説明: C:\Users\hhirai\Dropbox\bh\slim_line_02_m.gif

ごくごく個人的な「本」日記

説明: C:\Users\hhirai\Dropbox\bh\slim_line_02_m.gif

                                                                                                                                                                      

202312

 

2023. 12. 31

大晦日で、しかも日曜日だというのに、オックスフォード大学出版から『オックスフォード版ガレノス必携』への寄稿の校正刷りが送られてきました。すべての Cf. Compare に変更されているのは好きでないのですが、それ以外では質問への解答もふくめて変更は4か所にとどまりました。明日は休日ですから、明後日に校正指示を返そうと思います。なお、本全体のPDFは、予告されていた560を大きく上回る700あります。マッシヴ!

 

 

2023. 12. 30

まったくスローな動きです。

 

 

2023. 12. 29

今日はスローな動きでいきます。明晩、突然の生配信をしようか、どうしようか悩んでいます。

 

 

2023. 12. 28

次号のメルマガの原稿を推敲して、ドロップしました。配信は、12となります。

 

 

2023. 12. 27

昨日のお願いにすぐに良い返事がきて、さすが偉大な人たちだと心から感謝です。> そのうち一人はすでに送りだしたとの連絡まで。まったくのところ、恐れいります。

 

次号のメルマガは、今月のベルギー遠征から国際会議の発表原稿を邦訳してお届けしたいと思います。分量的に一回では多すぎるので、前半と後半に分ける予定です。

 

 

2023. 12. 26

すでにアメリカは正月モードです。水辺の雑木林を散歩して、ランチ。そしてお願いのメールを幾つか出しました。

 

 

2023. 12. 25

さらにスローな動きでいきます。

 

 

2023. 12. 24

スローな動きでいきます。今年のクリスマスはカモにしました。

 

全国の本屋さんを応援する一環として、コラボ企画の選書をすることになりました。年末年始にじっくり考えて、正月明けに発表します。

 

 

2023. 12. 23

今朝は6時に起きて、8時からの後藤護さんとの生配信に備えました。なかなか面白かったです。

 

 

2023. 12. 22

クリスマス前はワサワサしてしまってダメですね。

 

 

2023. 12. 21

そろそろゴータでの発表原稿を論文化する作業を開始しないといけません。

 

 

2023. 12. 20

霊魂の運搬者オケーマ)の概念についての専用頁を整備していました。

 

じつは入魂のブルーノ論文は、すでに電子版が先行出版されているのですが、大声で宣伝していません。年明けの119ごろに頁打ちの異なる最終版が出版されるので、それを待ちたいと思います。> とりあえず、ブルーノ論文のコーナーを整備しました。思えば、すでに20226の国際会議のときに完成原稿を提出してから、出版までに1年半かかりました。

 

 

2023. 12. 19

はやり心配なので事務方に聞いてみたら、今年度の残金は570ドルということです。そのうち320ドルがシカゴまでの飛行機代に消えます。そこから残りの250ドルで、学会参加費電車代を工面しないといけません。なかなかの低空飛行となります。>合宿になるから宿泊費は要らないと思っていたのですが、余裕もないようなので自腹でいきます。

 

 

2023. 12. 18

火曜日までにということなので、旅費の払戻しのための書類をルーヴァンに提出しました。1200ドル超えてますが、アメリカからなので仕方ありません。よろしくお願いします。

 

そのほかの領収書を整理しています。招聘先は現地までの旅費と現地の宿泊費は出しますが、現地入り前のブリュッセルの宿泊などはカヴァーされないので、科研費が助かります。ただし今年度分はそろそろ枯渇しそうなので心配です。

 

 

2023. 12. 17

6時には目が覚めてしまいました。昨日のうちにホテルから駅に移動する方法を考えていたので、スムーズに予定より一本速い電車で空港に向かいました。チェックインまで少し待ったあと、荷物を預けて出国手続きをすませ、空港の免税店でアントワープのエリクシルを入手しました。フライト自体は定刻どおりにニューヨークに到着し、そこから電車で家に向かいました。

 

 

2023. 12. 16

国際会議は昨日で終わったのですが、もともとは今日も日程が入っていたので、帰りのフライトは明朝になります。非常にスローな動きで一日を過ごしています。

 

 

2023. 12. 15

2日目の今日は朝から夕方までプログラムが詰まっています。最初の発表は、フィンランドの神学研究者ペッカ・カルカイネンによる「初期ルター派における人間の精気“Human Spirit in Early Lutheranism” でした。ラテン語テクストを中心にメランヒトンまでのルター周辺の神学者たちの spiritus についての言説を集めてくれていて、とても勉強になりました。

 

2本目は僕の発表で、上手くいったと思います。ベルタッキの議論を追っていくものなので、聞いているだけでは難しいところもあるかも知れませんが、宇宙論的な次元が論争をまき起こし、それにたいするベルタッキの反応を示せたのではないかと思います。つづいて3本目はエリザベスの発表で、ゼンネルトについてまとめていましたが、博論からの話で目新しいものではなかった気がします。

 

ランチをはさんで、午後の一本目はクリストフによる「初期近代原子論者における精気“Spirit in Early Modern Atomists” で、ブルーノ、ヒル、バッソン、マグネン、ガッサンディという初期近代の原子論者における精気をめぐる言説を見ていくものでした。話しっぱなしではなく、論文にして欲しいところです。

 

残念ながらサラ・ハットンによるコンウェイ夫人についての発表は病欠のために聞けず、最後に遅くなってギリギリで駆けつけたマッテオ・ファヴァレッティによる「ヴォルフとライプニッツにおける純粋な精気“Wolff and Leibniz on Pure Spirits” で、天使をめぐる議論が中心を占めていました。

 

この会議からの出版物として Early Science and Medicine 誌での特集号にすることを、国際会議の主催者であるダヴィデは狙っているようです。論文化するために半年くらいの十分な時間をいただけると嬉しいです。

 

 

2023. 12. 14

午後1時の集合で簡単なランチをいただきつつ、参加者たちと歓談したあと、2時から国際会議が開始されました。最初は、ガレノスの翻訳を精力的に進めているピーター・シンガーによる「ギリシア・ローマの哲学と医学における神と物質のはざまにある精気“Pneuma between God and Matter in Greco-Roman Philosophy and Medicine” です。霊魂の乗り物であるオケーマの話が結構でてきたので、論文となって読むのが楽しみな一本となりました。彼は僕が寄稿している『ガレノス必携』の編者でもあります。

 

2本目は、イスラム学者のエルフィラ・ヴァケルニヒによる「フナインの『医学問題集』とその注解者たちにおける精気“The Spirits in Hunain’s Medical Questions and Its Commentators” でした。 つづいて、マリレナ・パナレッリによる「ガルボのディーノによる身体的な精気にたいする医薬の作用“The Action of Medicaments on Bodily Spirits according to Dino del Garbo” で、彼女はチャールズさんの学生のようです。

 

1日目の最後は、マテュー・クレムによる「1300年ごろの北イタリアの医学哲学における生命精気“The Vital Spirit in Northern Italian Medical Philosophy ca. 1300” という発表で、アーバノのピエトロとその注解者トリジャーノにおける精気についての発表で、発生論に注目することから星辰の影響についての議論が重要な位置をしめていました。

 

こうして全部で4の発表があり、質疑では4回とも僕が最初に質問をしました。医学史の発表がつづいたかたちですが、2日目になるとルター派の議論やルネサンス・プラトン主義の影響についての僕の発表もあるので、哲学・神学の側面も出てくるかと思います。

 

しかしルーヴァンの研究者の層は厚いですね。古代末期の新プラトン主義と中世のアリストテレス主義については、すごい知識をもったポスドクや院生がゴロゴロしています。

 

 

2023. 12. 13

やっと時間ボケなく眠ることができました。今日はカラダを休めて、明日からの国際会議に備えたいと思います。

 

 

2023. 12. 12

 今日はブリュッセルからルーヴァンに移動して、国際会議用の宿舎に入りました。会議自体は木曜の午後からなので、休息しつつ、おとなしくパワポの準備などを進めたいと思います。発表原稿はできています。

 

結局のところ、夕方まで部屋のなかで作業を断続的につづけました。パワポ、書類、書類。そのあとにイルミネーションはどうだろうとかと思い、旧市街に出てみました。市庁舎の電飾がすごいことになっていました。それから中央図書館前の広場に向かうと、クリスマス・マーケットが展開されています。25もベルギーに住んだ割には、ルーヴァンの様子を見ることはなかったなと感慨ぶかく思いました。

 

 

2023. 12. 11

12時前に宿舎をチェックアウトして、ブリュッセルに向かいました。宿舎に荷物をおいて街に出かけ、リカー専門店でマレッツゥのエリクシルを試飲して買いました。アントワープのエリクシルは置いていないようです。あとは空港の免税店にかけます。クリスマス・マーケットを堪能してから、クスクスを食べにいきました。カスバーという店ですが、なかなか良いと思います。

 

 

2023. 12. 10

お昼直前に急な連絡がありました。それとは別件ですが、偶然なことに昨晩には、友人たちと食事しているオキ君をみかけました。1杯だけお邪魔して、おしゃべりし、明日のお昼を一緒に食べることになりました。

 

宿舎をチェックアウトして、お昼にオキ君と合流してラーメンを食べて、14時の電車でケルンに向かい、ケルンの駅で1時間ほどつぎの電車を待ってベルギーに向かいました。1時間後に古巣のリェージュに到着し、キャンディさんとフィリップと合流してクリスマス・マーケットへ。そのあとは、いろいろ世話になったワルテールフランカと食事をして旧交を温めました。

 

 

2023. 12. 9

午前中から昼食時にかけてオシゴトをし、午後からクリスマス・マーケットに出かけました。外での生配信もはじめて行ないましたが、5Gの接続がないと難しいようです。僕のアイフォンでは無理みたいですね。

 

 

2023. 12. 8

ブリュッセルには定刻どおり9に到着し、南駅から11時半発の新幹線ユーロスターで、デュッセルドルフを目指しました。こちらも問題なく、14には到着し、そのまま予約してあった市内の宿舎にチェックイン。ベルギーよりもドイツの方が、街の飾りもクリスマスらしいです。ひと息ついてから、クリスマス・マーケットに出かけます。

 

2023. 12. 7

16時半には空港に着き、チェックインをすませて、19のフライトを待ちます。隣の席には誰もいなかったので、横になることができました。

 

 

2023. 12. 6

遠征用のカバンの準備をしています。明日は電車で空港に向かい、19のフライトでブリュッセルに向かいます。17に家に帰るまでは、連絡更新は遅くなります。ご容赦を。

 

 

2023. 12. 5

今日が最後のリハビリです。10時から1時間ほどメニュをこなし、最後に「卒業」のカネを鳴らしました。1116日から3週間6回ほど通ったことになります。ほぼ痛み痺れも感じなくなったので、大きな効果があったのでしょう。左手の握力も戻ってきているようです。

 

午後は、アルジェンテリオのテクストの1章をラフに訳しながら読みました。ほぼ論述の流れはつかめました。ベルタッキの議論はアルジェンテリオにも影響されていますね。いま気になっているのは、彼らが「アカデメイア」の精気論に言及するときのソースです。おそらくキケロだとは思いますが、『神々の本性について』ではない気がします。

 

 

2023. 12. 4

今日は午前中に歯科検診がありました。午後からは、国際会議のためにルネサンス期のイタリア人医学者アルジェンテリオのテクストを分析し、関連する2次文献を読みました。この部分は発表には盛りこめないのですが、歴史文脈として論文化するときに役立つはずです。

 

 

2023. 12. 3

最近のヨーロッパでの国際会議からしたら、土曜日を会期に入れているのは変だなと思っていたら、やはり暖房がないので土曜日は無理だからプログラム変更をしたいという連絡がありました。開催の1週間前なのに、仕方ないですね。

 

 

2023. 12. 2

ついに念願かなって、岩手県一戸町の一守書店の一守大潤さんと生配信をすることができました。学魔・高山宏熊楠を愛し、哲学科の卒論ではヤーコプ・ベーメをテーマに選んだという個性派です。生活トキメキを両立させる棚づくりの工夫や各種の出張販売、地元のFMラジオ番組など、たっぷりと語っていただきました。個人的には、今年つくった動画のベスト10に入ります。こちらからお楽しみください。

 

 

2023. 12. 1

国際会議の発表では触れない部分ですが、ナンシーさんの有名な論文で知られるイタリアの医学者アルジェンテリオについて調べています。どの著作に、精気をめぐる議論があるのか。なかでも、やはり『眠眠と覚醒についてDe somno et vigilia という著作が重要でしょう。内容を大まかに把握するために、章立てを書きだしたのですが、これは全体としても面白い著作です。1958年のWalker による有名な論文は、いい加減なことを書いているなと思います。

 

 

 

 

もどる