ごくごく個人的な「本」日記
2016年11月
2016. 11. 30 水
昨晩は消費税のない隣接するデラウェア州までいって、新しいマシンを入手してきました。今日は、マシンの立ち上げの作業をおこないたいと思います。>
マシンの立ち上げをはじめました。いま使っているマシンとOSが異なる部分があるので、いろいろ戸惑っています。まあ、焦らずにいきたいと思います。
その前に次号のメルマガの原稿を推敲して、ドロップしました。今回は、出版準備の最終段階にはいっているBH叢書のつぎの一冊『ジオコスモスの変容:デカルトからライプニッツまでの地球論』(勁草書房、2017年2月末予定)の紹介です。本書の準備の裏舞台について書いています。配信は12月2日の予定です。
なお、山田さんからは100頁まで校正が進んだと連絡をもらいました。
2016. 11. 29 火
エリザベトの博論からひとつの章の前半を読みました。この第5章にきてやっと、だいぶ意味が分かる書き方になってきました。努力の後がみえます。ただし、まだ人に「読ませる」ような、読者の立場を考えた書き方にはなっていません。もうすこし修業が必要です。
メルマガの方は、考えていたものは思ったよりも準備に時間がかかりそうなので、残り時間の関係から今回は、ジオコスモス計画から生まれる山田俊弘さんの
『ジオコスモスの変容』を紹介いたします。
2016. 11. 28 月
そろそろ次号のメルマガを準備しないといけません。今回は
BH本館の引越しに関連して、初期から現在までのショート・ヒストリーをまとめてみたいと思います。
2016. 11. 27 日
フィラデルフィアで開催されるクリスマス村が、今日からスタートなようですので、午後にいってみる予定です。後日、プリヴェート版ブログにでも報告をかきますね。
2016. 11. 26 土
ジオコスモス計画の校正の進め方について、夜の21時(日本は日曜の朝11時)から話しあう予定です。> 今後について、1時間ほど話しました。まずは2週間ほど校正を進めていただいて、12月の14日から16日のどこかで一緒に作業して校正指示のための最終的な統一ファイルにします。
2016. 11. 25 金
感謝祭の翌日である今日は祝日ではありませんが、ブラック・フライデーと呼ばれています。いろいろな企業が、特別セールを展開することで有名です。僕も2012年から使っているマシンがなんとも危ない状態になってきたので、ついに新しいマシンを購入することにしました。来週の木曜日に到着するようです。
2016. 11. 24 木
今日はアメリカでは感謝祭です。これはクリスマスとならぶ国をあげての大事な祝日で、ほとんどすべてのお店が閉まります。
なんとなく眠れない夜(日本時間では翌日午後)を過ごしていると、ついに待望のジオコスモス計画の初ゲラが届きました。ぱっと全体をとおして見たところ、大きな問題はなさそうなのでスムーズに作業できるのではないでしょうか?校正の締め切りは、12月19日となってますが、なるべく前倒しでいきたいと思います。
2016. 11. 23 水
だいぶ復調してきました。でもまだ体調管理に勤めます。
12月の講演会の話は進んでいないので、今回はダメかもしれませんね。無理しない方が良いでしょう。
2016. 11. 22 火
急に寒くなったせいか、朝起きたときにちょっとカラダが重い感じがしました。今日はスローな動きでいきたいと思います。
ジオコスモス計画は、オビ文のタタキ台を担当の方に提出しました。リアクションを待ちます。
2016. 11. 21 月
エリザベトの博論からゼンネルトについての章の前半が送られてきました。今週にも後半をよこしてくるという話ですが、前半だけで44頁もあるのは勘弁してほしい長さです。30日(水)に会って話をする方向で調整しています。
ジオコスモス計画から生まれる BH叢書の『ジオコスモスの変容』は、はやくも出版記念のイヴェントの場所と日程の調整がはじまりました。まだ詳しいことは書けませんが、ちょっとチャレンジを求められるところかもしれません。
2016. 11. 20 日
今日は一転して寒くなり、木枯らしの吹き荒れる日となりました。BH本館のまわりに住んでいるリスたちもつらそうです。
2016. 11. 19 土
朝からデスクを組みたてました。夕方にはイスも届いたので、これでBH本館もほぼ整いました。写真をプライヴェート版にアップしておきます。
2016. 11. 18 金
別便でイスは注文してあるのですが、今日はまたイケアにいってデスクを入手しました。しかし、マヌケなことに当日の朝に25ドルの値引き券がメールできていたようですが、それとは行き違いになってしまいました。これはなんとかします。
2016. 11. 17 木
朝に1時間ほど論集の寄稿者と、考えられる諸点を机のうえに並べて勘案しました。さあ、どうなりますでしょうか。
ドイツのエルフルト大学における上級研究員の審査依頼に、どうしようか迷ってます。なかなか決心がつきません。12月5日までに審査レポートを書かないといけないようなのです。これを受けてしまうと、それでアメリカ滞在の残りがなくなってしまうかも知れません。
2016. 11. 16 水
年末年始の一時帰国のチケットを入手しました。自分用のメモとして旅程を書いておきます。
12月7日 ブリュッセル 19:15-パリ 21:15
パリ 23:25-羽田 19:25
1月16日 羽田 0:00-パリ 5:30
パリ 8:00-ブリュッセル 9:45
12月17日に東京で講演をするかもしれません。現在、日程や内容を調整中です。インテレクチュアル・ヒストリーについて、参加者とひろく議論する場所がもてるのが良いと思うのですよね。
2016. 11. 15 火
昨日は新たに入手した本棚ビリーを2本ほど組みたて、段ボール箱に入っているBH本館を取りだす作業をはじました。これには数日かかかると思います。>
丸一日ほどかかって、集中して片づけてしまいました。ふう。
あらら、なんと脇の甘いことに、完全なものを狙ったジオコスモス計画用の図版セットですが、まだ解像度の足りなかったものがあるようです。急いでふたつほど再調整しないといけません。
ドイツのエルフルト大学の上級研究員(一年)を選考する審査を依頼されました。受けるなら、初期近代の医学についての研究計画をひとつ吟味しないといけないようです。
2016. 11. 14 月
ジオコスモス計画のためのオビ文のタタキ台を考えました。これを出発点に練りたいと思います。もしかしたら最初のゲラは来週にも上がってくるような気配です。
デカルト、キルヒャー、スピノザ、ライプニッツ
17世紀ヨーロッパの科学革命を生きた知識人たち
彼らは同時に世界と歴史の理解にも大変革を与える
デンマーク人ステノを案内人に、この壮大な旅路を
「ジオ・コスモス」(大地の世界)の変容として読みとく重要作
ここに地球惑星科学の起源があきらかになる!
2016. 11. 13 日
ジオコスモス計画から索引のための人名一覧がきましたので、それをチェックしました。送りだしてから、さらに修正すべき個所をみつけたのですが、混乱を避けるために改訂版がくるのを待ちましょう。
先日の論文審査の流れから必要に迫られて、『女性の秘密:ジェンダー、発生学、人間解剖の起源』 Kathrine Park, Secrets of Women: Gender, Generation and the
Origins of Human Dissection (New York: Zone Books, 2006) のソフトカヴァー版を入手しました。
2016. 11. 12 土
今日はお休みします。プライヴェート版ブログをご覧ください。
2016. 11. 11 金
イケアにいって本棚ビリーを二本ほど入手しました。来週に組みたてて本を整理します。
2016. 11. 10 木
普遍史計画のために、ボダンの著作集をつかって引用を翻訳する作業をはじめました。まずは、ラテン語版で引用箇所を見つけ出さないといけません。そのあとに仏語訳の対応部を探します。ラテン語の引用は疑問に思う部分もありますが、まあ、原著の問題ですから仕方ありません。
2016. 11. 9 水
やっとのことで長らく宿題となっていた Intellectual History
Review 誌から依頼されていた審査用の論文を読んで、審査レポートを書きました。クレアにプルーフ・リーディングをしてもらってから提出したいと思います。
最初は12時から13時ということでしたが、10時半に運送業者が到着し、9月末にベルギーから送りだした BH本館がつまった段ボール箱43つが到着しました。3人がかりで家への搬入は、30分もかからなかったと思います。こちらが、その模様です。そのあとは、大事な書類などがはいった約半分の20箱分の整理をしました。本だけの箱およびコピーだけの箱は、イケアでビリーを新たに2本ほど購入してから整理します。
2016. 11. 8 火
今日はアメリカの大統領選の投票日です。思えば、オバマが当選した8年前も、再選された4年前も、この時期はアメリカにいたことになります。
ふたつほど見つけたばかりの本を紹介しましょう。ひとつは、『話す霊:ルネサンス期イタリアにおける死者との対話』 Sherry Roush, Speaking Spirits: Ventriloquizing the Dead
in Renaissance Italy (University of Toronto Press, 2015) というものです。もうひとつは、『天使を召喚する:13世紀から16世紀の神働術の理論と実践』
Claire Fanger (ed.), Invoking
Angles: Theurgic Ideas and Practices, Thirteenth to
Sixteenth Centuries (Penn State University Press, 2015) という論集です。天使や精霊と対話するという文学的なモチーフやジャンルは中世からルネサンスにかけて存在していたものであり、ジョン・ディーの天使との対話やカルダーノと父親ファツィオの霊との対話も、それを踏襲していると考えられます。どちらの本も、この問題を研究するうえで有用だと思われます。
2016. 11. 7 月
今日は疲れたカラダを休めるために体調管理に専念しますが、そろそろ
Intellectual History Review
誌に依頼されている論文審査の締めきりですので、明日くらいからこれを先に進めたいと思います。>
5月末から9月末まで自分でしたものと業者に依頼したものをふくめ、この期間にスキャンしたファイル群を整理しました。
2016. 11. 6 日
11時半発のフライトでアトランタからフィラデルフィアに戻ってきました。日本から欧州、欧州からアメリカということで、ダブルで時差を抱えているのでだいぶ疲れました。来週はスローな動きでいこうと思います。
2016. 11. 5 土
最終日の今日は、ブックフェアをひやかして、『ベークマン、物質と運動:機械論哲学の誕生』 Klaas Van Berkel, Isaac Beeckman on Matter and Motion: Mechanical Philosophy in the
Making (Baltimore: Johns Hopkins University Press, 2013) を、50パーセント引きの18ドルで入手しました。土曜の午後はいろいろなところが割引してくれるので、やはり狙い目です。
そのあとは、ナイメーヘンにも来たことがあるトリシアが共催した宗教と医学についてのセッションを聞きに行きました。いろいろ聞きどころや突っ込みどころがあったのですが、なかでもカルダーノなどを担当した検閲官の手稿から、検閲における彼の手つきを再構成する発表がスリリングでした。今後の展開が楽しみです。
2016. 11. 4 金
今日は午後の初期医学についてのセッションを聞きに行きました。なんだか統一性が乏しく、それぞれの発表も僕に訴えかけるものがありませんでした。ちょっと残念です。19時半からCHFが主催するレセプションに参加し、そのあとはプリンストン主催のレセプションとハシゴしました。アメリカにわたったエリザベトと近況について話ができました。新しい環境をとても気に入っているようで、嬉しいかぎりです。
2016. 11. 3 木
アメリカ科学史学会に参加するためにアトランタに移動しました。旅程はスムーズでした。南部のジョージア州にあるアトランタは暖かいです。残念ながらエリザベスなどが発表するセッションは逃してしまいました。
2016. 11. 2 水
10時のブリュッセル発のニューヨーク行のフライトは、スムーズで現地時間の12時半には到着し入国審査を済ませました。電車に乗りかえてフィラデルフィアを目指し、17時には到着しました。
ジオコスモス計画はついに版組段階に入りました。1か月くらいかかるようです。なお、本の正式な題名は、『ジオコスモスの変容:デカルトからライプニッツまでの地球論』で、英語のタイトルは The
Transformation of Geocosmos: Perceptions of Earth from Descartes to
Leibniz です。図版多数でとても彩りある一冊になるでしょう。よろしくお願いします!
2016. 11. 1 火
朝6時すぎまでグッスリと眠りました。昨夜は旅の途中でしたが投宿して正解でした。今日は、10時の電車でリェージュに向かい、アメリカ行の旅行カバンの準備をしてブリュッセルに戻ります。どうやら、町は祝日ですね。暗くなる前の17時発の電車に乗りたいと思います。
10月の一時帰国と今回のアメリカ行で多くの荷物を移動するので、リェージュのBH本館に残っている衣服などもだいぶ片づきました。あと12月に日本に持っていけば、家具以外はほとんどなくなります。残りの家具は1月〜2月で片付けようと考えています。
9月末に海外引っ越し業者によってアメリカにむかった本類は、今日ニューヨークに着いたという連絡をうけました。税関にひっかからなければ、数日中にフィラデルフィアに到着します。同時にクロネコの国際宅急便で日本から送った段ボール箱も、今日の配達予定となりました。どうでしょう?