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ごくごく個人的な「本」日記

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20145

 

2014. 5. 31

  昨日は奇跡的に一日で2本をこなして、ほぼ第1段階の編集は終わりました。あとはプリント・アウトして不統一なところを洗い出すだけです。ひとつ長大だったイタリア語の論考を限度内の長さにするために、思い切って切り刻むという荒療治なことをしたので、ジェルマーナに見直してもらうことにしました。

 

  さて、ルネサンス学会のほうも、発表者の書類が集まりつつあり、あとはジョーのものを待つだけとなりました。順番的にはどうでしょう、時代の流れ的にいけば、以下のような感じでしょうか。僕のものだけちょっと座りが悪いのですが、仕方なしというところです。RSAの志向を考慮して、両方のセッションに女性アメリカ人が入っているのがミソです。

 

          エリザベト、リバヴィウス

           ジョエル、ゼンネルト

           僕、フィエヌス

 

           ディディエ、パリンジェネシス

ジョー、ファン・ヘルモント

           アシュリー、ボイル

 

 

2014. 5. 30

  まだまだ一日分ほど記述が先行しています。

 

  今日は朝から3時間ほどアダム君の博論のイントロにつきあいました。けっこう、それだけで疲れた感じです。それでも、ここのところ自分に課しているガファレル論集の編集作業のためのノルマをこなすために、奥の手として自分の論考の編集を行いました。これは単純にフォーマットを変えるだけです。> これで、残り2本となりました。もう少しです。がんばります。

 

 

2014. 5. 29

  昨日のつづきを少し。旧約聖書で語られるノアの大洪水から、ヨーロッパの各国の起源をむかえるまでの期間には、歴史はなかったのでしょうか?いや、あったはずなのです。そう考えたルネサンス人たちは、その歴史をどう記述するか喧々諤々の議論をくり返していました。まだ、バビロニアの粘土板やエジプトのヒエログリフなどが解読される以前の時代に彼らは活躍したのです。

 

  ある種の合理性をよしとする近代的な視点では、これらの人々の知の営為は誤診にもとづいたファンタジーであるとして切り捨てられてしまうでしょう。しかし、そうではなく、この人々の営為がどういう理由ではじまり、どのように行われたのかを位置づけるのが歴史家の役割でしょう。まさに、これはインテレクチュアル・ヒストリー(知の歴史)の舞台となる研究領域であるといえます。

 

  今日でガファレル論集の3本の編集を終わりました。あと3本ほど、がんばります。

 

 

2014. 5. 28

  昨日につづいて、ガファレル論集のために2本目の論考を編集しました。シルヴィにくらべて、このフレデリックの方がしっかりしています。ちょっと細かすぎるところもありますが、脇の甘いものよりは作業がしやすいです。このまま1日1本のペースをキープできれば、今週中に大まかな作業を終わらせることができるかもしれません。明日もがんばります。明日はジュリエットの論考をアタックしようと思います。

 

  トニー本に深くかかわった経験から分かったことですが、このガファレルという人物もポステルと同様に、キリスト教カバラルネサンス・プラトン主義、そして古代神学だけではなく、年代学やルネサンス期に発達したビザールな旧約聖書学の文脈から理解しないといけないのだと思います。

 

この最後にあげた思潮は、旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだもので、ルネサンス期に大きな展開を迎えました。僕自身も、まだどういう研究があるのか手探りの状態ですが、先行研究をマッピングするコーナーをBH内にいつかつくりたいと思っています。しかし、トニー自身もこの分野に名前をつけていないのですよね。> とりあえず、トニーのあげる文献からリスト・アップしてみました。ここでも、小澤君の活躍が光ります。

 

  よくインテレクチュアル・ヒストリー(知の歴史)と思想史の違いを聞かれますが、たとえばこの話題はインテレクチュアル・ヒストリーならではのもので、思想史ということばでは語れないものだと思います。旧約聖書で語られる事蹟と各国の先史を結びつけようとする試みは、あきらかに知的な営為ですが、これは思想と呼べるものだと思いますか?

 

 

2014. 5. 27

  記述が1日分ほど先行していますが、ご容赦を。

 

  ついに、ずっと後回しにしていたガファレル論集の編集をはじめました。今日は、一番大変そうなシルヴィ(タウシグ)の作業を行いました。数年前にアメリカにいたときに、フラッド対ガッサンディという長尺論文で苦しめられたことを思い出します。なんとか夏前に仕上げて、年内の出版を目指します。小ぶりな本になるとは思います。

 

 

2014. 5. 26

  昨日は夕方から夜にかけて、集中講義の内容を練っていました。まだ時間があるので、ラフスケッチではあります。パワポなどは、6月になってから作業するつもりです。人文主義医学キミア占星術をそれぞれ一回(講義と演習のセット)やるつもりです。もうひとつ何か良いテーマはないか探しています。

 

  クレアの方からも、案外はやく国際シンポのポスターの下案が出てきました。まだ各発表のタイトルがはっきりしてないので、プログラムの細かいところは決められませんが、だいたい文字の分量やタイトルの位置、メインとなる図柄は決まったようです。

 

  夜半に、7月の国際シンポの招聘ゲスト・アンジェロさんからベルリン用の要旨が来ました。150を大幅に超過しているので、短くしてからクレアに見てもらっています。CVのフォーマットもRSAでは受付けないものなので、書き換えてもらわないといけません。> アンジェロさんと根占先生の国際シンポ用のタイトルが来たので、ポスター製作は前進できます。

 

  エリザベスの要旨も届きました。これも、僕がチェックしてからクレアに見てもらいます。

 

 

2014. 5. 25

  今週は金曜ではなく土曜に帰ってきたので、1日ずれている感じです。

 

  ルネサンス学会については、去年から考えていた構想がつぶれてしまったので、出鼻をくじかれて迷走していました。しかし、ようやく姿が見えてきたので、決定打を打つために方々にメールをしています。やはり企画を練るなどの作業は、返事の遅い人とはできないですね。しかも、どうもアメリカは明日が休日で長い週末となるようで、リアクションが遅い感じです。もうひとり決まれば、安心なのですが。

 

           ディディエがから生物を再生させる技「パリンジェネシス」について

           エリザベトがリバヴィウスにおける消化について

           ジョールがゼンネルトにおける飲用金について

           アシュリーがボイルにおける種子的原理について

           あとジョーの返事をまっています。> 来ました!OK だそうです。内容を聞いて先に進めます。

           全体のコメンテーターとしてビルに声をかけるかもしれません。

 

  ジョーの参加で、キャリア・国籍・男女バランスともに現在のところ考えられる、もっとも理想的な布陣となりました。非常に興奮しています。これこそが、学問が生まれる現場です。これはベルリンでも注目を集めますよ!

 

 

2014. 5. 24

  さあ、普段よりも1泊ながく滞在したナイメーヘンを離れます。さすがに疲れていたようで、起きられませんでした。来週は週の後半に祝日が入るので移動しません。リェージュで腰を落ちつけて、6月6日に英国でおこなわれる占星術についての国際会議の発表を準備します。

 

  しかし、5月もあっというまに終わろうとしています。とくに今月はどっぷりとトニー本につかって、いろいろ学ぶことが多かったと思います。

 

  来年3月末にベルリンで行われるルネサンス学会では、ディディエエリザベトとのパネル「変成、消化、想像Transmutation, Digestion and Imagination で応募するつもりでいます。規模を拡大して2つのセッション(発表6本)にするかもしれません。新たに3人にコンタクトをとりました。返事を待ちます。> サンディエゴに来てくれたジョール(クライン)はOKといっています。それから、ピッツバーグで出会った博論生のアシュリーも参加してくれます。アメリカ人女性研究者という要素が入り、理想的な陣容になってきました。上手くいけば、大御所のビル(ニューマン)に全体のコメンテーターを頼もうかと考えています。欲ばり過ぎでしょうか?ソリッドセクシーな提案であると思うのですよね。

 

 

2014. 5. 23

  ワークショップは9時半からはじまるということでしたが、9時過ぎに到着したらすでに一人目の発表がはじまっていました。開始予定の時間より先にはじまるのは初めての経験です。

 

  午後は、参加者みな一様に疲れている感じです。それぞれが1時間と南欧式の異常に長い発表を、一日に7本も詰め込んだプログラムを経験の少ないデルフィンが組んだからでしょう。先月のバルセロナでも1本が1時間と長尺でしたが、1日に4本だけで心身ともに使い果たした気分がしたものです。それが7本とは!

 

 

2014. 5. 22

  今日は一日トニーの第3章をプリント・アウトして読み返しました。だいぶ良くなってきたと思います。

 

  夕方から、明日ナイメーヘンで宇宙論についてのワークショップが行われます。そのためにやってきたバルセロナのミゲルたちと川沿いのレストランで夕飯をたべました。

 

 

2014. 5. 21

  ナイメーヘンに移動です。日が長くなり、天候も良い方なので、気分よくができます。今週は金曜日にバルセロナのミゲル(グラナダ)をふくめたゲストを迎えた宇宙論についてのワークショップがあります。土曜の朝に帰ります。

 

 

2014. 5. 20

  あの感動的だった立教大学でのメガ・シンポから、ほぼ2年が経ちます。大きく人の輪が広がりました。多くのことが始動しました。メガ・シンポを大幅に強化したものが、論集『知のミクロコスモス』となりました。アマゾンでは一時期ですが歴史部門のベストセラー第1位も記録し、その後も好評をいただいています。これを機に、726の土曜日の午後、立教大学で記念イヴェントをおこないます。一般読者の方々もひろく参加していただけるものを考えています。イヴェントの頁もつくりました。知的興奮にあふれる楽しい会にしますので、お気軽にご参加ください。無料です。

 

  ある方に、『学習院女子大学紀要』に掲載された論文「ルネサンスの星辰医学」が、一般に見かける邦語の論文とはレヴェルが格段に違うと褒めていただきました。単純にとても嬉しいです。ふかく感謝いたします。たしかに自分でも、この論考の元となった英語版は、近年の作品でも一番うまく書けた方だと思っています。今後も、これを目標に執筆できれば良いのですが、長い研究の積み重ねからエッセンスを抜きだして、しかも書くに書けず長いこと苦労したものなので、なかなか難しいかなとも思います。

 

 

2014. 5. 19

  熱かった昨夏の占星術祭り、その主役をつとめたラトキン博士の講演「ヨーロッパ史のなかの占星術:中世・ルネサンスから近代まで」が、邦語の論文として読めるようになりました。講演会場に来られなかった人、英語のヴィデオで観たけれどもっと詳しく知りたいという人、要チェックです!これも、科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』の成果の一環です。

 

知のミクロコスモス』と科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』ファンの皆さん、5月24日の日曜日に札幌でインテレクチュアル・ヒストリーの注目すべきシンポが行われます。新旧のミクロコスモス・スターが一堂につどう知の祭典です!要チェック!なお、会場では日本科学史学会の学術奨励賞を受賞した菊地原君の表彰式もあります。

 

菊地原洋平 「オカルト・パラケルスス : インテレクチュアル・ヒストリーの技法」

柴田和宏 「フランシス・ベイコンの自然哲学における政治的・法的コンテクスト再考」

東慎一郎 「学問論史からの視点 : 科学史との補完的関係」

コメンテーター 加藤喜之

 

  昨日はどうもまだ達成感がなかったのですが、今日は7の注も終わり、幾つかの疑問点を残してほぼ完成しました。達成感なのでしょうが、なんだか緊張の糸が切れた感じです。今後の作業の進め方について、福西さんと相談しました。

 

 

2014. 5. 18

  甘い期待でもって、作業はスムーズにいくかと思ったのですが、予想に反して第7章は難しかったです。それでも夜半にはほぼ終わりました。明日、注の部分をチェックして終わりにします。ついに、これで全章の訳文チェックを踏破したことになります。昼夜を問わずの突貫作業で、まるまる3週間かかりました。まだ、序章第1章の注づけが残っていますが、一番大変な訳文のチェックは済んでいるので、縦書き用に漢数字など書式の微調整をするという感じです。

 

 

2014. 5. 17

  お昼すぎに第9章を終えました。やった!そのあとは少し悩んだのですが、最後に残っている第7章のチェックをはじめました。ちょっとこれは誤訳が多いかもしれません。入念にいきましょう。

 

 

2014. 5. 16

  今日は朝少し作業して、原子論のセミナーでしたが、四方山話で終わった感じで意味がなかった気がします。> やはり、どう考えても、オランダにいる3日間は仕事がはかどりません。

 

 

2014. 5. 15

  昨日のつづきです。

 

 

2014. 5. 14

  今日はオランダに向かいます。道中も、到着してからも、ずっとトニーの第9章をチェックしていました。

 

 

2014. 5. 13

  そうか、だんだん見えてきました。ディディエエリザベトと組むとして、パネルの題名は Palingenesis, Transmutation and Imagination というのはどうでしょう?ニューヨークでの感触からすると、錬金術でパネルを出してくる人たちが多そうな気がするので、審査で落とされないために少し差別化を図らないといけないと思っています。パリンゲネシス palingenesis というのは、灰から生命が生まれてくるという架空の現象のことです。ルネサンス末期の錬金術や文学では、このテーマが流行しました。

 

  6月6日の占星術についてのワークショップのためにウォリックに行きますが、とりあえずブリュッセル=ロンドン間の新幹線のチケットを買いました。ロンドンからコヴェントリまでの電車は20に一本でているようなので、こちらのは当日に買います。

 

  この週末からの勢いで、トニーの第2章第6章の再チェックも終わりました。これで第2章から第6章まですべて、そして第8章がほぼできあがったことになります。あとは、79の総チェックと、序章第1章の注をつけて再チェックすることが残っています。

 

 

2014. 5. 12

  7月の国際シンポに招聘するゲスト航空券宿舎の手配をするために、まずは何日から何日まで滞在するかを決めてもらわないといけません。今日はいろいろとメールのやりとりをして終わった感じです。

 

  来年の3月にベルリンで行われるルネサンス学会のためのパネルを決める作業も続けています。今日は折井さんの要旨をいただき、クレアにチェックしてもらいました。

 

  どうも僕自身の方は難航しています。ピコの占星術についてセッションを組まないかと誘われたのですが、僕は専門家ではありません。そうこうするうちにメンツが揃ったようなので、僕はこの話から降りた方が良いようです。いまはエリザベトとなにかできないかと考えています。前回まではすぐにアイデアが決まったのですが、どうも今回はノリがイマイチです。

 

 

2014. 5. 11

  昨日はじめた第8章は短いので比較的に簡単に済みました。残りは、第7章第9章です。第7章の補足的な下ごしらえをしてもらっているあいだは、僕の方は待機となります。

 

待っているあいだに、以前にチェックした第2章をアップデートする作業をしました。これは、BH叢書の2冊の作業をする前だったので、書式の処理の仕方がタテ組みの本には向いていないところがあります。その辺りを直しました。つぎは、これまたずいぶん昔に作業した第6章を片付けたいと思います。

 

 

2014. 5. 10

  つぎの作業に移ろうかとしていたのですが、なんだか勢いがついていて止まらずに、トニーの短い8をはじめてしまいました。これは、明日に残り2頁分ほど作業すれば終わりです。

 

 

2014. 5. 9

  ここのところチェックをしたトニーの345ですが、クニ君にギリシア語の問題など幾つか助けてもらっています。これでだいぶ良くなってきたと思います。6は以前に済ませてあるので、残りは789です。最初のふたつは短めで、最後のものは、2本分くらいある長尺です。別の急ぎの仕事が入ってきたのですぐにはできませんが、作業工程的にはあと10くらいかかるでしょうか?

 

  7月の国際シンポジウムに招聘する3人のゲストが決まりしたので、今度は航空券の手配と宿舎の確保、そしてプログラムづくりに向かいます。

 

 

2014. 5. 8

 今日は朝からオフィスで集中的にトニーの第5章のチェックに取りくみ、ほぼ完成しました。幾つかリェージュに帰って確認しないといけないことがありますが、なんとはなくの達成感があります。

 

  今週は前回と同じ BB に泊まっているのですが、離れにある部屋でどうもネットへの接続が良くありません。

 

 

2014. 5. 7

  どうも時計が遅れているのに気がつかないで、朝の電車を一本のがして、予定よりも1時間遅れて出発しました。

 

  長いイースターの休み明けのせいか、つぎからつぎへとオフィスに人がきたので、それに対応しているだけ時間が過ぎました。それでも、トニーの第5章のチェックを着々と進め、あと残り3分の1まできました。

 

 

2014. 5. 6

  なんとか午前中で第4章を終わらせることができました。第3章をはじめたのは先週の火曜日ですから、ちょうど1週間ほど外にでも出ないで黙々と作業をする生活でした。第4章は他の章に比べて2倍くらいの長さがあるので、1週間で3章ほどこなした気分です。この第4章は年代記のはなしなのですが、旧約聖書天文学だけではなく、謎の占星術師なども出てきて興味はつきないものです。

 

ここで僕が個人的にもっとも関心をそそられたのは、古代ローマのケンソリヌスという人物の『誕生日について』という著作です。これは、どうやら友人の誕生日にケンソリヌスが事物の起源についてまとめた書物らしいのですが、天球のハルモニアについてなど、かなりドープな内容みたいです。

 

   長いイースターの休暇が終わり、明日から平常運航となります。ナイメーヘンに向かわないといけないので、この1週間で横に置いておいた用事を片付けたいのですが、どうも勢いがついているのか、トニーの第5章の作業に入ってしまいました。紙にプリントしたものがないので、ひとつのスクリーン PDF とワードを出して、交互に見ているので要領が悪いのですが、第4章とは性質が違うせいか、けっこう早めに進みます。夜中の3時まで作業して、24枚中の7枚を終えました。約3分の1というところでしょうか。

 

 

2014. 5. 5

  すいません、今日一日でなんとかなると思ったのですが、この第4章は長くて時間がかかりました。あと4分1を残すところで、明日に持ち越しです。

 

 

2014. 5. 4

  トニーの4は、いったん最後まで行きました。これは本当に長尺でした。今回はいままでと少しやり方をかえて、言い回しの微調整と書式の編集、そしてデータのチェックを先行させました。明日もう一度、残っている作業として、原文と一文一文つきあわせて誤訳がないかチェックします。しかし、複雑怪奇な人物をテーマにする研究は、結果も複雑怪奇なものになるのだなと思いますね。> がんばって寝るまでに、誤訳のチェックも4分1を終わらせました。これでなんとか、明日にはメドが立つのではないかと思われます。ふう。

 

 

2014. 5. 3

  今日は第3章につづいて第4章の編集を行っております。ついにこの本の肝となる年代学の話なのですが、なかなか難しい内容です。丸一日の作業で、50中の33まで来ました。あと17は、明日がんばります。

 

 

2014. 5. 2

  朗報です!なんと、『知のミクロコスモス』に寄稿してくれた菊地原君とクニ君が、科学史学会の学術奨励賞をダブル受賞しました。これは、めでたい!しかし、あちこちで賞をとっているスターたちが結集しているので、なんともゴージャスな論集ですよ。

 

しかも、ふたりとも科研費プロジェクト『キリシタンの世紀』(代表・根占献一)のメンバーです。これまた、すごいプロジェクトですね!

 

 

2014. 5. 1

  トニーの第3章の見直しを終わりました。まる3日かかり、かなり根気忍耐のいる作業なのですが、読んでいる内容はとても面白いものなので作業の大変さを忘れさせてくれました。ポリツィアーノについての第2章も良かったですが、このアンニウスについての第3章もながく記憶に残るものとなるでしょう。この本は全部で10章分あるのですが、これでおそらく半分のところまで来ました。がんばります。

 

  この章は、ルネサンス期における古代史の捏造を扱っているのですが、聖書の時代と人間の時代のあいだをいかに埋めるか?というところで働いた人々の想像力の話でもあります。知のミクロコスモス』におけるデンマーク先史の創造をあつかった小澤論考と芸術における主題の捏造の話をあつかった水野論考に近いところあって、読んでいて思わず興奮してしまいました。かなりビザールなことを議論しているので、超有名ブログ『石版!』の紺野さんにもおススメです。

 

 

 

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