メルマガ
『BH
のココロ』
初期近代のインテレクチュアル・ヒストリー研究の専門サイト bibliotheca hermetica がお届けする研究のエッセンスです。
学術研究インターネット・サイト 『ビブリオテカ・ヘルメティカ』(通称BH)は、初期近代のインテレクチュアル・ヒストリーの研究を本邦に根づかせ発展させるために、1999年の夏に開設されました。当時、留学先のベルギーのリェージュという町で、僕は博士論文を書き上げようとしていました。2000年の3月にはウェブ日記をはじめ、それから今日 (2012年1月19日) まで休まず、ほぼ毎日、海外での研究生活における日々の機微を記してきました。12年のあいだには本当にいろいろなことがありました。あこがれていた研究者と知り合いになれたとき、最初に自分の論文が海外の雑誌に掲載されたとき、国際的な賞を受賞したとき、といった感動のモーメントを淡々とお知らせしてきたわけです。
世界を相手にすることを目指してきましたので最初はフランス語、そして次第に伊語や英語で自分の研究の成果を発表し、海外の多くの人々と議論をしてきました。仏語圏を中心にイタリアやスペイン、ドイツからも声がかかるようになり、自分の研究が次第に広まってきていることを実感してきていました。3年前には意を決してアメリカに渡り、もっと大きな舞台で研究を発信するようになりました。その修行の成果として、僕の第2著作が2011年の12月に英語で出版されたわけです。
今年元旦にヴァカンスで滞在したフロリダでプールに浮かびながらいろいろなことを考え、日本の方々にももっと自分の研究の成果を伝えたいと思いたち、このメルマガ『BH のココロ』を発行することを決めました。本メルマガでは、まだ日本語で紹介されていない僕のフランス語や英語の作品を翻訳して、少しずつお届けしようと思っています。フィチーノやキルヒャーといった西欧の初期近代の思想家についての世界最先端の研究の成果をお伝えできればと思っています。
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バックナンバー
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2014年05月 「フィエヌスにおける想像力、母親の欲望、発生論」
2014年04月 「ニューヨーク遠征記」
2014年03月 「カルダーノの『わが人生の書』における占星術、夢解釈、ダイモン」
2014年02月 「『パラケルススと魔術的ルネサンス』出版記念トークショー」
2014年01月 「ルネサンスの自然哲学、医学、キミアにおける生命の原理」 ボストン発表原稿
2013年12月 「工作舎インタヴュ 『魔術的ルネサンス』」 (後半)
2013年11月 「工作舎インタヴュ 『魔術的ルネサンス』」 (前半)
2013年10月 「 『錬金術の秘密』 第2章」 (前半)
2013年09月 「 『錬金術の秘密』 第1章」 (後半)
2013年08月 「占星術祭り」
2013年07月 「BH叢書、メガ・シンポ論集、そして二宮ワールド」
2013年06月 「 『錬金術の秘密』 第1章」 (前半)
2013年05月 「 『錬金術の秘密』 序章」
2013年04月 「ピコ以降のルネサンス期の発生学と占星術:パパレッラの場合」
2013年03月 「アジア遠征」
2013年02月 「パラケルススの鉱物学と宇宙生成論におけるロゴイ・スペルマティコイと種子の理論」
2013年01月 「2012年の活動の回顧と2013年の展望」 号外「西洋の錬金術と不老不死の秘薬エリクシルの探求」
2012年12月 「ジャック・ガファレルの『前代未聞の驚異』(1629年)における占星術、護符、そして医学」
2012年11月 「生きている粒子の謎:ゼンネルト、ガッサンディ、キルヒャーにおける原子論と生命の起源」 ピッツバーグ発表原稿
2012年10月 「フィチーノ、フェルネル、フラカストロと種子の理論:「種苗」のプラトン主義的な諸相」
2012年09月 「霊魂はどこからくるのか? 西欧ルネサンス期における医学論争」 メガシンポ発表原稿
2012年08月 「テレジオの宇宙的な熱 : アリストテレス『動物発生論』とヒポクラテス『熱について』のはざまで」
2012年07月 「オズワルド・クロルの化学哲学における神の御言葉と普遍医薬」
2012年06月 「アストラル・メディシン(星辰医学) : ルネサンス期におけるプラトン主義的な医学と占星術」(後半)
2012年05月 「アストラル・メディシン(星辰医学) : ルネサンス期におけるプラトン主義的な医学と占星術」(前半)
2012年04月
「キルヒャーにおける天地創造と生命発生の問題」 (後半)
2012年03月
「キルヒャーにおける天地創造と生命発生の問題」 (前半)
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