ボイル研究




 

 

その2

 

 

Hiro Hirai

&

Hideyuki Yoshimoto

 

懐疑的なキミストを解剖する:

ロバート・ボイルと鉱物成長についての初期ソースの秘密

 

Anatomizing the sceptical chymist: Robert Boyle and the secret of his early sources on the growth of metals

 

 

Early Science and Medicine, 10 (2005), pp. 453-477.

 

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1. イントロ  Introduction

2. 論文「金属成長についての観察」  “Observations about the Growth of Metals” (1674)

3. ボイルの『懐疑的なキミスト』におけるゲルハルド  Gerhard in Boyl’s Sceptical Chymist

4. ヨハン・ゲルハルドと彼のキミア・鉱物学的著作  Johann Gerhard and his chymico-mineralogical work (1643)

5. ボイルはいかにしてゲルハルドの著作を知ったのか  How did Boyle know Gerhard’s treatise?

6. 結論  Conclusions

7. 付録  Appendix

 

本当は共同研究&共同執筆論文ということで始めたのですが、

二人の共同研究をべースに、結局ところ全てを僕が書きました。

 

2009. 3. 2

  おお!留守中にボイル論集が届いていました。2ほど入っていたので、1冊は吉本さんの分でしょう。転送したいと思います。

 

 

 

2009. 2. 12

  ついに、アマゾン・フランスでもボイル論集は入手できるようになりましたが、僕の一時帰国までには届きませんでしたね。それから、そろそろ仏語版ゲマ論集の入ったトゥール国際会議からの論集『ルネサンスの医学実践と思想Jacqueline Vons (ed.), Pratique et théorie médicales à la Renaissance, Paris, Medica, 2009 も出版されるはずです。そして、パラケルスス論文の入る Revue d’histoire des sciences 誌の2008年後半号が出るのも、もうすぐのはずです。

 

 

 

2009. 2. 3

  パリの Vrin 書店のサイトでボルドー会議からのボイル論集が買えるようになりました。50ユーロです。編者の一人のラモン氏の話では、本当は去年の今頃には出ているはずだったのですが、編集の途中で紆余曲折があったようです。しかし、編者のミリアムの素晴らしい粘り腰でついに日の目を見ました。>しかし、BHの関係の出版物もだいぶ充実してきましたね。その真価が分かってないのは日本だけです。

 

 

2009. 2. 2

  おお、ついに仏語版ボイル論文の載ったボルドー会議の論集『ロバート・ボイルの自然哲学La philosophie naturelle de Robert Boyle, Paris, Vrin, 2009 が刷り上ったようです!これはよい知らせです。1冊送るから送り先を教えるようにという連絡が来ました。

 

 

2008. 10. 23

  今日は、仏語版ボイル論文の校正指示を送り出そうと思います。> ついに出しました。すぐに論集の編者ミリアムから受け取りの連絡がありました。ちゃんと漏れなくインサートしてくれることを願います。こうして読み返してみて、今さらながらにしみじみと思うのですが、このボイル論文は僕のストーリー・テリングの技の頂点にある作品です。過去のアダム君のように、僕の他の作品と比べてこの論文がピンとこないと思っている人がいるなら、それは論文執筆におけるアートとは何であるのかが分かっていない証拠です。

 

 

2008. 10. 22

  今日は、仏語版ボイル論文の校正に集中しました。2つ大きな問題があります。一つは、コロンを立てて比べるところで大きな相違がある場合は例外的に下線を引いたのですが、それが校正刷りでは外されています。これでは、著者としての僕が後から加えたものが、読者には分からなくなってしまいます。もう一つは、最初の謝辞を入れた注が抜けてしまっている点です。そこには、議論のうえでの大事な chymiste という単語の説明があるので、それがないと困ってしまいます。

 

 

2008. 10. 21

  午後は、旅の間に溜まった残務を整理して終わりました。明日以降、まだまだ作業は続きます。>マドリッド会議論集への寄稿契約書、ボイル論集への寄稿契約書、医学とレトリック会議の旅費の払い戻しのための書類を片付けました。明日は、仏語版ボイル論文の校正刷りをチェックします。

 

 

2008. 9. 28

  ボルドー会議からのボイル論集への寄稿においてかわさなければいけない契約書 (吉本さんの分も含みます) が、パリの Vrin 書店からリェージュのアパートの方に届いてしまったようなので、こちらの転送してもらうことにしました。> ん?でもよくよく考えると今週はじめに投函してもらっても、届く前に僕はパリに向けて旅立ってしまっている気がします。むしろ転送してもらわない方が良い気がしてきました。

 

2008. 9. 24

  ボルドー会議から出されるボイル論集のための表紙デザインのモデルが届きました。なかなか良く出来ています。> 僕の名前を微妙に間違っているのに気がつきましたので、編集のラモンさんに直してもらうようにメールを書きました。すぐに返事が来て、出版社に伝えるということです。ちゃんとやってくれることを祈ります。これから版組みに入って、校正を経て出版となるわけですから、今年中には出ないと思います。単純に3ヶ月+3ヶ月で、あと半年はかかると思います。論集の編集とは、ひたすら各執筆者の返事を待つというロス・タイムが大きいものです。これは、自分ではコントロールできないファクターなので、結局のところ出版に到達するまでに時間がかかるものです。8人のゲマ論集でさえ、少なくとも6ヶ月はロス・タイムがあったので、20の規模となると計り知れないところがあります。それで、既に3も経過している訳です。

 

 

***

2007. 10. 3

   連絡があり、ボルドー会議からのボイル論集は2008の初頭に発売になるようです。やっとですね、時間がかかりました。

 

2007. 6. 15

  僕の作品の中でも、ボイル論文は良く書けている方だと思っています。ワクワクする推理小説を読んでいるようなストーリー・テリングの技が冴えている作品だな、と我ながら感じられるのです。ボイル専門家の吉本さんとの共同作業で浮かび上がって来たパズルのピースをいかに並べていくかで、結局のところ出版された形の成功した作品にもなったでしょうし、可ではあるけれどヒットではない羅列型の凡庸なものにもなりえたでしょう。特に、最後のゼンネルトの絡んでくる部分の展開が成功のカギだと思っています。起承転結でいえば、やはりの部分が効果的に書けていないと話が立たないのですね。つまり、論文の執筆においても、転の部分が上手く処理できない人はダメなのでしょうね、きっと。

 

 

***

 

2006. 9. 14

   続いて仏語版のボイル論文も送り出しました。最後の最後で、また2箇所ほどタイプミスを見つけました。何てことでしょう!> 編集のラモンさんからは、すぐに受け取り確認のメールが届きました。これで一安心です。

 

 

2006. 9. 6

   ボイル論文の見直しをもう一度行いました。まだまだ間違いが何箇所も見つかります。この期に及んでという気もしますが、仕方なしですね。> 夜にまたもう一回読み直しました。

 

 

2006. 9. 5

  ボイル論文の仏語版の最終校が帰ってきました。校正刷りの一歩前の段階です。これをチェックして直ぐに送り返さないといけません。基本的に仏語なので僕が全部やりますが、吉本さんにも見比べれば出来るような脚注やラテン語の引用部のチェックをお願いしようと思います。> 今日は一日これにかかりきりでした。体調も集中力もイマイチですが、それでもそれなりのカタチになったと思います。

 

 

2005. 12. 12

  ボイル・プロジェクトのニュース・レターの第7号が出たようです。我々の共同研究論文(共著は語弊あり)と、その後のことについても、お知らせが入っています。> ん?ボルドー会議の様子を知らせるセクションから、我々の発表分が落ちていますね。マイケルに知らせましょう。> 早速にも返事が来ました。この機を利用して、長いメッセージがついています。それによると、我々のボイル研究をもとにして次の研究計画を広げているということです。ボイル研究の世界的ネットワークのであるマイケルの書きもので言及されることで、不朽の名作という評価が固まっていくことを期待します。どんなに良い作品でも人の目に留まらなければ、無いにも等しい訳ですから。

 

 

2005. 11. 22

  早速、新ボスに出たてホヤホヤのボイル論文のコピーを渡したところ、僕の肩書きにゲント大学と入っているのを見て、ご満悦でした。

 

 

2005. 11. 21

  引き続き。今年3月のボルドー国際会議で喝采を浴びたボイル論文が出版されました。こちらからPDFファイルをダウンロード出来ます。> と言っているうちに、雑誌の本体がウチに届きました。

 

 

2005. 11. 19

  昨日に引き続きお知らせしますが、今年3月のボルドーでの国際会議で発表し、大きな喝采を浴びた入魂ボイル論文が掲載されたESM誌の最新号が出版されました。BHの訪問者の特典として、こちらからPDFファイルをダウンロード出来るようにしました。ワールド・ワイド。

 

 

2005. 9. 13

   ボイル論文の校正は、これで終りにしたいと思います。一箇所、図表を大きくずらすことになる場所がありますので、その指示が難しいところですが、クリストフの話では、今回は他の論文との兼ね合いで2回目の校正刷りが貰えるということなので、何とかなるでしょう。一応、校正箇所のリストも作りましたが、直接に紙を送るかもしれません。

 

 

2005. 9. 7

  あ、言っておきますが、ボイル論文はESM誌の次号(11月号)の巻頭を飾ります。目立つところに置いてもらって、感謝です、クリストフ。> 午後にもう一度通して読んでみました。自分で言うのも何ですが、感動的です。ストリーテリングの腕が冴え渡っています。ボルドー会議で、これを読み上げている時の聴衆たちのピリピリした緊張が、読み終わった後に受けた賛辞の波の興奮が、今でも鮮やかに甦ってきます。本当に心から、英語をリファインしてくれた皆に、再び深く感謝いたします。僕自身の本来の研究計画から言えば、ボイル枠外なので、遊びみたいなものですが、やはり記憶に残る作品です。

 

 

2005. 9. 6

  昨日は、ボイル論の校正刷りに必要な訂正事項を入れ始めました。それほど多くはありません。そして、クリストフに渡した最終修正稿との違いを逐一チェックしたところでは、1〜2箇所ほど修正漏れを発見しました。しかし、普段は赤で修正指示を入れるところ、青で入れてしまったので、見づらいかな?と後悔しています。また、外字として挿入したエスツェットが上手く出ていないので、ドイツ語で原稿を書く場合はどうなるのだろうか?と疑問を持ちました。独語キーボードで打つエスツェットは自然に入り、外字として挿入するエスツェットはダメということでしょうか?う〜む。

 

 

2005. 9. 4

  昨日の晩、レストランを立ち去る際に、クリストフから帰りの電車の時刻に余裕があるなら明日はウチに来ないか?と誘われ、ホテルの受付前で9時半に待ち合わせをしました。そこでまたキアラさんと会いました。ボイル論を送るように再三言われてしまいました。クリストフの家ではいろいろのことを話し、子供たちと一緒に雑木林を散歩&昼食を食べ、3時過ぎの電車でナイメーヘンを後にしました。帰りの電車の中では、ボイル論の校正刷りをチェックしていました。

 

 

2005. 9. 3

  ナイメーヘン・ワークショップの開始前に会場について、席に着こうとしたところで、クリストフがボイル論文の校正刷りを渡して来ました。いったん貰ってしまうと、それが気になります。結局、最初の二つの発表を聞きながら校正刷りのチェックをしてしまいました。クリシャーニ先生ごめんなさい。でも、発表内容は、テクスト自体を配ってくれたので、後でしっかり追い直すことが出来ました。

 

 

2005. 7. 29

  今日は最後に通して読み込んで、ボイル論文を総チェックしました。まだまだ脇が甘いのでしょう、いろいろ出てきます。

 

 

2005. 7. 27

  今日は一日中、ボイル論文のチェックをしていました。何だか、あっという間に過ぎてしまいました。大したことをした気になっていません。今日は時間が流れるのが速かったということでしょうか?

 

 

2005. 7. 26

 ボイル論文のチェックをしました。一通り終わりましたが、明日は細かいデータとラテン語の引用の確認をしたいと思います。

 

 

2005. 7. 25

   ボイル論文の原稿のファイルが再度送られてきました。今度は、どうにか開けられました。早速、午後はそれに取り掛かりました。ワードの原稿の比較モードで、変更事項の詳細をいちいち確認しましたが、これが大変な作業でした。普段の修正の倍くらいの数があります。半分は目に見えない編集サイドの書式変更などで、それを振り分けられれば、変更一覧も見やすくなるのかもしれませんが、それは無理なようなので仕方ありません。眼力の弱い人には、無理かも知れませんね。どうも、僕はクリストフの英語が好きでない場合もあるので、明日は比較ではなく、直接に紙にプリント・アウトして通して読んでみたいと思います。

 

 

2005. 7. 23

  クリストフからボイル論の原稿が帰って来ました。今月末までにチェックして返すように行って来ましたが、何と添付ファイルが認識不能です。困ってしまいました。もう一度、送り直すようにお願いしました。> 拡張子 dat という種類のファイルみたいだからです。どちらにしても、ワードに戻してもらわないと、その上に作業することは出来ません。

 

 

2005. 7. 20

  クリストフから、ESM 用のボイル論文の版組み直前のチェック用原稿がもうすぐ出来るという連絡を受けました。それが送られてきたら、細部を入念にチェックして、送り返します。そうするとブリル書店のプロが版組みをし、1〜2ヶ月くらいで校正刷りが出来てくるはずです。20054に無事に入りそうですね。

 

 

2005. 6. 22

  ESM 誌用のボイル論のレジメを、10行程度で書かなければならなくなりました。以下のようにしてみましたが、どうでしょうか?

 

The “sceptical chymist” Robert Boyle is generally known as an experimental natural philosopher. But he was also a child of book-learning culture. By quoting not only diverse classical and medieval authors but also those of the Renaissance and of his time, he gives to his readers an impression that he had a very wide range of knowledge. His erudition could however be largely dependant on some contemporary guide-books or commonplace-books of a doxographical nature. The present study reveals one of such works, as Boyle’s early hidden source for his discussions on the growth of metals, and the way he manipulated information found in it in order to increase his discourse’ credibility.

 

 

2005. 6. 18

  論文タイトル「懐疑的なキミストを解剖する Anatomizing the sceptical chymist というと、多くの人はボイル著作『懐疑的なキミスト』 Sceptical Chymist を解剖することを指していると勘違いするようです。確かに、『懐疑的なキミスト』が分析の対象にもなっているのですが、懐疑的なキミストボイルを解剖するというのが僕の真意です。ボイルを解剖するというのを、彼のソース文献の使い方を細かく分析するということで体現しているつもりです。さらに言えば、正直な態度を取っているように見えるボイルの著作執筆における秘密の操作を暴いています。

 

 

2005. 5. 26

   昨日と今日で、ボルドー会議ボイル=ゲルハルト論文の仏語版と英語版を完成させ、それぞれの編者に送り出しました。しかし、微調整とはいえ超人的な作業の速さかな?とも思います。目まぐるしかったです。上手くことが運べば、英語版は今年の11月号12月〜来年1月頃?)に出ます。ということは、校正は9月頃でしょうか?仏語版は論集に入るものですから、スムーズに進んでも、ここから最低1年半はかかると思います。

 

 

2005. 5. 25

  ボルドー会議の発表からの仏語版のボイル論をほぼ完成させました。単に細かい部分を微調整しただけなので時間はそれほどかかりませんでした。プリントアウトして読んでみましたが、幾つか間違いを発見しました。そのまま送らないで良かったです。それから、補遺としてゼンネルトの著作の長い引用を加えました。クリストフの話ですと、やはり最後の方で登場するゼンネルトに何が書いてあるのか気になるようです。

 

 

2005. 5. 24

 ボルドー会議で発表したボイル研究の完成作業に着手したいと思います。取りあえず、仏語版の方を英語版に合わせてアップデートして、会議の主催者側に送らないといけません。> ほぼ出来ました。プリントアウトして、もう一度見直せば良いでしょうか。仏語のタイトルは、「懐疑的なキミストを解剖する:ロバート・ボイルと金属成長に関する彼の初期ソースの秘密Anatomiser le chymiste sceptique : Robert Boyle et le secret de ses premières sources sur la croissance des métaux にしようと思います。> 仏語版をいじっていたら、英語版の方の話の進展も同時に来ました。ESM の今年の4号に入れないか?というものです。結局、吉本さんに依頼していたワン・パラグラフのたたき台は期待できないでしょうから、最小限の修正だけに留めることになりそうです。

 

 

 

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