レトリカ
修辞学・レトリックの歴史を学ぶためのプラット・フォームです。これから徐々に充実させていきます。
専門家の久保田静香さんに、お助けいただきました。
日本語で何が読めるのか?
一般
カイム・ペレルマン『説得の論理学:新しいレトリック』(理想社、1980年)
オリヴィエ・ルブール『レトリック』(白水社・文庫クセジュ、2000年)
カルロ・ギンズブルク『歴史・レトリック・立証』(みすず書房、2001年)
ロラン・バルト『旧修辞学』(みすず書房、2005年)
古代
廣川洋一『イソクラテスの修辞学校:西欧的教養の源泉』(岩波書店、1984年、講談社学術文庫、2005年)
H・I・マルー『古代教育文化史』(岩波書店、1985年)
浅野楢英『論証のレトリック:古代ギリシアの言論の技術』(講談社現代新書、1996年)
香西秀信・中嶋香緒里『レトリック式作文練習法:古代ローマの少年はどのようにして文章の書き方を学んだか』(明治図書出版、2004年) プロギュムナスマタの略史が読めます
H・I・マルー『アウグスティヌスと古代教養の終焉』(知泉書館、2008年)
納富信留『ソフィストとは誰か?』(人文書院、2006年;ちくま学芸文庫、2015年)
中世
クルツィウス『ヨーロッパ文学とラテン中世』(みすず書房、1971年)
ピエール・リシェ『ヨーロッパ成立期の学校教育と教養』(知泉書館、2002年)
岩村清太『ヨーロッパ中世の自由学芸と教育』(知泉書館、2007年)
ルネサンス
リチャード・A・レイナム『雄弁の動機:ルネサンス文学とレトリック』(ありな書房、1994年)
根占献一『フィレンツェ共和国のヒューマニスト』(創文社、2005年)
桑木野幸司『叡智の建築家』(中央公論美術社、2014年)
基本中の基本
入門編的な論文
「人文主義とレトリック」
John
Monfasani, “Humanism and Rhetoric,” in Renaissance Humanism (Philadelphia:
Pennsylvania UP, 1988), III: 171-235.
「修辞学と詩学」
Brian
Vickers, “Rhetoric and Poetics,” in The
Cambridge History of Renaissance Philosophy (Cambridge: Cambridge UP,
1988), 715-745.
「人文主義の修辞学と教授法」
Peter
Mack, “Humanist Rhetoric and Dialectic,” in The
Cambridge Companion to Renaissance Humanism (Cambridge: Cambridge UP,
1996), 82-99.
単著
『英国における論理学と修辞学』
Wilbur
S. Howell, Logic and Rhetoric in England,
1500-1700 (Princeton: Princeton UP, 1956).
『人文主義の教授法と修辞学:15・16世紀の文化における「主題提起」と「方法」』
Cesare
Vasoli, La dialettica e la retorica dell’umanesimo: ‘invezione’ e ‘metodo’ nella cultura del XV e XVI secolo (Milano: Feltrinelli,
1968; Consenza: Città del sole, 2007).
14世紀前半のロレンツォ・ヴァッラから16世紀後半のラムス主義までをあつかっています。
『雄弁の時代』
Marc
Fumaroli, L’Age de l’éloquence
(Genève: Droz, 1980).
『普遍トピカ : 人文主義的・バロック的な知の歴史』
Wilhelm
Schmidt-Biggemann, Topica Universalis: Eine Modellgeschichte
humanistischer und barocker Wissenschaft (Hamburg:
Meiner, 1983).
『ヨーロッパ伝統におけるレトリック』
Thomas M. Conley, Rhetoric in the European Tradition (New
York: Longman, 1990; Chicago: Chicago UP, 1994).
『古典レトリックとキリスト教的・世俗的伝統』
George A. Kennedy, Classical Rhetoric and Its Christian and
Secular Tradition (Chapel Hill: North Carolina UP, 1999).
『ルネサンス修辞学の歴史』
Peter Mack, A History of Renaissance Rhetoric, 1380-1620
(Oxford: Oxford UP, 2011).
ラムス主義と常套句(コモン・プレイス)
『ラムス、方法、そして対話篇の終焉』
Walter J. Ong, Ramus, Method, and the Decay of Dialog
(Chicago: Chicago UP, 1958).
『常套句から書誌学へ』
Alfredo
Serrai, Dai
“loci commune” alla bibliometria (Rome: Bulzoni, 1986).
『印刷された常套句集とルネサンス思想の構成』
Ann
Moss, Printed Common-Place Books and the
Structuring of Renaissance Thought (Oxford: Oxford UP, 1996).
『常套句の極み:古代とルネサンスにおける修辞学的な創造』
Francis Goyet, Le sublime du “lieu common”: l’invention rhétorique dans l’Antiquité et à la Renaissance (Paris: Champion,
1996).
『常套句教育:ラムス主義とドイツにおける諸相』
Howard
Hotson, Commonplace
Learning: Ramism and Its German Ramifications,
1543-1630 (Oxford: Oxford UP, 2007).
重要な論文集
『ルネサンスのレトリック』
Peter
Mack (ed.), Renaissance Rhetoric
(Basingstoke: Palgrave, 1994).
『近代ヨーロッパにおけるレトリックの歴史』
Marc Fumaroli (ed.), Histoire
de la rhétorique dans
l’Europe moderne, 1450-1950 (Paris: PUF, 1999).
原典の邦訳
ギリシア
プラトン『プロタゴラス』(岩波文庫、1988年)
プラトン『ゴルギアス』(岩波文庫、1967年)
プラトン『パイドロス』(岩波文庫、1967年)
プラトン『全集』第3巻、ソピステス・ポリティコス(岩波書店、2005年)
アリストテレス『新版全集』第3巻、トポス論・ソフィスト的論駁(岩波書店、2014年)
アリストテレス『新版全集』第18巻、弁論術・アレクサンドロス宛て弁論術・詩学(岩波書店、2017年)
アリストテレス『弁論術』(岩波文庫、1992年)
ディオニュシオス・デメトリオス『修辞学論集』(京都大学学術出版会・西洋古典叢書、2004年)
ローマ
キケロ『弁論家について』(岩波文庫、2005年)
キケロ『選集』第6巻・修辞学1、発想論ほか(岩波書店、2000年)
キケロ『選集』第7巻・修辞学2、弁論家について(岩波書店、1999年)
クインティリアヌス『弁論家の教育』4巻(京都大学学術出版会・西洋古典叢書、2005年-2016年)
ロンギノス・ディオニュシオス『古代文芸論集』(京都大学学術出版会・西洋古典叢書、2018年)
キリスト教父
アウグスティヌス『著作集』第6巻、キリスト教の教え(教文館、1988年)
用語辞典・入門編
佐藤信夫『レトリック感覚』(講談社学術文庫、1992年)
野内良三『レトリック辞典』(国書刊行会、1998年)
野内良三『レトリック入門:修辞と論証』(世界思想社、2002年)
佐藤信夫・佐々木健一・松尾大『レトリック事典』(大修館書店、2006年)
菅野盾樹編『レトリック論を学ぶ人のために』(世界思想社、2007年)
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