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ごくごく個人的な「本」日記

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20208

 

2020. 8. 31

  次号のメルマガを投下しました。配信は、92となります。

 

 

2020. 8. 30

  ヘロドトスと同郷であるハリカルナッソス出身の修辞文法家ディオニュシオスの『文芸論集』には、邦訳版があるので入手しました。しかし目あてだった『模倣について』には、僕が使いたかったの部分が収録されていない印象です。どうしてそうなるのか、もうちょっと深ぼりしないとダメな感じです。現在の標準版と考えられる仏語訳にもどります。ちなみにディオニュシオスは、モミリアーノの著作でも大いに活躍する人物ですので、要チェックです。

 

 

2020. 8. 29

  今日は昨日の反動で、スローな動きの一日になる模様です。

 

 

2020. 8. 28

  どうも暑さにやられたようで、昨日からちょっとお疲れモードです。午前はまだ良いのですが、とくに午後からはグタッとしています。復調につとめます。

 

  昨日コロンビア大学の図書館に人力スキャンを依頼したイタリア語のレアな論文が、朝イチで送られてきました。翌々日という規定からは大きく外れた高速で処理されてくるので、ありがたくも申し訳なく感じています。

 

  その論文をチェックしてから、言及されていたセビリアのイシドルスの『語源論』について調べたら、これまで気づかなかった点に目がとまりました。そこから新しめの論文をいくつか探りあてました。胎児にたいする母親の想像力の影響についてなのですが、だいぶ充実してきました。フィエヌス論文を制作しているときに知っていれば、理想的だったと思います。

 

 

2020. 8. 27

  久々にルー君と1時間半ほどオンラインで近況について話をしました。そろそろ博論を終えて、つぎの計画などのある話を聞きました。

 

 

2020. 8. 26

  朝9時からオンラインで1時間ほど、若手の研究アドヴァイスをおこないました。ある意味で、この3か月のあいだで1年分の授業をうけたようなものでしょう。外からみていても、成長のほどがうかがえます。

 

 

2020. 8. 25

  出たばかりの論集『中世における身体と精気:文学、哲学、医学Body and Spirit in the Middle Ages: Literature, Philosophy and Medicine (de Gruyter, 2020) PDFが、出版社のサイトで無料ダウンロードできます。これは、要チェックです。しかし新刊を無料で配布してしまっても、出版社はやっていけるのでしょうか?ドイツの学術大手で、圧倒的な存在感を電子プラットフォームで築いているからでしょうか?この辺の仕組みがどうなっているのか知りたいところです。

 

 

2020. 8. 24

  やっぱり、こういうスローな時間をもてないと、創造性を要する作業は難しいかなと思います。

 

 

2020. 8. 23

  スローな動きで作業をすすめています。

 

 

2020. 8. 22

  ポルピリオスについて、ゆるゆるとBH本館の蔵書からスキャンしながら読みつづけています。なぜか昔から興味があって、プロティノスプロクロスよりもポルピリオスに関連した文献を集めていました。ここで役立つとは考えてもいませんでしたので、世の中、わからないものですよね?

 

 

2020. 8. 21

  今日はちょっとスローな動きで、いろいろ考えています。

 

 

2020. 8. 20

  今日はポルピリオスについての文献の読みにもどりました。僕も寄稿した世界霊魂(アニマ・ムンディ)についての論集を企画したジェイムスの論文を2本ほど読みました。彼はプロティノス宇宙論だけではなく、発生論にも興味をもっていることに気がつきました。宇宙論発生論という組みあわせに、対象とする時代はまったく異なりますが、僕と関心の領域は大きく重なります。僕に論集への寄稿の依頼があったのも、なんだか分かる気がします。

 

 

2020. 8. 19

  これまでポルピリオスに関連する文献を読んできたのですが、フィエヌス論文でもあつかった母親の想像力による胎児への影響について新しい知見をえたので、脇道にそれて短い原稿を書いてましたメルマガでもよかったのですが、それほど分量があるわけでもないのでノートにしました。題して「王妃ペルシーナの視線」の第1回となります。

 

 

2020. 8. 18

  日記の記述が一日ほど先行していますが、お許しを。

 

  一晩明けてみると、ローマの大橋さんをお助けするクラファンは、当初の目標額を達成していました。ビックリしました。ふかく感謝しております。カンパを約束していただいた方などもいますので、クラファンはまだまだ継続いたします。音声が途切れずに安定するように、大橋さんの無線LANの状態も良くしたいと思っています。そのためには、もう一声欲しいところです。

 

 

2020. 8. 17

  昨日はじめたローマの大橋さんをお助けするための小規模クラファンは、開始から半日で1目標2万円を突破し、夜半には2目標3万円に手が届きそうなところまできました。僕が絶対的な信頼をよせる真の理解者の皆さんには、すぐさま温かく応えていただき、本当に感謝の気持ちしかありません。このまま、つぎの目標にむけて続行します!

 

  9から若手の研究アドヴァイス1時間ほどおこない、11から気になっているテーマについて別の研究ミーティングをもちました。こちらも上手くいけばいいなと思っています。詳しいことは、もう少し具体的なことが見えてきてから記述したいと思います。

 

 

2020. 8. 16

  おなじみのローマの大橋さんと、夏前に出版されたばかりの中世錬金術の伝説的な『立昇る曙』について、オンライン講演会を開催しようと計画しています。今週ずっと試行錯誤しましたが、現状の大橋さんの手持ちの機材では難しいので、通信環境を整えるために小規模のクラファンを開始することにしました。一口で1000から歓迎いたします。詳しい説明は、こちらです。BHファンの皆さま、ぜひともオンライン講演会を実現させるために応援ください。どうか、よろしくお願いいたします。

 

 

2020. 8. 15

  新しくできた QeS さんという人文知のサーヴィスに、モミリアーノの翻訳校の一部チェックを依頼していたのですが、報告が帰ってきました。鋭い専門眼で、あいまいだった部分がバッチリと指摘・修正されています。これは素晴らしいです。研究者の皆さん、本づくりにかかわっている皆さん、本当におススメです。

 

 

2020. 8. 14

  先週からの流れで、外堀をうめる作業として入手できる関連文献をいろいろ読んでいます。今日はBH本館のアラビア関係の棚からゾシモス偽アポロニウス、そして純血同胞団での状況をチェックしました。やはり僕の調べていることについては、ほとんど記述がないという印象です。

 

 

2020. 8. 13

  2016年にヨーロッパからアメリカに活動拠点を移して以降、どちらかというとインパクトある媒体に作品を発表するように仕事を絞ってきました。新作としては、ルネサンス期の世界霊魂について、そして初期近代におけるガレノス医学についての2本の論文をどちらもオックスフォード大学出版から予定されている論集に寄稿しています。世界霊魂は2019年の春、ガレノス医学は2020年の新春に論文化の作業をおこないました。

 

最初にどこかの国際学会で口頭発表したピースをもとに論文化していくわけですが、発表と論文化のあいだにはタイムラグがあります。これら2本と並行して、テレジオ論文と偽作者の図書館へ論文はそれ以前に発表したものが、それぞれ2019年夏と2019年末にやっとのことで陽の目をみました。前者は2012年の伊語による論文の増補英語版なのですが、偽作者の図書館へはピュアな新作で2016年の夏にイタリアのコモでの国際会議で最初に発表しました。

 

  ここ3年間の活動からは、これら4の作品を論文化し、それ以外に百科全書への記事を何本か、そして各地で開催された国際会議に招待され、口頭発表しています。

 

 

2020. 8. 12

  今日は9からオンラインで、ここのところ何回かつづけている若手の研究アドヴァイスを約1時間おこないました。あと1回ほど、日曜日におこなう予定です。

 

 

2020. 8. 11

  ジャービルからポルピリオスに作業を移行しています。というか、ジャービルが言及する(偽)ポルピリオスについて知見を整理しています。本来ならアラビア語のテクストが読めれば良いのですが、それはできないので遠回りとなります。

 

 

2020. 8. 10

  ここのところ本日記でも、アラビア語圏の伝説的な錬金術師ジャービルのことばかり書いていたのですが、なんと彼についてのドラマがあることがわかりました。いまのところ、1シーズンで12エピソードあるようです。これは要チェックですね!

 

 

2020. 8. 9

  先週パリに複写を注文した文献は、1週間で作業工程の30パーセントまできているようです。できあがったときにダウンロード先を知らせてくれれば良いのですが、前回に注文したときは完了したことに気がつかず、ダウンロード用のリンクが時間切れで消滅していたので、メールで仔細をつげて特別に手配していただきました。スパム・フィルターにひっかかっていたのかもしれません。

 

 

2020. 8. 8

ついに僕のロンドン時代のボスであるヴィヴィアンによるガレノス伝の決定版がでました。『ガレノス:帝政ローマの考える医師Vivian Nutton, Galen: A Thinking Doctor in Imperial Rome (London: Routledge, 2020) です。本人は1970年代からずっとガレノス伝を書くといっていたので、すくなくとも50をかけたことになるでしょうか?生涯をガレノス研究に捧げたヴィヴィアンは、本当にすごい人です!

 

 

2020. 8. 7

  初期近代のガレノス主義についての論集のレフェリーを、スプリンガー書店から依頼されました。ちょっと今夏は、ほかのことをしたいので、受けられないだろうと思います。> もうすこし詳しいことをFBに書きました。こちらです。

 

 

2020. 8. 6

  オックスフォード大学出版から、『ロバート・ボイルの化学哲学:機械論、キミア的な原子、発生Marina Banchetti-Robino, The Chemical Philosophy of Robert Boyle: Mechanism, Chymical Atoms and Emergence (Oxford UP, 2020) が出版されています。著者のマリーナさんから連絡があり、お世辞でしょうが、僕の研究から大きな影響を受けたという嬉しいメッセージをいただきました。そういえば数年前に、僕の第1著作がどうしても手に入らないと相談を受けたので、特別に手配したのでした。

 

  17世紀哲学といえば、僕は肝心なデカルトにはまったく言及しないのですが、それでも20におよぶBHの活動によって、じわじわとライプニッツボイルの方面から影響が広がっているのかなと、勝手に想像しています。

 

 

2020. 8. 5

  今日も9からオンラインで1時間ほど、若手の研究アドヴァイスをおこないました。着実に勉強が進んでますね

 

  スプリンガー書店の『初期近代哲学辞典 Encyclopedia of Early Modern Philosophy and Science に寄稿したゼンネンルトについての記事が、オンライン版で先行出版されました。パラケルスス主義にたいする彼の態度について、昨秋にドイツで開催された国際会議で招待発表しましたが、それを反映させられたかと思います。こちらからPDFを、無料でダウンロードできます。

 

 

2020. 8. 4

  昨日のつづきで、これまで読んだ『ウシの書』についての2次文献からメモをとって、基本的な知見を整理しています。それが一通り片付いたら、ジャービルにいきます。

 

 

2020. 8. 3

  今日は9から、1時間ほどオンラインで若手のアドヴァイスをおこないました。ここのところ、だいたい週イチのペースです。

 

  つぎの研究計画に関連した2次文献をいろいろと読んでいるうちに、ひとつアイデアを思いつきました。僕がこういうのをやっても良いのかな?という疑問符はつきますが、これまでも普通の人々が無理だと思いがちな問題を、門外漢ながらアタックすることで道を切りひらいてきたわけですから、行けるかも知れません。> ということで、ひらめいたアイデアを中心にして、これまで速読していた参考文献をひとつずつ、じっくりとメモをとり直したいと思います。

 

 

2020. 8. 2

昨日ニューヨーク市立図書館に注文していた論文「人工的な悪霊と奇跡 David Pingree, Artificial Demons and Miracles, Res orientales 13 (2001), 109-122 のスキャンが、もう届きました。タイトルには表記されていませんが、ピングリー氏が生前に校訂版を編纂していた『ウシの書』から、この書物の内容を要約しています。この校訂版が出版されなかったのは、本当に残念です。

 

  つづいて、ポール・クラウスのジャービルについての研究書から、人工的な発生についての3を読みました。やっぱりジャービルはアラビア哲学史の文脈でも、しっかりと研究されるべきだと思います。

 

 

2020. 8. 1

  しばしば聖トマス・アクィナスの『存在と本質について De esse et essetia と混同される偽トマス・アクィナスの『諸本質の本質についてDe essentiis essentiarum は、1488にヴェネツィアで出版された一版しか知られていない超レアアイテムです。『ウシの書』の関連で、この本の複写をパリの国立図書館に注文しました。45ユーロでした。13週間ほどで届くということですから、果報は寝て待ちます!

 

 

 

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