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ごくごく個人的な「本」日記

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20201

 

2020. 1. 31

  どうも体調がすぐれませんが、なんとかガンバってメルマガの原稿をドロップしました。11月のドイツでの国際会議『錬金術と諸大学』で発表した新作「ゼンネルトとキミア、そして神学論争」を邦訳しました。配信は、22となります。

 

 

2020. 1. 30

  なんだかカラダの底から力が湧いてきません。朝も、起きあがるの一苦労です。

 

 

2020. 1. 29

  今日もスローな動きでいきます。

 

 

2020. 1. 28

  なんだか旅の疲れがたまったのか、カラダの動きが鈍いです。とりあえず、書類の一部を下書きました。

 

 

2020. 1. 27

  今日はスローな動きでいきます。

 

 

2020. 1. 26

  チェコから連絡がきて、1028-31にオロムスで開催されるパラケルススについての国際会議に招待されました。偽パラケルスス会議の流れなので、これは受けようと思います。

 

 

2020. 1. 25

  スキーの引率で越後湯沢にきています。今回は日帰りです。待っているあいだ、固い床のうえに座って書類を書いていました。なんとなくのカタチが見えてきました。直接に言及しているわけではないですが、ここのところ調べていた『牛の書』に関連することです。

 

 

2020. 1. 24

  昨日は、困っている方のお助けをできて良かったです。協力していただいた皆さんも、ありがとうございました。

 

 

2020. 1. 23

  ここのところの『牛の書』の関連で、一連の重要な論文を書いている David Pingree 既出論文集がネットにアップされていることを見つけました。こちらから無料でダウンロードできます。ただし残念ながら、『牛の書』についての大事な論文2つ(ウォーバーグ研究所絡み)は収録されていません。版権の都合でしょうか?

 

  さらに、フィレンツェにある『牛の書』の手稿をおこして伊語訳をつけた本が、どうやら2006に出ていたのですが、現在では入手不可能となっています。あきらめていたら、2018に増補版となって出版されていることを見つけました。入手できたらお知らせします。

 

 

2020. 1. 22

  37のジョイント講演会の準備をしています。講演会というよりも、ゲストを迎えてパネル・ディスカッションとなりそうです。昨日の機中ですでに一人の豪華な特別ゲストの参加が確定しました。ありがとうございます。今日は別の方にもお伺いをたてたのですが、こちらは先約ありということで残念です!

 

 

2020. 1. 21

 羽田に着いたのは、やはり1時間遅れでした。カワゴエに着いたときは19すぎ。かなり疲れました。ふう。

 

 

2020. 1. 20

  朝10時半発の予定だったフライトの出発が1時間ほど遅れました。機内は結構すいているので、3席を占領して横になることができました。

 

 

2020. 1. 19

  朝10時の電車でニューヨークの空港に向かいました。15時半発のフライトはスムーズで、現地時間で19にはロスの宿舎に到着。明日は、朝7時起きで空港に向かいます。羽田向けのフライトは、10時半発です。

 

 

2020. 1. 18

  明日の10にはニューヨーク行の電車のなかですので、実質的には家で作業するのも今日が最後です。出発前にしなければいけないことを再確認し、持って帰るものをチェックしてカバンを準備します。

 

  ここのところ連続して出てくる『牛の書』ですが、偽アルベルトゥスの『世界の驚異についてDe mirabilibus mundi には、『牛の書』に記述されている多くの実験が採用されているようです。ただし、もっとも重要なホムンクルスについての部分は、残念ながら省略されているとのこと。 研究者たちつかなかっただけで、省略された部分が別の手稿などに交じって流布していたこともあるかも知れませんね。

 

 

2020. 1. 17

  昨日までのつづきとして、『修道院における魔術:中世的な宇宙への敬虔な動機、違法な関心、そして秘教的な手法Sophie Page, Magic in Cloister: Pious Motives, Illicit Interests, and Occult Approaches to the Medieval Universe (Pennsylvania State University Press, 2013) から、『牛の書』についての第3章を中心に読みました。 これは、なかなか良く書けた入門編だと思います。

 

 

2020. 1. 16

  昨日につづき、今日は中世ヨーロッパにおけるホムンクルスについて議論する論文「忌むべき交わり:中世西欧における『牛の書』、あるいは自然魔術の危険と誘惑Maaike van der Lugt, “Abominable Mixtures: The Liver vaccae in the Medieval West, or the Dangers and Attractions of Natural Magic,” Traditio 64 (2009), 229-277 を読みました。長いですが、これまた入魂の一本です。

 

  僕の関心は、こうした中世の手稿で展開された議論が、どのように1525ごろに執筆活動していたパラケルススの著作につながるのかという点です。すでにビルが2006年の名著『プロメテウス的な野心』で基礎的なところを分析していますが、アラビア語圏や中世ヨーロッパでの状況について、その後の研究が進んできています。

 

  偽トマス・アクィナスの『諸本性の諸本性についてDe essentiis essentiarum という著作が1488に出版されており、そこに『牛の書』での議論をうけついだものがあるようです。この著作の PDF が容易に入手できないのは歯がゆいところです。校訂翻訳して欲しいアイテムです。

 

 

2020. 1. 15

  アラビア語圏におけるホムンクルスをあつかった論文「牛とミツバチ:偽プラトン『牛の書』のアラビア語圏の源泉と類似著作Liana Saif, “The Cow and the Bees: Arabic Sources and Parallels for Pseudo-Plato’s Liber vaccae,” Journal of the Warburg and Courtauld Institutes 79 (2016), 1-47 を読みました。不慣れな人名や著作名ばかりなので、何度か読みなおさないといけない感じですが、とても刺激的な議論です。とくに、後半は補遺として幾つかのテクストの翻訳をとおして類似を示しています。リアナは、2013にサンディエゴでのルネサンス学会で初めて出会いました。昨秋は、東京で開催された学会に参加するために来日しています。

 

 

2020. 1.  14

  タイトルからして不思議な『夢の人相学Phisionomie des songes という著作を書いたジャン・ティボーJean Thibault)という人物が気になっていたのですが、研究は見当たりません。アグリッパのアントワープ時代の友人だということがわかったので彼の伝記をみていたら、この人物についての記述がありました。フランス王フランソワ一世の侍医を語った、偽医者だったようです。著作は1515という話もありますが、1530の間違いではないかと思います。

 

 

2020. 1. 13

  昨日の作業のつづきをしています。最初は25作品ほどあったものでも、ほんの数行の議論から大幅な紙幅のものまで様々ですので、大事なものを10作品にまで絞りこめてきました。なかでも、ポリドール・ウェルギリウスの対話篇『驚異についてDe prodigiis (1531) には、同時代の仏訳があることがわかりました。これは便利です!

 

  世紀のベストセラーとなった彼の『諸事物の発見についてDe inventoribus rerum (1499) には、イ・タッチ叢書で英訳がでていることも分かりました。魔術をふくむ全学芸の起源を考察したもので、ルネサンス期の百科全書主義を理解するうえでも、とても興味ぶかいものです。こちらです。

 

  雑誌 HOPOS から依頼されていた論文審査のための審査評を提出しました。

 

 

2020. 1. 12

  ずっと一日、Thorndike の名著『魔術と科学の歴史』をたよりに、16世紀における占いの学問的な扱いとキケロの『占いについて』のインパクトを追うために重要な著作家と作品をリストアップして、そのほとんどを PDF でダウンロードできました。2点ほど入手できないものは、複写を注文することになるでしょう。

 

 

2020. 1. 11

  受容についての先行研究とともに、テクストについての研究を幾つか読みました。なかでも、「ストア派主義、科学、そして占いR. J. Hankinson, “Stoicism, Science and Divination,” Apeiron 21 (1988), 123-160 は力作で、キケロの『占いについて』の分析を中心にすえて幅ひろい観点から問題を炙りだしています。ガレノスとギリシア医学の専門家が、真正面から占いの問題をあつかうことは大きな意味があると思います。

 

  もう一本、最新論文の「占いのストア科学を定義するキケロAndree Hahmann, “Cicero Defining the Stoic Science of Divination,” Apeiron 52 (2019), 317-337 を読みました。前者よりは、もっとテクストと概念の分析に焦点をあわせていますが、ストア派にとって運命摂理、そして宗教がいかに重要であったのか、さらに偶然さえもそのスキームに組みこまれていたことを鮮やかに示しています。

 

 

2020. 1. 10

  昨日と今日で古代ローマの哲学者キケロの『占いについて』を読んでいました。大まかな議論の流れはつかめました。つぎは、この著作がルネサンス期にどのように受容されたかを見ていきたいと思います。この点は、ほとんど先行研究がないと感じます。こういう場面では、なかなか手がかりを見つけるのは難しいですね。

 

 

2020. 1. 9

  もう10日後に迫った一時帰国に向けて、出発前に終わらせなければならない作業をひとつひとつ片づけています。

 

 

2020. 1. 8

  今日は年越しの宿題だったカルダーノについての投稿論文の審査をして、だいたいの審査評を書きあげました。依頼先は、科学哲学に歴史についての海外の雑誌です。明日もう一度だけチェックして、送りだそうと思います。

 

  ルネサンスの宗教哲学についての世界的な権威リチャード(ブルム)の70を記念する論集に寄稿を誘われました。今年の8が締めきりということです。とても世話になっている方なのですが、なにか書きかけの原稿がありますかね?もう4月末まではいろいろ予定が入っていますし、先日のドイツ遠征での国際会議からの論集に寄稿を準備しないといけないので、それらとの兼ねあいとなります。

 

 

2020. 1. 7

  やっと気持ちを入れなおして、何日か寝かせたことになる新作のガレノス論文をフレッシュな目で読みとおし、最終的な微調整をしました。変更点をチェックしてもらってから、提出したいと思います。

 

  ESM 誌での偽パラケルスス特集号は、そろそろ印刷に入るのだと思います。そちらも連絡あり次第、お伝えします。

 

 

2020. 1. 6

  遅れてきた正月モードのままです。

 

 

2020. 1. 5

  年末年始が忙しかったので、いまになって遅れてきた正月モードとなっています。

 

 

2020. 1. 4

  すでに一昨日からの流れなのですが、今週末もスローな動きでいきます。

 

 

2020. 1. 3

  今日もスローな動きでいきます。

 

 

2020. 1. 2

  なんとなくガレノス論文の完成が見えてきたので、気持ちが緩んだせいか、ちょっとスローな動きになっています。まあ、世の中はお正月ですものね。

 

 

2020. 1. 1

  皆さん、ガショー!元旦ですが、ディディエが送ってきた Ambix 誌での2特集号イントロの加筆された部分をチェックし、その流れでアマデオ君の原稿の改稿部も、クレアが苦戦していたので一緒に見ました。ディディエは、特集号の全体を金曜日に提出したいといっています。ヨーロッパには正月などありませんね。

 

 つづいて、ヴィヴィアンのコメントを考慮にいれてガレノス論文の仕上げをしました。

 

 

 

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