MUSICA & MAGIA
音楽と魔術
BH内にも音楽に関する記述が増えてきましたので、まとめてみましょう。
ここもあくまでBH流セレクションによるルネサンス期の音楽と魔術についての
文献を紹介します。僕は、音楽史家ではありませんから、あしからず。
『フィッチーノからカンパネッラまでの精霊的・悪霊的魔術』
D.P. Walker, Spiritual and Demonic Masic from Ficino to Campanella, London, Warburg
Institute, 1958.
邦訳あり 『ルネサンスの魔術思想』 (平凡社、1993年)
これは、マスト。全てはここから。
『後期ルネンサンスの音楽学研究』
D.P. Walker, Studies
in Musical Science in the Late Renaissance, London, Warburg Institute, 1978.
『音楽、スピリトゥス、そして言語』
D.P. Walker, Music, Spirit and Language, London, Variorum Reprints, 1985.
それまで出た論文を集めたもの。レアな文献もありでお得です。
『ルネサンスの音楽』
Philippe Vendrix, La musique a la Renaissance, Paris, 1999.
(Que sais-je? 3448)
入門編としてはちょうど良いかも。リェージュの人です。
『ルネサンス魔術における音楽』
Gary Tomlinson, Music in Renaissance Magic, Chicago, Chicago UP, 1993.
『イタリア・ルネサンス音楽理論における人文主義』
Claude Palisca, Humanism in Italian Renaissance Musical Thought, New Haven, Yale UP,
1985.
『魔術、占星術、そして音楽:フィッチーノの占星術的音楽療法
とルネサンス・マグスとしての役割』
Angela Voss, Magic, Astrology and Music : The Astrological Music Therapy of Marsilio
Ficino and his Role as a Renaissance Magus,
Ph. D. diss., City Univ., 1992.
『17世紀英国の音楽、科学、そして自然魔術』
Penelope Gouk. Music, Science and Natural Magic in Seventeenth Century England, New
Haven, Yale UP, 1999.
この人は、僕の敬愛する D.P.Walker の直弟子。
『ガリレオの時代の音楽と科学』
Victor Coelho (ed.), Music and Science in the Age of Galileo, Dordrecht, Kluwer, 1992.
ガリレオのお父さんが音楽家だとは知らなかった。
道頓堀のルネサンスな夜の思い出。
「音楽、数学、そして宇宙論の間の歴史的関係」
Eberhard Knobloch, "Rapports historiques
entre musique, mathematique et cosmologie." in Quadrivium: musiques et sciences,
Paris, IPMC, 1992, pp.123-167.
この論文は、良いのですけれど入手が難しい。
資料編
『音楽、神秘主義、そして魔術:資料集』
Jocelyn Godwin, Music, Mysticism, and Magic : A Sourcebook, London, Routledge, 1986.
ヘルメス主義と音楽だったらこの人という事になるのかな?
でも、結局はマスター・ピースを生まなかった。
『王の音楽:音楽と音楽家に関する記録(1460−1700)』
Harold C. de Lafontaine, The King's Musicke : A Transcript of Records
Relating to Music and Musicians, 1460-1700.