              イエズス会の科学と自然の秘密の終焉

Brian Copenhaver, Magic in the Western Culture from Antiquity to the Enlightenment (Cambridge University Press, 2015).

              古代から啓蒙期までの西洋文化における魔術

Karen Hunger Parshall et al. (eds.), Bridging Traditions: Alchemy, Chemistry, and Paracelsian Practices in the Early Modern Era (Truman State University Press, 2015).

諸伝統を橋渡しする:初期近代における錬金術、化学、パラケルスス主義の実践

 

 

2015. 11. 17

  どうも飛行機のなかが非常に寒かったせいか、カゼをひきそうでした。でも一昨日・昨日と大人しくしていたら、なんとか大事にいたらずに納まってくれたようです。昼間は書類をひとつ作成しているのですが、わからないことが多くて、どうもうまく進みません。

 

  はやくもボッティチェリ計画のカヴァがきました。気がついたことを何点かリストにして返しました。

 

  1227日(日)14時から、古楽研究家の斉藤基史さんと開催する年末トーク 『ルネサンスの音楽と知のコスモス:シビュラの預言と古代神学』のために、古代神学について少し説明しておきます。> 別に会費が必要ですが、当日はイヴェントのあとに打ち上げとして、美味しいチュニジア料理を食べにいきます。クスクスにヒツジ!興味ある人はお早めにご連絡ください。

 

イタリア・ルネサンスを代表する哲学者マルシリオ・フィチーノ (1433-1499) によれば、カルデア人のゾロアスター、エジプト人のヘルメス、ギリシア人のオルフェウスといった太古の人々は自然界を支配する神について語った 「神学者」 であり、こうした古代の神学者たちの教えはキリスト教の開祖イエスの到来をつげる大事な前触れでした。信心ぶかい当時のキリスト教徒たちが、魔術師ヘルメスや哲学者プラトンの手による書物を 「神々しいもの」 として受けとることができたのは、まさにこうした考えに後押しされたからでした。きわめてキリスト教的な社会のなかで育った人々が、これらの「古代神学者たち」が書いたとされる作品にある多彩なイメージやアイデアを積極的にとりこむことで、ルネサンス期には豊かな芸術や文化が生まれたのです。ヘルメスやプラトンと同様に文芸や音楽に影響を与える 「預言者シビュラ」 も、この古代神学者たちの系譜のなかにおくことで、よりよく理解することができるでしょう。今回のトークでは、この幻想と神秘に満ちた女性についてお話ししたいと思います。

 

 

2015. 11. 16

  3年前にベルリンで開催された人間と動物についての国際会議からの論集は、匿名のレフェリーからの評価が帰ってきたようです。寄稿者もそれに対応しなければならないのですが、幸いなことに僕の原稿は一点だけ言葉を補えばよかったので簡単でした。

 

 初期近代における植物の操作についての国際会議が1月末にルーマニアで開催されます。それに招待されてるのですが航空券のことで主催者とやりとりしています。他の欧州の国とかなり違うので、いろいろ面倒です。思いきってキャンセルしようかなとか、考えることもあります。

 

  来年2月に富山大学で開催する国際シンポジウムのために、カナダから招聘するライプニッツ学者のリチャード・アーサーの航空券が手配できたようで、e-ticket が送られてきました。これを彼に転送しつつ、シンポ前夜の金曜日に東京でおこなう一般講演会について説明と原稿のお願いをします。これは、前振りと40分のトーク、そしてライプニッツ協会の代表者の応答というかたちになるみたいです。前日に到着したばかりで、まだまだ時差ボケでしょうから、90分で全体を収めたいと思っています。

 

 

2015. 11. 15

  ボッティチェリ計画のために注文した 『メディチ家のロレンツォの自伝:私のソネットへの注解James W. Cook, The Autobiography of Lorenzo de’ Medici the Magnificent: A Commentary on My Sonnets (Binghamton: CMERS, 1995; Tempe: MRTS, 2000) を手にしました。このなかに収録されているソネット(自伝が未完なので、第41歌までしか入っていません)と、ロレンツォの『カンツォニエーレ』に収録されているソネットとの対応は良くわからないという問題をもっています。『カンツォニエーレ』の伊仏語版も同時に注文したのですが、そちらが届くのは月末になりそうです。

 

  ロレンツォがこの作品を書いたのは1470年代ですので、近代における自伝文学のカギをにぎるとされるカルダーノの作品よりも、ほぼ100年前ということになります。この観点からも両者の関係は考慮されるべきでしょう。

 

 

2015. 11. 14

  昨夜はパリでの大型テロによりテレヴィなども深夜まで大騒ぎでした。それでも予定どおりに6時半に起きて身支度をして715のシャトルで空港に向かいました。今回は残念ながらアップグレードなしでした。でも10時発のフライトは空いていて、横になって眠ることができました。定刻の13時にニューヨークに到着し、入国審査を通過してから荷物をうけとり、エア・トレインと地下鉄でマンハッタンのペン駅へ。駅では20分も余裕がなかったのですが、急いでお気に入りのピザを買い、1515分のアムトラックでトレントンをめざします。そこでクレアと合流して、『さが美』へと向かいます。

 

 

2015. 11. 13

  今日は旅行カバンの最終確認をして、15の電車に乗ってブリュッセルの宿舎に移動します。17にエリザベトと近所で待ちあわせして、夕飯を一緒に食べる予定です。明日は6時半に起きて、10のニューヨーク行のフライトに乗ります。

 

  ボッティチェリ計画は、当初の予定のソフト・カヴァ(並製)ではなくハード・カヴァ(上製)にすることにしました。高級感が出ますが、じつは100しか値段に影響しないようです。それは朗報です。

 

 

2015. 11. 12

  冬の一時帰国の航空券を入手しました。今回は少し長めに滞在します。出発の前に何日かパリに滞在して、パリのクリストフシルヴァンに会いたいと思っています。

 

           1214日(月)   パリ 2330-1930 羽田

           117日(日)     羽田 030-530 パリ

 

  明日はブリュッセルに一泊して、翌朝のフライトでアメリカに向かいます。10ほど滞在する予定です。今日のうちに旅行カバンを準備します。

 

  ボッティチェリ計画の方は、オビの各面とアマゾンのための説明文も決まりました。カヴァのデザインもはじまっています。来週初めには第1ゲラが出てくるのではないかと思います。チラリズムで説明文をご紹介します。

 

妖精クロリスと西風の神ゼピュロス、春の女神フローラと愛の女神ウェヌス、三女神を矢で狙うクピードー、学知の神メルクリウス。これらの人物は何を意味しているのか? 何のために描かれたのか? 秘密の鍵をにぎるのは一枚のタロット・カード 《恋人》。愛と詩情あふれるルネサンスの「知のコスモス」を豊かに描きだす快著!

 

 

2015. 11. 11

  午前中にまた昨日のジオコスモス計画の作業に戻りました。ひたすら根気のいる作業です。午後になって電車に乗ってベルギーに帰るまでには、なんとかなったと思います。ふう。

 

  酒井泰斗さんとの年末トーク・イヴェント 『本と読者をつなぐプロデュース術』 のチケット予約がはじまりました。この専用ページからお願いします。40名限定なので早めの完売が予想されます。お急ぎください!

 

 

2015. 11. 10

  今日は午前中にジオコスモス計画から2周目の見直しとして、6を作業しました。完成校にだいぶ近づいたと思います。他の章の最初の見直しからえられた知見をフィードして、全体の議論の整合性を調整したりしました。

 

午後からはディディエがパリからやってきて講演会をし、偽パラケルススについての国際会議について話しあいました。

 

 

2015. 11. 9

  今週は変則的に、月曜から水曜までオフィスです。ということで、1時間ほど早く起きて電車に乗ってオランダに向かっています。> 定刻どおりに到着し、なんとかランチ・ミーティングを乗り切りました。

 

  さあ、コアなファンの皆さまとコネクトするための 『BHサロン』、今日から会員募集の開始です!

 

 

2015. 11. 8

  ヴィテルボのアンニウスによる偽書 『古代論』 (1498年)には、16世紀末のイタリア語訳があることを知りました。おそらくは部分訳だとは思いますが、どこにどういう議論があるのか当たりをつけるために便利であることには変わりありません。幸運にもPDFを入手できたので、時間を見つけて目をとおしたいと思います。

 

  16世紀に書かれた古代の神話哲学についての各種の議論は、アンニウスの偽書をはじめとする書物によって多大な影響を受けていたのだなと感じます。そしてそれは、歴史家たちにどん研究されずに残されている領域なのだと思います。

 

  「アリストテレスにおけるイメージ、みかけ、ファンタジアKrisanna Scheiter, “Images, Appearance and Phantasia in Aristotle,” Phronesis 57 (2012), 251-278 という論文を読みました。ファンタジアの概念およびアリストテレスの哲学におけるイメージの位置づけがわかります。想像力と絡めて多くの文献があるので、それらを上手くカヴァーしたうえで議論を展開しているので便利です。

 

 

2015. 11. 7

  シルヴァンの編集した新しい論集 『錬金術と機械論哲学Sylvain Matton (ed.), Alchimie et philosophie mécaniste (Paris: SEHA, 2015) をもらいました。そういえば、シルヴァンはなんとあのクリステラーの最後の弟子のひとりとしてアメリカで博論を書いていることを今年になってから知りました。1980年代の話だと思います。フィチーノの弟子のプラトン主義者ディアチェットについて研究したのでした。

 

  前から気になっているアリストテレスに帰される偽書があるのですが、その偽書がそもそも存在したのかもわかりません。とにかく、その偽書について調べていたらギリシアの学説史家ディオゲネス・ラエルティオスから、神話の世界のドルイド教徒の話になってきました。これって『テクストの擁護者たち』の第3章でもフィーチャされていたヴィテルボのアンニウスっぽい流れだなと思います。

 

  イメージ図像というのはアリストテレスの哲学ではどういう位置づけなのか把握しかねていたのですが、「思考とはつねにイメージをともなう」という表現が示すように、重要な議論は『形而上学』ではなく『霊魂論』でおこなわれているようです。ここから想像力の話にもつながります。> タイミングよく、この問題をあつかった新しい論文を見つけましたので読んでみます。

 

 

2015. 11. 6

  朝起きたら、ボッティチェリ計画で使用する95にミスがあるということで、パリのクリストフに連絡をとり、急きょ正しいものを送ってもらいました。なんとか日本側での今週の終業時間前に対応できて良かったです。しかし全部で108ある図版のうち図95まで来ているということは、もうすぐ版組は完了するのでしょうか。早いですね。

 

  シナプスのサロンは、来週の月曜日に開設する方向で調整中です。BH 熱烈ファンに捧げる空間にします。

 

  偽アリストテレス偽アレクサンドロスに帰せられる『問題集Problemata には各種あるのですが、そのうちの多くの部分が Pseudo-Aristoteles (Pseudo-Alexander), Supplementary Problematorum, ed. Sophia Kapetanaki & Robert Sharples (Berlin: de Gruyter, 2006) として出版されていることを知りました。いまは亡きシャープレス教授とメールをやりとしていたころは、この本については話題にあがらなかったので、そのあとに出たことになりますね。

 

ただ残念ながら僕が関心をもっている部分は、そのころからスウェーデンの研究者が校訂版を博論としてつくっていたようで、結局のところいまになっても日の目を見ていないようです。もう10になるのでしょうか。もったいないですね、ずっと待っているのに。やはりボブ・シャープレスを失ったことは、世界のアレクサンドロス研究にとって非常に大きな痛手だったのでしょう。それまでは校訂版英訳などがどんどん出版されていたのですが。

 

 

2015. 11. 5

  告知です!1219日(土)15時から下北沢の本屋 B&B で、酒井泰斗さんと 『本と読者をつなぐプロデュース術』 というトーク・イヴェントを開催します。まだ席を確保するための B&B 専用ページできてませんが、いまから日程をキープしておいてください!以下は、その口上です。

 

エスノメソドロジーやルーマンなどの社会学に関心をもち、哲学・美学や歴史学など人文学から社会科学までの研究者たちの一大ネットワークを構築し、講演や本づくりを精力的にこなしながら、各種ブック・フェアを大成功に導いている時の人・酒井泰斗。

 

海外に拠点をおきつつ、国内の思想史家・歴史家グループを主宰して、インテレクチュアル・ヒストリーの BH 叢書や『知のミクロコスモス』といった本づくりを積極的に展開しているヒロ・ヒライ。

 

ふたりの活動、研究者ネットワーク、本づくり、読者と本をつなぐ「仕掛け」(創意工夫)を生みだすプロデュース術についてのトーク・イヴェントです。エスノメソドロジーってなんだ。インテレクチュアル・ヒストリーってなんだ。こうした疑問に応えつつ、人文学と出版の過去・現在・未来についてパッション溢れるトークをくり広げます。これまでにない学術書プロデューサー対談、お楽しみに!

 

  シナプスのBHサロンの方は告知のためのバナーも決まり、あとは開設日を決めるのみとなりました。

 

 

2015. 11. 4

  今日は移動日なので電車に乗ってオランダへ。今週は天候もよく、問題なく定刻どおりに着きました。

 

  前から気になっていた研究者の著書 『アル・キンディPeter Adamson, Al-Kindi (Oxford University Press, 2007) を読んでいます。アル・キンディはアラビア文化圏におけるギリシア学の先駆けです。有名な翻訳家フナイン・イブン・イスハークと近い関係にあったようです。本書は総合的な概説を狙ったもので、細かいところを知りたいときは専門的な論文を当たった方がいいかもしれません。僕が興味をもっている 光線について 偽書かも知れないし、晩年の著作かも知れないという微妙な扱いです。この流れでいえば、スイスの Genequand が扱っていたハーランの伝統との関係には2カ所に言及があるのみ。著者の関心は、残存するテクストから何が読みとれるのか、どういった哲学体系をもっていたのか、という点を描写することにあります。

 

ひとつ学んだのは、アヴィセンナにみられる想像力形成力を結びつけるアラビアの伝統は、すでにアル・キンディにあるという点です。もしかしたら、そもそもアリストテレスその人の著作に萌芽があるのか、あるいは後代の新プラトン主義者たちによる解釈でそうなっているのかもしれません。ただし前者についてガレノスは指摘していないので、むしろ後者の可能性が大きいかもしれません。

 

これはアラビア語が分かる人にお聞きしたいのですが、おそらく「形成する」と「想像する」はアラビア語では同じ語幹というかグループにあると思うのですよ。ずっと前からもっている疑問です。

 

 

2015. 11. 3

  夏の終わりからボッティチェリ計画と並行して作業していたジオコスモス計画も、僕の方は一段落ついたので、ボッティチェリ計画のためのオビ文を考えようと思います。> と思っていたら、メディチ家のロレンツォによる歌集 『カンツォニエーレ』 の件であたふたすることに。最終的には、日本のアマゾン・キンドルに無料の原著があり、それで確認できました。アメリカにも本を注文したのですが、それは急いでキャンセルしました。

 

  今日は日本からのメールが少ないなと思ったら、あちらは祝日なのですね。シナプスのサロンがいつスタートするのか気になっています。> 翌日に連絡があり、1週間かかるそうです。

 

 

2015. 11. 2

  シナプスの BH サロンの開設にむけて準備しております。時差のせいか、すこしずつしか進みません。僕が朝起きてすぐに返事をしても、先方は終業しているので、翌日という感じです。

 

  ここのところ継続していたジオコスモス計画の作業は、最後に残ったステノについての章をもう一度だけ見直しして送りだしました。これから1カ月半ほど、全体を僕の編集校をもとに完成校にしていただきます。またヨシ君の本の作業も、クニ君の助けをかりて順調に進んでいるようです。どちらが先に来るでしょうかね?うまくいけば、来年はBH叢書から2冊出せそうです。

 

 

2015. 11. 1

  今日は、ジオコスモス計画のステノについての章を編集しました。これで僕がもらっている章はすべてです。明日もう一度だけ見直ししてお返ししたいと思います。

 

 

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