カンパネラ研究
トマゾ・カンパネラ研究の世界的権威ジェルマーナ・エルンストとの交流から、
今年からは専門雑誌 Bruniana & Campanelliana の編集委員になり、
ついに BH も本格的なカンパネラの研究に突入することになりました。
まずは、7月の強化合宿までの模様をリポートします。
基本文献
1. テクスト
2. 研究書
Léon Blanchet, Campanella,
Paris, F. Alcan, 1920.
Giovanni di Napoli, Tommaso
Campanella: filosofo della restaurazione cattolica, Padova, A. Milani, 1947.
Bernardino
Bonansea, Tommaso Campanella: Pioneer of Modern Thought,
Michael Mönnich, Thomaso
Campanella: Sein Beitrag zur Medizin und Pharmazie des Renaissance,
Stuttgart, Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft, 1990.
Michel-Pierre Lerner, Tommaso Campanella en France au XVIIe
siècle, Naples, Bibliopolis, 1995.
Germana Ernst, Religione, ragione e natura : ricerche su Tommaso Campanella e il
tardo Rinascimento, Milan, FracoAngeli, 1991.
Germana Ernst, Il carcere, il politico, il profeta: saggi su Tommaso Campanella,
Pisa, IEPI, 2002.
Germana Ernst, Tommaso Campanella: Il libro e il corpo della natura, Rome, Laterza, 2002.
Germana Ernst, Tommaso Campanella: le livre et le corps de la nature, Paris, Les
Belles Lettres, 2007.
3. 専門雑誌
強化合宿までの道のり
2009. 4. 13 月
この夏に2週間ほどトスカナのジェルマーナの家に滞在する予定なのですが、それはカンパネラの研究を始めるための強化合宿です。すでに僕の本やゲマ論文でカルダーノについてはそれなりに掘り進めていたので、ここに来てテレジオにたずさわることができたのは非常にタイミングが良かったと思います。そして、このままの勢いでカンパラに流れ込んでいきたいと考えています。そもそも、カルダーノ、テレジオ、カンパネラというルネサンス期イタリアの自然主義の流れはよく言及されることですが、実際にテクスト・ベースで踏み込んだ人は少ないと思います。僕の強みは、ルネサンス医学にファースト・ハンドで馴染んでいる点です。これはウェルカム以降の5年間の僕の作品を見ていただければ分かるかと思います。これまでの研究者は、この決定的に重要な面が完全に欠落していたようです。