ごくごく個人的な「本」日記
2018年10月
2018. 10. 31 水
時差ボケの関係で朝4時過ぎに目が覚めましたが、まあ、良しとしましょう。今回のオーストリア・イタリア遠征のアルバムをつくって、公開しました。こちらです。今日はさらに、メルマガをつくらなければなりません。
あまり時間がなくて、じっくり推敲できませんでしたが、メルマガの原稿をドロップしました。今回は「オーストリア・イタリア遠征記」と題して、気がついたことのメモを時系列でまとめました。
2018. 10. 30 火
11時に宿舎をチェックアウトして、ブルックリンにあるナンシーさんを訪問しました。お会いするのは1年半ぶりです。ご主人のノブさんを一昨年になくされて、さぞ寂しくしているだろうと心配していましたが、元気そうでなによりでした。今年で86才となったようです。2時間ほど2人でいろいろ話しながら、時間を過ごすことができました。
2018. 10. 29 月
12時のフライトでパリに向かい、乗りかえて16時のフライトでニューヨークに向かいました。移動はスムーズだったと思います。ペン駅近くの宿に到着して、眠りにつきました。
2018. 10. 28 日
今日は、実質的に今回のヨーロッパ遠征の最終日です。スローな動きでいきます。明日は、12時のフライトでパリ経由でニューヨークに戻ります。遠征の詳しいことは、あとで書き足す予定です。
2018. 10. 27 土
会議参加者のため、特別展に招待されました。ヴェネツィアにおける医学と芸術というものです。そのあとは、ギデオンと12時半の電車に乗って、クレッグの住んでいるパドヴァを目指しました。
2018. 10. 26 金
今日は二日目で、17世紀の議論へと入っていきます。
2018. 10. 25 木
さあ、今日が国際会議の一日目です。僕の基調講演からはじまります。
2018. 10. 24 水
雨降りです。ホテルをチェックアウトしてから、時間をつぶし、中央駅までいきました。13時半の電車にのって、ヴェネツィアに戻ります。ほぼ定刻でした。それからヴァポレットに乗って、国際会議用の宿舎に19時頃にチェックインしました。オキ君夫妻と19時半に夕食のために待ち合わせしていて、近場のレストランにいきました。
2018. 10. 23 火
15時にオヴァーネスと待ちあわせして、インスブルック大学のボルツマン研究所に向かい、メンバーたちを談笑し、18時から僕の講演会でした。ひとりガレノスを研究しているへそ曲がりの人がいるからと言われていましたが、まあ、それほど難しい質問ではなく、うまく返せたと思います。講演は、大成功でした。
2018. 10. 22 月
駅の構内のピザで昼食をとりました。ここは良い店ですので、要チェック。そのあと14時の国際電車で、インスブルックを目指しました。4時間後の18時に中央駅に到着。迎えに来てくれたオヴァーネスと落ちあい、そのまま宿舎にチェックインし、荷物をおいて、夕飯を食べに行きました。
2018. 10. 21 日
定刻にヴェネツィアの空港に到着しました。良い天気です。バスに乗って、ローマ広場までいき、そこから徒歩で近場の最初に宿舎に。夕方には雨が降りはじめました。
2018. 10. 20 土
さあ、今日の午後から来週一杯は、ヴェネツィア&オーストリア遠征にでかけます。ご連絡への返事は遅れがちになるかと思いますが、ご容赦願います。いったんフィラデルフィアに帰ってくるのは、10月30日の火曜日になります。
2018. 10. 19 金
来月から月イチではじめる『錬金術の秘密』の読書会は、SNS上では多くの人々のリアクションをいただきましたが、実際に本枠に入っていただける方がまだまだ少ない状況です。あと最低でも3名くらいいないと開催できませんので、よろしくお願いします。希望者は、僕まで連絡ください!基礎知識などは必要ありません。音声のみ&ハンドルネームでの参加も問題ありませんよ。
2018. 10. 18 木
急きょブックガイドへの追加が決まったアイテムについて、紹介原稿をものの数日で書きあげていただきました。熱い息吹のこもった素晴らしい原稿です。書物を愛するって、こういうことなのだなと肌感覚で感じられます。ご協力、本当にありがとうございました!
2018. 10. 17 水
ごく小数の寄稿者による小ぶりなエッセイ集をつくる計画が、夏前から徐々に進行しています。ふだんは学術書を読まないような一般読者でも、気軽に買えるライトな価格帯の入門編です。目玉のひとつに、文学や芸術に大きな影響をあたえた伝説的なテクストの翻訳も収録する予定です。そのうちに専用コーナーの「ラビリンス」を開設します。乞う、ご期待!
2018. 10. 16 火
ひとつ思いついたアイデアがあり、早速のところブックガイドの担当者さんに連絡をとりました。もしゴーサインが出れば、素晴らしいことになりますよ!> ゴーサインがでました。これは素晴らしい!早速のところ、原稿を作成していただきます。
そのブックガイドからのウェブ連載は、第19弾となる平岡君による折井さんの『キリシタン文学における日欧文化比較』の紹介が、お披露目されました。こちらです。皆さん、要チェックです。
2018. 10. 15 月
勁草書房の「けいそうビブリオフィル」で、山田さんの『ジオコスモスの変容』(BH叢書)のプロローグが公開されました。こちらです。科学革命とその裏側に関心のある方は、ぜひチェックしてください。実際の本の感じも分かる PDF 版も無料でダウンロードできます!
今日は、嬉しい知らせもありました。年末に本好きのための楽しいイヴェントをおこなう予定です。
2018. 10. 14 日
各種のクラファンを見ていて、あっ!と思ったのは、翻訳したい本を挙げて費用の寄付を募っているプロジェクトです。僕には思いつかなかった大胆な企画です。学術書に近いドイツ語の本を翻訳・出版することを狙い、120万円ほど集めてました。このシステムが20年前にあれば、BH でももっと活用していたでしょう。
ところで、細かい部分について目をつぶって、翻訳の大まかな部分は1冊で3カ月かかるとして、単純計算で年に4冊ほど出せれるかも知れません。しかし実際は、翻訳だけをしていても1年に2冊くらい出すのが限界だと思います。そこから逆算すると240万円となり、翻訳書の印税をあわせても、これで生活していくのは難しいでしょうね。
2018. 10. 13 土
工作舎のブックガイドの刊行に向けて、この冬にクラウド・ファンディングをおこなう予定です。今日は、その準備のために可能性のあるサイトの一覧がおくられてきました。いろいろ観察しているのですが、皆さん、いろいろ知恵を絞っていますね。あっと驚く発想もあり、うならされます。お楽しみに!
2018. 10. 12 金
今日はスローな動きでいきます。
「レッジョのニッコロによるガレノスの著作のギリシア語からの翻訳」 Lynn Thorndike,
“Translations of Works of Galen from Greek by Niccolò da Reggio,” Byzantina Metabyzantina: A Journal of
Byzantine and Modern Greek Studies 1 (1946), 213-235 というレアな雑誌に収録された論文が必要となりました。なんとか見つけたいところですが、苦戦しています。> なんとか入手できました。
2018. 10. 11 木
想像力についての新しい論集が出ていますね。 『図像、想像力、認識:中世と初期近代の理論と実践』 Christoph Luthy et al. (eds.), Image, Imagination and Cognition: Medieval and Early Modern Theory and
Practice (Leiden: Brill, 2018) というタイトルです。これは気になりますね。
ヴェネツィアでの国際会議でつかうパワポを準備しました。けっこう時間がかかりましたが、あとでもう一回とおして見直してゆっくりチェックします。
2018. 10. 10 水
オランダの方から、2016年以降の出版物の書誌データを入力するように要請がありました。8点ほど、すぐに対処しました。ただし、ゲスト・エディターとして企画した雑誌の特集号は、うまく入力できません。
ピサのサマー・スクールが延期されて、結果的に3月29日から31日までのスプリング・スクールとなったのですが、その事務やりとりをしました。
日曜日の『毎日新聞』での書評にひきつづき、あの高名な雑誌『ムー』の最新号でも『錬金術の秘密』の素晴らしい紹介をしていただきました。意外というと関係者に怒られてしまいそうですが、教育的な配慮もある立派な記事です。BHファンの皆さんのために、詳しいことについてメルマガの号外をだすことにしました。今日の深夜に配信されます。
2018. 10. 9 火
ディディエから寄稿の書式について注文がついたのですが、どうも彼の方が勘違いしている節もあるので、念のために確認のメールをおくりました。
ヴェネツィアでの国際会議のために、旅費についての事務的な書類を埋めて送りかえさないといけません。とりあえず、3種類ある書類のうちの2種類を先に処理すれば良いようです。
2018. 10. 8 月
昨日は隣人をお招きしたので、今日はスローな動きでいきます。
2018. 10. 7 日
おお、なんと!今日付(10月7日の日曜日)の毎日新聞の朝刊で、サイエンス・ライターの内田麻里香さんに『錬金術の秘密』を紹介していただきました。しかも、なかなかバランスのとれた素晴らしい内容です。こちらです!
アマゾンのリスト機能をつかって、試験的に「インテレクチュアル・ヒストリーの新潮流を理解する」をつくりました。これから徐々に充実させていきます!
2018. 10. 6 土
気忙しいと、ぜんぜん関係ないことに妙にココロを惹かれたりしますよね?前から気になっていることに、リプシウスが1604年の著作『ストア派の自然学』のなかで、「ペルー」の太陽崇拝に触れるのです。これのソースは何なのだろうと考えています。初期近代におけるペルーについての報告で、メジャーなものは何なのでしょうね?やっぱり、アコスタの自然誌なのかな?
夏前から遅れていた偽パラケルスス論文を完成させました。クレアのプルーフ・リーディングをへて、もう一度読みなおしてから細部を微調整して、ディディエに送りだしました。題して、「偽書者の図書館へ:出版史にみる『事物の本性について』の誕生」 “Into the
Forger’s Library: The Genesis of De
natura rerum in Publication History” です。
2018. 10. 5 金
オーストリアのインスブルック大学で10月23日(火)に講演をします。以下は、その話の要旨です。> はじめて行く町なのですが、写真で見るかぎり、なかなか絶景なところみたいですね。こちらです。すごいなあ。
Galen
(129–ca. 216) left a significant number of writings, over 100 treatises in a
modern edition, which represent some 12 percent of ancient Greek literature.
Although Galenism dominated the tradition of Western medicine, knowledge of his
writings was relatively limited during the Middle
Ages. The substantial body of these writings was made available in Europe
thanks to the Aldine Greek edition (Venice, 1525), followed by a flood of Latin
translations. In my paper, I will examine the impact of some key texts of Galen
at the threshold of early modern science and philosophy. To this end I will
focus on the particular use of Galen’s writings and teachings by Jean Fernel (1497–1558)
of Paris, one of the most influential physicians of the Renaissance, and other
physician-philosophers who were his contemporaries and followers in the late
sixteenth and early seventeenth centuries.
2018. 10. 4 木
昨日のものからさらに改稿を重ね、ヴェネツィア会議のための発表原稿は、それなりのものになったと思います。すこし安心しました。この勢いで11月末のベルリン会議のための原稿の作成に入りたいのですが、いろいろ考えるところあり、ちょっと思案中です。こうした執筆からくるストレスに対抗するかのように、12月の一時帰国の航空券を入手しました。
ニューヨーク12月9日 19:25―ロス 23:00
ロス 12月10日 09:30−羽田 12月11日 15:20
羽田 01月22日 19:20−ロス 同日 12:40
ロス 同日 16:15−
ニューヨーク 24:30
2018. 10. 3 水
だんだん話の大筋ができあがってきました。これから細部を固めていきます。分量的には3000語と、すでに30分の発表をカバーするものとなっています。
2018. 10. 2 火
さあ、今日からヴェネツィアでの発表原稿をつくるために缶詰の状態に入ります。しばらくのあいだ、ご容赦ください。
2018. 10. 1 月
『錬金術の秘密』のオンライン読書会についての告知に、多くのリアクションをありがとうございます。オブザーヴァが多いのも良いのですが、本枠に入って一緒に話しあったり、質問や気づいたことを伝えたりする人々がいないと読書会は成立しませんので、本枠希望の方は僕に連絡ください。最低でも、5人くらい欲しいと思っています。