ごくごく個人的な「本」日記
2017年03月
2017. 3. 31 金
昨日・今日と、ルネサンス学会で同僚や友人たちに会うことができました。エキサイティングな時間です。締め切りをのばしてもらったり、ずっと僕に会いたかったという知らない人が眼前に現れたり、いろいろありますね。
根占先生たちのキリシタンのパネルを終えた後に、明日のキミアのパネルの発表者たちのために予約してあったメキシコ料理店に向かいました。クレッグ(マーティン)夫妻らが参加したので当初の6人から都合9人まで膨らみましたが、和気あいあいと楽しいひと時を過ごせたと思います。アマデオ君も、海外がはじめてのルー君も、果敢にテーブル・トークにチャレンジしていて頼もしいかぎりです。ホテルに帰る前に、シカゴの夜景がみわたせるスカイ・ラウンジにいってみました。ちょっと普段は体験できないような場所で素晴らしい時間を過ごせました。
2017. 3. 30 木
昨日は14時半の電車で空港に向かい、16時には搭乗手続きをすませて、18時のフライトでシカゴに向かいました。飛行時間は2時間ほどです。眠っていたら、あっという間でした。空港から電車で市内に入り、21時過ぎには宿舎にチェックイン。そのままの足で名物のシカゴ・ピザを食べに行きました。一足先にシカゴ入りしたアマデオ君と小加藤君は、かなり眠いようだったので、合流しませんでした。
おお!『ライプニッツ通信』の最新第22号では、山田さんの『ジオコスモスの変容』が大きくフィーチャされています。十川さんの文章も素晴らしい。これは永久保存版ですね。皆さん、要チェックですよ!
ブック・ガイドの寄稿が確定した方々に、工作舎の担当者さんから挨拶として最初の連絡メールが送られました。本格的な船出です!
2017. 3. 29 水
今日は、18時のフライトでシカゴに向かいます。ホテルに到着するのは、21時くらいになってしまうでしょう。すでにアマデオ君は月曜日から現地に入っていますが、加藤ジュニア君も17時にはホテルに着くようです。
先日ここで告知しましたルネサンス・バロックのブック・ガイドの計画は、だいたい120点の邦語本を1エントリーにつき1000字で、一般読者向けに紹介することを目的としています。この1週間の作業で、だいたい110点の寄稿者が決まりました。残りは公募になりますが、いま現在のところ、以下のアイテムの寄稿者を探します。
カウフマン 『綺想の帝国』 (工作舎)
ゴドウィン 『キルヒャーの世界図鑑』 (工作舎)
ゴドウィン 『交響するイコン』 (平凡)
フレンチ 『ジョン・ディー』 (平凡)
カミッロ 『劇場のイデア』 (ありな)
デイリー 『エンブレムの宇宙』 (ありな)
澁澤 『夢の宇宙誌』 (河出)
澁澤 『胡桃の中の世界』 (河出)
プロ・アマの出自を問わず、幅ひろく寄稿者を募集いたします。僕までご連絡ください。謝礼として、出版されるブック・ガイド(約250頁)を進呈いたします。
2017. 3. 28 火
次号のメルマガの原稿を推敲して、ドロップしました。先日の
『ジオコスモスの変容』 出版記念のトーク・イヴェントの前半の文字起こしです。あの感動をもう一度!配信は4月2日です。
ナンシーさんのための記念論集に寄稿したフィエヌス論文のオンライン校正をおえて、結果を送りだしました。5月の初旬にまずは電子版が出版されるようです。僕の論考は、第9章となるようです。これまでに、直接に校正指示をPDFに埋めこむ方法をブリル書店で経験しましたが、すべてオンラインで校正するというのは初めての経験です。出版の未来を感じますね。
2017. 3. 27 月
あいかわらずの時差ボケですが、昨日よりも2時間ほど遅れて朝2時に目が覚めました。もうちょっと遅い方が良いでしょう。ルネサンス学会のために水曜日には、シカゴに移動します。
そろそろ、つぎのメルマガを準備しないといけません。今回は何にしましょうかね?>
先日のトーク・イヴェントに参加できなかった人々および、参加したけれど、もう一回あの感動を味わいたいという人々のために、文字起こしをしようかと思います。
今年の6月末のベルリン会議ですが、どうも雲行きが怪しくなってきました。事務方から2000ユーロまで出すというメールが来たので驚いて調べてみたら、ワシントンからベルリンに向かうフライトは非常に高くなっているようです。これは、なかなか大変ですね。
2017. 3. 26 日
時差ボケのせいで零時にパッチリと目が覚めてから、10時くらいまで起きていました。そのあと昼寝をしてから、夕方は20時にダウンとなりました。
ナンシーさんのための記念論集に寄稿したフィエヌス論文の校正刷りは、4月の第1週目にくるといわれていたのですが、急きょ予定が早まって、アメリカへの移動日にあたる金曜日にきました。猶予は1週間しかありません。今週は移動で忙しかったので、こういう不意打ちはなんとも困ります。とほほ。> 午後にプリント・アウトして、一気に片づけました。あんがいスムーズに進んだので良かったです。
2017. 3. 25 土
アメリカでの一日目です。昨晩は疲れていたせいか、22時に眠りにつき、今日は朝5時に目が覚めました。まあまあです。荷物を片づけつつ、ブック・ガイドのために方々に連絡するメールを書いていました。皆さん、すぐに返事をくれるので、本当に助かります。エントリーの6割くらいを仲間で固めて、残りを公募にしようという計画でしたが、もうすでに7〜8割ほど埋まったような感じがします。いまは、4月にならないと来年度の見通しが立たないという人々のエントリーを待っています。
エントリー表がだいたい埋まったら、予定している寄稿者リストをつくって、出版社から各人に正式な連絡をしてもらいます。僕の方は、キルヒャーの『普遍音楽』を題材として紹介文のモデルを書かないといけません。それが出来あがったら、出版社のデザイナーさんに想定の版組をしてもらって、ブック・ガイド計画の正式ウェブ・ページを出版社のサイトに掲載してもらい、残りのエントリーの公募をおこないます。寄稿の締め切りは、来年の1月半ばを予定しています。
この計画では、進行を盛り上げるために並行してクラウド・ファンディングでパトロンを募集する予定です。寄付をしていただいた方には、感謝のしるしとして出版される本を進呈します。また大口の寄付をしていただける方のために、超プレミアムな記念グッズを制作する予定です。
このようにこの計画では、一般読者の方も公募の寄稿者として、あるいは寄付をするファンとして、この計画に参加・応援できる体験型のものにする予定です。盛り上げていきますので、BH ファンの皆さん、よろしくお付き合いください!
2017. 3. 24 金
朝7時に起きました。10時前に家をでて電車でカワゴエに。そこから10時半発の空港バスで成田に向かいました。13時少し前に到着。ヨーロッパではアメリカ行のフライトの搭乗手続きでいろいろな質問をされるので、片道チケットで出かけることに不安を感じていたのですが、搭乗手続きはあっけなく終わりました。17時発のアトランタ行のフライトは満員のため、ちょっと窮屈でなかなか眠れませんでした。
12時間のフライトで現地時間の16時半にアトランタに到着し、入国審査をうけますが、ここでもたいした質問もなく、あっけなく通過しました。税関を通過した直後に乗り継ぎ便のために荷物をあずける場所があり、これまたスムーズでした。2008年のときは、その仕組みが分からずに、ながいトンネルを歩いた末に搭乗手続きをやり直したことが思い出されます。
18時半発のフィラデルフィア行のフライトでは、時差ボケのせいで非常に眠くなり、ほとんど覚えていません。定刻どおりに現地時間の20時半にフィラデルフィアに到着しました。家に着いたのは21時半を回っていましたが、無事に着いたので安心しました。
2017. 3. 23 木
今日は、一時帰国の最終日です。旅行カバンの準備をしつつ、やり残しがないように整理しています。明日は朝7時に起きて、10時半の成田行きの空港バスに乗ります。フライトは17時発です。
2017. 3. 22 水
まだまだクシャミをすると背中から脇腹が痛いのですが、今日は夕方から思い出横丁で恒例となった寿司会があります。> 参加者は7名だったのですが、意図せずにけっこうワイルドな会となりました。若手はドン引きで、死んだふりをしていましたね。
2017. 3. 21 火
朝起きたら背中が変な感じがします。花粉アレルギーのせいでクシャミをすると体中に響き、非常に痛いのです。午後にはガマンできなくなって、整形外科にいってきました。レントゲンをとってもらいましたが、骨には異常はないようです。筋膜炎と診断されました。治るまで、おそらく2週間くらいかかるでしょう。とほほ。
ブック・ガイドの企画のための作業を本格的にスタートさせました。まずは寄稿者を募ります。だいたい120のエントリーのうち、6割以上をBHの仲間たちで固める予定です。
2017. 3. 20 月
最近、本を出版された方々から、なかなか動きが芳しくない、どうすれば良いのか?という相談をうけます。詳しい話を聞いてみると、だいたいどのケースも同じような状況であるという気がします。まず大きな背景として、もともとの出版の冬の時代にくわえて、数年前に消費税があがってからの可処分所得の減少が大きい影響を与えていると僕はみています。
もっと個別の問題としては、出版社がある意味で殿様商売をしていて、良い本をつくって並べておけば自動的に売れると考えているのではないかという節があります。出版前と直後にSNSでどのように見せるのか、どのように人々に語られるのか、出版後のプロモーションはどうすれば良いのか、こういった部分で受け身の姿勢が大きいと思われます。粗製乱造の状況にある近年では、どんなに良い本であっても出版後の最初の3カ月に、どれだけ動くかがその後の生命を決めるといわれます。専門家に向けた学術雑誌に書評が載るのは半年から一年後なので、それを待っているのでは遅すぎるのです。
僕が重視しているのは以下の点です。本を入手したら写真入りでSNS上に投稿してくれる人々を大事にしないといけません。つぎに、語り部をみつけることも推奨しています。ブログなどで簡単な本の紹介を書いてくれる方々です。さらに聞き手となる対談の相手をみつけてトーク・イヴェントをおこなうことも、大きな影響力をもちます。イヴェントの告知は広告になりますし、当日の模様を写した写真や紹介は、これまた大事なリソースとなります。僕に相談してくる方々は、これらの点を考慮されないか、されていても、具体的なアクションがとれないでいるケースが大半だと思います。
2017. 3. 19 日
今日は、渡米後はしばらく会えそうもないBHの仲間たちと、ひつじ会を開きました。楽しいひと時を過ごせました。忙しいなか集まってくれた皆さまに、ふかく感謝します。関連ツイートをまとめておきました。
2017. 3. 18 土
澤井君から、できたてホヤホヤで湯気がたっている新刊
『デカルト医学論集』
(法政大学出版局、2017年) をいただきました!ありがとうございます。本書は5本のテクストの邦訳に注をつけたものから構成されています。これは重要な一冊です。
2017. 3. 17 金
来週の24日(金)にアメリカに向けて旅立ちます。今度は、しばらくのあいだ帰ってこれません。ということで、その前にふたつの夜会を開きます。19日の日曜日はヒツジ会をおこないます。そして22日の水曜日に、恒例となっている寿司会を開きます。
おお!これはビッグな朗報です。企画していたブック・ガイドのプロジェクトが、出版社の編集会議をとおりました。寄稿者になるもよし、パトロンになるもよし、と多様なかたちで皆さんも、プロセスに参加・体感できるものをめざします。乞う、ご期待!
2017. 3. 16 木
今日は、七福神めぐりのため一回休み。
2017. 3. 15 水
やっとのことで、正しいヴィザを貼りつけたパスポートが帰ってきました。早速のところ、アメリカ行のフライトを予約できました。今月の24日に出発します。翌週の水曜から土曜までは、シカゴでルネサンス学会が開催されます。そのあとワシントン入りします。
成田 17:00-アトランタ 16:20
アトランタ 18:30-20:30 フィラデルフィア
2017. 3. 14 火
スプリンガー書店から、ナンシーさんの記念論集『医学史における教授、医学者、そして患者たち』 Professors, Physicians and Practices in the
History of Medicine, ed. Guideon Manning
& Cynthia Klestinec は、4月初旬に校正刷りがきて、電子版が5月上旬に発売になる予定だと連絡をうけました。そうなると紙ヴァージョンは6月ごろに出版でしょうかね。校正の期間は1週間しかないようですが、予定されたタイミングは大丈夫でしょう。
『ジオコスモスの変容』の献本の第2陣が届きはじめたようです。皆さん、よろしくお願いします!
2017. 3. 13 月
今日は13時から2時間ほど工作舎で、ルネサンス・バロックのブック・ガイド計画について打ち合わせをしました。去年は2つの本の製作で多忙であったため、申し訳ないことに1年ほど塩漬けにしてしまっていましたが、これも本格始動しないといけません。
15時半からは紀伊国屋で人と待ちあわせして、別の計画についての打ちあせをおこないました。版型や章立てについて話しあったのですが、古代世界における女性と知についての画期的な本となるでしょう。とても刺激的なもので、どうにも震えが止まりません。
18時からは三軒茶屋で、恒例となっている赤鬼会を開きました。カナダに充電旅行するように、タチバナ君を励ましました。
2017. 3. 12 日
サーヴァの都合で閉鎖されていた吉本さんのサイトが復活したようです。
2017. 3. 11 土
早ければ今日には訂正されたヴィザとパスポートが帰ってくるかと思いましたが、今日は連絡なしでした。まったくもっていやですね、この宙吊り感は。
2017. 3. 10 金
まだポスト・フェステム状態にいますので、今日はスローにいきます。
2017. 3. 9 木
今日は、昨晩の動画を編集しながら会場の雰囲気を反芻し、大きな仕事をなしとげた満足感を味わっています。トークの最後に、山田さんがシャンペンを開けたときの模様を切りとったミニ動画を公開しましたので、お楽しみください。全編は、のちほどBHサロンの会員限定でお楽しみいただけるようにします。
2017. 3. 8 水
さあ、今日は 『ジオコスモスの変容』の出版記念のトーク・イヴェントの当日です。最初は、平日の夜ということで大丈夫かなと心配だったのですが、そこは花の銀座、フタを開けてみると40人を超える大入り満員となりました。トークに特別ゲスト、シャンペンに花束と、とても華やかなパーティとなり、会場にいらした方々も楽しい時間を過ごせたのではないかと思います。どうもありがとうございました。まずは、トークの模様を収めたアルバムをお楽しみください。
2017. 3. 7 火
今日はまた一段と天気が悪くて寒いですね。まだ病みあがりなので、明日のトーク・イヴェントをひかえて、暖かいところで養生します。> なんとアマデオ君が 『ジオコスモスの変容』 のナイスな紹介を書いてくれました。皆さん、要チェックです!
しかしなぜ、キミア好きには地下世界好きが多いのでしょうか?それは、あのキルヒャーだけではなく、フラッドやファン・ヘルモント、そしてベッヒャーもまた、彩り豊かなキミア色の絵筆で地下世界を描いているからです。この辺のことを知りたい人は、ディーバスの『近代錬金術の歴史』 (平凡社、1999年)から入門するのが良いでしょう!
2017. 3. 6 月
日中は平熱だったのですが、昨晩も寝るころになると微熱を感じたので、バファリンを飲んで寝ました。なかなか勘弁してくれません。午前中は、水曜日のトーク・イヴェントのためのパワポの準備をしました。
午後イチでアメリカ大使館からメールがあり、いそいで郵便局にいってパスポートを送りだしました。最大で1週間くらいで訂正したものが戻ってくるということです。明日に向こうに届いて作業してもらって、そこから前回と同じペースなら4日でしょう。ということは、土日という感じでしょうか?それまで航空券は買えません。まだまだサスペンスはつづきます。
2017. 3. 5 日
休日ですがヴィザが添付されたパスポートがもどってきたので、これで渡航のための航空券を入手できると思ったのですが、よく確認するとヴィザの有効期限に記述ミスがあります。すぐに間違いがあるときの申請書をオンラインで提出しました。領事の判断をうけて指示がメールで届くようです。何百人かに1人の確率だとは思いますが、それが僕に当たるとは。なにごとも、なかなか思ったようにはいかないものですね。とほほ。
2017. 3. 4 土
ありがたいことに、足かけ3日目にして平熱にもどり、だいぶ楽になりました。
『ジオコスモスの変容』のための献本リストの第2弾をねっています。エミーさんの寄付でいただいたエクストラの10冊をなるべくこちらに回してもらえると良いのかも知れません。販促に協力していただける方を優先します。エミーさんにも一筆したためなくてはいけませんね。
2017. 3. 3 金
昨晩はそれほど苦しまなかったので幸いですが、今朝もまだ38度あります。やっぱりインフルエンザでしょうね。寝てすごします。
2017. 3. 2 木
昨日のヴィザの取得をうけて、航空券を物色しはじめました。といってもデルタと決めているので、あとは出発日を絞りこむだけです。いまのところ17日の金曜か、20日の月曜日を考えています。出発日までの残り日数がすくないので、値段は高めです。
午後からは38度の高熱を出しました。12月につづいて、またインフルエンザでしょうか?昨日、寒いところにずっといたからかも知れませんし、ここ1か月のストレスが一気に出たのかも知れません。解熱剤を飲んで寝ます。
2017. 3. 1 水
昨晩はあまりよく眠れなかったのですが、朝6時に起きて7時半の電車で赤坂へ。9時半に大使館前に到着すると、すでに長蛇の列ができています。昨晩、流れを説明する動画をみて、面接の時間とはこの列に入る時間だと理解していたので、なにも慌てることはありません。ひたすら待って荷物チェックをうけて建物のなかへ。ここで10時45分は回っていました。そこから順番に呼ばれて流れ作業ですが、面接官に「ヴィザが出ました&1週間後に届きます」といわれて、大使館を出たのが11時半でしょうか?いやはや疲れました。まあ、これでアメリカ行の航空券を予約できます。