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ごくごく個人的な「本」日記

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20194

 

2019. 4. 30

  今日は8に朝食をとり、数日分たまってしまった日記を書いています。12時半にブリュッセルを出てパリに向かう新幹線に乗れれば良いかなと思っています。まずはゲントで新幹線の乗車券が買えるか駅でチェックしないといけません。オンラインでは、アメリカや日本のクレジットカードを受けつけない野暮なシステムなのです。

 

 

2019. 4. 29

  朝7時に起きて身支度し、簡単な朝食を済ませて、8時半3人でリェージュに向かいました。まずは僕の銀行により、ベルギーの口座を閉鎖しました。手間取るかと思ったのですが、簡単でした。11の電車でゲントに向かいました。

 

  ゲントでは予約してもらっていたB&Bに荷物をおいて、アポのあった若手研究者のテレーザと落ちあい、食事をしながら話をし、そのあとにテオドロ(カティニス)のオフィスに向かいました。予定どおり15にテオドロと合流して簡単な打ち合わせをして、講演会の開場に向かいました。

 

  僕の講演は上手くいきました。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、活発な質疑応答がありました。アムステルダムから駆けつけたというオキ君の同僚マリアとも話をすることができました。マリアとテレーザは、じつは近いことを研究している僕のファンということで、意気投合していました。そのあとは科学史研究所の所長となったマルテンともうひとりのカナダ人の研究者と夕食をとってからB&Bに戻りました。21時くらいだったと思います。

 

 

2019. 4. 28

  まったくどういう流れになるのか想像もつかなかったのですが、朝起きて3人で朝食をとり、キャンディさんに連絡をとりました。昼に会うことでオーケーが出たので、3人で13に迎えに行きました。ワルテールの友人エリックが経営するカテドラル広場にあるカフェで食事をして、われわれはワルテールのパートナーのフランカの家に寄り、休息することにしました。

 

  フランカの従兄弟が経営するイタリア料理屋で夕食を食べて、森のなかのワルテールの家に戻りました。22時ごろだったと思います。

 

 

2019. 4. 27

  7時に起きて身支度をして、荷物をまとめました。840に迎えのタクシーがやってきて、空港に向かいました。タクシーは、マティとウルスと一緒でした。彼らは途中のドラギニョンの駅で降りて、そこからは電車に乗るようです。僕は予定していた10にニース空港に到着しました。ラウンジで出発を待ち、定刻どおり12時のフライトでパリへ。

 

  オルリー空港に到着してから、エアトレインと近郊電車B線にのってパリ北駅へ。14時半に着いたので、16時発の新幹線まで少し時間があります。ラウンジでネットにつないで作業をしてから、新幹線に乗りました。リェージュ駅に到着したのは、18。ワルテールの義息が迎えに来ました。途中でふたりで食事をして、そのまま森のなかのワルテールの家に。ワルテールたちは零時すぎに帰ってくるようです。

 

 

2019. 4. 26

  今日が、国際ワークショップの最終日となりました。

 

 

2019. 4. 25

  国際ワークショップの3日目です。詳しくは、メルマガで報告します。

 

 

2019. 4. 24

 時差ボケで2時に目が覚めましたが、二度寝に成功して、8時半に起きました。残念なことに、今日も雨が降っています。9時半から国際ワークショップの2がはじまりました。

 

 

2019. 4. 23

  あいにく天気は悪くなりましたが、国際ワークショップの第1目がはじまりました。プログラムは充実していますが、各アイテムが長尺なので一日をとおすて全部が合算されると、かなりツラいかも知れません。

 

 

2019. 4. 22

  フライトではほとんど眠れませんでした。ニースの町から車で1時間半ほど離れた自然のなかの丘陵のうえに16時半ごろに到着しました。ここで1週間ほど缶詰になります。詳しい報告は、メルマガでしようかと思っています。

 

 

2019. 4. 21

  出発前にカバンの最終点検をしています。今回の日程は11日間で、こちらの時間で52日の夜に帰ってきます。じつはデルタで航空券を買ったのに、エールフランスによる運航だと昨晩になってから気がつき、機内 WiFi がないことにガッカリしています。機内 WiFi に慣れてしまうと、それなしの長時間フライトは、なかなかツライものがあります。

 

 

2019. 4. 20

  明日19のフライトで、ニューヨークからパリに飛びます。余裕をみて、16時半くらいには空港に着きたいので、15の電車に乗ります。それから、1週間後の27にパリからベルギーに向かう電車の券も予約しました。今回の遠征は移動日もふくめて11日間と長丁場です。余裕をもって、スローな動きでいきたいと思います。

 

 

2019. 4. 19

  朝7時に起きて準備をし、8時(日本時間で21時)から岡北一孝君と関大輔君をゲストに迎えて、『ルネサンス・バロックのブックガイド』についてラジオ対談の3をおこないました。なかなか楽しいトークとなったのではないでしょうか?動画は、こちらです。> これまでのラジオ対談3本をまとめたプレイリストをつくりました。こちらです。

 

 

2019. 4. 18

  日曜に出発するフランス・ベルギー遠征のための準備をはじめました。まずは旅程アポを確認しています。アマデオ君に到着について連絡すると、受け入れ先の機関から迎えのタクシーについて報せがきてないことに気がつきました。すぐに質問すると返事がきました。どうやら、アマデオ君を迎えにくるタクシーに同乗することになっていたようです。確認が間にあって良かったです。ふう。危ないところでした。

 

 

2019. 4. 17

計画されている『科学史辞典』への執筆依頼がきました。Zip フォルダーを開くと、各ファイルの名前が全部文字化けしてカオス状態になりました。これは、いまどき珍しいですね。しかも1頁足らずの10個のファイルにわける必要はなく、2〜3個のファイルで済んだのでは?と思いました。僕は、「形成力」という1項目(約2100文字)だけ参加します。10月が締め切りなので、なんとかなるでしょう。

 

  その前の『化学史辞典』のときはケガで手術・入院が重なり、結局のところ執筆できずに代打を願うことになったので、そうならないように気をつけます。

 

 

2019. 4. 16

  あまりにもBHな関心を刺激してやまない仏語の本があります。もう少しハンディなものだったら問題なくゴーサインを出すのですが、本文230頁で全体でも320と微妙に多すぎます。全体で250くらいなら迷わなかったでしょう。たとえば、グラフトンの『テクストの擁護者たち』も、原著ではこのくらいのサイズが、邦訳では8000を超える値段の本となってしまいましたから、売れないだろうと大半の出版社も二の足を踏むでしょう。

 

  じつはこの本、僕が2000年末に初めて二宮さんとお会いしたときに、これを翻訳したいと見せたのですが、おそらくフリーランスになったばかりの二宮さんから「力にはなれないでしょう」といわれた、曰くつきの一冊なのです。このときのことについてもメルマガかなにかで、いつか書いておかないといけないでしょうね。

 

 

2019. 4. 15

  インテレクチュアル・ヒストリーの新潮流を説明するときの難しさのひとつに、観念史の文脈で政治思想史を中心として1980年代に興隆したケンブリッジ学派の流れをくむ人たちが、いまでも新しい論集や文献表をつくりつづけていることで、方法論的には旧来のものとそれほど変わっていないものが氾濫しているという状況があります。数年前に日本にも来たアン・トンプソンなどは、この流れにあるでしょう。彼らの特徴として、グラフトンアン・ブレアをはじめとして世界に浸透してきている1990年代以降のアメリカの流れにはほとんど触れない点です。この部分が複雑なあまり、なかなか話がうまく伝わらないのかなと思っています。

 

 

2019. 4. 14

  今日はここ数日とうってかわって、曇天となりました。スローな動きでいきます。

 

  いろいろ難所はあったと思うのです。たとえば、とある一覧表を入れるべきではないかと指摘されたことがあります。正論です。そうなのですが、それを作成するには付随するデータの問題が沢山でてきます。それらをクリアするためには、納期を延ばさないといけないでしょう。立場の安泰な常勤をもっている人なら良いですが、年度末までに出ないと困る人たちを大勢抱えている案件では、それは不憫でなりません。正論をとるか、人命をとるかの究極の選択で、やむなく後者を選んだわけです。申し訳ないですが、そういうこともあるのです。

 

 

2019. 4. 13

  朝から1時間半ほど英語での学術ライティングの指導をおこないました。やはり日本人にとって欧文で文章をつづるときに難易度が高いのは、時系列にそって順番にロジックを積みあげないと、うまくメッセージが伝わらないという点でしょう。これは、すぐに理解できる人もいれば数年たっても身につかない人もいるので、上達のツボなんだと思います。> 英語での学術ライティングを上達させたいと考えている方は、連絡ください。いろいろ役立つことをアドヴァイスしますよ。

 

 

2019. 4. 12

  9月からのニューヨークの宿舎についての連絡が来ました。いま申請をしても、当たったかわかるのが8月までかかるって、ちょっとギャンブル過ぎやしませんか?これを当てにしないで、並行して探さないとダメかもしれません。

 

 

2019. 4. 11

  『ルネサンス・バロックのブックガイド』の紹介が、『図書新聞』の最新号(413日号)に掲載されたようです。こちらを参照。紹介者は、現代文芸の黒川宗之進さん――「まさに知のコスモスと呼ぶにふさわしい」と嬉しい評価です!紹介文は澁澤龍彦ウンベルト・エーコから切りこんでいて、一般読者への開かれた窓として関連アイテムを収録しておいて良かったなと思いました。しかもタチバナ君やわれらが澁澤組も、とても良い仕事をしてくれましたしね!

 

 

2019. 4. 10

  イタリア遠征から帰ってきてから、どうも気持ちの切り替えが上手くいっていません。本来なら、ここで論文を一本しあげないといけないのですが。オックスフォード大学出版の論集のためのものなので、落したくありません。ヴィヴィアンも、ルネサンス期の解剖学について寄稿しているのですが、その原稿の感想も聞かれているので早めに読まないといけません。

 

 

2019. 4. 9

  今日は朝7時に起きて、オンライン読書会『錬金術の秘密』の6を読みました。ここでは再現実験が大きくフィーチャされていて、この本の核ともなっています。ワイワイと、なかなか面白い会となりました。あとで、画像のリンクをメルマガ会員にお知らせします。

 

 

2019. 4. 8

  とても興味ぶかい本をオキ君に教えてもらいましたので、昨日につづいて紹介します。『新プラトン主義におけるダイモンと天使  Luc Brisson et al. (ed.), Neoplatonic Demons and Angels (Brill, 2018) です。読みたいですよね!

 

 

2019. 4. 7

 ふとしたきっかけで、星見る人々の王国:中世末期アラゴンにおける占星術と権力Michael A. Ryan, A Kingdom of Stargazers: Astrology and Authority in the Late Medieval Crown of Aragon (Cornell University Press, 2011/2017) という一冊があることを知りました。とても気になる内容です。

 

 

2019. 4. 6

  昨日の対談から抜粋して、「15分でわかるインテレクチュアル・ヒストリー」という動画をつくってみました。アン・ブレアの『情報爆発』や百科全書などを理解するうえでも、役立つのではないでしょうか?僕のマイクの調子が悪くて、雑音があるのですが、ご容赦ください。

 

 

2019. 4. 5

  ろくな告知もなく、ちょっと急ではあったのですが、高知のアッズーロさんと緊急ラジオ対談をおこないました。アッズーロさんは長年にわたる工作舎の大ファンで、『ルネサンス・バロックのブックガイド』を読まれたということでしたので、読者目線で素朴な質問をたくさんしていただきました。なかなか楽しい75分間でした。とくに末尾の15分間で、僕なりにインテレクチュアル・ヒストリーとは何かについて説明を試みています。こちらで、お楽しみください!

 

 

2019. 4. 4

  嬉しい知らせがきたので、ちょっと興奮気味です。つぎの計画に正式なゴーサインがでました。すぐに幾人かに連絡をとり、幾つかの関連する構想を練りはじめています。チームができあがったところから、どんどん作業を進めたいと思います。ブックガイドのときと同様に参加したい人は歓迎ですので、連絡をください。

 

            [フラッグシップ]

            錬金術・魔術

            言葉・テクスト・書物

            キリシタン

           

 

 

2019. 4. 3

  BH 旧アドレスから新アドレスまで自動で飛ばせるサーヴィスがあったのですが、マヌケなことに申し込みは331までだったことを忘れていました。旧アドレスにいくと、味気のない「この頁は存在しません」というメッセージが出ますが、コアなファンの皆さんは新しいアドレスになんとかたどり着けることを祈ります。

 

  今回の症状は軽いといっても、まだまだ時差ボケで本調子ではないので、スローな動きでいきたいと思います。

 

  今週の金曜日21から特別ゲストを迎えて、キャスをしようと思います。ブックガイドのことやインテレクチュアル・ヒストリーについてなど、素朴な疑問をいろいろ受けつける予定です。お楽しみに!

 

 

2019. 4. 2

  今日明日は時差ボケを直すために無理をせず、スローな動きでいこうと思います。とりあえず、年末からはじまった日本→アメリカ→日本→カナダ→イタリア→アメリカという怒涛3カ月にわたる大移動の旅は、ここで一区切りです。

 

 

2019. 4. 1

  6に起きて7時前に宿舎をチェックアウトし、7時半のフィレンツェ行の急行電車に乗って8時半過ぎに到着。そこからは新型トラムに乗って空港へ、約20分。これは最新鋭のなかなか快適な乗り物です。9に空港でチェックインして荷物を預け、空港ラウンジで11の搭乗時間を待ちました。待っているあいだにサマー・スクールの模様をつたえる写真アルバムをアップしました。

 

  ほぼ定刻どおりにパリの空港に着き、ちょっと迷路のようになっているターミナル間の移動をして、空港ラウンジで食事とシャンペン。機内食が好きではない僕にとっては、ラウンジ飯は欠かせません。17のニューヨーク行は、出発が30分ほど遅れました。搭乗時にアップグレードされて、ビジネスっぽいコンフォート・エコノミー席なりました。席は快適ですが、長いフライトに WiFi がないのは最悪です。

 

  ニューヨークには30分ほど遅れて到着し、グローバル・エントリーのおかげで入国審査は簡単でしたが、1時間早いフィラデルフィア行の電車には乗れませんでした。ということで、22時発の電車に乗り、ちょうどフロリダから帰ってきたクレアが途中のトレントン駅まで迎えに来てくれたので、零時半には家に着くことができました。ピサを出発してから、ちょうど24時間かかったことになります。

 

 

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