ごくごく個人的な「本」日記
2022年5月
2022. 5. 31 火
メモリアル・デイの連休だったせいで、土曜日の午後から作業が止まっていましたが、今日からなんとかブルーノ論文に戻りたいと思います。イントロを書きます。
2022. 5. 30 月
昨日から始めた作業を継続して、推敲を終わり、原稿をドロップしました。配信は、6月2日になります。アヴェロエスの発生論における形成力の概念とソースの分析から、占星術的な自然観の話に入り、最後にはプラトンとイスラム神学の批判にまで話はおよびます。難しいといわれる形相の話で恐縮なのですが、なかなか面白い話の展開だと思っております。
2022. 5. 29 日
今日はスローな動きでいきます。> 次号のメルマガの準備を忘れていたことに気がつき、急きょ作業を開始しました。11年前に国際会議で発表したきりで、あまりの忙しさのために論文化しなかった原稿を発掘できたので、はるか時空を超えてその邦訳版をお送りします。
2022. 5. 28 土
向こう1カ月の生配信のラインナップがほぼ固まりました。好評いただいている「現代の魔女」シリーズからは、人気の双璧をゲストに迎えます。また、もうすぐ第2巻が発売される『アンナ・コムネナ』の佐藤二葉さんが、ふたたび登場です!そして「ディオスコリデス祭り!」でも活躍いただいた東昭史さんに、フラワー・エッセンスの世界について語っていただきます。さらに音楽史家の松本直美さんに、幻のオペラ作品についての新著『ロ・スペダーレ』についてのお話を聞きます。
6月11日(土) 現代の魔女・谷崎榴美さん&円香さん
6月18日(土) ついに第2巻も発売!アンナ・コムネナ祭り!
6月24日(金) フラワー・エッセンスの世界!東昭史さん登場!
7月02日(土) 幻のオペラを発掘!?松本直美さん登場!
2022. 5. 27 金
今日は日がな一日、ブルーノ論文の後半部について本文を推敲しつつ脚注を整えていますが、だいぶ出来てきました。結論の下書きもしました。もう少し磨くことができたら、イントロを書きだしたいと思います。あと1週間で、いったん完成までいける気がします。
2022. 5. 26 木
この6月は、もう一件ほど生配信の大型企画が入り、非常に楽しみになってきました。
ここのところカンヅメで執筆をつづけているジョルダーノ・ブルーノ論ですが、本体がほぼできてきました。もう少し揉んでから結論とイントロを書きたいと思います。ここまでが苦しかったですが、6月9日の国際会議での発表後に、6月末の提出まで推敲をつづけます。
2022. 5. 25 水
6月の生配信が2件ほど決まりました。どちらも楽しみな企画です。詳細が決まり次第、お知らせいたします。
2022. 5. 24 火
今日は原稿の執筆にもどり、カンヅメの状態です。
2022. 5. 23 月
今日もスローな動きでいきます。午後には原稿の作業にもどれるかも知れません。先月にもここに書きましたが、論文のタイトルは「ブルーノ、生きている原子、普遍生気論」 “Giordano
Bruno, Living Atoms and Universal Animation” となっております。前半はブルーノの議論を再考するもので、後半は彼のソースについて深掘りしていく予定です。
2022. 5. 22 日
今日は妙に早い時間に起こされたので、寝不足気味です。スローな動きでいきます。
2022. 5. 21 土
一昨日に急に決まったのですが、ドイツ文学者の馬場浩平さんが新設された「ドイツ文化学・馬場チャンネル」をプロモするために、今日は9時(日本時間で22時)から生配信をおこないました。馬場さんとも面識ある中西さんと加藤ルー君にも参加いただきました。ありがとうございました。
2022. 5. 20 金
それほど大きな進展があったわけではないのですが、だんだんとアーギュメントが見えてくると、なんだか気分は軽快になります。生みの苦しみを味わうカンヅメのあいだは、ほんとツライですね。
諸事情のせいで今年は無理だけれど、大学院に入って好きなことを研究したいという連絡を受けました。とても嬉しかったです。もともと道に迷っている感があったので、思いきって話をしたことが、目標を与えることになったようです。これから1年間でしっかり準備すれば、いけると思います。がんばりましょう。
2022. 5. 19 木
見えてきたり、見えなくなったりを繰りかえしながら、カンヅメの状態はつづきます。> やっとのことで、なんとなく話の筋が見えてきた気がします。しかし、まだまだ暗中模索はつづく気がします。
2022. 5. 18 水
今週土曜日の22時から、ドイツ文学者の馬場浩平さんを特別ゲストに迎えて、新しく開設された『ドイツ文化学・馬場チャンネル』についてユルい生配信をすることにしました。
2022. 5. 17 火
数日のあいだ途絶してしまったのですが、やっとのことで原稿の執筆にもどってきました。なかなか最初はテクストのなかに入っていけないで気持ちばかり焦って、同じところを回る感じで苦労しています。それでも、とりあえずブルーノについての部分をまとめて、つぎは彼のソースと思われるテクストに入ってきます。
中西さんが某商業誌に短い寄稿をするというので、原稿を読んで気がついたことをコメントしました。> それを勘案した原稿を編集部に提出したようです。
2022. 5. 16 月
ここにも書いたように、昨日の午後に衝撃的な論文を読んだあと、中西さんと1時間ほど話をしました。四方山話もあったので、スペースでの対談などにはしませんでした。
2022. 5. 15 日
今日はスローな動きでいきます。
午後に、アラビア語圏の「最初の哲学者」と呼ばれるアル・キンディにも帰されている『光線について』 De radiis という重要なテクストが、じつはキンディの著作ではないとする論文を読みました。13世紀イングランドのロジャー・ベイコン周辺のオックスフォード関係者が著者、つまりイスラム世界ではなく、ヨーロッパにテクストの起源があるのではないかという論調です。これからこの作業仮説にもとづいて、この方面での研究が進めば決定的なことも出てくるでしょう。
2022. 5. 14 土
若手へのアドヴァイスを続けています。
2022. 5. 13 金
国際会議「汎神論と汎心論」での発表の準備作業をつづけています。遅い歩みですが、重要なことなので、仕方ないところです。
21時からは桑木野君と岡北君と一緒に、桑木野君の新刊書『ルネサンス、情報革命の時代』の出版を記念する生配信をおこないました。
2022. 5. 12 木
やっとのことで、国際会議「汎神論と汎心論」での発表の準備作業に入れました。ジョルダーノ・ブルーノのテクストに浸るところから始めます。
2022. 5. 11 水
6月上旬の国際会議「汎神論と汎心論」のために、そろそろ本気で準備をはじめないといけません。今回は、なかなか気持ちの切りかえに成功できていません。
2022. 5. 10 火
若手の研究計画について、アドヴァイスしました。大まかにいって、あと二項目を書ければ良いのではないでしょうか?
魔術研で招聘する海外研究者の方について、東京での講演会と京都でのワークショップを企画しているのですが、だんだんと具体的な日程や共催陣が見えてきました。
2022. 5. 9 月
なぜかグズグズとして送りだすのが遅れていたチェザルピーノ論文の原稿ですが、編者から催促のメールがきましたので、すぐに送りだしました。遅れてすみません。
2022. 5. 8 日
当初の締めきりから考えると、だいぶ遅くなってしまったのですが、ついにチェザルピーノ論文も完成しました。これで提出したいと思います。
国際論集『像と魔術:東西文明における「ピカトリクス」』Jean-Patrice Boudet et al (eds.), Images et magie: Picatrix
entre Orient et Occident (Paris: Champion, 2011) は、2007年にパリで開催された『ピカトリクス』についての国際会議から生まれたものですが、魔術研のおかげで入手できました。素晴らしいですね。
2022. 5. 7 土
今日は6時半に起きて、9時からの生配信「マイモニデス祭り」にそなえました。ゴールデン・ウィークということもあり、それほど大きな聴衆ではなかったのですが、非常に興味ぶかいお話を聞けたので、とても個人的には楽しかったです。
今年から院試に英語が復活してしまったので、体勢を立てなおすことにしました。すこし遠回りになりますが、やりたいものが見えたとき、人は頑張れるものだと思いますので、温かく見守りたいと思います。
2022. 5. 6 金
朝から魔術研のミーティングがあり、2時間ほど硬軟あわせて幾つかの案件を話しあいました。ひとつには、海外から研究者を招聘して、東京と京都で学術イヴェント(講演会とワークショップ)を開催するための規模やタイミングなどを想定しています。
2022. 5. 5 木
昨日につづいて、若手の方に研究のアドヴァイスとして、昨日の午後に気づいたアイデアを提案しました。そこからはトントン拍子で話が進み、これで方向づけもきまったと思います。できるだけ応援しますが、あとは本人の頑張りにかかっています。
そろそろ僕の方も、つぎの国際会議のために本格的な執筆作業に入らないといけません。気持ちの切りかえを上手くしないといけないのですが、まだ成功しておりません。
2022. 5. 4 水
11時からオンラインで若手の方に研究のアドヴァイスをしました。> 1週間ほど考えることになったのですが、思いのほかすぐに良いアイデアを見つけました。これは、行けるのではないでしょうか。明日、同じ時間帯に話しあうことになりました。
日曜日にここに書いた話にたいする反響が良いので、加筆したものを note の記事にしました。「本を拡散するためには」です。皆さん各自で考えていることは異なるでしょうから、お気軽にリアクションをいただければ、話が深まるかなと思います。
話のキッカケは、出したばかりの自著が大学生協の本屋においてないと嘆かれていた方がいたので、ツイッターをチェックしたところ、その本についてのツイートは数件しかない状況だったので、「なにかが間違ってますよね?」という気持ちで書いたのでした。
2022. 5. 3 火
今日は午前中に、2本ほど打ちあわせがありました。
2022. 5. 2 月
今日は日中から非通知番号の電話が何度もあり、気味が悪いので出なかったのですが、じつは良い報せでした。ありがとうございます。関係者の方々には、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
2022. 5. 1 日
「せっかく良い本をつくって出したのに、思ったように拡散されない」というお悩みを、よく耳にします。出版データが公開されてから反応の早い順に、現在では大まかにいって以下のような拡散の段階があると個人的には思っています。15年前までは、4〜6にあたる部分が支配的でしたが、2010年代以降では SNS が大きな役割を占めていることは明白でしょう。
1. SNSでの言及・紹介
2. ウェブメディアや動画サイトでの紹介
3. 個人ブログなどによる紹介・書評
4. 新聞での紹介・書評
5. 図書新聞など業界紙での紹介・書評
6. 学会誌などでの書評
そうしたなかで、拡散力のあるSNSを駆使する営業部をもたない、昔ながらの家内制手工業的な職人気質の小規模な出版社では、ろくにSNSでの宣伝もされないことは稀ではありません。はては、アマゾンなどと取引していなかったり、アマゾンのカタログに書誌データがまともに反映されもしなかったりといったケースまであります。
出版社を変えることはできませんから、その他にできることを考えないといけません。著者自身がSNSで連呼したり、自身でブログ記事を書たりすることにも限界があるでしょう。やはり普段から、多くの人々に信頼されているSNS発信者と仲良くしておくことが大事ですし、頼まなくても良いブログ記事を書いてくれる友人や同僚をもつことは大事となります。知人の出版記念のイヴェントには顔も出さないくせに、自著のイヴェントには沢山の人に来てほしいと考える人がどんなに多いことか!
もうひとつ、SNSとならんで急速に重要になってきているのが、2の段階だと思っています。とくに本を紹介する動画チャンネルの興隆は無視できません。なかでも文筆家・山本貴光さんや書評家スケザネさんなどの動画チャンネルで紹介してもらえるのは、大きなことでしょう。BHチャンネルの狙いも、この部分を強化することにあります。なかでも、BHチャンネルでの告知が役立つことを理解していただいたのが、八坂書房さんや悠書館さんなどになります。