ヴェルサイユ国際会議

 

 

 

 

1015-17日にパリ近郊のヴェルサイユで国際会議「17世紀の太陽」が行われます。

 

 

 

 

僕の発表の仮タイトル

 

リプシウス、ケプラー、キルヒャーにおける世界霊魂の座としての太陽

 

“Le soleil comme siège de l’âme du monde chez Lipse, Kepler et Kircher”

 

 

 

 

会議までの道のり

 

2009. 6. 20

   秋以降の予定ですが、以下のようになっています。このなかでパドヴァの会議はまだ流動的なので、それが11月以降にずれてくれると非常に助かります。トレドの会議は雑誌 Azogue の設立10周年を記念したパーティを兼ねた非公式なものなので、これまでに使ったアイテムを申し訳ないですが流用しようと思います。そうすると、新作を作るのは20分と短いキプロス会議の原稿と、10月のヴェルサイユでの会議です。こちらは来年度の前期のハイライトとなるものなので、今夏から準備を始めるというかたちで気合を入れて望みたいと思います。

 

           925-26日 キプロス会議

           9月か10月 国際会議「アルピーニ」@パドヴァ

           1015-17日 国際会議「17世紀の太陽」@ヴェルサイユ

           11月 トレド会議

 

 

2009. 5. 14

 ついに今日は、ほぼ1ヶ月ぶりにフィリーに帰ります。12時発のメガバスに乗って、14時には到着予定です。実は、時差ボケで朝4時に目が覚めたのですが、今日はそのままスカイプにいたクニ君と会話していたところアイデアが沸いてきて、その後アダム君へとバトンタッチ。フィリー行きのバスに乗るために10時半にナンシーさん宅を後にし、12時のバスに乗りました。バスの中では先ほどの会話の続きをクニ君として、アパートに戻ってきてからはアダム君とさらに続きを進めました。実はスゴイ計画が生まれました!

 

そのスゴイ計画とは、中世・初期近代の宇宙論神学の接点を探る特集ESM 誌に組むことです。特別号には最低でも論文4が必要ですが、アダム君はアルベルトゥスの気象論の注解をもとに、クニ君はスカリゲルの宇宙論における知性天使の位置づけについて、僕は10月にヴェルサイユで発表することになっているリプシウスケプラーキルヒャーにおける世界霊魂の座としての太陽という論文の英語版をという話になりました。だいたい年末から年明けにかけて原稿を集められたら、クリストフに提案したいと思います。これは歴史に残る特集号です!

 

              Adam Takahashi, Meteorology and Theology in Albertus Magnus

              Kuni Sakamoto, God, Intellect and Angels in the Cosmology of Julius Caesar Scaliger

              Hiro Hirai, The Sun as the Seat of the World-Soul in Lipsius, Kepler and Kircher

             

 

2008. 7. 8

  Moreau のような哲学者が古代ギリシアから一気にスピノザにまで跳躍してしまうのに対して、歴史家はどういう答えを出せば良いのでしょうか?例えば、それまではむしろ内在化された原理だけで議論が進んでいた伝統に対して、新たに外在的な原理として世界霊魂のアイデアを復活させたのが、フィチーノを始めとするルネサンスのプラトン主義なのだと思います。その影響はリチェティ論文で述べた通り、ケプラーギルバートといった教科書的に有名な思想家における大地の霊魂というアイデアにまで及んでいる訳です。また、リプシウスも、ストア派のアイデアというかたちで世界霊魂をメインストリームにおいた訳です。次のヴェルサイユでの太陽に関する国際会議では、リプシウス、ケプラー、キルヒャーにおける世界霊魂について探りを入れたいと思います。熱いテーマですね。>さて、一方の中世では、この問題はどうなるのでしょうか?目に見えなくなった能動原理が、いかなるかたちでアラビア思想からラテン中世の思想家の唱えるワールド・システムに移植されるのでしょうか?これまでの多くの学者の関心は、どうしてもプラトン主義的な傾向の強いアヴィセンナに向かっていたと思います。しかし、彼はデカルトに似ていてなかなか掴みどころがなく、実際にテクストの上で問題処理をするのは難しいタイプなのですが、アヴェロエスはもっと具体的にソリッドな議論が構築できるだろうと思います。その辺りを、じっくりとアダム君に攻めてもらいたいと思っています。

 

 

2008. 6. 6

  来年2009年の1015日から17に、何とあのヴェルサイユ宮殿!で予定されている17世紀の太陽に関する国際会議に招待されました。僕の発表の仮タイトルは、「リプシウス、ケプラー、キルヒャーにおける世界霊魂の座としての太陽“Le soleil comme siège de l’âme du monde chez Lipse, Kepler et Kircher” です。主催者のリアクション待ちです。それから、これまた来年に南イタリアのカラブリア大学で予定されているテレジオの生誕500年を記念する国際会議にも招待されました。まだ、日程等は未定みたいです。

 

 

 

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